高野豆腐

15 件の小説
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高野豆腐

優しくしてちょんまげ(○ٹ○) 小説とかノウハウ無しに感覚で書いてるから、 見るに耐えない可能性が微レ存。 未熟者なので、多目に見てやってくださるとありがたいです。<(_ _)> ちなみに更新おそおそ人間なので、どうかご承知を。 あとハートとかコメントをしてくれると嬉しすぎて月までぶっ飛んで、月面に星条旗の旗立てちゃうので気軽にドシドシください。          /⌒ヽ    ⊂二二二( ^ω^)二⊃         |    /       ブーン          ( ヽノ          ノ>ノ      三  レレ

汚い極彩色

延々と続く山々は深緑の衣を纏い、遠くから眺めるとなお広大に広がり、大地に深く腰を下ろしている。 流れる川の水は、夕暮れには沈みかけの太陽の光を目いっぱいに反射して橙色に輝いて絶えず波打っている。 暖炉で燃え盛る火はジリジリと熱気を帯びて、紅緋色に影のようにゆらゆらと揺れて、周りをそっと照らしている。 僕の父はそう口にして、目に見える周りの景色を僕に伝えるのだ。 だが、僕には分からない。深緑の山々が、橙色の川が、紅緋の火が、一体どんな色をしているのか。 父さんは僕が色盲だと知って、代わりに色のついた景色がいかに美しいかをよく教えたがる。僕の目には“本来の色”は見えないから、それを可哀想に思っている。 だけれど、僕はそれでもいいと思っている。皆と違う景色を見ても、苦しいだなんて思ったことはない。ただ、少し不便なことがあるだけで、大きな問題なんかない。 僕はよく部屋に籠って絵画を描く。 小さい頃からの習慣だ。特に絵の具を使う工程の時は気分が上がる。自分の目にしか映らない色彩の微細な差異を、その琴線をそっと触れて表現するのが何よりも大好きだった。 皆自分の目に映る色が正しい色だと思い込んでいる。正しい色とは美しいものだと思っている。だけれど、僕の目に映る色の世界だって魅力的で目を奪われるほど美しいものなんだと伝えたかった。 朝起きたら、父さんがリボンで結われた縦長の厚みの薄い小さな包みを持ってきた。相変わらずその包みの包装の正確な色なんて分からない。 父さんはなんだか嬉しそうだった。表情はニコニコしていて、不思議だったから理由を聞いてみた。 “ようやくお前を楽にできる”そう口にした。 包みを僕に手渡した。僕が何が何だか分からないという顔をしていたから、その表情を確認して満足そうにコレの説明をし始めた。 聞くとどうやら僕の色彩感覚を直してくれる眼鏡を見つけてくれたらしい。今日は僕の誕生日だからそれと合わせてサプライズをと考えていたという。 父さんは僕に包みを開けるよう催促した。 色彩感覚なんて別に今のままでも困ってない。面倒なことはあるけれどそれは些細なことだ。思えば、それを父さんに話しても気を遣わなくていいだとか自分の苦しみは素直になって欲しいだとか僕の話をそのまま受け取ってくれることは無かった。 けれども、折角父さんが手に入れてきてくれたものだから無下にはできない。それに父さんの表情を見ると自然こっちまで嬉しくなってしまう。 確かに僕は今のままでも全く平気だ。だけど“正しい色彩”の世界に全く興味が無い訳でも無い。 ひょっとしたらこの眼鏡を掛けることで今まで自分が触れることの出来なかった世界に新たな発見ができるかもしれない。 自分が少しでもあちら側へ足を踏み込めば、もしかしたら見たこともないような新鮮な美の世界と出会えるかもしれない。 そう期待を込めて僕は包みの帳をそっと開いた。 包みを解いて出てきたのは白い箱。それをゆっくり丁寧に開く。 現れたのは、暗い色の縁に透明なガラスをはめ込んだだけの一見普通そうな眼鏡。こんなものが僕の世界を変えられるとは思えない。だけど、百聞は一見に如かず。思い切って眼鏡をかけることに決めた。 眼鏡をかけた瞬間、眼前に広がる景色を見て僕の頭に巨大な衝撃が走った。 その景色は僕の想像を遥かに超越した世界だった。 皆が当たり前のように見ていた景色。 父さんが美しいと言っていた色の世界。 この世において正常であり正義である色彩の感覚。 眼鏡の先の向こうそのもの。 それはあまりにも… 汚かった。 眼前に広がる景色はまるで幼児がクレヨンでベタ塗りしたような汚い色使い。そこいらにある家具やモノ自体の色は濃くてキツくて目が痛くなる。窓の向こうにある空は下品な色に替わり、こんなものが世界の大気を覆ってるだなんて吐き気がした。周りのひどい極彩色で頭が痛くなる。 周りの人間が偉そうに言っていた正確で正常で間違いのない色彩。これがこんな程度だなんて、周りの人間はとんだ馬鹿共だった。 僕は眼鏡を外し、地面に叩きつけ、思い切り足で踏みつけてぶっ壊してやった。

