エヴァンゲリオン
143 件の小説戦国時代のゲゲゲの鬼太郎
織田信長vsゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎「リモコン下駄!」 織田信長「無駄じゃ!」スパッ。 織田信長は鬼太郎の下駄を真っ二つにした。 鬼太郎( ゚д゚)ポカーン 鬼太郎「僕の術はこれだけじゃない!髪の毛バリ!」 髪の毛が信長に向かっていく。 信長「ムダじゃ。」キンキンキンキンッ! 信長は鬼太郎の髪の毛を刀で全てはね返した。 鬼太郎「……ッ!霊毛チャンチャンコ!」 チャンチャンコが信長に向かう。 スパスパスパスパッ。 信長は鬼太郎のチャンチャンコを木っ端微塵切りにした。 鬼太郎「体内電気!」 鬼太郎は信長に電源を流した。 信長(首をコキコキッ)「あー……効くわぁ。鎧を着てると肩をこるからなぁ。」 目玉おやじ「鬼太郎。ムダじゃ……あやつはただの人間では無い……」 鬼太郎「そのようですな……。おい、人間!貴様何者だ!」 織田信長「我は織田信長!戦国一の武将よ!」 鬼太郎「いくら最強でも人間は人間……弱点くらいはあるはずだ!髪の毛槍!」 鬼太郎は1本の毛を槍にし、信長に向かった。 ガキィンッ! 槍と槍の激しい衝突音。 「信長様に失礼ですぞ!」 現れたのは明智光秀と羽柴秀吉。 鬼太郎「なっ……!?」 鬼太郎の髪の毛槍を受け止めたのは、明智光秀の槍だった。 目玉おやじ「ば、馬鹿な……!鬼太郎の髪の毛槍を止めただと!?」 明智光秀「信長様に刃を向けるとは無礼千万。」 羽柴秀吉「しかも妖怪とは面白いのう!」 鬼太郎(何なんだこいつら……。妖怪でもないのに強すぎる……。) 織田信長「ふはははは!鬼太郎とか申したな!」 鬼太郎「何がおかしい!」 織田信長「貴様、妖怪退治をしておるのだろう?」 鬼太郎「ああ。」 信長「ならば見せてやろう。」 信長が指を鳴らす。 パチン。 すると周囲にいた兵士たちが一斉に火縄銃を構えた。 鬼太郎「!?」 秀吉「鉄砲隊、構え!」 光秀「放て。」 ドドドドドドドドドドドドッ!! 鬼太郎「うわああああっ!!」 鬼太郎は霊毛チャンチャンコで防御しようとした。 しかし。 鬼太郎「しまった!さっき切られたんだった!」 目玉おやじ「鬼太郎ぉぉぉ!!」 鬼太郎は必死に横へ飛び退く。 信長「どうした鬼太郎。妖怪の力とはその程度か?」 鬼太郎「くっ……!」 信長「よいか。妖怪は確かに恐ろしい。」 信長は刀を抜く。 信長「だがな。」 ズイッ。 鬼太郎の目の前に一瞬で現れる。 鬼太郎「速い!?」 信長「人間もまた恐ろしいのだ。」 キィィィン!! 鬼太郎の髪が一本切り落とされた。 鬼太郎(見えなかった……。) 目玉おやじ(まるで剣豪の域を超えておる……。) そこへ―― 「待ちなさい。」 聞き覚えのある声が響く。 鬼太郎「この声は!」 空から巨大な布が舞い降りる。 「鬼太郎一人では荷が重いようね。」 鬼太郎「ねこ娘!」 信長「ほう。新手か。」 秀吉「可愛い娘さんじゃのう。」 光秀「秀吉殿、戦闘中ですぞ。」 その瞬間。 さらに地面から無数の手が伸びる。 信長「む?」 「カカカカカ!」 鬼太郎「ぬりかべ!」 「べとべとべと~!」 鬼太郎「べとべとさんまで!」 目玉おやじ「妖怪総出じゃ!」 信長は刀を肩に担ぎながら笑う。 信長「面白い。」 秀吉「信長様、楽しそうですな。」 光秀「久しぶりに本気を出されるかもしれませんな。」 信長「うむ。」 