ゆるる
57 件の小説ゆるる
本好きのゆるるです。 恋愛系 切ない系の物語を作りますゆるるの作品が貴方の心に灯ってくれると嬉しいです🌷✨ 🫧〜詩〜🫧 花の香りにふと撫でられ私はぽつりと風になる 優しさと美しさが光となって貴方に吹きますように。私の吹く文字という風が貴方の心の紙を奏でることを静かに願います 今日も私は物語を描いていく
機械仕掛けの楽園
時計と機械音の音で私は目を覚ます。寒くて暗い中今日も私は目を覚ました。 「さすがに座りながら寝るのは疲れるな」 私はため息をついて立ち上がった。まわりにはピコピコなる機械、自分の体に巻き付いた媒体と昨日遊んでいた人形たち。眠たい目を擦りながら少し窓のシャッターを開けるとたくさんの人たちが見えた。買い物カゴをもって喋る大人と周りを走り回っている子供。いいな私は生まれた時から走ったことないから 「日花様お目覚めになられましたか」 「ささら、おはよう」 ささらは私にペコリとして私に繋がれている媒体にカチコチねじを巻く。 「ねぇ、ささら私走りたいわ」 「え?それはどうゆうこと?」 「そのままよ。この足についてるやつ外してちょうだい?無理かしら」 「そんなことしたら地球が滅びますやめてください」 正論を言われて私がなにも言えなくなるとささらはドアを開けて出ていった。私はしゃがみこんでお腹の歯車をいじりながら思う。私が自由になったらみんなは生きてけない。だって日本の国家機密エネルギー人間だから。私は自由を奪われた小さな鳥のようだと思う。 私がこうなったのは生まれた頃らしい。15年前地球に隕石が落ちて日本は面積の半分を失った。ガスも電気も食物の畑も大幅に失って海外もそれなりの被害を受けていたためみんな死を悟ったらしい。けれど私のパパ、、科学者が豪邸を作った。バラのある綺麗な庭に赤のカーペットが敷かれた綺麗な豪邸だった。しかしただの豪邸ではなかったのだ。パパは機械のコードを国家と協力して日本中に埋めて日本はパパの豪邸を中心とする根っこのような存在となった。そのコードを家に繋ぐと電気もガスも使えて土に埋めると作物が出たらしい。そしてそのエネルギーを繋ぎ製造してるのが私なのだ。パパは日本を支える花だから「日花」とつけた。割と私は気にってる。私のおかげでみんなが感謝してくれるのは嬉しい。門を見るとお祈りをしているおじいさんや若者が贈り物を家の前に置く姿もいつも窓から見てる。しかし私は動けないのだ。太陽を浴びたこともなければ他人と喋ったことも走ったこともない。しかもこの部屋から出られないからなにもできないのだ。そんな私がなにしてるのかと言われれば使用人に頼んだ本を読んだり人形遊びをするくらい。何十回も読んだ本のページをめくりながらそんなことにふけているとドアから窓からノックがした。 ん?え?窓からノック?私がシャッターを半分くらい開けて覗くと手が伸びてきた。 「きゃあ!なに??」 「ごめん窓開けてくれない?追われててさ」 男の子の声がした。私は反射的にシャッターを最後まで開けると男の子は床に座り込んだ。 シャッターを閉めて私は尋ねる。 「あ、あのどちらさま?貴方ここに入ってきてはダメよ」 男の子の服は薄汚れていて靴も古かった。男の子が息が上がってはあはあしている横で初めてみる人間の男の子というものに私は頭からつま先まで観察する 「ねえ、そんなジロジロ見ないでよ。恥ずかしい」 「あ、ごめんなさい。私外の人間初めてだから」 「ふーん。引きこもりなんだ」 私は言葉の意味がわからず首を傾げると男の子は私に繋がっているコードを引っ張った。 「い、痛い!なにするのよ!これめちゃ大事なのよ」 「お姉さんも病気なの?」 「いいえ、私は元気だけど」 「そうなんだ。僕のお母さんは病気でお姉さんみたいな機械が繋がってるからさ」 そうなの?人間は病気になるとコードを繋ぐのかしら?パパはまた新しい機能を国家に販売したの? 「お姉さん僕をしばらくここにおいてくれないかな?僕盗みしちゃって今大人に追われてて」 盗み、本で読んだことがある。状況はよくわからないけど私は頷いた。ネジの入ってる大きな木箱ならこの子を隠せそうだった。 「いいわ。