エヴァンゲリオン

35 件の小説
Profile picture

エヴァンゲリオン

第②話 三英傑と明智光輝

入学式から3日、延永、秀義、家安は勉強に集中し始めていた。3人とも正体を隠す事にしたが、入学式の日の自己紹介の時に数人の生徒に目をつけられた。3人とも名前がそれぞれ「織田信長」、「豊臣秀吉」、「徳川家康」にそっくりだとその数人に言われたが、3人とも偶然だと偽ってその場はうまく逃れた。だが今回は上手く逃れたからといって次も上手く逃れられるという訳では無い。今後は名前に対する対策も考えながらやっていかなければならない。 〜知ってるかもしれない名前〜 入学式の日、式が終わったあとに教室で自己紹介があった。その自己紹介の時に知ってるかもしれない名前が出てきた。「明智光輝」男子生徒。当然三英傑は驚いた。秀義はその名を聞いた途端突然表情が彼を睨みつける顔に変わった。それもそのハズ。秀義は明智光秀が嫌いなのだから。 秀義は突如、延永と家安にとんでもない事を伝え始めた。 「御二方、よくお聞きください。おそらくあの男、明智光輝はかつての謀反人、明智光秀とみて間違いないでしょう。なのであの男とは関わらないでください。もし、話しかけてきたら無視するか、上手く逃れて下さい。」 延永は不思議に思った。 「何故じゃ?たとえあの男がかつての謀反人だとしても、もう過ぎたことじゃ。今となってはもう問題無かろう。それに過去の記憶すらあるか分からん。」 「だからこそですよ、信長様。もし記憶が無い振りをしていて記憶が今もあったら信長様の首をまだ狙ってるかも知れませんよ。」 「羽柴殿、さすがに考えすぎではござらぬか?もう時代が違うのでございますよ?」 「時代が違えど、殺生が無くなったわけではないのです。今は「殺人事件」と呼ばれていますがね。家安殿も明智光輝には警戒心を解いてはなりませんよ。」 話が終わった途端、明智光輝が3人に話しかけてきた。 「君達、仲いいんだね。僕は明智光輝。よろしくね。」 秀義は突如スマホを見た。 「おっとぉ!もうこんな時間!次教室はどこだっけ?」 2人はそれに付き合うように会話を続けた。 「確か、音楽室だね。」 「よし、行こう!」 3人は走って音楽室に向かった。 後に残された明智光輝は1人ポツンと教室の真ん中で立っていた。 〜音楽の授業後〜 音楽の授業が終わり、教室に戻ったあと3人は会話を始めた。 「サルよ、やはり無視はやりすぎではないのか?」 「そうですよ、やはり無視はイジメの域に達してると思います。彼に警戒心を持つなら、それだけで十分なのでは?」 (ムゥ…確かに謀反人といえどかつては共に戦った仲間…やはり無視は良くない…か。) 「分かりました。なら無視はキャンセルしましょう。しかし警戒心は解いてはなりませんぞ。ヤツが何を考えてるか分かりませんからな。それと、ヤツが記憶持ちかどうか、私が今から確認してきましょう。」 こうして秀義は、明智光輝を連れて中庭に出て行った。 続く