信長は刀を構える。 信長「では始めようか。」 鬼太郎軍団 vs 織田軍 戦国最大の決戦が幕を開けた――。 22時間後―― 戦場。 かつて妖怪軍団がいた場所には、無数の戦闘の跡だけが残っていた。 鬼太郎はボロボロだった。 髪は焦げ、下駄は粉々。 ねこ娘も肩で息をしている。 ぬりかべは半分ほど削られ、 一反もめんは雑巾のようになっていた。 鬼太郎 「はぁ……はぁ……。」 ねこ娘 「うそでしょ……。」 ぬりかべ 「ぬ……ぬり……。」 目玉おやじ 「こんなことが……。」 その先には―― 織田軍。 しかし。 兵士たちも疲れているはずなのに、信長だけは平然としていた。 織田信長 「終わりか?」 鬼太郎 「ば……バケモノだ……。」 信長 「ん?」 鬼太郎 「お前、人間じゃないだろ……。」 信長 「人間じゃ。」 鬼太郎 「嘘つけ!!」 ねこ娘 「絶対妖怪よ!」 ぬりかべ 「ぬりぃ!!」 一反もめん 「人間じゃなかー!」 秀吉が苦笑する。 羽柴秀吉 「信長様は人間ですぞ。」 鬼太郎 「そんなわけあるか!!」 光秀も真面目な顔で頷く。 明智光秀 「確かに人間です。」 鬼太郎 「人間が22時間も戦えるか!!」 信長 「戦える。」 鬼太郎 「戦えない!!」 信長 「戦える。」 鬼太郎 「戦えないって!」 信長 「戦った。」 鬼太郎 「ぐぬぬ……!」 反論できない。 目玉おやじが震えながら言う。 目玉おやじ 「鬼太郎……。」 鬼太郎 「父さん……。」 目玉おやじ 「逃げるぞ。」 鬼太郎 「うむ。」 ねこ娘 「異議なし。」 ぬりかべ 「ぬり。」 一反もめん 「賛成たい。」 全員一致だった。 鬼太郎たちは顔を青ざめながら後退する。 鬼太郎 「撤退だぁぁぁ!!」 妖怪軍団は一斉に逃走した。 その様子を見ながら信長は腕を組む。 信長 「ふむ。」 秀吉 「勝ちましたな。」 光秀 「勝ちましたな。」 信長 「しかし不思議な者たちであった。」 秀吉 「妖怪ですからな。」 信長 「違う。」 光秀 「?」 信長 「あやつら、我を妖怪扱いしおった。」 秀吉 「まあ、普通そうなります。」 光秀 「22時間戦い続ける人間はなかなかおりませぬから。」 信長 「そうか?」 秀吉・光秀 「「そうです。」」 ⸻ その後、妖怪たちの間では、 「絶対に関わってはいけない人間ランキング」 1位 織田信長 となり、 鬼太郎は子供妖怪たちに、 「人間を見たら逃げろ。特に信長という名前だったら全力で逃げろ。」 と教えるようになったのであった。 おしまい。 😆
第3話 始まる空飛ぶ訓練
朝、櫻井ミナは竹崎家の皆と朝食を食べた。その後家を先に出たのはカズキの父、竹崎ヒロシ。次にカズキが学校に向かった。櫻井ミナはサギリに外出を伝え、お昼の弁当を持って家の近くの土手に来た。 ミナは夕方まで練習を続けた。そして帰ってきたカズキに練習姿を見られてしまった。 「何してるんだ?」 (まずい……見られた……!) ミナは竹崎家の誰にも自分が魔女だということを知らせていない。 知られたら怖い。 気味悪がられるかもしれない。 危険だと思われるかもしれない。 何より――“飛べない魔女”だと知られるのが嫌だった。 カズキは数メートル離れた場所で立ち止まり、不思議そうに首を傾げる。 「……その箒、やっぱり普通の箒じゃないんだな。」 ミナの肩がビクッと震える。 もう誤魔化せない。 「……詳しくは後で話すけど、実は私、魔女なの。」 「魔女!?」 