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アナタなんかが

ふわりと揺れたカーテンの隙間から太陽の光が注ぐ。白樺のベットの白いシーツの上で女性は静かに座っている。彼女はずっと窓の外を見続けていた。ぼんやりと虚ろな目は何かを捉えて見ている訳でもなく、ただ時間が流れることに委ねて何時間もそのままでいた。 飾り気のないミニマムな部屋は、彼女の病弱で少しやせ細った腕に妙に馴染んでいた。 「ピー…ピー…警告シマス…ミヤツ様。アナタは現在病にかかってイマス。そのまま放置されると悪化する危険性がありマス。至急病院に行って診てもらい、治療を行ってくだサイ。……繰り返しマス。…」 女性は振り返った。小さな裁縫道具箱ぐらいのサイズの機械がうるさく叫んでいた。どっかの誰かがこいつはAI搭載なんだぞと鼻息荒くぬかしていたことを思い出した。 女性は落ち着いていた。相変わらず虚ろな目はどこか冷めきっていた。 女性は引き出しを開ける。そこから取り出したのは…… …カナヅチだった。 バコンッ! 女性はうるさい機械にめがけて腕を振り下ろした。金属同士がぶつかる鈍い音がする。だが、女性は少しを気にしないような様子でもう一度腕を振り下ろす。 ガコンッ! 機械は少し歪んだ。思ったよりしぶとくて頑強だと女性は鼻で笑った。 それから女性は何度もカナヅチを振り落とした。機械はカナヅチに触れる度金切り声を上げ、次第に僅かな煙が上がってきた。形は先程どんな形を取っていたかも忘れるくらいに歪みまくり、軽く金属スクラップになっていた。 女性は口を開いた。 「全くもって癪だわ。そのうるさい口を閉じなさい。アナタなんの権限があって私に口出ししているの?一体どうしてアナタなんかが私をどうこうできると思ったの?私のこの体は私だけのものだっていうのにどうしてアナタがこの体の主権を握っているというの?」 女性は淡々と口にした。声のトーンに怒りのようなものは出ていなかったが、言葉は鋭いものだった。 「アナタは私を思って言ったんじゃない。ただ単にそうプロムラミングされているだけ。誰かから命令された気遣いなんて無用よ。」 女性はまたカナヅチを振り下ろすことを再開した。 「アナタあの人に似てるわ。あの人っていうのは私の元結婚相手のお母様のことね。あの人は夫と結婚してからずぅっとガミガミ私に文句を言ってきたの。まぁ文句というより命令ね。最初は口だけだったけど、段々エスカレートしてきて暴力まで振るうようになったわ。おかげで私は胃に穴が空いて入院。その後色々別の病気もできちゃって今はこんなザマ。全く笑えないわ。」 女性はため息ともとれるような微笑をした。 「もう一度言うわ。私に命令しないで。私がどんな容態だろうが結局この体は私のものだし、アナタにどうこうする権利なんてないの。あの人もね。私は自分の意思で自分の行く道を決めるの。子供じゃないんだから、自分の決めた道に覚悟を持てるし、横槍は余計なお世話よ。」 女性はようやく手を止めた。例の機械は見るも耐えない姿であった。 彼女の瞳は数分前とは全く違って、力強い光がすっと入っていた。 彼女はカナヅチを放り投げる。その拍子に床から鈍い音が響く。 少しも病人だとは思えないような足取りで彼女はこの部屋からさっさと去っていった。

