アナタなんかが

ふわりと揺れたカーテンの隙間から太陽の光が注ぐ。白樺のベットの白いシーツの上で女性は静かに座っている。彼女はずっと窓の外を見続けていた。ぼんやりと虚ろな目は何かを捉えて見ている訳でもなく、ただ時間が流れることに委ねて何時間もそのままでいた。 飾り気のないミニマムな部屋は、彼女の病弱で少しやせ細った腕に妙に馴染んでいた。 「ピー…ピー…警告シマス…ミヤツ様。アナタは現在病にかかってイマス。そのまま放置されると悪化する危険性がありマス。至急病院に行って診てもらい、治療を行ってくだサイ。……繰り返しマス。…」 女性は振り返った。小さな裁縫道具箱ぐらいのサイズの機械がうるさく叫んでいた。どっかの誰かがこいつはAI搭載なんだぞと鼻息荒くぬかしていたことを思い出した。 女性は落ち着いていた。相変わらず虚ろな目はどこか冷めきっていた。 女性は引き出しを開ける。そこから取り出したのは…… …カナヅチだった。
高野豆腐
高野豆腐
優しくしてちょんまげ(○ٹ○) 小説とかノウハウ無しに感覚で書いてるから、 見るに耐えない可能性が微レ存。 未熟者なので、多目に見てやってくださるとありがたいです。<(_ _)> ちなみに更新おそおそ人間なので、どうかご承知を。 あとハートとかコメントをしてくれると嬉しすぎて月までぶっ飛んで、月面に星条旗の旗立てちゃうので気軽にドシドシください。          /⌒ヽ    ⊂二二二( ^ω^)二⊃         |    /       ブーン          ( ヽノ          ノ>ノ      三  レレ