「うん……今まで黙っててごめんなさい……」 「すげぇな!ちなみにさっきは何をしてたんだ?」 「……空を飛ぶ練習……」 「……空、飛べないのか?」 カズキに聞かれ、ミナはつらくなった。 「まぁ、答えづらいなら今じゃなくてもいい。その時になったら教えてくれ。あと、もし良かったら、練習を少し見せてくれないか?」 ミナは答える。 「まだ、飛べないよ?」 「浮いてるミナちゃんが見たいんだ。」 「……分かった。やってみる。」 ミナは箒にまたがった。 少し浮遊したが、バランスを崩し箒から落下してしまった。 「痛っ……!」 足を捻ってしまった。 「やっぱり私には無理なんだ……」 ミナは涙ぐんでしまった。 「大丈夫だ。何度も練習すればいい。俺も付き合うから。」 この後ミナは、カズキに背負ってもらい、一緒に家に帰った。
第2話 ミナの住む場所
夕暮れ時、広場でカズキとミナは話していた。 「そういえば君、名前は?」 「櫻井ミナ。」 「ミナちゃんっていうんだ。可愛い名前だね。ミナちゃんは、住む場所見つかったの?」 「いや、見つかってない。だから見つかるまでここで寝ようと思う。」 「それはやめた方がいいんじゃないかな。体調崩す可能性あるから。」 「でも、見つかってないんだから仕方ない……」 「うん。だからさ、ミナちゃん俺ん家来ないか?空いてる部屋もあるし。」 「え?いいの?」 「おう。ちょいと今から母さんに電話するな。」 カズキは電話を始めた。 数分後、カズキは電話を終わった。 「大丈夫だって。だから、一緒に家に帰ろう。」 「……うん……ありがとう!」 2人は家に向かって歩き始めた。 広場から街中を歩いて10分。ようやく竹崎家に辿り着いた。 「ただいま。」 カズキの母、サギリがエプロン姿で出迎えてくれた。 「お帰り。あら、あなたがミナちゃん?」 ミナはサギリにお辞儀をし、丁寧に挨拶をした。 「はじめまして。櫻井ミナです。お世話になります。よろしくお願いします。」 「こちらこそ、よろしくね。ミナちゃん、まずは荷物を部屋に置いてらっしゃい。それからご飯を食べましょう。カズキ、ミナちゃんを部屋に案内してあげて。その後カズキも服を着替えてきなさい。」 「うん、分かった。行こう、ミナちゃん。」 「うん。ありがとう。」 ミナは部屋に向かう途中考えていた。空を飛べるようになる為に、練習を始めることを。
第1話 新たな町へ
列車で1時間ほど。新たな町は大きかった。人も沢山いた。まずは住める場所を探す為、住民に色々聴き始めた。 少し歩いた先に、かつて助けられなかった男の子に少し似た男の子を見つけた。その子に住む場所を聞こうとしたが、結局聞けずにその子から逃げてしまった。 住む場所も決まらず、ずっと歩き続けて疲れ果ててしまった。 近くの広場のベンチに座っていると、さっきの男の子がやって来た。 「やあ。俺は竹崎カズキ。君、さっき会ったよね。」 ミナはビクッと肩を揺らした。 「……え?」 さっき逃げたはずなのに、どうして追ってきたのか分からない。思わず視線をそらす。 カズキは息を切らす様子もなく、少しだけ距離を取って隣に立った。「さっき、僕になにか言おうとしてたよね?」 「……ごめんなさい……」 ミナは、ついカズキに救えなかった男の子を重ねてしまう。会う度につい謝ってしまうのもそれが理由だ。 「なんで謝るんだ?俺何もされてないぞ?」 「……ごめんなさい……答えられない……」 カズキは微笑みを浮かべ、答えた。 