退屈してたのよお友達になりましょ」 男の子の名前はひかるくんというらしい。私の存在は国家機密だから名前を言えない。好きに呼んでというとひかるくんは「じゃあお姉さんでいいや」と笑った。 「ひかるくんはどこからきたの?」 「ちょっと遠く。僕のうち田舎だからさ母さんの病気を治す薬がここの町にあるって聴いてきたんだ」 「そうなの。病気になると私みたいにコードを繋ぐ人間もいるのね」 「コードって言うんだ。僕のお母さんはね口からご飯食べれないからお腹にコード埋めたんだって」 「あ、それは私も同じよ。ご飯とか食べたことないの」 「え!じゃあお姉さんなんでそんな元気なの?お母さんの先生たちはコードから栄養とる人は大体寝てるって言うのに」 反応に難しくて私はいろいろ考える。そうだ。ロボットって言えばいいんだ。嘘だけどこの男の子を納得させるのはこれしかない 「お、お姉さん実はロボットなのよ」 ひかるくんはぽかーんとする。まるで変なものでも見たような顔をして顔をしかめた。 「お姉さん、僕にそんな嘘は通用しないよ。ロボットっていうのはロケットパンチできるし頭で仲間と交信するんだよ!絵本に書いてあった」 「う、、」 「ねぇお姉さんのこと誰にも言わないから教えてよ」 「ほ、本当よ私ロボットなの!」 しかたないと思い私は頭についてるヘルメットの機械に手を当てて周りにある機械にアクセスする ピコピコと音が大量に鳴った。手洗い用の蛇口から水が出て天井の明かりが点滅する。 「す、すご!!マジロボットなんだ」 どっと疲れて私は床に座り込んだ。ほんの至近距離のものならコードからエネルギーを与えて動かせる。なんも面白くない機能だなと思ったけどまさかこんなことの為に使えるとは。 「どう?これでわかったかしら?」 「うんうん!すごー!信じたよ」 ひかるくんとの秘密の共同生活はしばらく続いた。ささらが来る時間帯はひかるくんを木箱に隠して私はいつも通り本を読んでいるのを見せる。夜は機械の点滅で星のように周りを飾りひかるくんはそれを喜んでくれた。このお屋敷生活がこんなに楽しくなるなんて思わなかった。 5日目の夜ひかるくんは私に質問をしてきた。 「お姉さん他の遊びしようよ。公園でブランコとかきっと楽しいと思う。僕のお母さんみたいに病気じゃないならコード外してさ」 きっと楽しいものなんだと思った。でもこれ以上ひかるくんにつける嘘が見つからなくて。だから私は話してみることにした。ひかるくんは優しくてしっかり者だ、パパにはごめんだけどこの人を信じたい。 「ひかるくんお姉さんが日本の命って言ったらどうする?」 「え、なに急に?お姉さんが日本の命?」 「ひかるくんはさこの豪邸を知ってたから入ってきたの?」 「まぁ、、ここお金もちそうだし日本生命屋敷って名前ぐらいだから助けてくれるかなって。お姉さんのことは知ってたよ!僕、窓から見たことあるんだ。」 日本生命屋敷、、ここってそんな名前なんだ。 「お姉さんね、ここのコアなのよ。生まれた時からここにいる。体中のコードから屋敷の機械を動かして日本を支えてるの。ひかるくんは知らないかもだけどここに昔隕石が落ちて、」 「知ってるよ」 「ん?え、知ってたの」 「日本が半分になったのは多分当たり前の知識。みんな知ってる。コアのことも知ってる。でもみんな大きな機械だと思っててこんな女の子がコアなんて誰も知らない。最初会った時お姉さんが体中コードで繋がれてて顔に歯車みたいなのがついてるし怪しいなとは思ってた」 私は混乱してねじが高速でカチカチ回ってるみたいだった。 「だったらなんで、、誰にも言わないの?」 「お姉さん寂しそうだったからお屋敷のお嬢さまかなと外でみた時思ったけど自由になれないコアだった。秘密バラせばお姉さんがもっと可哀想になるだろ」 「そうね、、貴方がここにきてくれてよかったわ」 少し泣きそうになる。こんなことあるのかしら?でも目も機械だから涙も出ないだなんて 「ねぇ、お姉さん僕ここで働いてみたいな」 ひかるくんは部屋を駆け回り中央に行きニコッと笑った。 「は、働く?ここで?」 「そう!お金もちなんでしょ!ここで働いて貯金してお母さんの薬代にしたいんだ。あとコアを守る人間になりたい」 その時だった。ドアがノックされ扉が開く。