海
24 件の小説ソフトクリーム
私はとある高校に通う女子高校生である。 売店でソフトクリームを買った私は屋上で綺麗な景色を見ていた。 そして美味しそうなソフトクリームを私は口にした。ソフトクリームは私の大好物である。 「ねぇ、そのソフトクリーム1口ちょうだい」 そう話しかけてきたのは私の親友だった。 その親友は真愛。いかにも可愛らしい名前だ。 「やだよ。嫌に決まってる。これは私のだから」 私がそうキツめに答えると親友は落ち込んだ素振りでそっか。と言い、その場を後にした。 嫌に決まっているだろう?むしろいいなんて言える人はいるのだろうか。 人のものに手を出すなんて気色悪い。親友であろうと、なんであろうとね。 ソフトクリームを食べ終えた私は学校の廊下を歩いていると真愛が私のもう1人の親友と話していた。もう1人の親友は彩花と言う。 とても楽しそうに見えた。彼女には私1人でいいのに。 不覚にもそう思ってしまい、焦った。 「彩花、今日の放課後うちに遊びに来ない?」 私は彩花を家に誘った。そしたらすかさず真愛が「私も行きたい〜!」と割り込んできた。 私は「真愛は今度ね!」と言った。 彩花は私の誘いに快く乗った。嬉しかった。 待ちわびた放課後。 彩花は私の家に来て、楽しく2人でゲームなどをした。もちろんソフトクリームもご馳走した。 次の日だった。 今日は彩花がお休みらしい。その話を聞いてすぐに真愛がやってきた。 「ねぇ〜!今日彩花休みなんだって!どうしたのかな」 「分からない。」 私は素っ気なく答えていたんだろう。自覚があった。 「なんか今日冷たいね〜……」 少し落ち込んだ様子の真愛は「今日は遊ぼうよ!」 とすぐに気持ちを切り替えていた。 「え?まぁいいけど……」 と私が言うと食い気味で 「じゃあ小藍の家で!」 小藍とは私の名前だ。私は(しょうあい)と言うあまりいない、可愛くない名前だ。 「え?私の家?!それはちょっと…」 私がそう言った時にはもう彼女はその場にいなかった。 やばい。私はそう感じた。 放課後、私が颯爽と帰らなくてはいけない、真愛に見つかっては行けない、と思って学校を出ようとした時、後ろから真愛に話しかけられた。 どうやら真愛はこのまま私の家に来るらしい。 終わった。そう思った。 私の家に着いた。 どうぞ。とドアを開けるとルンルンで真愛は部屋に入っていった。 「なに、これ」 真愛は早速本題に触れてきた。 「真愛がいけないんだよ。私のモノに手を出すなんて。気色悪い」 私がそういうと真愛は怒っていて、パニックになっていた。 「小藍、、」 私の名前を呼んだ彼女の口にソフトクリームを突っ込んだ。 「私のソフトクリームも、彩花も取ろうとしたよね?」 「小藍……!」 「そう、私の名前は小藍。漢字はこっちだけどね」 私が彼女の目の前で書いた漢字は「鍾愛」 鍾愛とは、大切に可愛がること。 私はモノとして、彩花をずっと可愛がる。 そして今日は 「真愛も私のモノでしょ?私のモノを取られるのは嫌だけど、せっかくの機会だし、真愛も私のモノになってね」 真愛は顔を真っ青にした。 「ソフトクリームならあげるよ。今度から人数分買ってくるね」 彩花は飲ませた睡眠薬により寝ていて、 真愛は崩れ落ちて泣いていた。
不可能な恋を可能にする話
「そんなことしてなくても私が教えてあげるのに」 頭が良い親からそんなことを言われた。 少し前から親に秘密で他の人の協力もあり、少人数制の塾に通っていた私。 「塾の方がわかりやすいんだよ。頭が良くても、説明が上手くないとダメでしょ。」 私はトゲのある言い方をして返した。 そうかもね。と親が呟いて部屋を出ていった。 「じゃあ今日はこの単元をやろう。」 そんな言葉を合図に塾での授業は今まで通り行われていた。この後、私は思いもしなかったようなことが起きてしまった。 親に帰ってくるように呼び出されたのだ。 電話に出ると先生は動きを止めて、ホワイトボードに文字を書く。 ''どうしたの?''と。 なので私は首を横に振り、ノートに返事をした。''親に急用が入ったようなので抜けないといけないかもです。もう少し話してもいいですか?''先生は黙って頷いた。 結果、帰ることになってしまった。私の塾は振り返り制度があって心から良かったと思った。 「すみません……」この言葉を最後にして塾を出て家に帰った。