「そっか。なら無理には聞かない。誰にだって辛い記憶や経験はある。」 「……うん……。」 「その包みは、大事なものなんだよな?」 「……まぁ……本当は持ってきたくも無かったけど、お母さんがどうしても持っていけって……」 カズキはその包みを見つめながらも、無理に中身を聞こうとはしなかった。 「ふーん。でも、お母さんが“絶対に持っていけ”って言うくらいなら、大切な物なんだろ?」 「……大切、なのかな……私にとっては、もう要らないものに思える……」 「それでも、お母さんが持っていけと言ったなら、やはり捨てずに持ってるべきだと、俺は思うぞ。」 ミナは少しだけ眉をひそめる。 「……どうして?」 「だって、本当に必要ない物なら、親だって置いていけって言うはずだろ?俺はキミの親を知らない。だが持っていけ、と言ったならきっとまた役に立つと考えてるんだろう。」 「そっか……わかった。とりあえず捨てずに持っておくよ。」 「うん。その方がいいと思う。」 カズキは安心したように笑った。
~プロローグ~
ミナは魔法少女。しかしかつて住んでた街で転落事故があり、大切な人を失った。街の住民たちは「よく頑張った」と言ってくれたが、ミナは今も自分を責め続けている。(あの時、もっと早く飛べてたら……)その為、今はもうトラウマとなり、空を飛べなくなってしまった。彼女はもう思い出したくない為、両親に箒を持っていくことを条件に許可を貰い、列車で一人で街を出ることに決めた。
江戸川コナン誘拐事件 〜実は無能のジン〜
江戸川コナンはある日、灰原哀、円谷光彦、小嶋元太、吉田歩美と帰宅中、ポルシェ356Aを見つけた。 「わりぃ、先に帰ってくれ!」 コナンは4人にそう伝え、調べ始めた。 灰原哀はコナンとポルシェ356Aを怪しく睨んでいたが、3人と帰り始めた。 ポルシェ356Aを調査中、組織達が戻ってきてる事に気が付かず、ジン達に連れていかれた。 ウォッカ「アニキ、このガキバラしやしょうか?」 ジン「いや、殺るにはまだ早い。コイツには色々聞いておきてぇ事があるしな。」 ベルモット「そうね、今殺すのは得策ではないわね。」 ジン(これはなんだ……?) ジンはコナンの持つ探偵バッジを見つけた。 ジン「おい。これはなんだ?」 コナン「答えるわけないだろ!」 ジン「ほう?ならば今すぐ殺されたいというわけか。」 そんな時、探偵バッジが鳴った。 歩美『コナン君?今どこにいるの?』 光彦『全然帰ってこないから、蘭お姉さんたちと探してるんですよ。』 元太『うなじゅう1人満喫は許さねーぞ!』 ジンが応答する。 「お前らはこのガキの仲間か?江戸川コナンとやらは預かった。返して欲しければ明後日の朝10時までに見つけろ。さもなければこのガキの命はない。」 蘭達がコナンを探している間、ジンはコナンに色々と質問をしていた。 ジン「お前、どこかで見た事がある気がするな。お前、何者だ?」 コナン「他人の空似じゃねえのか?俺はただの小学生だ。」 ウォッカ「ただのガキが泣かないわけねえだろ!正体を明かせ!」 コナンはメガネを外し、答えた。 コナン「これでも分からねえなら、俺が誰か、永遠に分からねぇだろうな。」 ウォッカ「お前……確かトロピカルランドの高校生探偵……」 ウォッカの顔色が変わった。 「く、工藤新一……!」 ジンはタバコを咥え直し、細い目でコナン――いや、新一を睨む。 「なるほどな……。薬を飲ませたはずのお前が、どうして生きてやがる。」 