除草機1号

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除草機1号

基本超短編を書きます。ストーリーは何となく決めます。新参者ですがどうかよろしくお願いします。

第5回NSS BANG!

パン、バン。 銃声が響いた。  俺は本谷。とある銃殺事件について調べている。警察への証拠を出すため、被害者から警察内部まで捜査している。  ある日、波口という男が逮捕された。波口と被害者が向かい合い、直後にバンという銃声と背から血を吹き倒れる被害者がカメラに記録されていた。 「お前か?」  警察が問う。 「違う。俺じゃねぇ!?」  その時、鷹島という警部が横から口を出した。 「カメラにお前の姿が映っている。どう釈明するんだ?」 「それは、俺があの時……」  波口はひどく錯乱しているようだった。男が近づき波口の所持品をみると、確かに銃が。しかし銃創は、背中側?  その日、鷹島はその銃を持ったまま行方をくらました。  浜辺で2人の男が相対している。 「もう逃げられない。観念しろ」 「なんの話だ?」 「殺人の罪でお前を逮捕する」 「え?なんで……」 パン。男の耳に軽い空砲が響く。 「これだ。嗅がれんため潜伏して良かったぜ。波口が殺したんじゃねぇ、被害者の背後のお前を止めようと空砲を発砲したんだ。そして本谷、お前は」  鷹島は油断していた。本谷が銃を…… バン。  銃声が轟いた。

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甘い?

『ある老人は、定期的に食事会を開く。それは見た目こそ少し特殊なもの、かなり金のかかったフレンチ料理だ。国家の首相から一般人の俺まで、毎月何万人もの人を。彼は誰でも、招く。無料で。ということで、今日は彼の料理をレポートする。 雰囲気:綺麗で整っている。細部まで小綺麗に整えられ掃除されているが、どんなに汚しても決して怒られず、従業員はニコニコするだけ。 味:かなり強い甘味料で味付けしてあって本体の味はわからない。それでも、結構美味しい。』 「しがない一記者の俺はそんな原稿を、なんの考えもなく編集部に提出した。 ……まずいことを知ってしまった。やはり、あの肉は普通のものではなかった。裏口から搬入されるもの。それは血が滴り、ひどい匂いがする、変わり果てた同胞の骸、人肉。老人は、あれを調理して出してたのか。それを、俺は美味しいと言ってしまった。あの記事、そして俺の口に残る甘い味が、俺の心を映してしまっている。中毒的な味付けや何かいけないものを食べているという背徳感、あれは本当に美味しかった、でもお腹空いた、また食べたい。食べたい、食べたい、早く食べたい、早く食べたい、もっと食べたい。……ん?俺は何をいっているんだ?カニバリズム。世間では少数派も少数派、太鼓の昔からそれは完全な禁忌だ。完全にいかれた部類だ。お腹空いた。嫌だ、嫌だ、俺は怪物にはなりたくない、俺はまともなんだ。また食べたい。でも、そういっても世間での認識は変わらない。 ……まてよ?少数派?そうか、みんながこれを食べれば……」  そうして、彼は裏町に人肉を使ったコロッケ屋を開いた。その独特の風味と異常に甘く、クセになる味付けから、客はまるで阿片に群がる蛆虫のように増えていった……。    その頃、世界では違法な人肉料理店が急速に増えてきていた。精肉、コロッケ、フレンチ、形は違えど、目的は同じ。仲間を増やすこと。味などを簡単にバレないように工夫し、バレる頃には相手を食材にするか、喰らう側にする。世間では禁忌とされていながらも、中毒者は増え、需要も増え、供給も増え、世界の理は自分たちが「まとも」になるように捻じ曲がっていった。そして世界中の料理店の店頭に人肉が並ぶようになった頃。誰かが言った。 「人肉食とは、太古から人類のごく一般的な食事である」

