第二

第二
 「3分遅刻だよ!まあ逃げなかっただけ偉いか。」  「逃げても無駄ってことぐらい中学生の時から知ってるからね。僕が来なかったら君は、僕の家まできてたでしょ?。」  「おっ、よくわかったね。だって翔くんの家まで家から10分ないし。」  僕は、今回のようなことを前にも経験していた。彼女は、中学時代の図書委員の話し合いから逃げたら家まで来たのだ。だから今回は彼女が名乗り出た時から覚悟していた。  「まあまず、翔くん水やりに来たあと空いてる?空いてるよね!。」  「失礼な、勝手に決めつけないでくれる?。」  「じゃあ何かあるの?。」   「特にはないけど。」   「ないんじゃん(笑)。」  特にはない。本当のことである、出かける友達もデートに行く恋人もいない。両親も共働きでほとんど家にいないから暇である。
河島もも
河島もも
初めまして小説が好きで自分でも描き始めました。よろしくお願いします