第二章:三十人家族の夏
真武が真奈美と一緒に降り立ったのは、山と田んぼに囲まれた小さな駅だった。
改札を抜けると、真奈美の家族と思しき人々がずらりと並んでいる。
幼い子供から、おばあちゃん世代まで――ざっと数えても二十人以上。
「まなみーっ!」
小さな女の子が駆け寄り、真奈美の首に飛びついた。
「ただいま、ひなた!」と真奈美は笑い、少女を抱き上げる。
その光景に、真武は一歩引いた。
――多すぎる。人の数が。
0
閲覧数: 21
文字数: 1057
カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/8/12 13:15
エヴァンゲリオン