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第10回N1 効果的

「ああ、俺の人生もおしまいか……。」  社宅の自室で、男はそう呟いた。軍需工場を経営するA株式会社に勤めて20年。最近は大した実績こそ残していないが、この20年間寝る間も惜しみ、命を削ってまで会社のために働いてきた。自分を切り捨てても、自分こそが会社にとって真に効果的なものを創り出しているのだと信じて戦ってきた。だから、だから社長にもきっと、信頼されていると思っていた。……昨日までは。勤務中に突然社長室に呼び出され、その場で、クビが決まった。 「本当に残念だと思っている。しかし、君にはその才能を生かしてもっと挑戦してほしいんだ。」  社長はそう言っていたが実際はただ俺が、会社の発展に邪魔だったから。どうせそんな理由だろう。畜生め。この20年、ただ会社のために働いていた。確かに、会社のためになっていたと思っていた。それでも、結局のところ、俺は必要なかった。最期に殺風景な部屋、若き日の表彰状と社長の隣で笑う過去の自分を一瞥し、男は呟く。 「俺は……なんのために生きてたのかな」  そう言って男は社宅のベランダから飛び降り、煙に覆われた工業地帯に別れを告げた。  A社の本社ビルの最上階、社長室の中で、田村真喜夫は座っていた。戦争による需要拡大を考え軍需産業に手を出して早30年、少しでも会社の業績を上げ、黒字を増やすために四苦八苦してきたが、結局のところ最も効果的なのは不要な支出を減らすこと、給料だけ高く働かない古株を切ることだと気づいたのだ。情は黒字につながらない。仲良しこよしだけでは、会社は維持できないのだと自分に言い聞かせる。今日も削減のため、“無駄”な友人を減らすのだろう。無駄……か。創業当初、肩を組んで笑う男たちの写真を見ながら、彼は乾いた声で笑ったその矢先、窓の外がやけに明るいことに気づいた。日の光にしては明るすぎる。“それ”は絵の具をこぼしたかのように広がり続け、やがてビルも、工場も、全てを塗りつぶした。 「成功!!」  標的となった建物が真っ赤に染まっていくのを見て、ベンは声を上げた。ベンは空軍パイロット。相棒のジェット一機を乗り回し、敵の船や戦闘機を撃ち落とす。中でも、軍需の拠点となる港街を潰すのは好きだった。そこをつぶせば、軍需も供給も停止する。ちまちまと戦闘機を一機ずつ撃ち落とすより、はるかに効果的だ。それに、空からだと、紅い海の下にある生活が見えない。物干しに干されたシャツや、道端で会話に花を咲かせる人々。明日も続く、と信じて疑わない世界。海の下にあるそれらですら、ここからなら単なる模様になる。それだけでも、自分の薄っぺらい罪悪感が減らせるのだ。俺は悪人ではない、ただ国のために働いているだけ。それでも、彼の緩んだ頭から、迷いが漏れる。俺は、何を消してしまったのだろう。問いを抱えながら、彼は今日も紅い海を泳いでいく。  争うこと、それは自分たちが選んだことであり、最もメリットがあり効果的、“人間”はそう思っていた。  幾億年、数多の生命の興亡を経て、地球は知った。邪魔な存在を減らすこと。そのためには同種同士で争わせることが、最も効果的であるということを。

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真っ白な部屋に

『被験体E-0079について 2018年4月2日1:13 a.m.  現在、特殊ガラス製ゴーグルと13種の精神安定剤の投与によって被験者の状態は比較的安定しており、引き続き同様の管理が推奨されています。しかし留意すべきは、とある新人職員についてです。彼は被験体との接触によりある種の親近感を感じており、組織に背き被験体に味方する可能性があると検査担当者は漏らしています。彼がこれから先異常な行動を取るようであれば記憶処理の上転勤、または殺処分する必要があります』    真っ白な部屋の中で、1人の少年がうずくまっていた。一つに結んだ金髪に、ぶかぶかな白衣、異常に度の濃いスキーゴーグルをつけている。歳は7歳くらいだろうか。出生や過去などは自分でも思い出せない。彼の記憶は、断片的だった。  覚えている最初の記憶は、ただ真っ白な世界の中でだった。周りを見渡しても、そこにはただ白が広がっているだけだった。しばらく経って、ある人物が近づいてきた。聞いたこともない組織の研究員。研究員という言葉に何故だか親近感を感じた少年は、研究員に興味を持つ。だがそんな彼も、目を合わせようとすると一瞬で白の背景に戻ってしまった。やがて組織が本格的に動き、少年は無抵抗のまま機動部隊に背後から拘束される。前が見えなくなるほど度の濃いゴーグルをつけられ、拘束されたままで、少年の両目には見たものをこの世界から“消去“してしまう超常能力が備わっていると言い、その能力で両親をも消してしまったと伝えられた。視界が揺らぎ、椅子が倒れる。両親。聞いたことのある響き。それでも、それが何を意味するのかはまだ分からなかった。  何もかも真っ白な日常に転機が訪れたのは、とある新人職員が研修に来てからだった。エドワードと呼ばれた職員は、線の細い体に弱々しそうな顔つきをしていた。いや、実際のところはわからない。ゴーグルのせいで、数十cm先もよく見えないからだ。それでも、彼には何故だか近づきたくなるものがあった。まるで、前から知っていたかのような。言葉は交わさなくても、2人の心は確かに通じ合っていた。  ある夜、エドワードは少年の耳元でこう囁いた。 「君のその白衣、誰からもらったんだい?ちょっと失礼……ん?白衣の後ろに名前が書いてある。レオ・フォード=ミロか……」  その響きは、あまりにも懐かしかった。レオ。自分が“消してしまった”男の名前。アンリ・フォード=ミロの夫で、自分、ペネロペ・フォード=ミロの父親。 「そうか……僕は、ペネロペ」  研究者だった2人は、最期まで自分の特異性を解除するために研究を続けていた。研究は好調で、最盛期は学校に行ける寸前まで回復した。それでもある日、ペネロペは誤って両親の顔を見てしまったのだ。あたりは一瞬で白に変わり、後には父親の着ていた白い白衣だけが残った。そして、僕は記憶を消した。いや、その前は?2人は、どんな顔をしていた?  ある日、いつもよりだいぶ遅い時間、疲れ切ったエドワードが部屋へ入ってきた。 「どうしたの?」  エドワードに尋ねる。前までだったら決して行わなかった行動だ。 「僕の、死刑が決まった」  彼の声は、鉛のように重かった。理由は言わずとも分かる。自分に関わったからだ。唇が固まったままで動かないペネロペに対して、エドワードは一つ、“お願い”をした。 ー最期に、僕を見て欲しいんだ。  ゴーグルにかけた左手が震える。これで、彼は消えてしまう。彼の人生が。僕の、僕のせいで。しかし止まりかけた手を、何かが突き動かす。両親を見てしまったとき、2人は、笑っていた。やっと、自分たちのことを見てくれたと。空気の揺れで、エドワードが微笑んでいるのが分かる。彼は、この運命を受け入れようとしている、両親と同じように。そうか、エドワード、君は父さんや母さんと同じなんだ。ペネロペはいつの間にか微笑んでいた。もう悩まないよと静かに呟く。  彼は、左手をそっと動かした。

