ヒーローじゃない

 僕は、正義の味方なんて信じない。結局正義なんて、自分を正当化するための方便にしかならないからだ。あの日、僕を助けた青年は、悪者と決めつけ僕の父さんを殺した。父さんが悪徳企業の社長だから、法外な値段で商品を売りつけてるからって、そんなの物事の内側を知らない部外者が自分の意見を通すための言い訳にしかならない。あの時、無理にでも逆らって殺されればよかったよ。でも。できなかった。だから、僕は言ってやったんだ。 「お前が動いたって、本質は変わりっこない。お前のしてる事は、ただただ理由をつけて我を通そうとしてるだけだ」 って。
除草機1号
除草機1号
基本超短編を書きます。ストーリーは何となく決めます。新参者ですがどうかよろしくお願いします。