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塵は塵に 後編④ 最終話

腕が焼き焦げていく。日の光はみるみると私の方に近づき、そして体を砂状に侵食していく。そんな光景を見て、驚愕も恐怖も疑問も浮かず、ただ不思議と他人事のようにぼんやりと眺めていた。 −このまま私は死ぬのだろうか− そんな思考が巡る。もしそうなのであれば、むしろ大歓迎だった。 生まれた頃から狭い鳥籠に入れらたような、少しの身じろぎも出来ない窮屈な私の人生に今日ようやく終止符が打たれるのなら、それでも良いと思った。 たゆたう光はまるで波のようだった。どこまでも輝き、一向に消えず、私の体を抱いて浄化していく。肌に温もりを感じ、愉快な小気味良ささえ覚える。 もし輪廻転生というものが存在するのなら、私が一度死に、次に生まれ変わった時、私は一体何者になっているだろうか。 体が焼き切れるまでの僅かばかりな時間。呑気にも来世への期待を込め、詩人が詩を唄うが如く、愉快に笑い、朗らかに笑みを浮かべる。 既に体の大部分が砂と化し、足元には砂の粒が多く降り積もる。日の光に照らされた粒は白色に輝き、透明なベールがこの部屋全体に広がる。宙に舞う粒はもはや砂ほどの大粒ではなく、むしろ“塵”のようであると言い表した方が良いかもしれない。 塵……? 塵だと……? 月が笑っていた。私をこの石棺に閉じ込めて あぁ…そうだった。 私がたった今ここで死のうが、 それでも運命は変わらない。 死へとこの身を投じても 地獄は終わらない。 dust to dust “塵は塵へ” 塵でしかない人間は塵にしかなり得ない。 人間でしかない塵は人間にしかなり得ない。 私の運命はもう随分昔に決まっていた。 どれほど私が人間を嫌おうと、 それでも私は人間だ。 人間はいつまでたっても人間にしかなり得ない。 輪廻転生を果たしても、私は人間以外の“何者”にもなれない。 私はいつまで経っても大嫌いな人間のままなのだ。 「 クソったれ… end

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救いの道無し

明日が怖いのです。 明日が嫌なのです。 私は学生であります。 明日になって学校へ登校すれば、 あそこにいる恐ろしいもの達が 私を攻撃し、喰いちぎらんと欲するのです。 いや違う。本当は私が全て悪いのに。 あの場所は私の心を傷つけました。 何度も何度も傷つけました。 でもそれはただの被害妄想なのだと頭で理解しています。 しかし卑しい私の心はそのことを納得できません。 平日、いや休日も含め毎朝通る通学路が私の心に強く響いて辛いのです。 あの嫌という程通る道が目に焼き付いて離れません。 私は自分のクラスも好きではないですが、何よりも部活動が苦しくなるほど嫌なのです。 自分の下等さや無能さがさらけ出され、挙句の果てにはそのことを絶え間無くひどく叱咤されているような気分なのです。 帰路を辿って家に着いてもちっとも気分が晴れません。 どうせ布団に入って眠りにつき、また目が覚めれば嫌な一日の始まりが音もなくやってくるのですから。 毎日毎日嫌なことだけがそこにあり、生きることが嫌になります。 一体いつになったらこの幸福が乾き切った地獄が終わるのでしょうか。 救いの道はどこにあるのでしょうか。

