大分の家

私は今年の春から大学生になり、住みなれた大分の家を離れ、京都での一人暮らしが始まりました。もともと、ひとりっ子だったこともあってか一人で過ごすこと自体には慣れていました。でも、私の性格上、すぐに新しい環境に慣れることはなく最初の1ヶ月は心細い思いをしていました。 そして、大分の家に帰るたび、祖母から「友達はできたの?」と聞かれるので、濁して話を終えるのが、いつの間にか定番のやり取りになっていました。もうすぐで3ヶ月が経とうとする今は生活にもだんだん慣れ、洗濯も料理もちょっとできるようにはなるぐらいまで成長しました。 そして今回もまた、大分の家に帰り、その空間にいることの幸せを改めて実感しています。窓から吹き抜ける穏やかな風にここまで幸せを感じることはありません。ずっとこの家にいれば幸せなんだろうと思いつつ、一度家を出て、新たな環境に身を置くことも自分の世界を広げるためには必要なんだと自分に言い聞かせ、夕方には京都に戻ろうと思います。

無言のSOS

クラスで人気者のあの子は、 クラスでお調子者のあいつは、 いつも楽しそうに笑っていて、 困った時はすぐに誰かに助けを求めて。 うらやましいなぁー……。 ただいま一人で嫉妬中。 そんな自分が嫌になって、 今から私は誰かにおくる。 ー無言のSOSー

はずだった。

傷を負うのは慣れている。 「噂のあの人から睨まれた気がする」 「あの人に目付けられたら終わるよー?笑」 「長年友達だった人もあっさり捨てられたらしいし」 言い返す気力もない。 いつもの事。気にしない。感情なんていらない。 そう。前までは思っていた 「大丈夫ですか?」 羽根が生えていた。 いや、羽根が生えているように見えた。天使だった。 『…はい、大丈夫です。ぶつかってしまいすみません』 「いえ、全然大丈夫ですよ!お気を付けて〜」 この日から天使との会話が増えるようになり、 周りの声も耳に入らなくなった。 数ヶ月がたち、珈琲を入れに給湯室へ向かう。 給湯室に入ろうとするが天使と天使の仲のいい2人 3人で会話をしており咄嗟に隠れてしまう からかっただけ。 きもい。 愛想良くしてれば睨まれないかなって思って。 天使は消えた。 心にヒビが入った音がした。 これまでの周りの声が心を突き刺す。 傷なんて負うのは慣れている。 はずだった。

