河島もも
8 件の小説文スト夢小説 乱歩さんとポオ君過去
「君であるな?この辺りで有名な名探偵というのは!」 「そうだけど、誰君?」 目の前の少年は、飴を咥えたままそう言って近寄ってくるのである。 「我輩はエドガー・アラン・ポオである。こっちにいるのは、カールである」 「そうか、僕は、江戸川乱歩。ということで帰るね。」 そう言って帰ろうとするので我輩は、全力で止めたのである。 本当にこんな少年が名探偵なのであろうか。 「何さ僕は、忙しいの!。早く帰んないと社長に怒られちゃう」 「勝負である。我輩の書いたミステリ小説の犯人を見抜けたら乱歩君の勝ちなのである」 「はは笑、そんなの僕にかかればすぐだよ。僕の異能力『超推理』を使えばね」 乱歩君は、そう言ってメガネを指で上げたのである。 我輩は、一冊の本を出し彼に渡すのである。 「なかなか分厚いけど、君暇なの?」 結構心に来る言葉を吐くのであるな。でも我輩の能力なら、乱歩君に勝てるのである。 乱歩君が本を開くと同時に我輩の異能力『モルグ街の黒猫』が発動したのである。 「なんだよこれー!」 「異能の使えない小説世界で犯人を見抜いてみるのである!」 やった、やったのである。有名な名探偵を小説世界に閉じ込めたのである。我輩の最高傑作ならばどんな名探偵も出てこれないのである。 その時地面の本が開き乱歩君が出てきた。 「な!、犯人が分かったのであるか?!」 「簡単だったよ。内容を細かくすることに集中して、犯行の手口が見え見え。こんなの自分が犯人ですって言ってるようなもんだよ」 「わ、我輩の最高傑作でも君には、敵わないのであるか、、、」 「次はもっといいのを持ってくるんだね」 乱歩君は、そう言って帰っていってしまったのである。 「キュー?」 「カール、、、。我輩、もっと頑張ろ、、、」
お知らせ!
私ごとですが。今連載している「魔法の暖炉」は、続きは『カクヨム』にて連載することにしました。こっちのアカウントでは、他の小説を書ければいいなと思っています。ちなみに魔法の暖炉は、カクヨムにで四話まで出しています。欲深い人間の辿る末路を書いています。ぜひ読んでください。
魔法の暖炉2
「こんにちは。私は、セバスチャン『願いの暖炉』を支えるものです。今回もまた欲を持った人間が暖炉に願い事をしにきました。おっと珍しい30代の女性ですか。この人は、どんな結末を迎えるのでしょうか見て見ましょう。」 「『私をずっと愛してくれる男の人が欲しいです。』これを暖炉に入れて、これでいいのかな?。叶えばいいな!。」 私は、男運が全くない。今まで付き合った人は、殺人犯だったり薬に溺れたりとことんやばい人ばっかりだった。だからおばあちゃんが昔話してくれた願いの暖炉に願い事をしにきた。まあ誰かの嘘なんだろうけど。明日まで待ってみるか。 朝になったが男なんて現れなかった。全く変な嘘だ。もういいや買い物にでも行こ。 「このリンゴを一つください。」 「このリンゴですね。お姉ちゃん美人だからおまけにいくつか入れておきますね。あとお姉さん今度暇な時一緒に出かけません?。」 「え。はっ、はいお願いします。」 本当だった、あの暖炉に頼んだ次の日になったら良さそうな男があっちから寄ってきた。 「でもなー、さっきのもいい男だったけどもっとイケメンがいいな。よしもっと内容を詳しく書いて燃やしましょ!。」 私は、もっと詳しくどんな男がいいかを書いて暖炉に投げ入れた。 次の日書いたように前よりもイケメンでいい男が現れた。 でももっと体ががっしりした人がいい。 「もっともっといい男の方がみんなに自慢できるしもっと詳しく書かなきゃ。」 私は、その後もどんどん自分好みの男に切り替えていった。いつしかもう何回書き換えていったかわからない。 「もうそろそろ良いのでは?。もうそれ以上の男などいないでしょう。」 「あなた誰?。」 「私は、セバスチャン。暖炉のお世話をする者です。」 「ダメなのよ!私につり合う男は、もっともっといい男じゃないとダメなのよ!。」 「そうですか。それではお好きになさればいいでしょう。」 