その後何?と聞くと、全く予想もしていなかった問いが待っていた。 「ねぇ、これどういうこと?」 高校生だった私は塾に入る前に高校を卒業して大学生になっていた。 「何?言ってくれないと分からない。」 親が見せてきたのは写真。 実はこの塾に入ったのには理由があったのだ。 高校生の勉強に徐々についていけなくなってしまった私は、友達が誘ってくれるのでその塾で自習をしていた。 「本当はお金を払って正式に入りたいのですが」 そんなことも言ったことがあった。だが、私の高校はバイト禁止。見つけ次第退学という重い罰が待っている。高校中退のレッテルはキツイので、大人しくしておくことにしていた。 先生は優しかった。驚く程に。その先生は私のことを下の名前で呼んだ。そしてわかりやすい解説をするような人だった。私は……簡単に言うと惚れてしまったのだ。それから大学に入り、今までのお金をバイトで返済、その後に入塾した。苦労に苦労を重ねた結果、私たちは結構仲が良くなった。なのにこの親と来たら……!! 先生がお菓子を買ってくれているところを盗撮し、その後にいやらしい行為として私に突きつけた。 「先生と恋仲なの?」親は怒り気味で言った。 想像に任せるけど。と返した後にもう邪魔しないで。授業料の無駄。先生の無駄使いだから。ときつく行って家を出て公園で1時間休んだ後に塾に行った。 「先生ごめんなさい。」 私は謝り、塾に入った。そうすると先生は大丈夫。とだけ返して笑顔で出迎えてくれた。 「仕方ないから今から授業する?」 先生は私にそんなことを聞いた。お願いします、とだけ言い、私は席に座る。 「月夜も大変だね。」先生は私の事情を知ってくれていたからそんな気遣いのある言葉を私になげかけた。私はうんとだけ返事をした。 「今回はここまで!」 先生との授業が終わった。 「月夜。おいで」 先生にそう言われて私は先生の元へ行った。 先生はどうやら車で送ってくれるらしい。 「先生、私、伝えたいことがあるんです。」 先生は耳を傾けた。 私、先生のことが好きです。 そんなことを伝えた。空気が凍ったのがわかる。先生?と呼びかけると先生は答えた。 「俺さ、いや、俺もずっと好きだった。」 意外な答えだった。まさか同じとは。 「月夜が高校を卒業して、もうこの塾に来なくなると思うと心残りで辛かった。だけど、月夜は来てくれた。」そんなことを言いながら運転をする先生。そんなところもかっこいいと思ってしまった。 「親に、言ったの?」 私たちは恋愛ができる歳だった。 「言ってないよ、ただ多分もうわかってるよ」 そんなことを口に出すと先生は車を止めて外に出てと私に言った。 どうしたの?と聞くと黙って目の前にたった。 「ずっと好きだった、月夜。俺と付き合ってください。」 そんな言葉を口にされた瞬間泣きそうでたまらなかった。答えはもちろんYESだった。 私はこの日のために色々なことをしてきた。先生と距離を縮ませつつも不審にならないように、そして美容にも気を使うように、そんなことをしていた努力が今、こうして報われた。 私と先生は生徒と先生であり、恋仲である。 それは今日、この瞬間に決まったのである。
お友達
私はあの子が好きだ。 そう、所謂「同性愛者」というものだろう。 世間はそう区切っている。それに対して私は何も思わないが、周りは引いたように「そうなんだ……」と言って返事をするのが何よりも気に食わなかった。 もちろん、私の好きな子に好きだとは言っていない。それが恐ろしいから?そんな訳ではなく、今は「友達」という肩書きに浸りたいだけなのである。 その子から初めて「私たちって友達なんだね」と言われた。もちろん私にとってはずっと前からそうだと思っていた分、結構ショックだったが、同時に認められたような気がして嬉しかった。 その子は基本何にも無関心なので、それがいいと思っているが、初めて話した時はなんて冷たい人なんだろう、と少し驚いた。だが、今になっては何も驚くことは無かった。 もう少しこの関係でいよう。 私には面白い知人がいる。 その人は会う度話しかけて来る。 私はその都度、気分で反応を変えるからそれを楽しんでいるのだろうか?まぁそれも勝手にしてくれて構わないが。 そういえば今日、「友達」という話題を話した。