………。 ある子

五月上旬 『二、三日バレーボールから離れて見ては? その間、自分を見つめ直し身の振りを考えて見ては? その後、大きく成長できる』 と監督から言われ休みに入った。 二、三日のつもりだった それがバレーボールを離れ一か月以上が経ってしまった。 離れるきっかけになったのが… 遡る事、三年前 私は同級生のYちゃんに二年近く虐めに合っていた。きっかけは学芸会の役決めでジャンケンをし、私が勝ったのがきっかけだった。 Yちゃん 『何で勝つの?役を譲って!私その役やりたいから!』 私 『どうして譲らないといけないの?ジャンケンで勝ったのは私だし私も、その役やりたいから』 Yちゃん 『はぁ!?譲って!』 私 『譲れない。ごめんね』 これを境にYちゃんの虐めが始まった。 Yちゃんは決して自分の手や足、口を汚す事はしなかった。 陰口、悪口は勿論の事、学校内どこででも私が居ても居なくても 『存在がウザい、生意気、キモイ、厄介な奴、失せろ、死ね、いい気味だ、ざまぁみろ、邪魔、目線に入るな目が腐る』など言われていた。 その事を友達だと思っていたHちゃんが教えてくれるようになった(後に共犯だったと知った) 『Yちゃん、また〇〇ちゃん(私)の事キモイとか死ねとか悪口を言ってたよ!』 それが数週間続きHちゃんから 『Yちゃん私が(Hちゃん)〇〇ちゃんにチクリに行って悪口言われてるの知って楽しんでいるよ!ビクビクしたり困り顔、ボッチで居るのを見て笑って楽しいって言ってた』 Yちゃんは私に直接言ってくる事はなかった。いつもHちゃんからか、私に聞こえるように大きな声で、時には聞こえるか聞こえないかの声で… こんな、やり取りが続き私は一年間近く学校に行けなくなった。 学校を休んでいる間もYちゃんの言動は収まらなかったそうで、同級生達は校長先生を始め先生方にYちゃんの事チクリに行ってくれていた見たいだけど… (同級生皆んな後に共犯だって知った) 学校側は直接言われてないので助ける事もYちゃんに指導する事もできない!と言った。でも同級生の証言や下級生からの情報などから、当時の校長先生を始め担任の先生がYちゃんに注意、指導をしてくれた。下級生にもYちゃんは嫌がらせをしていた事が浮上したのもあり、当時の教頭先生と担任の先生がYちゃんのご両親に話をしに家に行ったけど逆裁にあったと報告を受けた。 Yちゃんは『本人に直接、私は言ってない、言ったのはHちゃんだよ!直接、言っていないから良いでしょ!』と言ったそうです。 Yちゃんのご両親もYちゃんと同じ事を言っていて担任の先生が、何回も話をしたけどYは悪くないの一点張りだったそうです。 遅刻してでも頑張って学校に行くと陰口、悪口だけでは済まず、Yちゃんは物を使って威嚇してくるようになった。 私の直ぐ横に教科書、iPadなど物を叩きつけ、私が座っている周りの机や椅子を蹴りつけ倒し大きな音を立て、ビクッとなって怯えてる私を見て笑って楽しんでいた。 親が付き添いで学校生活を送っている時は何もされなかった。でも毎日、親が付き添える訳ではない。親がいない事を確認しYちゃんは嫌がらせをしてきた。先生がいる前でも嫌がらせをするようになり先生に指導されて『あーウザイ!面倒くさい』と言いながら『楽しい』って言ってた。 同級生達も担任の先生以外の先生にチクリに行っていた。こんな学校生活を二年過ごし卒業式の数週間前、校長先生、生徒指導の先生など同伴のもとYちゃんから謝罪された。 『ごめんなさい』と直接言われたけど、その直後に『ウザかった!』と言われYちゃんは校長室を後にした。 生徒指導の先生から『Yちゃんに二年間、何回も指導して一回でも「はい」と言って聞いた事がない。自分は悪くない直接、言っていない手をだしていない。と言い反省などなかった。Yちゃんの親も「ウチの子は直接言っていない、手や足を出していない。相手の子はYに叩かれたの直接言われたの?そうじゃないなら良いでしょ!Yは悪くない、ウチの教育方針だから注意する気ない!」と言っていたから…。 最後まで虐めだと認めなかったけど、これは歴とした虐めだから。 解決できなくて、ごめんね。中学校に行ったら同じ事されるから中学校には配慮するよう伝えるから』 と言われ私は卒業式を迎え中学校へと歩むため前に進んだ。 結局、 イジメは現在進行形。 中学校に入学し私はバレーボール部に入部。 遅れてYちゃんもバレーボール部に入部。 でも私はバレーボール部を辞めると言う選択肢はなかった。 顧問の先生、コーチはYちゃんとの一連の件は知っている。当時の先輩も守ってくれていた。 Yちゃん初めは大人しかった だんだん火の粉が燻り始めた いつ燃え広がっても不思議ではない状態に…… 一年が過ぎ新たにスタートした矢先に Yちゃんが動き出した…        つづく…

愛すること

毎日が地獄みたい。 苦しい。 辞めたい。 逃げたい。 でも、こんな日々でも愛してみたい。

夜の星とギター

       窓を開けて空を眺めると光ってる月と星と目が合ったような気がした どこかの家の光が眩しくて でも朝の光の方が眩しくて焼けてしまいそう 夜にそっくりな黒いギターを取り出して 音楽を流して 下手くそな音を奏でる でもいいんだ 下手でも 何もかも上手くいかないけど この時間だけはなんか好きだ 星がもっと光って 月が雲から出てきて 私のことを見てくれてる気がして 私はそこには行けないけどさ いつか仲間になりたいよ 上から見る地球は 上から見る日本は どんなふうになってるのか 私も知りたいからその時は仲間に入れて ギターの音は外まで聞こえていて 歩いてる人はこっちを見てきて でも私と目が合うのは月と星だけで この時間だけは上を向ける 話が出来る 好きな人と電話して 外を眺めて 雨でも関係なく窓を開ける 一番好き いつも見てくれてありがとう