私は、その男の言うことを無視してその後もどんどん男のハードルを上げていった。 「え?何で。何であなたたちがここにいるの?。」 家に帰ると今まで呼び出していた男が全員揃っていたのだ。 「どう言うことですか?僕以外にも男がいたなんて聞いてないです!。」 「違うの、違うのよ。やめて乱暴しないで!。」 その後ある民家から1人の女の遺体が発見された。そこには、一つのリンゴが落ちていたらしい。 「全くもってもったいないですねぇ。最初の男の方は、最後まで女性を愛していたと言うのに、それを裏切るなど本当に醜いですね。みなさんは、見た目で判断するのではなく相手の優しさ本当に愛してくれるのかで判断するのをおすすめします。次の人間はどんな結末を迎えるのか見ものですね。」 今回もセバスチャンは、人間に止めるのを勧めたが人間はやめなかった。人間の醜さは、セバスチャンにとって遊園地のような者なのだろう。
魔法の暖炉
深い森の中にある老人が住んでいたらしい。その老人は亡くなりましたが不思議なことに老人が住んでいた家の暖炉は今でもなぜか燃え続けているらしい。 いつしかその暖炉はこう呼ばれた『願いの暖炉』と暖炉に願い事を書いた紙を投げ入れるとその願いが叶うとか。 みなさんなら何を書き入れますか?今回は、欲に溺れた若い男を見てみましょう。 「『一生困らない額の金が欲しい』っとこんなんでほんとに叶うのかよ。」 俺は、まだ二十代だと言うのに金も友達も家族も失い何もない。だから昔から有名な願いの暖炉へ足を運んだ。それが昨日の話だ。 まずは金が欲しかった大量の金が試しに紙に書いて投げ入れた。びっくりだった昨日燃やしたばっかだと言うのに、朝王様がきて土地が欲しいと大量の金と家を用意してきたのだ。俺の願いが叶った本当だった。俺は次に友達でもと思ったが。 「まだだ、まだ金が足りない!。もっもっと金が欲しい!。もっとだもっと。」 俺は、そう思い大量に金が欲しいと書いた紙を暖炉に入れた。それから俺は、何回も何回も暖炉に金を頼んだ。いつしかもう俺は王様より金を思ってる農民になった。 「まだまだ金が欲しいもっと欲しいもっともっと。」 「それほどにしておいた方が良いのではないですか?。」 「お前誰だよ!。」 「申し遅れました私は、セバスチャン。この家に住んでいたご老人に支えていましたが今では暖炉を燃やし続けています。」 「何だそれだけじゃねえか、じゃあ口出しすんな黙っとけ。」 「そうですかじゃあお好きに。」 俺はセバスチャンとか言うやつを無視して願いをどんどん投げ入れた。紙が全て燃えたのを確認し森を出た。 「は?どう言うことだよ!何で何で俺の家が燃えてんだよ!早く早く金を出さねえと。」 その後火事となった家の火は消され中からは金だった紙の灰と1人の男の骨が出てきたらしい。 「だからやめておけと言ったのですがね。ほんと人間というものは欲深い生き物ですね。あっ私は、セバスチャン人間ではありません。妖怪や魔物の部類ですから死にません。この暖炉には、私の支えていた旦那様の魂が入っており私は今暖炉に火をつけ続けています。今後もこの暖炉には多くの欲を持った人間がくるでしょう私は、その人間を観察するのが唯一の楽しみです。」 あなたは今後どんな人間が来るか気になりませんか?っと嘲笑うようにセバスチャンは問いかけていた。次の人間はどんな欲を持っているのでしょうね?。
第二
「3分遅刻だよ!まあ逃げなかっただけ偉いか。」 「逃げても無駄ってことぐらい中学生の時から知ってるからね。僕が来なかったら君は、僕の家まできてたでしょ?。」 「おっ、よくわかったね。だって翔くんの家まで家から10分ないし。」 僕は、今回のようなことを前にも経験していた。彼女は、中学時代の図書委員の話し合いから逃げたら家まで来たのだ。だから今回は彼女が名乗り出た時から覚悟していた。 「まあまず、翔くん水やりに来たあと空いてる?空いてるよね!。」 「失礼な、勝手に決めつけないでくれる?。」 「じゃあ何かあるの?。」 「特にはないけど。」 「ないんじゃん(笑)。」 特にはない。本当のことである、出かける友達もデートに行く恋人もいない。