なんてつまらない話題なのだろう、そう思われても仕方ないぐらい、普段で話す話ではないだろう。だからこそ、私は気になったんだ。「私たちって友達なんだね」そう言った。友達、というキーワードは私はあまり使わないし、実際そのように自信を持ち言えるような関係の人は中々居ない。その子は嬉しいのだろうか、「そうだね!」と言ってきた。「友達」という意味不明な関係も良いのかもしれない。 そんな事を考えていた。帰り道、その友達と会った。 「あ!」嬉しそうにその子はこちらを見て駆け寄った。そんな彼女に手を振った。「お疲れ様。何してたの?」「なんだと思う??」「うーん、習い事とか?」「そんなところ!」彼女は回答をぼやかした。私は妙にそれがつっかかって気になってしまった。 「そんなところって?」「ん?そんなところはそんなところだよ笑」変な事を言う彼女はにこっと笑っていた。「そうなんだ。」何かつっかかるものの、面倒だから会話を切り上げた。 そしたら彼女の方から話題を出してきた。「ねぇ、明日もし世界が終わるなら何したい?」思いがけない質問に頭を悩ませた。「普通に過ごすよ。それが一番いい気がする。」彼女はそっか。と言いそのままバイバイと手を振り帰って行った。 一体どう言う質問なのだろう。私には意図が全く理解できなかった。 私はついに決心した。 この友達という関係を切る事に。 別に彼女が嫌いな訳ではなく、むしろその反対、というところだ。 今日、帰りの時に彼女に会うことが出来て良かった。もう見ることは無いと思うから。 それはどういうことだと言うと、察しがいい人ならわかる、とだけ言おう。まぁ、少し先まで皆さんにお話するとしよう。 私は彼女からの追求を避け、颯爽と帰ろうとしていた。彼女と行く方向が違い、すれ違う。 時刻は夜だった。 次の日彼女は来なかった。その次もそのまた次も。1ヶ月も、半年後だって。 私は原因を知っているが、何も言わないでおこう。言ったらあの子に嫌われるから。、、永遠におやすみ。私の愛しい愛しいお友達
優越感
私には友達と言っていいのか分からないほど塩対応な友達がいた。私は友達だと一応思っているが、あちらがどうなのかは知ったこっちゃない。 「そうなんだ。」 私が話しかけた時の返答や雰囲気でその時のその友達のテンションがわかるようになってきた。こんな一言で終わる時は大体テンションが低い時だと学習済みだ。一方で 「そうなんだ。あ!そういえば聞いて」 私が話しかけた後に話を自分からしてくるのは大抵テンションが高いときだ。 不思議に思う人もいるだろう。私が彼女に何故そこまで執着して親しくなろうとしているか。 無理もない。私だって塩対応され続けたらさすがに心がきつい。ただ、私が彼女に話しかけ続けるのには理由がある。 その理由は彼女が誰に対しても塩対応だからこそである。 つまり、何が言いたいかと言うと、彼女に話しかける度、テンション高いか低いか。高かったらどのような反応を見せてくれるのか、私は彼女に対する好奇心に溢れているからである。 「おはよー」 私が彼女に挨拶をした。私達は学生で、クラスが別れているため部活以外で話すことはほぼ無い。だからこそ、この日は特別で嬉しかった。 この日は文化発表会の準備である。私たちの部活が中心となるイベントであったため、その分たくさん準備をする。だからいつもより長い時間、彼女と共に居て、話すことが出来たのである。 「おはよ」 彼女が返してくれた言葉はこの一言だけだが、それもそれで私は彼女のいい所だと思う。もしかしたら自分は少しおかしい人なのかもしれない。最近、彼女の事を考えている時にふと思うことが多くなった。 そこから私達はせっせと働いた。 あるつまらない作業にて、二人で話した。その場には私と彼女のみ。私は内心、嬉しかった。 「なんでそんなに歩くのが早いの?歩いてるところだけ見ると優雅なのに。」 ふとずっと思っていたことを聞いてみた。 「うーん、足が長いからかな!」 どうやら今日はテンションが高いようだ。今まで聞いたことの無いような声。すごく嬉しかった。 もちろんそこから沢山話すことが出来た。 またある日には私のことを名前で呼んでくれた。 すごく嬉しかった。 ん? 何か、爆音が聞こえる これは アラーム?! 腕を伸ばすと音がやんだので間違えなくアラームだ。 ん?てことは、、 今までの全部嘘?!! この後相当落ち込んだ。 残念に思いながらも学校で何気ない日常をすごし、布団の中に入る。そしてまた
