など
6 件の小説味付き卵
味付き卵は美味しい。特に外側の白身の部分がしっかりとしていて、内側の黄身がどろっとしている「半熟」と呼ばれる状態のものが一番いい。醤油ベースの味を染み込ませ、寝かせておくことで、小腹がすいた時に、お酒のつまみに、朝食に添えてなど便利な料理だ。おまけに卵10個入りで150円前後で買え、懐にも優しく、栄養価もいい究極の食材と言ってもいいかもしれない。 味付き卵の作り方は非常に簡単だ。 ①お湯を沸かして沸騰させる。 ②沸騰したところに卵を投入して茹でる。 ③出来上がった茹で卵の殻をむく。 ④醤油などで味付けした液に浸して待つ。 全行程で30分、アニメ一本分だ。注意する点は、半熟卵にするには6分半がよく、早すぎると白身が固まって無くて殻がむけないことぐらい。茹でている間やお湯が沸くまでの間に、味付け用の液を作っておくと効率的。 自分の場合は7個の卵を茹で、6つを同時につけておいて、一つはそのまま食べるスタイルをとっている。茹でたての半熟卵も口の中で熱と濃厚な黄身が広がるおいしさがある。出来立てもいい。 一方で、できた味付き卵は、翌日の朝に、帰ってきてから、お酒と一緒になど、美味しく、なくなったらまた30分で明日以降へと作る。といったサイクルで消費していく。2日に一回のペースで茹でるだけ。しかも調理時間は30分のみ。卵がなくならないように、定期的に卵を補充していく。 ふと、1週間で30個もの卵を食べていたことに気づいた。 食べ過ぎには要注意。
帰省
帰省をした。実に二年ぶりだ。帰省の理由は免許の更新だ。電車と飛行機を利用して6時間ほどかけて帰省した。実家に着いた時、母親の第一声は「あんた太ったな」。 思い当たる節は、ラーメン、お酒、不規則な生活…。ありすぎて反論のしようもない。実家暮らしの姉が帰ってきた時にも「太ったなあ」と笑われ、流石に食生活を改めなければと危惧した。 帰省中は決まった時間に3食を食べ、12時前に就寝する規則正しい生活を送った。目的だった免許の更新のほか、地元の散策をしたり、地元の友達と会ったりと帰省ライフをそれなりに満喫していた。一番驚いたのは、寂れた公園がリニューアルされ、スタバまであるオシャレ空間に変身するビフォーアフターを目の当たりにしたことだ。コロナが収まりつつある時期だったが、子供連れの家族が大勢いて活気に溢れていた。他にも駅前のショッピングモールに、ヨドバシカメラとドンキがフロアを占領する様になっていたり、駅前のビルが壊され駐車場になったりと、変化する部分は多くあった。二年は長い。 研究の報告会が近く、4泊5日の帰省が終わり戻ってきた。北海道に越してきて四年目。聞きづつけているラジオは生活の一部で、北海道に戻ってきたのだと地元に申し訳ないが、「おかえりなさい」と故郷よりも暖かく感じる。きっと「太った?」よりは「おかえりなさい」の方が暖かい。 今は研究メインの生活で、不規則な生活を送っている。一応、帰省時の反省を活かして、ラーメンは週一以内、お酒はなるべく飲まないようにと思う。
1分1秒を争う戦い
先日、立ち寄ったコンビニでカップ焼きそばを購入した。 めんどくさがりな私は、夜食を食べたくなった時のために、カップ麺を常備している。家から歩いて3分の場所にコンビニはある。しかも東西南北に4店舗、系列は全てセブンイレブンである。コンビニが近くにあって便利なのはいいことだが、多すぎて「家の近くのコンビニで待ち合わせ」が使えない。幸いなことに、郵便局、神社、スーパーもあるので今のところ待ち合わせで困ったことはないが多すぎる。 カップ麺の常備は、基本的に一つ。常備が多すぎるとカップ麺ばかり食べてしまうし、一個もないと夜食を食べたい時に、コンビニに行かなければならない。往復6分の距離ですら、できるなら回避したい。そんな訳でカップ麺を一つだけ常備している。備えあれば憂いなしだ。 スーパーで買う時はエースコックのスーパーカップシリーズで、味はその時の気分で決める。安くてボリュームもあって一つで満足できるのが魅力だ。一方でコンビニで買う時は、新発売のカップ麺かカップ焼きそばを買う。以前は、値段が安いからとシーフードやそば、うどんなどを買ってはいたが、味と値段のコスパを考えると、焼きそばの方がいいため、カップ焼きそばを買うようになった。新発売のものは、ただの興味本位である。 その日はカップ焼きそばを手に取り、レジへと向かった。そのまま会計を済ませて帰宅した。 今日、そのカップ焼きそばを食べている。ポットでお湯を沸かし、その間に包装を剥がして蓋を点線のところまで開け、中のかやくとソースの袋を取り出す。その後、かやくを袋から出して容器に入れて、お湯が沸くのを待つ。お湯を容器に注ぎ、さらに1分待つ。1分経過したら湯切りをして、粉末ソースと青のりを混ぜて完成だ。 出来上がった焼きそばを食べ、濃い味と空腹が満たされる満足感を味わう。カップラーメンならお湯を入れて3分、うどんなら5分と待ち時間がある中で、このカップ焼きそばは待ち時間が1分しかかからない。麺をはやく食べられるようにとメーカー側の絶え間ない、1分1秒を縮める努力に感謝したい。さらに技術が進歩すれば30秒、10秒…0秒とさらに短くなっていくのだろうか。 でも、0秒のカップ麺は保存状態が心配だ。
