女子の世界に踏み出した日

 女子の世界に踏み出した日
あの日曜日の出来事から2日が経った。火曜日の朝。俺は少しずつだけど、女子の生活に慣れてきた――気がする。 今日は登校中、近所の小学生に「お姉ちゃん可愛いね」と言われて戸惑った。つい「いや、俺、男子だから」って返しそうになったけど、ぐっとこらえた。心はまだ男のままだが、見た目はどう見ても女子だ。もう、そういう細かい反応にも気をつけなくちゃいけない。 学校に着くと、いつものように石井が教室の前で待っていた。 「おはよ、高国……って、お前、また髪型変えたのか?」 「うん、昨日真純にアドバイスもらってな。三つ編みも似合うかもって言われて、ちょっと試してみた。」
エヴァンゲリオン
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