カランカランとガラスが落ちるような音がした。 「ささら、、」 「日花さん様!誰ですかその子供は」 やめてよ 「こんなことしていいと思ってるの!博士に言いますからね」 やだ 私はささらを睨みつける 「この子はここで働きたいと言っているの。使用人雇用を増やすことに文句があるならこのコードハサミで切ります」 ささらは怯えて座り込む。 「や、やめてください。わかりましたから」 やっぱり私は日本で1番重要なものだったみたい コードを切るということは日本を破滅に導くということ。自分がそんな重大な役割をしていることを実感した。ささらはしぶしぶひかるくんを使用人として迎えた。これでよかったのだ。そう、地獄ではなくなった。ひかるくんはネジを綺麗に磨く仕事になった。私の本も新しいのを借りてきてくれた。カチカチと歯車のなる音、機械のピコピコ音と共に今日も私は日本のエネルギーとなる。 ひかるくんは私の最初で最後のお友達。 シャッターを開けて外の景色をみる。 「日花様?そろそろコードの手入れだよ」 「ひかるくん私最近楽園にいるような気分みたい。お友達がいて一緒に遊んでくれるなんてこんなに楽しいことないわ」 そう私は今日も日本を支えるの。この機械仕掛けの楽園で
🌷自己紹介🌷
①ノベリーを始めてどれくらい? 始めたのは2024年の7月なんですが実はこのアカウントいろいろあって転生アカです。前のアカウントは2023年なので3年くらいここにいます ②ノベリー始めたきっかけ あんまり覚えてないです。多分広告 頭の中でお話考えるだけでは物足りなくなりました ③好きなジャンルは? ローファンタジー、恋愛、ミステリーが好きです ④好きな作家さんは? 住野よるさん、辻村深月さん、村田沙耶香さんです ⑤ノベリーのみんなからゆるるといえば詩ってコメントもらうけど詩にハマったきっかけは? なんだろう?本当に詩にハマったのは中学の時の国語の教科書ですかね?短い文章の中にたくさんの想いが詰まった言葉の使い方に惹かれました。あとは私mimiさんっていう音楽活動者さんが好きなんです。mimiさんの考える歌詞が素晴らしすぎて私の詩はmimiさんの表現を参考にいつも考えてます。YouTubeで調べてみてね ⑥ゆるるの書くジャンルは? ローファンタジー、恋愛、ホラー、詩です ⑦力作は? 星空を飲む、顔が沈む池、見知らぬ貴方と泡の中、花咲き病です。ノベリーの皆様にたくさんコメントをもらった自信作です ⑧好きなノベリーの作家さんは? 藤咲ふみさんと猫 夢丸さんです。2人は本出したら売れるんじゃないかくらいの文章力です✨いつも投稿の読み合いしてる仲良しさんでした。でも2人とも現在ノベリーを卒業してます。もっと話したかったです😭2人のアカウントは残ってるのでよかったら読んであげて ⑨今後の活動目標 今年から忙しくなって投稿あんまりできないかもだけどたくさん小説書くつもりです!あとSF小説に挑戦したいなって最近考えます。 ⑩ラスト一言! みなさんこれからもゆるるをよろしくお願いします。みなさんの心に残る小説や詩をお届けします あ、あと仲良くしてください友達がほしいです
春の空と陽炎
あの夜僕たちは飛んだ 長い夜の隙間を駆け抜けて風に優しいと言われるように 風に肩を持たれて手を広げてあの月に向かえるよう 星が僕を見上げて言った 「見てきなさい 暖かい風を あの光を」 あ、僕は1人じゃないんだ あの朝僕たちは飛んだ 街を揺れる僕たちは下から見ると陽炎だ 横から見える太陽よ 私を永遠に照らして 海が見えた 地平線だ また見れた 僕は1人じゃない うん、そうだった 涙揺れる 揺れる 家を思い出す 冷たい朝風の中 何を思ったら正解なのか あの昼僕たちは飛んだ 暖かい風が僕を撫でた 涙が暖かいな ある者が笑い ある者は舞う 嬉しい 地球を横断した僕ら 着いたよ 日と風と僕らはもう友達 旅は終わりだ ある朝僕たちは飛んだ 暖かいあの気持ちを胸にしまい 風を切る 何故だ、何故帰っているのに心が痛いのか 教えてよ 仲間よ 雲が揺れて僕の顔を見る 家が見えてきた あ、暖かいな 仲間が風を吐く 揺れよ 飛べ 僕らの小さな旅 そう 春が来たのだ 僕は太陽を見上げた 春の匂いが霞むんだ そう桜の木に止まる僕たち 渡り鳥よ
