花の蜜が溶けていく 前編
僕は小学校の時好きな子がいた。お花のように可愛い子で明るく友達がたくさんいた、名前はさやちゃん。
僕がさやちゃんを初めて見たのはある日の昼休みだった。僕は外の遊具で遊ぶタイプじゃなかったから友達とトランプして遊んでいる。机をくっつけてクラスの子達と盛り上がっていた。
今日は僕が一番勝ちして暇なので窓から外を眺めているとある女の子が目に入った。髪をおらしていて可愛いワンピースを着て笑っている女の子を。その子は、友達らしき人達と草むらに座り生えていた花を摘み取り編んでいく。にこっと笑って遊んでいる姿に僕は釘付けになった。あの子と仲良くなりたいという思いが僕の心をぐるぐる回る。でも話したことなかったからどうすればいいかわからない。幼稚園の頃から僕は女の子とあまり話したことなかった。だから見ているだけの毎日を繰り返してる。
夕方になってみんなランドセルを背負って帰っていく。「先生さよなら」という声が学校中に響き渡った。でも、僕は今日図書委員の仕事があったから誰もいない図書室の机に座りノートに文字を書いていた。先週、六年生のお兄さんが提案した本のリクエストカードだった。みんなが図書室に置いて欲しい本のリクエストを見て僕がノートに書くという仕事。本当は早く帰りたかったけど仕事を後回しにした僕が悪い。
仕事が終わって外を見るともう夕日が見えた。
急いで机の鉛筆を片付ける。するとガラガラっと扉を開ける音がした。それは、さやちゃんだった。走ってきたのか息が上がっている。
「ねぇ、本のリクエストまだできる?」
「で、できるよ。ちょっと待って」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/3/25 1:25
ゆるる
本好きのゆるるです。
恋愛系 切ない系の物語を作りますゆるるの作品が貴方の心に灯ってくれると嬉しいです🌷✨
🫧〜詩〜🫧
花の香りにふと撫でられ私はぽつりと風になる
優しさと美しさが光となって貴方に吹きますように。私の吹く文字という風が貴方の心の紙を奏でることを静かに願います
今日も私は物語を描いていく