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制服を焼く

制服を焼く。辛いことがあったから。 始めからこの学校は私に合わなかったのかもしれない。 それとも楽しい生活を送ろうと努力しなかった自分が悪いのかもしれない。 さて、どっちなんだか。 ともあれ私は制服を焼く。 あの辛い学校生活を思い出さないように。 もしくはささやかな復讐のために。

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制服を焼く

懐旧時代はとうに消え失せて

金色の太陽。暖かい日差し。床の白樺の匂い。小さな玩具。柔らかい毛布。ふんわり香るミルクティー。ジャムを使った甘くて美味しいクッキー。 私のかつての故郷はそこにあった。物心つく前から慣れ親しんだ部屋。世話をしてくれた使用人。とても優しくて大好きな両親。温かい揺籃の中にいるような日々だった。 私はかつてこの屋敷のこの部屋で育った。この部屋で私は思い出を育み、情緒を育み、価値観を育んでいった。私にとってこの部屋はこの世界の全てだった。この部屋の外にある喧騒など、全く知りもしなかった。 今の私はなんて言ったらいいのか…。 周りは酒や煙草や香水の匂い。それらの匂いが混ざりあってむせ返ってしまった。耳鳴りがするような騒がしさ。息が苦しくなるような熱気。不埒で低俗な輩達。 机を挟んだ向こうの男がニタニタ笑いながら口を動かした。 「それで…兄さんどうするんです」 男の目は爛々と光っていた。瞳の奥は隠そうとして隠しきれず零れた悪意が募っていた。 あぁ…そんな目で見ないでくれ! あの部屋にいた頃の私は純粋無垢だった。部屋から1歩出れば、残酷で凄惨な世界が広がっているだなんて少しも思わなかった。 あの頃に戻りたい。羽毛に包まれたような優しいぬくもりを。泥を啜るようなことなんてない安穏の日々を。 私が愛おしんだ少年時代は、いつの間にか消え失せてしまった。

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ろくでなし

例えば炸薬 例えば鉛 例えば硝煙 例えば熱 例えば泥の匂い 例えば血の匂い 例えば梅の匂い 例えば爆発 例えば轟音 例えば痛み 例えば悲鳴 例えば痺れ 例えば扇動 例えば愛国心 例えばプロパガンダ 例えば脅迫 例えば狂気 一寸の夢にして、幻。そして地獄。 あの闘争の渦中での光景が決して忘れられない。 そいつが止めどなく私を引き込むから。

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塵は塵に 後編③

私はずっと人間以外の何者かになりたかった。 もし願うなら、私は生まれながらに嵐ならよかった。雷ならよかった。大津波ならよかった。太陽ならよかった。神ならよかった。悪魔ならよかった。私がそれらになることで、多くの人間から恐れられ、信仰され、畏怖を抱かせ、強く印象を焼き付け、心の深層に侵食する。 私がそれらになることで、皆が私に注目し、見下されるのではなく、見上げられるような、軽蔑ではなく、敬愛のような、唾を吹き掛けられるのでは無く、むしろ腫れ物扱いでも良いから多くの人間に崇められるような、多くの人間の下にではなく、多くの人間の上に立つような、そうなることで不遜に傲岸に立ち振る舞えると、そう思った。 そうすれば、こんな惨めな人生から脱却できる。新たな存在として、生を受ければ、ようやく自分を愛せると思った。 突然、窓から光が差し込む。昼の世界で湯浴みしていたはずの太陽がようやく目覚め、夜を追い出していた。その途中で光と闇が混ざり合い、夜の青と朝の赤が対立し、二色が混ざって、その境界に紫が生まれていた。夜明けが来たのだ。 日の光が私の方へ伸びる。無意識に私も光の方へ手を伸ばす。ゆっくりと手と日の光が重なる。その瞬間、妙なことが起った。伸ばしたはずの手からちりちりと音が立ち、煙が上がっていた。すると次第に手が砂のような粒へと変化し、ついにはばらばらに崩れて落ちたのだ。砂状にぐずぐずになった手はそのままどしゃっと床に落ち、足元には砂の山ができていた。 痛みは無かった。血は流れなかった。ただ、不思議と冷静だった。非科学的な光景を目の辺りにして、現実味が吹っ飛んだ訳でもなく、ただそれが宿命のように感じた。