死集
第1章 死と世界 なぜ、人間は死というものに縛られるのか 車やナイフ 何故、人間は死が怖いのに簡単に人を殺せる道具を生み出すか 私にはわからない。 なぜ、死ぬと天国に行けるという嘘をつくのか 天国を見た者がいるのだろうか? 本当にそんなものがあると本気で信じているのか 天国があるという証拠がないのに人間はそれを1000年以上信じている 理由は簡単だ。 天国、極楽の世界そう考えないと生きていけないからだ 死を悪いものと考えること、いいことだと考えること どっちも大事だけど人間はどちらか選ばなければならない 第2章 憧れの死に方 私は、痛いのが嫌い 注射も点滴も嫌い 火や水に食べられるのは恐ろしい かと言って安楽死を許されるのは余命宣告された人や体全部が動かなくてもう終わりにしたい人 そんな、極限の絶望感に襲われた人しか許可されない なら、私はこう考える 私は花のように死にたい 植物の死に方は私にとって理想的だ 芽が生えて葉っぱがついて花が咲く 一連の生き方を終えたあと茶色くなり枯れていって実体は消える 痛くもないし怖くもない 花のように枯れて死にたい 最終章 死とはなに 死とは影だと私は思う 常に自分の体に張り付いている 死とは人間の生き方を輝かせてくれる光でもある ずっと生きるのは幸せ? 今にも死にそうな老人にはなりたくない だから死がある 死んだら全部終わるから人はいい方向に生きたいと思う 私たちは死んだら骨となる 私たちは死んだらまだ生きてる誰かが自分のために泣いてくれるのかもしれない 本当に天国で天使と手を繋ぎ踊るのかもしれない そう思うと死って怖くないのかもしれない
愛を食べるばけもの
真夜中の浜辺道、僕は陽炎が伸びたような一本道をゆったり歩いていた。海の匂いと涼しい夜の風の中僕はお腹を空かせている。僕は化け物だった。黒いふわふわした体に鋭い牙、赤く光る目を持っている。化け物っていっても人間を食べるわけではない。愛なのだ、僕は愛を主食とする。 僕にとってクリスマスの街はバイキングだった。 カップルたちの愛を食べてカップルが突然別れるあの感じがたまらなく愛を美味しくする。でも、もうクリスマスは終わって1月の下旬。カップルは時々しか見かけなく、かと言って家族愛の味はあまり好みではないのでよほどお腹が空かないと食べる勇気がない。だからもう一度言うと、今とってもお腹が空いてる。 海が見えた時、僕はふと足を止めた。海岸が見えるの岩の上に人間が立っていたのだ。僕は目を丸くする。人間は真夜中寝るんじゃないか?その人間は、女だった。生気のない顔で黒い髪の毛を揺らしながら海を見つめている。僕は気になったので声をかけてみた。 「何してるんだ?」 肩を触ると人間は振り向いた。 「…おかしくなりすぎて幻影が見えてるのかな」 僕は慌てて訂正した。 「驚かせてごめん。僕は化け物なんだ。おまえが見えるのは幻影なんかじゃない。で、何してるんだ?」 女は再び海の方に顔を向けてぽつりの口にした。それはあまりにも僕にはわからないことだった。 「私、死にたいの。だから海に飛び込んで息を止めたら死ねるかなって」 「は?」 愛とは真逆のとてつもない絶望の言葉が僕には理解できない。愛を食べて人間たちがすっと笑顔が無くなる瞬間が好きなのにこの人間は最初から愛なんて脳に存在してないような顔だった。 「な、なんでそんなこと」 「私には何もない。他人にはいじめられて親からは私を人間扱いしてくれない。私にはもう生きる理由がないの」 女は足を海に入れた。 「ま、待って。おまえは生きるべきだ。死なんて何も生まない。僕と少し話さないか」 女は振り向いた。僕の姿を上から下に目線を送ると女はこちら側に戻ってきた。 「あと1日なら」 それから、僕は女と話した。先週街であったお祭りの灯籠が綺麗だったこと、女の好きな食べ物、僕が最近見た人間のこと。女は、僕を人間扱いしてくれた。僕たちはいつのまにかすっかり仲良くなった。 ぐー 僕のお腹が鳴る。あ、そういえば僕お腹が空いてたんだと気づいた。 「化け物さん?お腹空いてるの?私、サンドイッチなら持ってきたよ。