将棋
最近、将棋を指している。小学生以来だ。私には4つ上の兄がおり、家にいる時は時々、兄と将棋を指していた。同じ頃にはじめたので、実力は拮抗していたと思う(負けたら拗ねる幼さはあったが…)。兄は本を読んで将棋の勉強していたが、私は本を読むのが嫌いで、定石が書かれている本を読まないまま感覚だけで指していた。やがて、兄に勝てなくなったのを機にすっかり辞めてしまって以来だ。実に十数年ぶりである。 将棋アプリ、「将棋ウォーズ」で1日3回指すのが日課になっている。1日に3回しか対戦しないのは、無課金でやる上限の回数だからだ。上限がなかったら、一日中指しているかもしれない。それぐらいはまっているといってもいい。制限があってよかったと思う。 将棋についてよく知らない人のために、少しルールについて触れようと思う。将棋には8種類の駒があり、それぞれの駒には決められた動きがある。駒を交互に動かし、相手の王を取れば勝ちというゲームである。チェスと少し似ている。違いは盤には自陣と敵陣があり、相手の陣地に入ると駒がパワーアップできたり、取った相手の駒を自分の駒として使うことができる点だ。そのためチェスよりも複雑なゲームだ。(興味があれば調べてみてほしい。) 先日、将棋盤と駒を買ってしまった。セカンドストリートで1000円と手頃な値段で、思わず購入した。初期投資がほとんどなくできる、良いゲームだと思う。駒の感触が懐かしい。 今は読書が好きなので、将棋の本を読み漁って勉強しようと思う。目標は打倒兄である。負けて驚く姿を見てみたい。
フレンチトースト
本日の夜ご飯はフレンチトーストだ。夜にフレンチトースト、いかにも相性の悪い組み合わせだ。夜に相性のいい食事といえば、カレーや鍋、揚げ物といった次の朝にも食べたくなるようなものでは無いだろうか。スーパーで安くなった刺身を買ってきて晩酌をするのも想像しやすい。 そんなテンプレートを無視して、今、フレンチトーストを焼いている。理由は単純だ。6枚切りの食パンの消費期限が今日なのだ。 昨日の夕方ごろに半額シールの貼られている食パンを見つけた、値段は70円ほどだ、安い。すぐさまカゴに入れてレジへと向かい購入した。ちなみに昨日の夜は北寄貝も安くなっており、北寄貝で晩酌だった。 そんなわけで購入した食パンだったが、晩ご飯を食べようと思うまで、すっかり存在を忘れていた。起きたのは12時頃で、昼食はお菓子。大学生の生活は恐ろしい。今日中に食パンを使い切ろうと思い、惣菜を買って惣菜サンドにしようとも思ったが、家から出るのが億劫だ。ふと冷蔵庫を開けてみると、中には卵と牛乳。フレンチトーストが作れるなと思い、外出しないことにする。 卵2個と牛乳を目分量で入れ、適当に砂糖を入れる。そこに4等分した食パンを浸し、バターをひいたフライパンに投げ入れていく。両面が焼けたものから盛り付け皿に移して、新たなパンを投入する。途中で、焼けたばかりのフレンチトーストをつまみ食いする。熱々のものはおいしい。 といった具合に、夜ご飯に甘いフレンチトーストを食べている。 明日の朝は目玉焼き。
お風呂掃除
今日は、お風呂掃除をした。前もって決めていたわけではないが、ポットでお湯を沸かして、ラジオを聴いている最中に、風呂の掃除をしようと思った。 作り置きの緑茶をいれ、いざ風呂場に入ってみると洗い場の隅の方と浴槽の底と壁面の一部分が少し赤くなっていた。水垢だ。風呂に入る時は眼鏡をかけていないため、色の違いがわからなかったが、実際の様子を見てみると衛生的によくないなと思うぐらいには赤い。浴槽を洗うのが面倒だからとシャワーだけで済ませてはいたが、見つけてしまったからには見逃せない。 掃除用の厚手のゴム手袋を着け、100均で買い置きしていたスポンジを手に取った。スポンジの柔らかい方で、浴槽と洗い場の水垢を落とし、排水溝に詰まった髪の毛を取り除く。そしてカビキラーを要所に吹きかけて退散。30分後に再び洗い場へ。換気に気を配りながら、塩素剤を洗い落とす。その後、防カビ剤を吹きかけて再び退散したのち、洗い落として終了。 何もやることがなかった休日だったが掃除をやり遂げて満足感を得ることができた。風呂場から漂ってきた塩素の残り香が心地よい。今日は、ゆっくり風呂につかるとしよう。