懐旧時代はとうに消え失せて

金色の太陽。暖かい日差し。床の白樺の匂い。小さな玩具。柔らかい毛布。ふんわり香るミルクティー。ジャムを使った甘くて美味しいクッキー。 私のかつての故郷はそこにあった。物心つく前から慣れ親しんだ部屋。世話をしてくれた使用人。とても優しくて大好きな両親。温かい揺籃の中にいるような日々だった。 私はかつてこの屋敷のこの部屋で育った。この部屋で私は思い出を育み、情緒を育み、価値観を育んでいった。私にとってこの部屋はこの世界の全てだった。この部屋の外にある喧騒など、全く知りもしなかった。
高野豆腐
高野豆腐
優しくしてちょんまげ(○ٹ○) 小説とかノウハウ無しに感覚で書いてるから、 見るに耐えない可能性が微レ存。 未熟者なので、多目に見てやってくださるとありがたいです。<(_ _)> ちなみに更新おそおそ人間なので、どうかご承知を。 あとハートとかコメントをしてくれると嬉しすぎて月までぶっ飛んで、月面に星条旗の旗立てちゃうので気軽にドシドシください。          /⌒ヽ    ⊂二二二( ^ω^)二⊃         |    /       ブーン          ( ヽノ          ノ>ノ      三  レレ