限界
だめかもしれない。 もうダメかもしれない。 私の心からの悲鳴が毎日と言っていいほど聞こえ続ける。 私はそんな悲鳴を無視し生活を送る。 体にも心にも、限界がある。 そう。私は入院した。 過労だそうだ。 そんなの知らない。私にはそんな言葉存在しない。 そんな言葉は甘えだと思っていた。 自分ができないのを肯定するような言葉、 私の中ではそれは甘え。 だが、そんなこと無かった。 医師から言われる言葉は重さが違う。 これ以上の重さは感じたことがなかった。 そして同時に入院したという事実を嘆いた。 生活も苦しいのに、家賃も電気代も、色々とギリギリな生活。 そんな中入院? 笑わせてくれる。 入院代なんて払えない。 生活もできない。 いち早く出社するべきだ、 今からでも。すぐに。 私はどうしたらいい、? そんな答え誰もが知らない。私も知らない。けど、行動しない他ない。 自分が正解を作らなければいけない人生。自分がこの先何をしても、何を犯してもそれは自分の中の正解。 私は前まで絶対にしないような、そんな言葉に甘え、すがっていた。 言葉ごときでどうにかなればいいものだ。 そんなはずは無いのに。、 あー、この後どうしようか。 もう、普通には戻れない もう、自分に嘘は付けなかった。 嘘を付きすぎたようだ。 申し訳ないと思いながらそっと腕に刺さっていた点滴を上手く外し。 ベッドから立ち。窓を開け、外を見る。 今日は実にいい天気だ。いわゆる快晴という天気だろう。 窓を開け、風を感じる 素敵な図だ。 そして…… その後は私は残念ながら知らない。 どうなったのだろう。今でもその快晴の空をずっと見ている。 何一つ、何も変わらないような図…… 実に素敵だ。 あ、少し思い出したかもしれない。 次の瞬間私は飛んでいたかもしれない。 鳥のように。 風に乗り。 どこかへ消えていくような。 そんな感じに。 あぁ、そうだ。 私は 死んだ。 羽ばたくように 何もかもから解放されるかのように。 実に嬉しい。 きっと。私が死んでも悲しむ人などいないから。 ん?何かが聞こえる。 すすり泣くような。 聞いたことのある声。 なんだろう。いつ聞いたのだろう。 わからない。 誰かに教えて欲しいほど気になる。 私が死んで泣く人なんて。 きっと詐欺に合うぐらいにお人好しなのだろう。 その人物が顔をあげると 見えた。 それは私の親友。
何も要らない
何も要らない、何もかも。 そう思いながら一人で帰る学校の帰り道。今日の帰り道はいつもよりずっと静かだった。いつもは同じ学生がわーわーして帰っている時間だった。私は今の空気が好ましく、いつもは足早で帰るが今日はゆっくりと帰った。 家に帰ると誰もいなかった。私の家族はすぐに喧嘩をするので玄関に来たら叫び声や怒鳴り声が聞こえることはそう少なくなかった。だから珍しかった。玄関の靴を見た時まだみんな帰ってきていないことを理解した。そして私はリビングに上がっていく。何故だろう、次第に頭が痛くなってきてしまった。そう思いながらリビングに上がると母の携帯があった。これは私にとってとても不思議なことであった。母は携帯を置いて外出は絶対にしない人なのである。では喧嘩で靴を捨てられたか、と思いリビングのソファーにいると思い覗いた。結果はいなかった。これは本当におかしかった。リビングに来る時にトイレも見たがいなかった。実に不思議だった。そういえば今日の学校は無くなったのだろうか、?さっきまでの記憶が無くなっていた。だんだん頭が強く痛んでくる。そういえば今日嫌がらせをされた記憶が無い。あの人達は居なかったのか、?それとも私が学校に行かなかったのか、?段々自分でも分からなくなってしまった。もう寝よう、そう思った。そして寝室に行く。頭が割れそうなほど痛かった、死ぬんじゃないかと思いながら寝室から見えるベランダを見ようと思った時ふと視界に写った。部屋のど真ん中で首吊りをしている自分が。 全て思い出した。 わたし、自殺した、? 他殺? ひとつの答えが脳に浮かびでる。 これは他殺で、自殺に見せ掛けたものだと。 けど私の願いは叶った。 「何も要らない」つまりは何も私のことを苦しめない世界、 今、てに、はいった、 もう未練なんてない 嗚呼さようなら