0
0
第②話 三英傑と明智光輝

第①話 令和七年の三英傑

彼らは令和の世界で再び再開した。「彼ら」とはかつての三英傑、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康だ。今は3人とも名前も姿も変わっているが、3人とも何故か記憶は残っている。「尾張総合高等学校」。彼らが通う高校の名前だ。3人とも同学年でクラスも同じ。その3人の現世での名前は「小田延永」(オダノブナガ)、「豊富秀義」(トヨトミヒデヨシ)、 「得側家安」(トクガワイエヤス)。 3人とも15歳だ。 〜現世での再開〜 入学式の日、3人は再開した。延永が来た時は教室にはまだ誰1人居なかった。延永はまだ眠かった為、自分の席で顔を伏せてると、扉が開く音がした。顔を上げると、扉付近に2人の男子が居た。3人とも数秒黙り見つめ合ったあと、話を始めた。 「信長様…?信長様ですよね?」 「お前はサルか!?」 「はい!サルです!お久しぶりです信長様!」 「とするとお前は家安か?」 「はい!家安です!再びお会い出来たこと、光栄にございます!」 3人が数分話し合ってる間に教室は生徒が増えていた。入学式もそろそろだと思った3人は体育館に向かった。 〜新学期の始まり〜 入学式が終わり、生徒たちはそれぞれのクラスに向かったが、延永、家安、秀義は別の場所に集まった。 「さて、サル、家康。ワシは現代ではまた別の意味の天下統一を目指そうと思う。お主らも一緒にどうじゃ?」 「はい!喜んでご一緒させていただきます!」 「私も是非ご一緒させて下さい!」 現代での天下統一とは高校で一番になるということ。3人はそれに向かって歩み始めた。 「しかし、ワシらの過去の事は知られぬ方が良かろう。」 「そうですね。歴史の授業は特に危ないですね。」 「ならば、歴史に関しては全く苦手なフリをしましょう。我らは何故か記憶が残っておりますが、完全な答えを出してしまえば、確実に怪しまれましょう。」 「そうじゃな。じゃから歴史に関しては全問正解するのは禁止じゃ。絶対に全問正解してはならん。必ず幾度か間違えるのじゃ。」 「かしこまりました!」「かしこまりました!」 こうして三英傑の新たな人生が始まった。 第2話に続く

0
0
第①話 令和七年の三英傑

プロローグ 本能寺の変

物語はここから始まる。今から400年以上前、歴史を動かす事件があった。織田信長の家臣明智光秀が主君織田信長に謀反を起こしたのだ。これが現世に伝わる「本能寺の変」。しかし信長の首を見つけられなかったため、明智光秀は仲間を充分に集められず、山崎の戦いで羽柴秀吉に敗れる事になる。羽柴秀吉に敗れた後、明智光秀は数人の兵を率いて坂本城に帰るが、途中落ち武者狩りにあい、命を落とした。光秀の遺体は見つからなかったという。

0
0
プロローグ 本能寺の変

第7.5話 決着!グリフィンドールvsスリザリン

グリフィンドールとスリザリンの最終決戦が始まった。黒野漢vs赤石祐一。お互いがお互いの目標の為に、「秘密の部屋」で決着をつけることになった。 最初に攻撃を仕掛けたのは黒野漢。赤石祐一は数分の間防衛に徹するしか無かった。数分後、赤石祐一は黒野の僅かな隙を見つけて形勢逆転を果たし、黒野は負けた。しかし、自分の負けを認められないのか、再び決闘を挑んできた。 〜5回の決闘〜 ついに決闘は5回目に入った。4回目までずっと赤石祐一が勝ち続けてきた。黒野はただ諦めが悪いだけなのか、スリザリンとしてのプライドなのか、再び決闘を挑んできた。しかし、決闘を始める前に赤石祐一は黒野漢に話しかけた。 「黒野、そろそろ決闘やめないか?」 「何だよ…負けるのが怖いのか?」 「そうじゃない。お前、結構疲れた顔してるからさ。お前、竹河や滝とも闘ったんだろ?要するにお前、次闘ったら7回も決闘する事になるぞ?無理をすると怪我をしてしまう可能性がある。怪我する前にやめろ。」 「…分かった。今回は手を引いてやる。だが赤石。ひとつ聞かせろ。お前の目標とは何だ?」 「兄の洋一に再びあって、なぜ闇の魔術師になったのかを聞くことだ。おそらく闇の魔術師をやめろと言っても無駄。なら出来ることをするまでだ。」 「そうか。」 決闘は終了したが、勝敗が決まった訳じゃない。 今回は引き分けというかたちで終わった。 第8話に続く