僕たち、また

君がいつでも楽に歩けるように 僕が君のための道を作ってあげるよ 今は波の上で揺らいでいるだけでも大丈夫 将来、僕たちは波を乗り越えているはず 歩き慣れない道の上で どこに向かって歩けばいいのかわからなくなるかもしれない 選んだ道が険しい道でも僕がそばにいるからね 僕たちがまた一緒に歌うその時 その日まで 君のこの道は終わらないよ 全ての理由とこの道が美しいままなのは 君がいるから この道の終わりで折り返し地点さえ過ぎたら 君がこれ以上疲れないように僕が君を守ってあげる もし僕たちに何かあっても 必ず会おう 暗い夜を歩く時、やっぱり怖くて心配になるかもしれない でも心配しないで 僕がいるから 明るい光が闇を照らして 君を包み込んでくれる 僕たちがまた会うその日まで しばらく息を整えてからもう一度 辛くて疲れてしまうこの道と 最後まで向き合おう 僕たちは朝が来る前に頂上に着くように 成長痛を経験してるんだ 僕のところにおいで 道を失っているならいつでも あたたかい温もりを分ければもう一度 道を探すことができるから 怖がらなくても大丈夫だよ しばらくスピードを遅らせても僕たちは もう一度会えるから

和風おでん屋

グツグツと煮込む音… 鼻腔をくすぐるような美味しそうな和風おでん 僕等三人、ヒィ、フゥ、ミィは 近くの和風おでん屋さんに立ち寄っていた 白滝、大根、餅巾着、たまご、牛すじ、さつま揚げ… 色んなおでんが湯気を立てて食欲をそそる 「なぁなぁ、聞いてくれよ」 「なに?」 ダシのきいた大根を頬張りながら フゥの話を聞いていた 「この間、母ちゃんと口喧嘩して思いっきり言ってやったんだ」 「何を言ったの?」 「クソババアって」 「ちょっ、おまっ…口悪すぎだろ」 ミィは笑い転げる 「それでな、その後、母ちゃん何て言ったと思う」 「そりゃ、ブタれるだろう。ブタだけに」 ヒィの真面目な答えに何故か冷たい風が流れる 「違う違う!母ちゃんはなこう言ったんだ。 『クソババアって言うならな、糞しない糞詰まりなババアを連れてこい』ってさ」 「なんか汚くね笑」 ミィは鼻をほじりながらクスクスと笑う 「糞詰まりってそんな人いるの?」 「知らねーけど、いるんじゃね」 「おでん食っているのに不味くなるね」 三人はおでんのだし汁を静かに啜る 僕等は、ヒィ、フゥ、ミィ… 今日も馬鹿げた一日を過ごすのでした

安眠まくら

 K博士より電話があって 「安眠まくらを発明したぞ」  と言う 「また、らしくないものを作ったんですね」 「とにかく寝に来てくれ」  そういう訳で研究所を訪ねると、部屋の真ん中に布団を敷いてあって、そこにありふれた感じの枕があった 「本気で寝てみてくれ」  本気で寝るには明る過ぎるし、様々な機械の音が煩いぞと思いつつ、横になり、枕に頭を乗せると、途端に暗く静かになった  えっ、と頭を起こすと元の明るく煩い室内である  驚いていると、博士が得意げに笑う 「枕に頭を乗せると、光線と音波を遮断するバリヤーが張られて暗く静かになる、名付けて、まっくらまくらじゃ」  ネーミングは兎も角、確かにこれならどんな環境でも眠れそうだ  素晴らしい 「売れそうですね」  しかし、博士は残念そうに首を振った 「材料費が百万ほども掛かったからなあ、百何十万するまくらなんて、誰が買う?」 「なるほど、お先もま…くらですか」  あとがきです  サムネはポール・ランソン(Paul Ranson, Paul-Elie Ranson, 1861年3月29日[1] - 1909年2月20日、フランスの画家 ナビ派の一員)のいい加減な模写です  昔から枕には凝る方でねえ  低め、柔らかめのが好きなんだけど、頭を乗っけてるうちに、もう少し低い方が良かったかな、高い方が、もうちっと硬い方が、柔らかな方が……  なんて考えてしまって別のを買ってしまう  頭を乗っけて、一晩でクビにするのもあってね、でも枕って案外と高いんですよ  同じような安物の服ばかり着て、枕に金使ってる私です