重度難聴
私は重度の難聴でした。とにかく聞こえません。 だけど、五十音などは難なく発音する事ができたのです。 そのため、生活にも困りませんでした。なんせ、家庭教師というものがありましたから。学校では、黒板に書かれた文字だけを見て、勉強していました。親は学校に私が重度の難聴という事を言っていなかったようで、それだけは大変でした。読み取るポイントは口と舌の動きでした。私は発音が出来たため、一つ一つの言葉を発音し、その口の中の動きなどを触って覚えることをしていましたので、小学校一年生の時「あぁ、いという発音の仕方はこの形の口なのだな」と覚えていました。 私には自由がほぼありませんでした。親や家庭教師が付きっきりでずっと勉強をさせられていました。私には妹が1人あったのですが、妹は私とは別で運動ばっかりでした。 どうやら親は私の事を医者に育てたいようです。ただ、環境が環境なのでそれはほぼ不可能と思っていました。親は父が発明家でした。そのため、私に聞いた音が文字として出てくる、電子機器のようなものを作ってくれました。昔から、父は、父だけは優しかったのです。私の事を常に気遣っていました。 その後、私は無事に医者になりました。 医者の中では有名な、手術失敗なしの医者でした。勤め先は大きな病院でした。その病院は家族が全員医者としてなっている病院でした。 家族も少しは失敗をしていましたが、最終兵器としての''私''が居たので失敗すれば私に仕事を押し付けるのです。母も妹も嫌な人でした。母は妹を溺愛しておりまして、私のことはそっちのけでした。私も母を必要としていないので良いのですがね。インタビューも受けたことがありますが、なんと言っているのか分からず、父に代理をしてもらいました。ですが、父の予定を狂わせ、母達が自分の手柄だ、と無理やり入ってきたのです。強欲な人達でした。別にいいのですがね。 ある日、妹が大きな病気になってしまいました。ドナーを必要とする、病気です。私はドナーになりたくありませんでした。ドナーは確かー、肺、?心臓でしたっけ?やはりあまり覚えていませんでした。母はもちろん私にドナーになれと言うのです。断りましたが無理やり仮死状態にされ、そのままドナーとなり死にました。 あれ、? なんでしたっけ? 私の言いたいこと、 どなたか、分かりませんか、? あぁ、思い出しました。 そうです。気付きましたか? 何よりもおかしいことに。 私が、誰よりも頭が悪かったことに。 私は死んでから気づきましたよ。まず私は生まれた時から、耳が聞こえていて、母に妹に、鼓膜を破られたと。 言葉足らずでしたね。私が難なく五十音を発音出来たということは、元々発音できたということ、鼓膜を破られた時の記憶だけがないこと、学校や幼稚園などには難聴のことを言っていなかったこと。つまりそれは、途中から聞こえなくなったから。母は妹を溺愛している、妹に勝つ私、妹がうざがればあの人(母)は何でもしたのでしょうね。
仮面
人間とは、人とはどんな仮面をつけているのか、ふと気になったことはありせんか? 嘘の笑い、所謂愛想笑い、嘘泣き。嘘の演技をしたことはありますか?本当は自分がどう思っているのか、自分で分かりますか?嘘の行動に気づくことが出来ますか? 貴方は本当の自分を知っていますか? この世は嘘だらけで、嘘の塊。そんな中で嘘をついていない人間は居るのでしょうか?答えは分かりきっていませんか?私はいないと思います。 自分の気持ちに嘘をつき、日々過ごしている、それが人間だと思っています。普段はこのような疑問は特に感じませんが、ふとした時に、自分はこれをこう思っていたんだ。ということがあります。それは自分でも気づかなかった気持ちでした。まさに肌のシミをファンデーションで厚塗りしたような。厚塗りするとシミも見えなくなるでしょう?ですがお化粧を落としてしまうとシミは再び見えます。そのような状態。細かく言うのであれば、元々ファンデーションは塗ってあったこと、ですかね。ファンデーションが塗ってあるなんて気づかなかった、そんな気持ち、そしてそのようなことがあったんだと、真実を知る絶望。 自分は自分が思っているより最低でした__ 貴方はどうでしょう?これを機に自分の仮面を外してみてはいかがです?