最後の晩餐用だったけど」 女はバスケットからサンドイッチを手に取って僕の口に近づける。僕は赤い目を光らせた。けど、すぐ目を逸らす。だって愛以外食べたことなかったから。でも、でも、お腹空いて僕は大きな口を開けてサンドイッチを食べた。あ、味がしない。ただのふわふわした何かだった。でも飲み込むたびにお腹が膨れるので僕はこの女に何も言わず食べた。 「こんな日になると思わなかったな。失敗だけど初めて友達ができた。人間は嫌いだからあなたが友達になってくれて嬉しい」 数時間前の生気のない顔ではなく女の表情が少し緩んだように見える。 「ま、また話していい?死ぬのはまた明日ってことで」 「…じゃあ、明日に死のうかな」 また明日、また明日。僕らはそう誓いどんどん死ぬのを伸ばしていく。僕は、それでよかった。こいつは話してていいやつだ。そのうち人間の恋人ができて幸せになるのだろう。愛し合った時、僕はその愛を喰らい尽くしたい。だって、僕らは友達だから。この女のその彼氏がわかれても僕らの関係性は無くならないと思った。また話せると思うのだ。 2月になった。その夜、僕はまた女に会いにいく。今日は何故かカップルのバイキングができた。お腹いっぱいになった僕は赤い目を輝かせ友達に会いにいく。海岸が見えたとこに女はいた。今日はいつもと違うピンクのワンピースを着ていた。 「よぉ。こんばんは」 「こんばんは、化け物さん。今日は大切な話があるの」 大切な話?女は僕に近づき僕の目を見る。 「私、死ぬのをやめることにした。」 「ほ、ほんと??よかった」 女の大切な話は自らの死をやめるというとても幸せなことだった。そして愛を食べるチャンスの扉が開いた。 「そ、それでね。もう一つあるんだけど」 女は小さな赤い箱を僕に見せる。アルミ紙に包まれた甘い匂いの小さな包みが入っていた。 「私は、化け物さんに救われたの。あの時、あなたが死ぬのを止めてくれたから。たくさん私の話を肯定してくれたから友達になれた。でも、だんだん友達より大事なものに思えてきたの」 ん?僕は意味がわからず赤い目をキョロキョロさせる。 「つ、つまりね。化け物さんが好きなの。ほら今日はバレンタインだからさ。告白にぴったりかなって。2人で遠いところに行って幸せに暮らそうよ」 僕は頭が真っ白になった。僕は震えた。だってこの女が持っている何かよりも女の方が特別甘い匂いを漂わせたから。そう。カップルの愛よりも上手い初恋という食べ物なのだ。今すぐこの女の愛を食い尽くしたい。初恋の味を知りたい。食べたい、食べたい。 化け物さんが友達でよかった ずっと一緒にいよ ふふ、化け物さんって以外とシャイなんだね 友達初めてできたの 化け物さんは何が好き? サンドイッチまた作るね ありがとう 「化け物さん?どうしたの?ぼーっとして」 僕はゴクリと飲み込む。 「も、もしもの話なんだけどおまえが僕を忘れてもまた友達になってくれるのかな?」 女の笑顔が消えてサーっと風が吹いた。 「生まれ変わったらって話?もちろん化け物さんと一緒にいたいよ」 その言葉を聞いた瞬間、僕は本気で我慢できなくて大きな口を開けてその女を食べた。ごめんと思った。許してとも思った。だって、、だってとてつもない美味しい食べ物があったんだから。 食べ終わった。とても甘い味だった。今まで食べたことのないご馳走だった。 「え、、あえ、、」 女の目から光が消えていた。 「何してるんだろ私。早く死ななきゃ」 女は海の中に入りゆっくりと深いとこまで歩いていく。 「ごめん、、ごめん。こんなつもりじゃ」 僕は黒色の手で顔を抑える。僕は止めなかった。だってこれは初恋の味との代償。 ザブンと何かが落ちる音。女の苦しそうなうめき声、冷たい夜の海。僕は、このご馳走の代償の全身で味わった。もう女はいない。あの幸福に満ちた優しい女はもういない。 僕は、こっそりその女の葬式に忍び込んだ。人間には見えてないので部屋の隅で人間といっしょに手を合わせて祈った。運命は元に戻ったのだ。人間が喋ってる声が聞こえた。それは女の名前だった。 「川本 愛花」 亡くなった友人の名前 あとがき こんにちはゆるるです☺️まずはこの長めの小説を最後まで読んでくれてありがとうございました。 私が初めて読んだ本の作者は住野よる先生という小説家です。代表作は君の膵臓を食べたいという作品です。アニメにも映画にもなった感動ラブストーリーです。私は住野よる先生が大好きです。昔、学校の読書感想文も先生の作品で書きました。先生の作品の中に「よるのばけもの」という作品があります。化け物の男の子と人間の女の子の話です。内容はまったく違うけど私なりの化け物の話を書いてみました。よかったら感想教えてください