夏も恋も

「セサミ! あと少しで、夏休みだよ」 「まだ一か月あるけど……」  呆れていると、目の前の彼女は頬をぷくっとふくらませた。 「じゃあ、あと一か月で夏休みだね……って言えばいいの?」 「まぁ、なんでもいいかな」 「もお、冷たぁい!」  到底同い年とは思えないほどに幼い。  全く——ミィは、小学生の頃から全く変わらない。 「夏休みに何か楽しみな用事でもあるの?」 「そりゃあ、夏休みと言えば! すいか、海、花火、プール……!!」  指折り数え、目をキラキラさせるミィ。 「楽しそうで何よりだよ」  軽くあしらうと、なぜかミィはさらに不満そうな顔になった。 「セサミはたのしみじゃないの?」  そんな可愛いぷく顔されたって。  僕は暑いのが苦手だし、人混みも苦手だし。 「夏って、僕とは相性悪いっていうか」 「相性悪いってなんだよ~。一緒にプールとか行こうよっ!」 「プールねぇ……」  自然と視線が落ちる。  視界に入ってくる、ミィの豊満な胸部。  そして、僕のぺったんこな絶壁。 「ミィと水着姿で並びたくないかな」 「なにそれっ、セサミってスタイル良くてってかっこいいじゃん!」  僕のスタイルのよさって、女の子らしい感じじゃないんだよね。  うっすら線の入った腹筋に、やわさのない脚。  それに比べてミィは、腕も脚も、真っ白でマシュマロみたいにふわふわで、ほど良く細い。  羨ましくなってしまう、僕もこんな体でも女だから。 「じゃあ、プールじゃなくて、お祭りとか!」 「お祭りなんてあるっけ?」 「あるよ! えっとねぇ、夏休みの最初の方に、お稲荷神社で!」  お祭り……人が多いだろうなぁ。  僕だって、夏休み中にミィとあそびたくないわけでもない……と言うことは認めざるを得ない。  ミィみたいに素直になれれば、これもまっすぐに言えるんだろうけど。 「ねぇ、みんなでお祭り行こうよ! セサミ!」 「いや、どうだろ」 「何か予定あるの?」  それは、ないけど。  ミィの言う「みんな」は、たぶん私、カイト、そしてエンの事だろう。  そのメンバーで行くのは……正直、少ししんどい。 「あ、それか、好きな人を誘いたいとか⁉」  急にきゃあっと盛り上がったミィに、もっとしんどくなる。 「好きな人なんて、いないけど」 「そっかぁ、つまんない」  ごめんね嘘ついた。  いるよ、好きな人。  いるんだよ小学生のころからずっと。  その好きな人は……カイトは、あんたのことが好きなのに、  ミィに僕が勝てるわけないのに、ずっと好きなんだよ。  ばか。 「じゃあ、お祭り四人で行こうよ!」 「……そんなに言うなら、まぁ」  なんでここでも、行きたくないと正直に言えない。  僕が、少しでも素直に可愛らしくなれたなら……いや、それでもカイトはミィが好きだろう。 「行ってやってもいいけど」 「やったぁ!」 「そのかわり……」  こころでミィへの嫉妬が止まんなくて。  だいすきなだいすきな、親友に、こんなに醜い感情。 「お祭りの間は、僕と手つないでてね」 「そんなことされなくてもはぐれないっつの!」  そうじゃないんだよ。  僕は、ミィの手が空いていたら、そしてその手をもしあいつが取ってしまったら。  きっと、もう無理になってしまうから。 「手つないで、僕とずっと喋ってるって約束、して」 「今日のセサミは甘えん坊だね!? いーよ、カイトとエンともちょっとは喋るかもだけど」  約束を取り付けたって、しんどいままで。  ミィの将来のしあわせも、好きな人のしあわせも、僕が阻害してるんだ。  こんなもやもや、恋なんてしなきゃ感じなかったのに。  夏も恋も、どーせ。  僕には似合ってくれない。

