第4章 後編
花咲家の広間には、30人の家族が集まっていた。
机の上にはずらりと並ぶノートPCやタブレット、スマートフォン。小さな子どもから年配の祖父母まで、それぞれが端末を操作し、OZの異変に対応している。
「真武、こっちはデータ転送が遅れてる!確認して!」
「こっちもログがどんどん流れてくる!処理落ちしそうだ!」
次々に飛び交う声。
その中心で、竹田真武は額に汗を滲ませながらキーボードを叩いていた。
――だが、その指は時折止まってしまう。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/8/19 7:56
エヴァンゲリオン