なぜ学校はあるのだろう
突然だが、なぜ学校はあるのか、疑問に思ったことは無いだろうか。実を言うと私は毎日そう思っている。今でも答えは見つからないままだが、ひとつ進展があった。それは 大人に「なぜ学校はあるの?」と聞いても小学校は中学校のため、中学校は高校のため。じゃあ高校に行かない人や高校の人はどうなるのだろう。そう思って聞いてみた。 高校に行かない人は社会に出るため。高校に行った人は大学や専門に行くため。それか働くため。と答えられた。 では、なんのために働くのであろうか?と思い聞いてみた。 「じゃあなんで人は働くの?」そうしたら生きるためだよ。と言われた。そしてまた聞いた。 「じゃあなんで生きるの?なんで生きるのにお金がかかるの?」と、そう聞いた。 そしたら黙り込んでしまったのだ。 私としては自分が少しでもやな思いをする世界で、嫌なことも多い世界で、今、無理やり生きる意味がわからないのだ。もしかしたら数年後は違うのかもしれない。そう思う時もあるが今大切なのは「今」だ。未来でもない。過去でもない。 生きるためにお金がかかり、やな思いもする。これのどこにメリットがあるのだろうか。そう思ったが、幸せなことも少しはある。生きていたい、このままでいたいと思う時も少なからずあるが、生きるために必要なお金と、生きる価値が見合っていない気がするのは私だけなのだろうか。 (ここからは国に失礼な発言が多いので嫌な方は読むのをおやめ下さい。) まず税金。これは今の大人、未来の大人にとってお守りでしかないと私は考える。例を言えば、羽がつき、天使になり飛べるという時、足に飛べない、移動できないほどの重りの着いた鎖があった。という状況である。そして、税金は未来、ご老人を1人で3人養うものぐらいになると聞いたことがある。これが事実のなら、生きる価値がお金と見合っていなさすぎる。このような世界だったら私は自ら命を絶っても惜しくは無いと思う。このままではまるで国の奴隷じゃないか。ご老人方々には悪いけど、私には「選ぶ権利」だけが残されている。だから選ぶ。それは悪いことか?いいや。悪いことではない。むしろ当たり前と言ってもいいだろう。 この際だから書かせてもらうが、学校で専門に行かないと使わない知識を無理やり付けさせるのはやめて頂きたい。これも大人に言ったら「常識だから。」の一点張りじゃないか。常識だって?じゃああなた方は完璧に小中高、習ったことを間違えずにできるのだろうか。むしろ覚えてるかすら怪しいぐらいだろう。そんな状態で人のことを言えるのだろうか。将来の選択肢を増やす取り組みはいいと思うが、それを変に詳しくはやらない方がいいのでは無いのか。
日記
「今日も何も無い1日だった。」 私はそう日記に記し、日記を閉じた。毎日書かなければいけない日記は、毎日同じようなことを書き続けていた。今日は眠いので寝よう。 翌日、いつもの日記に変化があった。私も日記に書くぐらいの身近なニュースがあったのだ。 そのニュースはあまりにも変だった。どうやらこの世には書いたことと正反対のことが起きる日記があるようだった。第1発見者はその日記が突如そうなったと話したそうだ。このニュースは実に興味深い。同じ様に毎日日記を書いている私にとっては身近なニュースだった。その発見者が書いた日記には、「今日も身近な殺人がなくてよかった。これで安心して眠れそうだ。」と書いてあったらしい。翌日、身近な殺人があり、眠れなくなったなどのことがあったらしい。 私は今日の日記にはこう書いた。「今日も眠かった。今日は殺人があったらしい。明日は忙しいので、早く寝よう。」と。 翌朝、今日の用事が全て行えなくなったと知らせが入っていた。だから全く忙しくなくて暇だった。殺人も何も無く、平和な一日だった。私はあることに気づき、今日の日記にはこう書いた。「今日も忙しかった。仕事の上司が殺されなくて良かった。明日は遅く寝よう。」と。その日記を書き終えた頃、何時もより何故か遅い時間になっていた。 翌朝目覚めると、緊急事態が起きていたことを知らされた。どうやら上司が死んでしまったらしい。すごく残念だった。悲しんだ。その日は日記を書かず、早く寝た。 そのような一日をずっと過ごしていた。部下が死ななくてよかったとかそういう内容を書いた日記のページはもうなかった。新しい日記を買おうか迷ったが、辞めておいた。 何故なら此お芝居には飽き飽きしたからだ。 さぁ、私はなんの芝居をしていたでしょうか。