両親も共働きでほとんど家にいないから暇である。 「夏休みにさ2人でどこか出かけようよ。」 何を馬鹿げだことを言っているんだと思ったけど彼女は、至って真剣なようだった。彼女の真剣な眼差しのせいでキッパリ断りもできなかった。 「まあ、いいけど。どこに行くの?人の多いところはいやだよ?」 「私の行きたいところを制覇します。君の意見はそのあとに聞いてあげるね。」 「制覇?そんなたくさん行くの?。」 「んーまあ最初はやっぱり海に行きたい!。」 話が通じないようなので僕はそこで考えるのをやめた。そこから話は、とんとん拍子に進んだ。
さよなら最愛の人
あなたはいつもこう言う時何も言ってくれないし追いかけてきてもくれない。でもねあなたのことは大好きなの。 「このピアスかわいくない?!」 「うん、君にぴったりだよ。より一層可愛くなった。」 あなたはいつも何を考えてるかわからないのに不意に私をベタ褒めしてくれるそんなあなたが好きだよ。 あなたは、私をホーム画面にしてくれたしLINEを毎日してきてくれた。でもねあなたといると辛くなるの、あなたを好きだから。あなたが私のことを大好きなのを知っていたから。 ごめんなさい私が振ったのに、でもこれだけはこれからも一緒。あなたが好きずっとずっと大好き。 そんな私からの最後のお願い新しい素敵な人を見つけてね。 私の最愛の人
僕じゃダメだったみたいだ
「もう別れましょ。あなたといてもただ辛いだけだから。もう連絡もしないからあなたも新しい人を見つけてね。」 そう言って二年ほど付き合っていた彼女が涙ぐみながら席を立ち店を出て行った。僕はいつもこう言う時何も言えないし追いかけもできない。だから彼女は僕のことを振ったのかもしれない。 僕は、彼女のことが本当に大好きだった。スマホのホーム画面をツーショットにしたしラインを開けば必ず彼女が一番上にいた。彼女のことが本当に好きだったのに。また、彼女を泣かしてしまった。 君の横は、僕じゃダメだったみたいだ。
君と僕の関係値
ある年の七月、期末テストも終わりあと数日で夏休みになろうとしていた。 「お前夏休みどこか出かける?。」 「俺は山形のばあちゃん家に行く予定。」 そんな会話を僕は机にうつ伏せになって聞いていた。と言うか聞こえたに等しい。 僕には、友達といえる人も特別話す人もいない。最近の言葉で言えば『インキャ』と言う部類だろう。休み時間は、寝るか小説を読む。そんな僕に担任の先生からある話を持ちかけられた。 「僕が夏休み中の花壇へ水やりですか?。」 「そこを何とか頼めないか。他のやつは、やりたがらないし、俺も西川なら任せられると思って。頼む!」 僕は、この先生の目が好きだ。真剣で真っ直ぐに僕を1人の生徒として見てくれるから。僕もこの先生の頼みなら受け入れられる。 「わかりました」 「ありがとな。でも無理しなくていいからな。」 その日の帰りのホームルーム。 「西川が水やりをしてくれるんだが、あと1人誰かやってくれないか?」 そんなこと聞いてもみんなやりたがらないし、よりにもよって僕なんかとしたくないだろう。 「私やります‼︎」 「おうそうかじゃあ西川と西宮て決まりだな。2人とも頼んだぞ。」 僕を除いてクラス全員が驚いた。なぜなら、自ら名乗り出た彼女は、『西宮 なびき』黒髪ロングで清楚と言う感じの言わばマドンナだったからだ。 ただ僕は、彼女のことだけはある程度知っている。中学時代から唯一彼女は、僕に話しかけてくる。そして、そんな僕を憎む男子から僕はいじめられた。だから中学の同級生が居なそうな高校に来たのに、彼女もこの高校に進学していた。 「翔くんよろしくね!。」 彼女は、唯一僕を名前で呼ぶ『西川 翔』僕の名前だ。祖母がつけてくれた子の名前が大好きだ。 「放課後図書館に来てね。日程とか決めることあるし。逃げないでね?。」 「に、逃げないよ。」 「逃げる気だったんだ。」 心の中を見透かされたように、僕の逃亡計画は一瞬で散った。 正直僕1人でよかったのにと思ったが今頃君はいいよなんて言ったら、彼女はところだろうな。好きなはずの図書館のドアの部が重く感じる。