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塵は塵に 後編②

アスペルガー症候群と診断された時、私は幼いながらにこの社会の異端者であると理解した。当時、医者から受けた詳しい説明はまだ未熟な脳には理解出来なかったが、少なくともこの世界という地獄で生きていくことを強いられている事に気が付いた。 それからか、親の態度はめっきり冷たくなり、周りの人間も心なしか距離を取るようになっていった。 憂鬱な日々の連続で、いつの日か、生きるという行為が億劫になった。むしろ、死にたいとさえ思えるようになった。だが、自殺する勇気も度胸もなく、いつまでも決断を渋って、結局惰性でここまでずるずると生きてきてしまった。 街ゆく人々を羨ましく思った。彼らは私の苦労なんぞつゆも知らない。ただ生き生きと生活を営むことが出来るだなんて、私が喉から手が出るほど欲しかった財産だ。それなのに、なぜ私はこんなに惨めなのだろう。いつから彼らと私にこんな差が開いたのか。彼らと私の違いは一体何だ。私が障害を持っていることか。たかがそんなくだらない理由でどうして線引きされる? 人間が嫌いだ。周りの人間も。そして自分が人間であることも。何もかにも嫌気が刺して、反吐が出る。 空飛ぶ鳥が羨ましく思う。彼らには人間のような緻密で窮屈で身動きの取れない社会なんて持っていないからだ。ただのんびりと生を受け入れ、静かに空を滑る。悩みなんてないし、考えたって出てこない。 あぁ…今思えば、私が役者なんて職業についたのも、もしかしたら“人間以外の何者かに”なりたくて、自分自身でさえ道化に仕立て上げ、人間である事を忘れようとしていたのかも知れない。

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塵は塵に 後編①

自分は何者か。そう問われても「いたって普通の人間です」とそう答えることしか出来ない。秀でた才能なんぞ持っていないし、誰かから敬われるような人格者でもない。むしろ“平凡”からも幾分か劣るような人間だった。 思えば、私の人生は惨めなものだった。生まれた頃からずっと両親に蔑まれて生きてきた。小さい頃から愚鈍で愚図な私にはちっとも愛情を注がずに、一方で優秀な兄をひたすらに褒めちぎった。私が少しでもヘマをすれば、親は冷たく蔑むような視線を浴びせた。 学生時代の頃は友人関係なんぞ皆無に等しかった。ただ椅子に座って机とずっと対面しているような人間だった。昼休みになると、くだらない話に花を咲かせるクラスメイト達を横目に図書室へ向かい、ずっと本にかじりついていた。誰とも関わりを持たず、ただ独りで過ごしていたせいか、誰も気味悪がって私に近づこうとしなかった。 何も考えず、気楽に気ままに浮かんでいる月が恨めしくなって、キッと睨みつける。 私は人間が嫌いだった。人間は自分以外の人間との関係を結ばなければ、生きていくことが出来ない。だから、常に人間という生き物は集団を形成し、そこに自分を押し込める。集団の中に自分がいることで、自分は誰かから、関係を持ち、関心を持ち、信用され、信頼され、尊敬され、尊重され、愛される。少なくとも、自分の居場所というものを、その集団の中で獲得する。そうすることで、人間は幸福を甘受する。 そして、集団というシステムにはとある特徴……いや、欠点が存在する。それは、自分達とは違う存在を排除することだ。 幼い頃、私は精神科に通い、こう診断された。 “アスペルガー症候群”と

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