コナンは不敵に笑った。 「さあな。運が良かったんじゃねーのか?」 ウォッカは拳銃を向ける。 「アニキ!やっぱり今すぐ――」 「待て。」 ジンは制した。 ベルモットだけは黙ったまま、どこか複雑そうな表情をしていた。 ジンは椅子に腰掛ける。 「聞きてぇことが増えた。あの薬……APTX4869だったか。お前に何が起きた?」 コナンは心の中で舌打ちした。 (まずい……。こいつらに薬の効果を確信させるわけにはいかねぇ。) 「知らねぇよ。目が覚めたらこうなってたんだ。」 ウォッカが怒鳴る。 「ふざけるな!」 しかしジンは逆に笑った。 「ククク……面白ぇ。まさかガキになって生き延びてたとはな。」 その頃――。 毛利探偵事務所。 蘭は必死に電話を掛け続けていた。 「コナン君……どこなの……!」 小五郎も珍しく真剣な顔だった。 「クソ……悪質な誘拐犯め。」 灰原は壁にもたれ、静かに考えていた。 (間違いない……ジン。けど、どうしてすぐ殺さないの?) そこへ光彦が言う。 「でも変じゃありませんか?普通、誘拐犯って身代金を要求しますよね?」 元太も頷く。 「確かに!見つけろってどういう意味だ?」 灰原の目が鋭くなる。 (まさか……遊んでる?) 蘭は立ち上がった。 「待ってるだけなんて嫌!私、探しに行く!」 小五郎も帽子を掴む。 「よし、手分けだ!」 一方その頃。 廃倉庫。 ジンはコナンの前に座ったまま、延々と質問を続けていた。 「組織をどこまで知ってる。」 「仲間はいるのか。」 「警察には話したのか。」 だがコナンは、のらりくらりとかわし続ける。 ベルモットは内心呆れていた。 (ジン……あなた、本当に詰めが甘いわね。) 本来なら、正体が割れた時点で即始末。 それが組織のやり方だった。 なのにジンは、“真実を知りたい”という好奇心を優先している。 しかも―― コナンを拘束しているロープが甘い。 拳銃も机の上。 さらには見張りがウォッカ1人。 ベルモットは思った。 (これじゃ逃げてくださいって言ってるようなものよ。) その時だった。 コナンは机を蹴り上げた! 「なっ!?」 拳銃が床に滑る。 同時にコナンは椅子ごと倒れ込み、ロープを金属片に擦りつける! ウォッカが慌てて飛びかかる。 「このガキ!」 しかしその瞬間、倉庫の窓ガラスが割れた。 「コナン君!!」 蘭だった。 飛び蹴りがウォッカの顔面に炸裂する。 「ぐはぁっ!?」 小五郎も突入する。 「待たせたなクソガキ!」 ジンは舌打ちした。 「チッ……。」 ベルモットは肩をすくめる。 「だから言ったじゃない。」 コナンはロープを解きながら叫ぶ。 「蘭!そいつらから離れろ!」 だが蘭は怒っていた。 「コナン君を誘拐するなんて許さない!!」 ウォッカは完全に混乱。 「ア、アニキ!一般人まで来ちまいやした!」 ジンは額を押さえた。 「……お前が余計な電話するからだろうが。」 ベルモットは思わず吹き出す。 「ふふっ……。」 コナンも心の中で思った。 (こいつ……やっぱ無能だろ。)
第6話「エミ監禁編」
