鍵
「はい。これ合鍵ね。」
彼にそうやって渡された彼の家の合鍵。
私は毎日自分の家の鍵を閉める時にその鍵を見かけた。ある日にはその鍵をじっと見つめて、幸福感に浸ったり、自分の家の鍵と見比べたりして暇を潰していた。
ある日、彼が私の家に来た時彼は家に入るとそうそうに私の家の鍵をかけた。
「あれ?私の家の鍵持ってたっけ?」
「うん。少し前に貰ったよ。だから俺も俺の家の合鍵渡したでしょ?」
「そう?あんまり自分が渡した時のことは覚えてないけど、貴方がそう言うならそうかも!」
私は自分の記憶が無いことを彼に気付かされ、少し落ち込んだ。
ふとした時に気になった。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/5/21 13:25
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
海
ご覧頂きありがとうございます
結構病みやすい性格をしていますが仲良くしていただけると嬉しいです
空白が多くて申し訳ないです。