0
0
第7.5話 決着!グリフィンドールvsスリザリン

第⑦話 赤石祐一を架けた闘い

前回、竹河愛美と黒野漢は決闘をする事になってしまった。竹河愛美は赤石祐一を守る為に、黒野漢は赤石祐一を自分の仲間にする為に。 〜1、竹河愛美vs黒野漢〜 竹河愛美、黒野漢、滝良一は本日決闘を行う事になっていた。しかし他の生徒や教師たちに見つかると厄介なので、あまり他の人の目に入らない場所に移動する事にした。場所はスリザリンが作った部屋。今現在はこう呼ばれている。「秘密の部屋」と。 3人は秘密の部屋に移動し、決闘を始めた。 まずは竹河愛美と黒野漢との決闘。竹河愛美は負けないように自分の知る呪文を次から次へと使ったが、黒野漢の方が知る呪文が多かったらしく、無残にも負けてしまった。 〜2、滝良一vs黒野漢〜 「これでケリはついた。さて、赤石を仲間に引き入れに行くか。」 黒野漢が秘密の部屋から出ていこうとした時、滝良一が彼を引き止めた。 「待て!俺との決闘がまだだろう!」 「お前との決闘は話に無かったはずだが、まあいい。決闘を求められれば受けてたつ。それがスリザリンだからな。」 こうして2回戦目が始まった。 〜3、考え直した赤石祐一〜 竹河愛美と滝良一が秘密の部屋で黒野漢と決闘してる時、赤石祐一はグリフィンドールの談話室で考え事をしていた。 (俺の兄は闇の魔術師…その弟である俺がホグワーツに居たら何が起こるか分からない。俺はホグワーツに居ていいんだろうか…兄はいつ闇の魔術師になったか分からない。再開した時には既に闇の魔術師だった。恐らく闇の魔術師になったのは2年ほど前...闇の魔術師をやめろと言っても多分無駄…ならば…!) 赤石祐一は1つの目標を決め、談話室を出ていった。 〜全てを話す赤石祐一〜 秘密の部屋では未だに滝良一と黒野漢の決闘が続いていた。2人ともなかなかの腕前で決着に至らなかったのだ。そこに赤石祐一はやって来た。2人は杖を下ろし、床に座ってた竹河愛美と共に赤石祐一のもとにやって来た。 「なぜここが分かった?」 「決闘をするなら人目につかない場所を選ぶだろうと思ってな。俺の感は当たってた様だな。」 「そうか。で、何の用だ?」 「話がある。俺は目標が出来た。悪いが黒野の仲間にはなれない。」 「ふむ。なら決闘で決めよう。お前が勝てたら俺は退く。その代わりお前が負けたら俺の仲間になれ。」 「分かった。」 こうして最終決戦が始まった。 7・5話に続く

0
0
第⑦話 赤石祐一を架けた闘い

第⑥話 絶望の赤石祐一

赤石祐一失踪事件から2週間後。彼は未だに元気を取り戻せていない。笑顔すら見せなくなった彼に元気を取り戻そうと愛美と良一は必至だった。いつも2人は赤石祐一をホグワーツの中庭に連れ出し、元気を取り戻せるように努めていた。そんな彼らに迫る輩がいた。 〜スリザリンとの対立〜 ある日、赤石祐一が竹河愛美と滝良一と一緒にホグワーツの中庭にいると、1人のスリザリンの男子生徒がやって来た。 「よぉ、赤石。お前、以前よりもだっせー姿になったな。お前のような奴がホグワーツに居たらホグワーツが穢れる!ホグワーツから出ていけ!」 そう言いながら赤石祐一に杖を向けてきたのは赤石祐一を嫌っている黒野漢である。彼を庇うため、竹河愛美と滝良一は彼の前に立ち、杖を構えた。 「…やめろ。アイツの狙いは俺だ。お前らは逃げろ。」 「何言ってんの!?そんな事出来るわけないでしょ!?」 「そうだぜ!アイツはお前を追い出そうとしてるんだぞ!?」 「それでいいんだよ。闇の魔術師の弟である俺がホグワーツにいるのは危険なんだよ。だから俺、出ていくよ。」 「ハァ!?何言ってんだ!?確かにお前の兄は闇の魔術師で、闇の魔術師になった理由も分からない。だがお前が危険なわけが無いだろう!!」 「そうよ!考え直して!」 竹河愛美と滝良一がどれだけ説得しても赤石祐一は考え直そうとしない。むしろ考えが変わったのは黒野漢のほうだった。 「赤石。取引しようぜ。俺はお前のそのだっせー姿を元に戻してやる。その代わりにお前は俺の仲間になれ。そしてお前の兄貴に会わせろ。」 黒野漢の意見に対して赤石は返事をしなかった。代わりに竹河愛美と滝良一がすぐに返事をした。 「ちょっと!それどういうこと!?なんで赤石があんたの仲間にならなきゃならないのよ!?」 「そうだそうだ!そもそもその取引は全然公平じゃない!不公平だ!」 「黙れ!お前らに言ってんじゃねぇ!俺は赤石に言ってんだ!」 「分かったわ。ならこうしましょう。今から私とあんたが決闘する。そして負けた方が勝った方の言うことをきく。どうかしら?」 「いいだろう。最も、俺が負けるわけねぇけどな。」 こうして、黒野との対立は始まってしまった。