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活動再開しました?

 自身のやりたいことの整理がつきましたため、ひとまず、本日から執筆を再開します。いつまで続くかはわからないですし、1ヶ月も持たないかもしれません。それでも成長のため、再びこの場所の世話にならせていただきますので何卒よろしくお願いします。

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今後について

 これまでの自身の執筆活動を振り返り、これからに繋げるため、Noveleeでの執筆活動に区切りをつけさせていただきます。それらを振り返ったとき、続けるべき理由が見つかったときにはまた執筆を再開させていただくつもりですが、見つからない場合は活動停止といった形になるかもしれません。 ひとまず、これまで僕の小説を読んでくださった皆さん、本当に、ありがとうございました。

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[第4回NSS] 毒林檎

 ある王国に、1人の商人がやってきた。彼は城へ向かい、とある林檎を王に売り付けた。 「王様、これは毒林檎で御座います。毒林檎には呪いがこもっていまして、これを誰かに食べさせると......」  商人がそう言い終わらない内に、馬鹿馬鹿しいと王は林檎を庭へ投げ捨てた。それはどう見てもただの林檎に見えたし、王は呪いなど信用していなかったからだ。  しかし、物語はこれで終わらなかった。林檎が落ちた庭からは木が生え、やがて赤い実をつけた。そして不思議なことに、それを食べた王は直ぐに死んでしまった。人々は毒林檎の呪いだと騒ぎ果物に決して食べなくなったがやがて恐れて果物を食べなかった者たちも死に絶え、国は無惨な死体で埋まる。  その様子を、1人の物乞いの少年がじっと眺めていた。彼は苦しみから逃げるため、毎日林檎を食した。それでも、彼は死ねなかった。ある日、少年が遺体を埋めていると、遺体から細長い蟲が溢れてきた。打撃では死滅せず咄嗟に持っていた林檎で殴りつけると、寄生虫は林檎の汁に当たって溶けた。少年は理解した。林檎が毒では無い、林檎を食べないことが毒だったのだと。全てを理解し、彼は静かに笑った。

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[週刊]百足の唄 10

注意:この作品には、暴力的な表現、蟲が登場する可能性があります。耐えられる人のみ読んでください。 「これは、昆虫界の技術では無い。そして」  一瞬、世界から音が消える。立ち上る冷気も、口から漏らす息も。ベルは、少し時間を置いて、話した。 「これは、人間界の技術だ」  誰かの長い、沢山の脚が小刻みに震える。空気さえも、冷え切って感じた。 ー人間。俺たちにとって、最悪の存在。  ヘルバンは、ゆっくりと武器庫に向かって歩みを進める。 「何故、武器庫に?」  誰かが問うと、ヘルバンは返す。 「人間の野郎が相手なら、鉄の塊と今の弱々しい俺様たちじゃ足りねぇ。おい、お前ら、覚悟はあるか?」  俺様が鍛えてやる、彼は俺たちにそう伝えた。

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大会期限当日に体調を崩した話

 タイトルの通りです。20日に体調が悪化し寝込み、21日の夜7時半に大会を思い出しなんとか提出させて貰ったものの翌日には40度近い熱が。現在も熱は治ったものの物語を書くやる気が出ないので少しの期間、気が向いたらエッセイなどを書くだけの生活をさせていただきます。自分ごとですがよろしくお願いします。

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第9回N1決勝 公開処刑

 あの人に、裏切られた。言われた、全員の前で。あの日の悲しみも痛みも苦しみも、全部。映画館のスクリーンが、突然真っ白になるように。私の人生は、終わった。暗い世界の中に引きこもり過ごした春。想いにならない感情が体を駆け巡る。  その夜、私はあの人を静かな森へ呼び出した。言葉を発そうとする彼の細い首を、私は麻紐で縛りつけた。もう2度と、言葉を話せぬように。彼の息が止まってしばらくしてから、私は彼の顔を初めて正面から見た。泣いている。あのとき、あの人がふと言った、いや、言ってしまったときと同じように。鼓動が波打ち、知らぬうち、呟く。......こんな結末、あなたも望んでいなかったのかな。

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