人々は、みんな鍵穴を持っている。それぞれ形は違うけど、どれも丁寧に鍵を差し込めば開けられるものだ。僕は、鍵穴を開けられたくはない。ドアの外の景色を見て欲しくないわけでもない。苦しいわけでもない。理由なんてない。今日も、若い少女がドアの外で鍵穴に鍵を入れようと試みる。 「大丈夫?」  僕は、ドアノブを強く掴んだ。......しばらくして、少女は去っていった。誰もいなくなった世界で、僕はつぶやく。 ......ああ、誰かドアを開けてくれないかな。
除草機1号
除草機1号
基本超短編を書きます。ストーリーは何となく決めます。新参者ですがどうかよろしくお願いします。