花の蜜が溶けていく後編

花の蜜が溶けていく後編
さやちゃんのお父さんが転勤するとお母さんに言われたのはあれから一年経った春の日だった。 「お母さん、転勤って何?」 僕がランドセルに新しくもらった6年生の教科書を入れながら言うと 「どっか遠くにお仕事しにいく所よ。だからさやちゃん転校するかもしれないね」 その時、僕は嘘だと思った。だってさやちゃんは一度もそんなこと言ってないし様子も変わってなかったから。僕は家を飛び出し急いで学校に行く。 学校に着くと入り口付近にクラスを確認するみんながいた。その中にさやちゃんがいないか急いで探す。 「おー、おはよう!今年も同じクラスだったぜ!うん?何でそんな焦ってるんだ?」 走ってきて息が上がった僕をけんとは見つめてくる。 「さ、さやちゃんは?」
ゆるる
ゆるる
本好きのゆるるです。 恋愛系 切ない系の物語を作りますゆるるの作品が貴方の心に灯ってくれると嬉しいです🌷✨ 🫧〜詩〜🫧 花の香りにふと撫でられ私はぽつりと風になる 優しさと美しさが光となって貴方に吹きますように。私の吹く文字という風が貴方の心の紙を奏でることを静かに願います 今日も私は物語を描いていく