薄暗い部屋。 石造りの壁。 冷たい空気。 小さく揺れる灯り。 ⸻ 真田エミは、椅子に拘束されていた。 両腕には、魔術封印用の鎖。 人形の身体だからこそ効く、特殊な術式。 ⸻ (……厄介ね) 身体がうまく動かない。 魂そのものを押さえ込まれている感覚。 ⸻ コツ、コツ、と足音が響く。 闇の奥から、一人の男が現れた。 黒い手袋。 冷たい目。 ⸻ 組織のボスだった。 ⸻ 「さて」 男は静かに笑う。 ⸻ 「死んだはずの女と、こうして話せるとはな」 ⸻ エミは睨み返す。 「……あなた達」 怒りを押し殺した声。 ⸻ 「やっぱり、私を殺した犯人だったのね」 ⸻ 男は肩をすくめる。 「正確には“処分”だ」 ⸻ 「お前は余計な研究に近づきすぎた」 ⸻ その言葉で、エミの表情が変わる。 ⸻ (研究……?) ⸻ 「……魂の研究」 男は続ける。 ⸻ 「人間の意識を保存し、器へ移す技術」 ⸻ 「本来なら、我々のものになるはずだった」 ⸻ エミは目を見開く。 ⸻ (だから……) 事故ではなく、殺された。 ⸻ 「お前は優秀すぎた」 「だから、消した」 ⸻ あまりにも淡々とした告白。 ⸻ エミは拳を握る。 「……最低ね」 ⸻ 「褒め言葉として受け取っておこう」 男は笑う。 ⸻ そして、ゆっくりとエミの顎を持ち上げた。 ⸻ 「さあ、その身体を渡してもらおうか」 ⸻ 「断るわ」 即答だった。 ⸻ 「これは、私の命そのものよ」 ⸻ 「人形を失えば、私は器を失う」 「そんな状況だけは避けなきゃならない」 ⸻ 男は少しだけ目を細める。 ⸻ 「ほう?」 ⸻ 「前は、死を受け入れていた顔だった」 「変わったな」 ⸻ エミは、静かに答える。 ⸻ 「……守るべきものができたから」 ⸻ その瞬間。 脳裏に浮かぶ。 ⸻ 笑うマリア。 勉強を嫌がる顔。 無邪気な声。 ⸻ 『エミー!』 ⸻ エミは目を閉じる。 ⸻ 「私は……もう一人じゃない」 ⸻ 男はしばらく黙っていた。 やがて、小さく笑う。 ⸻ 「実に興味深い」 ⸻ 「ならば、その“守るべきもの”を壊されたらどうなる?」 ⸻ 空気が、一瞬で凍る。 ⸻ 「……マリアに触れたら」 エミの声が低くなる。 ⸻ 「絶対に許さない」 ⸻ 拘束されているにもかかわらず。 その瞬間だけ、圧が変わった。 ⸻ 男の後ろにいた部下が、一歩下がる。 ⸻ 「……なるほど」 男は逆に楽しそうだった。 ⸻ 「やはりお前は価値がある」 ⸻ 「魂だけではない」 「感情も、執着も」 ⸻ 「実験材料として、な」 ⸻ エミは睨み返す。 ⸻ (絶対に逃げる) ⸻ その時。 ふと、視界の端に何かが映る。 ⸻ 机の上。 ⸻ そこには―― ⸻ “壊れた人形”が並んでいた。 ⸻ (……あれは) ⸻ どれも、人型。 しかも―― ⸻ どこか、人間らしい。 ⸻ エミの背筋に寒気が走る。 ⸻ (まさか……) ⸻ 男が、ゆっくり笑った。 ⸻ 「気づいたか?」 ⸻ 「お前だけではない」 ⸻ 「我々は、何度も“魂の器”を作ってきた」 ⸻ その言葉に。 エミは初めて、本能的な恐怖を覚えた。 ⸻ この組織は―― 想像以上に危険だ。 ⸻ そして。 自分は今、その中心にいる。
第5話「マリア独断計画」
夜。 王城の廊下は静まり返っていた。 だが―― 真田マリアの部屋だけは、まだ灯りが消えていない。 ⸻ 机の上には、王国の地図。 城の構造図。 そして、小さな紙切れ。 ⸻ 「……ここからなら……」 マリアは真剣な顔で考えていた。 エミが連れて行かれた方向。 侵入してきた男たちの装備。 逃走経路。 10年前の、泣くだけだった少女はもういない。 ⸻ (待ってるだけじゃダメ) ⸻ 「エミは……わたしを守ってくれた」 「だから今度は……」 ⸻ その時。 コンコン。 扉が叩かれる。 ⸻ 「……っ!?」 マリアは慌てて紙を隠す。 ⸻ 「入るぞ」 国王の声だった。 ⸻ 扉が開く。 そこには国王と王妃。 そして、護衛騎士までいた。 ⸻ 「まだ起きていたのか」 国王の目が、机へ向く。 ⸻ 「……なにをしていた?」 ⸻ 「べ、べつに……」 マリアは視線を逸らす。 その反応だけで、すべて伝わってしまった。 ⸻ 国王は静かに机へ近づく。 そして―― 地図を見つけた。 ⸻ 沈黙。 ⸻ 「……マリア」 声が、重い。 ⸻ 「まさかとは思うが」 「一人で行くつもりだったのか?」 ⸻ マリアは答えない。 だが、それが答えだった。 ⸻ 「危険です!」 王妃が思わず声を上げる。 ⸻ 「相手は銃を持っていたのですよ!?」 「また傷ついたら……!」 ⸻ 「でも!!」 マリアも叫ぶ。 ⸻ 「このままじゃエミが……!」 「エミはわたしを守って――」 声が詰まる。 ⸻ 「……つれていかれたんだよ……?」 ⸻ 部屋に沈黙が落ちる。 ⸻ 国王は静かに目を閉じる。 そして―― 「気持ちは分かる」 そう言った。 ⸻ 「だが、お前は王女だ」 「感情だけで動いてよい立場ではない」 ⸻ 「でも……!」 ⸻ 「もしお前まで奪われたらどうなる」 その一言で、マリアは止まる。 ⸻ 「お前一人の問題ではない」 「王国全体が揺らぐ」 ⸻ マリアは唇を噛む。 理解はしている。 でも―― ⸻ (それでも……!) ⸻ 王妃が、そっと抱きしめる。 ⸻ 「エミさんを助けたいのでしょう?」 ⸻ 「……うん……」 ⸻ 「なら、生き急いでは駄目です」 ⸻ 「……っ」 涙が滲む。 ⸻ その時。 国王が護衛へ視線を向ける。 ⸻ 「しばらく、マリアの監視を強化しろ」 ⸻ 「え……?」 ⸻ 「単独行動は禁止だ」 「部屋の外にも必ず護衛を付ける」 ⸻ 「そんな……!」 ⸻ 「これは命令だ」 国王の声に迷いはない。 ⸻ マリアは悔しそうに拳を握る。 ⸻ (信用されてない……) ⸻ だが同時に。 分かってもいた。 自分が無茶をしようとしたことを。 ⸻ 国王は、最後に静かに言う。 ⸻ 「焦るな」 ⸻ 「エミを救う方法は、必ず見つける」 ⸻ だが。 ⸻ マリアは気づいてしまった。 ⸻ “待っているだけでは、エミは戻らないかもしれない” ⸻ その夜。 ベッドに入っても眠れない。 ⸻ 窓の外を見る。 月明かり。 静かな城。 ⸻ (……どうすればいいの) ⸻ その時。 ふと、脳裏に浮かぶ。 ⸻ エミの言葉。 ⸻ 『今度は、私が守ります』 ⸻ マリアは、ゆっくり目を閉じた。 ⸻ 「……今度は」 ⸻ 小さく呟く。 ⸻ 「わたしの番だよ」 ⸻ その瞳には、静かな決意が宿っていた。
第4話「嘘の受け入れ」
「では、来てもらおうか」 男がそう言った瞬間―― パンッ!! 乾いた音が響いた。 ⸻ 「っ……!」 マリアの身体が揺れる。 腕から、血がにじむ。 ⸻ 「マリア様!!」 エミの声が、張り裂ける。 ⸻ 「なにを……!!」 怒りが一気に噴き出す。 「助けるって言ったじゃないですか!!」 ⸻ 男は、銃を軽く下げながら言う。 「言ったな」 淡々と。 ⸻ 「“命は助ける”と」 ⸻ その言葉に、空気が凍る。 ⸻ 「……外道が……!」 エミの声が震える。 怒りと、悔しさで。 ⸻ 「さあ、来い」 男が顎で示す。 ⸻ エミは一瞬だけ、マリアを見る。 ⸻ 涙をこらえている。 痛みに耐えながら、必死に立っている。 ⸻ (……大丈夫) ⸻ エミは、ゆっくりと視線を戻した。 ⸻ 「……行きます」 ⸻ 「エミ……!」 マリアが叫ぶ。 ⸻ だが、エミは振り返らなかった。 ⸻ 「約束は守ってください」 それだけを残し―― 連れて行かれる。 ⸻ 残されたのは、静寂と血の匂い。 ⸻ 「……っ……!」 マリアはその場に崩れそうになる。 ⸻ 「エミ……」 手を伸ばす。 届かない。 ⸻ (また……) ⸻ 10年前と同じ。 大切な人が、目の前でいなくなる。 ⸻ 「……やだ……」 小さく、震える声。 ⸻ だが―― ⸻ その時。 廊下の奥から、足音が響く。 ⸻ 「マリア!!」 国王と王妃が駆け込んできた。 兵たちを連れて。 ⸻ 「……これは……!」 血を見て、王妃の顔が青ざめる。 ⸻ 「誰がやった!!」 国王の怒声が響く。 ⸻ マリアは、口を開きかけて―― 止まる。 ⸻ (言わなきゃ) (エミが連れて行かれたって) ⸻ でも。 ⸻ 「……エミが……」 言葉が震える。 ⸻ (言ったら……) 敵が戻ってくるかもしれない。 今度は―― ⸻ (お父様も、お母様も……) ⸻ ぎゅっと拳を握る。 ⸻ 「マリア、何があった!」 ⸻ 国王の問い。 王妃の不安な目。 ⸻ すべてが、自分に向けられている。 ⸻ (……守らなきゃ) ⸻ マリアは、顔を上げた。 ⸻ 「……わからない」 ⸻ 静かな声。 ⸻ 「とつぜん、あらわれて……」 「エミが……つれていかれた……」 ⸻ それは、真実。 でも―― ⸻ 「どこに行ったかは……わからない……」 ⸻ 嘘だった。 ⸻ 本当は、“取引”があった。 ⸻ でも、それを言えば。 誰かが危険になる。 ⸻ 「……そうか」 国王の目が鋭くなる。 ⸻ 「すぐに捜索隊を出す」 ⸻ 王妃はマリアを抱きしめる。 「もう大丈夫……もう大丈夫よ……」 ⸻ その温もりの中で。 ⸻ マリアは、目を閉じた。 ⸻ (ごめんなさい) ⸻ エミに。 そして―― 両親に。 ⸻ (でも……) ⸻ その瞳に、光が宿る。 ⸻ (今度は、わたしが) ⸻ 守られるだけじゃない。 ⸻ 「……エミ」 ⸻ 小さく呟く。 ⸻ 「ぜったい、たすける」 ⸻ それは、決意だった。 ⸻ 嘘を受け入れた少女は―― 次に、戦うことを選んだ。
第3話「守るべきもの」
王城の一室。 ⸻ 「ここはこうして……」 「うーん……むずかしい……」 ⸻ 10年の時を経て。 マリアは成長し、エミもまた“自然に動く存在”としてそこにいた。 ⸻ 「大丈夫ですよ、マリア様」 「ゆっくりやれば――」 ⸻ その瞬間。 ⸻ ガシャン!! 窓が砕ける。 ⸻ 「っ!?」 黒い影が侵入する。 ⸻ 「標的確認――真田エミ」 ⸻ 「……来ましたか」 エミはすぐに理解した。 (私を狙ってる) ⸻ 「マリア様、下がってください」 ⸻ だが、敵は動かない。 ただ一人が前に出る。 ⸻ 「取引をしよう」 ⸻ 「……取引?」 ⸻ 「お前が来い」 「そうすれば、この場の者には手を出さない」 ⸻ 一瞬の静寂。 ⸻ 「エミ……?」 マリアの声が震える。 ⸻ エミは、ゆっくりと振り返る。 ⸻ (……まただ) ⸻ 10年前。 奪ってしまった命。 ⸻ (今度は――守る側) ⸻ 「……分かりました」 ⸻ 「私が行きます」 ⸻ 「エミ!!」 ⸻ マリアが叫ぶ。 ⸻ エミは、優しく微笑む。 ⸻ 「大丈夫です」 ⸻ 「必ず、戻りますから」 ⸻ その言葉は―― 本心か、それとも覚悟か。 ⸻ 敵は、満足そうに頷いた。 ⸻ 「いい判断だ」 ⸻ そして―― エミは連れ去られる。 ⸻ 残されたマリアの手は、空を掴んだままだった。