君と僕の関係値
ある年の七月、期末テストも終わりあと数日で夏休みになろうとしていた。
「お前夏休みどこか出かける?。」
「俺は山形のばあちゃん家に行く予定。」
そんな会話を僕は机にうつ伏せになって聞いていた。と言うか聞こえたに等しい。
僕には、友達といえる人も特別話す人もいない。最近の言葉で言えば『インキャ』と言う部類だろう。休み時間は、寝るか小説を読む。そんな僕に担任の先生からある話を持ちかけられた。
「僕が夏休み中の花壇へ水やりですか?。」
「そこを何とか頼めないか。他のやつは、やりたがらないし、俺も西川なら任せられると思って。頼む!」
僕は、この先生の目が好きだ。真剣で真っ直ぐに僕を1人の生徒として見てくれるから。僕もこの先生の頼みなら受け入れられる。
「わかりました」
「ありがとな。でも無理しなくていいからな。」
1
閲覧数: 30
文字数: 903
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/1/1 4:00
河島もも
初めまして小説が好きで自分でも描き始めました。よろしくお願いします