0
0
第⑥話 絶望の赤石祐一

第⑤話 赤石祐一失踪事件の真実

赤石祐一は失踪した日に何があったのか、遂に教えてくれた。帰ってきた日、赤石祐一は凄く元気が無かった。今も元気がないように見える。だがあんな事があったのなら落ち込むのも充分に理解できる。 〜赤石祐一失踪の理由〜 俺が失踪した日の昼、俺は普通にお昼を食べていた。お昼を食べていた際、俺の頭に謎の声が脅しかけて来た。「今夜、お前1人で禁じられた森に来い。来なければホグワーツごとお前達を消す!」と。謎の声に脅された俺に選択肢などあるはずもなく、夜中0時半に禁じられた森に向かった。 〜悲しみの再会〜 禁じられた森の中は暗い。昼でさえ見えにくい森の中は、深夜の時間は更に暗い。俺は杖灯の呪文「ルーモス」を使って進んで行った。 森に入って3時間後、俺は遂に奥深くまでたどり着いた。森の最深部には謎の魔法使いがいた。フードを被っていて顔は見えなかったが、男性のようだった。多少怖くはあったが、俺は謎の魔法使いと話す事にした。 「昼間、俺に話しかけてきたのはアンタだな?」 「…そうだ。」 「何故あんな呼び出し方をした?お前は誰だ?」 「俺は闇の魔術師。闇の帝王に使える者。そしてお前との関係が深くもある。」 「闇の帝王…だと?闇の帝王は14年前に消滅したはず…」 「確かに消滅はしたが死んではいない。」 「死んでない…!?それはどういう意味だ!?ていうか闇の魔術師であるお前が俺と関係が深いわけが無いだろう!?」 「ふむ。この顔を見てもそれが言えるかな?」 闇の魔術師はフードを下げて顔を出した。 「その顔は…兄さん!?何故闇の魔術師になったんだ!」 「悪いがたとえ弟でも教える事は出来ん。」 「そんな!なら今すぐ闇の魔術師を辞めろ!じゃないとこのままじゃいつか俺たち戦うことになっちゃうんだぞ!?」 「分かってくれ、祐一。これは必要なことなんだ!」 「…こんなの…こんなの兄さんじゃ無い!」 俺は辛すぎるあまりに、泣きながらホグワーツに戻った。何故あんな呼び出し方をしたのか、本当の用事は何だったのか、それらを聞かずに。 「すみません、マクゴナガル先生。せめて本当の用事くらいは聞くべきでしたよね…」 「確かに本当の用事は知りたかったです。しかしあなたはよくやってくれました。あなたはホグワーツのために1人ででも動いてくれたのですから。しかしまた同じようなことが起きたら今度はまずは私に相談をして欲しいです。」 「…はい…」 「あと、闇の帝王が死んでいない、というのも気になりますね。少し調べる必要がありそうですね。」 続く

0
0
第⑤話 赤石祐一失踪事件の真実

反対の意味の名探偵コナン(始まり方)