質問コーナー
えー。まずこんにちは。ゆるるです。最近浮上高めとなりました。突然ですが質問コーナーをしようかなと!フォロワーさんがやってるのを見て「うわ、私もやりたーい」となりました。個人情報以外の質問ならなんでもOKです! あとゆるると仲良くなりたいって方いたらコメントしてねー!小説読みに行きます 追記 あ、そういえば現在「愛を食べるばけもの」という作品を書いてます。去年の小説大会のお題で!私も書いてみようかなと。でも面白いの作るぞと思うばかりに全然進んでないのです。
ゆるるの呟き#7
今年の感謝投稿2回目です! 小説大会とか詩、小説も自分のペースで投稿し、たくさんの人から💗とコメントをもらい書いててとてもモチベになりました!ノベリー歴2年目となりました。昔からのお友達がやめたりしていろいろあったけどゆるるは変わらず自分なりに投稿するのでよろしくお願いします! 詩を少し📃✒️ 紙が奏でるこの声が私の心を軽くする。あなたの花が心が私の作品という水に音楽が生まれるの。けれど、けれど有名にならなくっていい。たくさんの賞賛の声もいらない。私の描く物語が1人でもいいので少し心を楽しくしてくれればいいの、いいの。嗚呼、私とあなたの糸が指に絡まり楽しい文字を届けれますように。 来年もよろしくね🙏 それではまた
サンタの秘密
降り積もる粉雪の中、私はとぼとぼと廊下を歩く。子供の頃サンタのプレゼント配りに憧れて2年前サンタ業界の採用試験を受けた。受かったのはいいものの家族と離れてフィンランドの会社の寮に住むことになったのが苦痛である。何故なら外に出るだけで手が震えるほど寒い。でも空飛ぶトナカイのソリに乗ることは毎年の楽しみだ。 左手には今年の届け先リストとトナカイの貸し出し券。これを持って社長、つまりサンタさんに渡さなければならない。社長の部屋に向かってるとむこうから事務の人が見えた。 「あら、326明日出発?」 「こんばんは、先輩」 私たちには名前がない。数多くのサンタ見習いがいるためいちいちフルネームを覚えるのは面倒でみんな番号で読んでいる。 「はい、日本の東北担当で明日トナカイで行くつもりです」 「残念ね、明日は事務のみんなでお茶会を開こうと思ったのよ。ほら事務ってプレゼント配らないしみんなのGPSを見て届け先に案内したり子供達の願いをパソコンに打ち込むだけじゃない」 「えっと、お茶会帰ってきたら行ってもいいですか」 「もちろんよ!326の分のお菓子取っとくわ」 私はぺこりとお辞儀をして先輩と別れた。 ふぅーと息をして社長室のドアノブを握る。緊張するなー毎年。だって本物のサンタさんと会話だよ!ノックをすると扉が開く。赤い服と白い髭のサンタ、、社長がニコリと笑った。 「おや、326こんばんは。君は明日の予定だから今夜ソリに乗るんじゃろ」 「はい」 「今年の子供達は何を願うのじゃろ。おもちゃ?お菓子かのー」 「製造部のみなさんがまた忙しくなりますね」 社長はうんうんと頷いて私から書類を受け取った。 「製造部、事務部、そして君のような実行部。みんなが一丸となってプレゼントを届ける。わしは直接子供達の顔が見れんが君は毎回カメラで子供達の顔を撮ってきてくれるから嬉しいよ」 社長に頭をそっと撫でられた。私の口元が緩む。 「仕事が終わった朝の時、子供たちがプレゼントを開ける瞬間が嬉しいので」 そのあと、何かといろいろおしゃべりして社長室を出た。時計を見ると夜の12時だった 寮に戻りタンスから赤い服と帽子を見にまとう。あ、子供が寝ぼけて起きるかもしれないから髭をつけるのがルールだ。だっておじいちゃんサンタがこの世界の主流だもんね。着込んでトナカイ小屋に向かった。トナカイを首を赤い紐と鈴で結びソリにつける。ソリに乗ってやぁーと声をかけるとソリは宙に空いた。シャンシャンと音を鳴らし雲の上に行くと毎年のことなのにわくわくして私は口笛を吹き始めた。粉雪が顔にかかる冷たさと鈴の声、そして日本までの空の旅がなにより楽しい。 2時間ぐらい経つと日本に到着した。サンタナビを使って事務部の案内に従う。私は、着々と子供達の家に行きプレゼントを配った。あ、煙突から入ると言われてるが本当は間違いで製造部が作った合鍵で子供部屋の窓を開けて中に入る。楽しい仕事だけど実行部はたくさんの訓練がある。音を立てないことプレゼントを間違えないことなど。私も新人の頃は念入りにプレゼントを暗記した。 「よし!これで最後っと」 最後のプレゼントを子供のそばに置くとその子が目を開けて私のことを見た。私は思わず身をひこうと窓を閉めようとする 「サンタさん?サンタさんだよね!」 「え、、はい」 「やっぱり!本当にいたんだ!女の子のサンタさんもいるんだね」 くっと唇を噛み私は窓を閉めて立ち去った。 「あ、!待ってよサンタさん」 降り行く粉雪の中、私はトナカイの紐を握るのであった。 「326お疲れ様。おや今年は写真撮ってないのか」 「すみません。ちょっとしたトラブルで」 「子供に見られたんです」 社長はまゆをひそめた 「でも、嬉しかったんです。10年越しに立場が入れ替わったなと」 「ほっほ!そうじゃな。あの時、君に姿を見られた時は焦ったわい」 「社長、、こうやって社員は増えていくのかな」 「うーん。多分その子も近いうちに受験してくるとわしは思う」 そして、社長と私と事務部のみんなでパーティの二次会を行った。そう私達サンタクロースの
涙って小さな奇跡
言えないんだよ 悲しめないんだよ この棘だらけの心がさ私の誠実さを糸で縛る 今日も眠れないよ お布団が涙の味がする 朝起きたらそこは雲の上。天使が手を握ってくれたら そんな妄想する私はダメダメなの 生きていくって難しい 涙って苦しい どんどん涙の音がしたらある時すっと止まったの あれ?あれれ 私‥大丈夫? ただ あの日 君が私の手を握った日を 大好きって言ってくれた日を 涙の海に浮いてくる言葉たち 愛してるよ 私こそって 言えたらどれだけ楽だった? 言えないんだよ 光にならないよ でも 君の光を少し掴めたみたい。 またある日君はいう 「涙って奇跡なんだ だからいっぱい泣いていいよ 僕が涙を拭くよ」 なんで?苦しいでしょ 私は叫ぶ 涙の味って冷たいの 神様はどうして作ったのだろう 「たくさん泣いたら心が軽くなる」 君がつぶやいた あの日の言葉 そうなんだ そうなんだ 夜明けのように気付いた だったら 待ってほしいよ 君の 光のとこに辿り着くまで 私の棘が抜けたらさ2人で手を繋いで笑おうよ 笑ってよ 悲しいなら笑うべきだ そんな言葉はちっともいらない 泣いてもいいんだよ たくさん泣いてよと呟く君と私は手を繋ぎたい ああ、、君のこと大好きなの 小さな光の言葉抱きしめる 待っててね
2人ぼっちの私とココ
私は街をぶらりと歩くのが好きだった。秋の午後、もみじの道を跳ねながら歩いているといつも遊ぶ公園に着く。ブランコも滑り台も好きだけど私はよく砂場で遊ぶ。今日はシャベルと秋色のバケツを持ってお城を作る予定だ。公園に入ると私は目を丸くする。砂場に誰かが座っている。 「こんにちは」 挨拶するとその人は振り向いた。頭に草が生い茂っていて花がちらほら咲いている。目は、まるで吸い込まれそうな深い緑色をしていた。 「こんにちは…君も砂場で遊ぶの?」 「あ、あなた!頭に草が生えてるよ」 びっくりしてそういうとその人はクスクスと笑い始めた。 「そうだよね。びっくりするよね!僕は木から生まれたから頭に草が生えてるんだよ」 「じゃあ木がお母さんなの?変なの」 男の子は公園の隅にあるどんぐりの木を指差した。 「あれが僕のお母さん。大きいよね」 ん?私は不思議に思う。 「じゃあ、なんで貴方の頭にどんぐりがないの?」 「大きくなったらどんぐりできるんだ」 よくわからなかったけど私はその時この子は木の妖精さんなんじゃないかって思った。その子は私のシャベルを見て一緒に砂のお城を作ろうと言ってくれた。 