俺は小学生探偵江戸川コナン。恋人の毛利蘭と公園に遊びに行って素晴らしげな男の横取り現場を目撃した。横取り現場を見るのに飽きた俺は近づいてくるもう1人の仲間にわざと殴られ、毒薬を飲ましてもらい、目が覚めたら体が大きくなっていた。江戸川コナンが生きていると簡単に知られるのはつまらないと思い、毛利蘭に名前を聞かれ、とっさに工藤新一と名乗った。俺は蘭に家に連れて行かれかけたが、奴らの情報を掴まないために帝丹高校に転がり込んだ。 「シェリー」。本名は宮野志保。素晴らしげな男達の仲間だ。自分より頭がいい妹、宮野明美を追放されて以来スッキリした顔をしている。 阿笠博士。俺を実験台に自分の作った実験器具を色々試すイタズラ人。 毛利小五郎。数年前まで素晴らしい名探偵だったが、飽きたらしく今は刑事を務めている。 沖矢昴。元FBI。今は大学院生赤井秀一としてかつて俺が住んでた家に身を潜めている。射撃が超ヘタクソで今まで何度も誤射を繰り返してきた。その度にFBIから治療費が10万円抜かれて行った。どれだけ訓練を施しても下手度は直らなかった。それが理由でFBIを辞めさせられた。

0
0

第④話 赤石祐一失踪事件

ある日の朝、ホグワーツは大騒動に包まれた。1人のグリフィンドール生がホグワーツから失踪したからだ。校長先生は全生徒を大広間に集め、その生徒が見つかるまでは大広間で過ごすように命令した。 〜失踪者 赤石祐一〜 失踪者の名は赤石祐一。グリフィンドールの生徒だ。昨日の昼までは確かにホグワーツにいた。昨日彼と出会ったものが何人もいるからだ。赤石祐一は知らない人と話せない性格だが、黙って1人で勝手に姿を消すような性格では無い。だからこそ謎なのだ。何故ホグワーツから消えたのか。今、どこで何をしてるのか。 赤石祐一がホグワーツから消えて5日後。ホグワーツの半分以上の教師が彼の行方を追っていたが、未だに分からないままだ。ホグズミード村、ダイアゴン横丁、当然禁じられた森の奥深くまで探した。しかし彼の姿はどこにも無かった。 〜帰ってきた赤石祐一〜 赤石祐一が失踪して1週間後、赤石祐一は戻ってきた。心配した竹河愛美と滝良一はマクゴナガル先生と共に何があったかを聞くことにした。しかしその日は答えてくれなかった。竹河愛美と滝良一はマクゴナガル先生と共に、赤石祐一が答えてくれるまで聞き続ける事にした。

0
0
第④話 赤石祐一失踪事件

第③話 兄弟

俺は今日、ようやく全ての罰則が終わった。疲れ果てた俺は、グリフィンドールの談話室でスマホの写真を見ていた。そこに友達の滝良一がやってきた。 「よお!赤石。お前も罰則終わったんだな。」 「ああ。もうクタクタだ。おまえもおわったのか?」 「たった今な。」 「そうか。お疲れ様。」 「お前もな。ちなみにその写真は過去のお前か?」 「ああ、そうだ。」 「なるほど。隣にいるのは?」 「ああ、これは俺の兄だ。」 俺は滝良一に兄の事を話す事にした。 〜祐一の兄の性格〜 「赤石、お前の兄はどんな人なんだ?」 「そうだな…俺の兄、洋一は人に対して凄く優しい性格だった。俺にはちょっかいかけたりもしてきたがな。」 「そうか。お前の兄はホグワーツの生徒か?」 「ああ、ホグワーツの生徒だった。優しい性格だったからグリフィンドールの監督生にも選ばれた。しかし何故か2年前に行方不明になって以来姿が見えないがな。」 そう。俺の兄は2年前に行方不明になって以来家にも戻らず、どこで何してるかすら分かっていないのだ。警察にも捜査願いを出したが、情報の欠片すら掴めていない。 「お前は寂しくないのか?」 「そうだな〜…最初は寂しかったし心配もした。眠れない夜も結構あった。けど今はもう慣れちまった。」 「そうか…」 「まぁ心配すんな。仮にまた寂しくなったとしてもさ、今はお前らが居るから大丈夫だ。」 俺にはまだまだ長い道のりと達成するべき目標がある。たった一人の行方不明の兄を探してる暇は無いのだ。 続く

0
0
第③話 兄弟