「な、名前なんていうの?僕生まれたばっかで友達いなくて」 「私は、すずだよ」 「すずちゃんか!いいね可愛いよ」 「そ、そうかな」 褒められるのに慣れてなく私が目を逸らす。 「じゃあ貴方の名前は?」 「ぼ、僕は…ココだよ」 「あら、どんぐりくんかと思ったよ」 意外な名前に私が笑うと今度はココがそっぽを向いた。私たちはたくさんお話しながらお城を作る。夕日が見える頃、完成した。 「んー。何か足りないな?」 できたお城を見ながら私は考える。塔の数をもっと増やす?それともお城までの道を作る? 「これはどうかな?」 横を見るとココは自分の頭から生えてる花を摘んだ。そしてお城の天辺に刺す。 「可愛いー!これよ!」 「よかった。僕もなんか足りないと思ってたんだ」 「でも痛くないの?」 「人間も髪の毛が抜けるだろ?それと同じだよ」 ココは人間じゃないの?ということはやっぱり妖精さんなのかな。聞きたかったけど5時のチャイムが聞こえたので私は帰ることにした。ココはこの公園が家らしい。私が手を振るとココはニコリと笑ってくれた。 あれから少し経った日のこと。今日はブランコしたい気分だったのであの公園に向かう。ココは今日もいた。花壇の花たちを見つめてジョウロを持ってる。 「久しぶり!ココ」 「あ!すずちゃん!よかった。もう来ないかと思ったよ」 私たちは滑り台やブランコで遊んだ。 「あはは今日学校で何する??」 私の足が固まる。寒気がして急いで滑り台の後ろに隠れた。 「すずちゃん何してるの?」 「しっ!静かにしてて」 ランドセルを持った同級生たちが笑いながら公園を通り過ぎていく。あーあ。何も悩みとかないんだろうな。声が聞こえなくなると私はほっとする。 「すずちゃん。もしかして今日学校なんじゃない?どこ?一緒に行こうよ」 「私…行かない人だから」 「行かない人ってなぁに?」 その先が言えなくて私は口を噛み締めた。この気持ちはきっと妖精さんにはわからないから。 「いろいろあるのよ。私にも」 「ふーん。じゃあ紅葉でも拾おうよ!僕、お母さんから人間は紅葉を拾うのが好きだって聞いたことあるよ」 「うん」 その日の夕方、私は紅葉の押し花で作ったカードをココに渡した。器用だねって褒めてくれた。 冬になった。雪がふわふわと舞っている。寒いのは苦手だ。なので冬はいつも家で遊んでいる。ココは大丈夫かな?頭意外は普通の人間と見た目が同じ、服も着てたし。でも心配だった 家にあるカイロと毛糸の帽子持って私は外に出た。寒く、木の葉が落ち切った冷たい木が揺れる 「ココ!寒くない?頭とか」 雪が積もる中、ココは屋根のある遊具の中にいて座っていた。ココの頭は落ち葉だけでまるで茶髪みたいだった。 「すずちゃん寒いね」 「ココ!帽子あげるよ」 えー!いいのと言ってココは帽子をかぶる。私も横に座ってカイロであったまってるとココは不思議なことを言った。 「そろそろ。僕、家を見つけなきゃ」 「ん?公園が家なんじゃないの?」 「ここは、お母さんの敷地だから。ねぇ、すずちゃんの家に住んでもいいかな」 私はびっくりする。え?ココが私と一緒に暮らす?お母さんになんで言えば、、 ココは立ち上がって行こうと呟いた。ココの手に引かれて私の家に行く。 「ココ!私んち何もないわよ。お布団も2人分ないし」 「大丈夫」 私はお母さんがいないことを確認して家のドアを開ける。けど、ココは何故か庭の方に行った。 花壇の横の小さな地面に立ってニコリと笑う。 「すずちゃん。しばらく…うん50年くらいはここに住まわせてもらうよ」 「ご、50年?!」 ココは手を広げ笑いながら「僕がここに住めばすずちゃんは1人じゃない。日当たりもいいし」 「何、、言って」 その時、強い風が吹いた。私は思わず目を瞑る。木の葉が揺れる音、、ざわざわ。 目を開けるとココはいなかった。その代わり、大きな木が私の庭にそびえ立つ。冬なので葉っぱはついてない。 「あ…」 上の方の木の枝に毛糸の帽子がぶら下がっていた。お母さんは、その木が最初からあったように何も言わなかった。 「お母さん!あの木なんて言うの?」 「んー?どんぐりでしょ」 ココはどんぐりになった。木の妖精じゃなくて木の子供だったんだ。