出会いそして別れ

2年前の出来事。 生きるのに疲れて死のうとしてた時の出来事。 心の中では、死にたくない自分もいた。 だから自分は、アプリで話し相手を探してた。 その時に出会ったのが彼女だった。 最初は話してて楽しいな。って気持ちだけだったけど、実際に会ってそれが好きに変わってた。 それから勇気を振り絞って言ってみた。 「もし、好きって言ったらどうする?」って。 そしたら相手はこう言った。 「え、うれしい!」って。それからはどうしてそうなったかわからないが、付き合うことになって付き合っていた。 一緒に居れるだけで幸せって思ってた。 そばにいれるだけでいい。って。 だから、相手のためになんでも頑張れた。 おかしいって言われるかもしれないけど、お金貸してほしいって言われれば生活費を削ってでも貸してたくらい。 それくらい好きだった。 1年半くらい付き合ったくらいの出来事なんだけど、寝る前の「すきだよ!」って言葉の返しがいつの間にか「ありがと」に変わってた。 その時は特に気にも止めてなかった。 大して深く考えることもなかった。 自分自身がネガティブな思考ばかりするせいで、いつもその考え方やめれないの?って怒られるようになってた。 最初付き合う時に、だいぶネガティブ思考だしメンヘラで重いってのも伝えけど受け入れてくれた。 でもいつの間にか受け入れてもらえなくなってた。 喧嘩も増えてた。 言い合いして口喧嘩もどんどん増えた。 2年記念日の前日の金曜からお泊まりすることになってお泊まりをした時の話。 記念日前日の日に、いつも通り待ち合わせの場所に向かって合流した。 その時に彼女からいきなりこんなことを言われた。 「もし、別れよって言ったらどうする?」って。 頭の中は真っ白になった。 でもそのまま彼女は続けた。 「前に、キミがいるから生きてるだけで居なくなったらまた生きる意味なくなるからその時は死ぬって言ってたけど別れたら死ぬの?」って。 ほんとは、うん。って言いたかった。 だって、キミがいるから生きようって気持ちになってただけだから。 居なかったら、とっくに死んでた。 でも、言えなかった。 だから、こう言った。 「うーん、その時はしょうがないと思うから頑張って生きるよ」って。 そしたら彼女は少し笑ってた気がする。 「帰ったら大事な話がある」って言ってきた。 だいたい想像はできてた。 でも、考えたくなかった。 ちがうって否定したかった。 家に着いてから彼女に問いかけてみた。 「話ってなに??」って。 そしたら彼女は、「お友達に戻ろ。」って泣きながら言ってきた。 覚悟してたけど、やっぱり耐えられなかった。 どうしても、受け止めたくなかった。 でも、嫌とは言えなくて「わかったよ。」って言うしかなかった。 彼女は、泣きながら「ほんとにごめんね。ごめんね。」って言い続けた。 全部自分が悪いってわかってた。 喧嘩が多いのも全部ひねくれてる自分のせいだって。 少しして2人とも泣き止んだ。 彼女の口から思いがけない言葉が飛んできた。 「今だから言うんだけど、2週間前からずっと考えてた。だから、アプリも入れて他の人と絡んでた。」って。 すごいショックだった。 別れる前から他の人と会う約束までもしてた事に。 友達に戻った瞬間に、「明日の朝、男と会ってくる」って急に言われた。 すごいショックでつらかった。 朝になって、玄関で笑顔で見送った。 音がどんどん遠くに行くのを確認して、玄関で大号泣した。 その後の話なんだけどね、親にはなかなか言えなかった。 お母さんから「彼女と一緒に泊まりにおいで」って言われて、彼女に相談して一緒に行くことにした。 お母さんから「彼女のこと大切にするんだよ??お母さん、彼女さんのこと結構好きだから幸せになってね?」って。 それを聞いて、申し訳なくなって大号泣しちゃって。お母さんが、「どうしたの??」って。 彼女の方に向かって、「何があったの?教えて」って。 その後部屋に連れてかれて泣きながら事情を説明した。 お母さんから「お父さんと20歳の時付き合ってたんだけど喧嘩で別れたんだよね」 「6年後くらいにお父さんから、俺のとこにおいでって言われて住む所ないよって言ったら俺と結婚しよって」 「だから、まだかのうせいはあるよ」って言われた。 彼女からも、「友達に1回戻っただけで、今は冷却期間だよ?お母さんもお父さんと戻ってるでしょ?だから奇跡を信じよ!」って言われた。 奇跡も何も振られたんだよ。 そっちが戻るか戻らないかだよ。って心の中で思ってしまった。 その後の記憶は泣きすぎてよく覚えてない。 ちがうとこに気になる人がいるってのを元カノから聞いた。 土曜の夜に、終電逃して帰れなさそうだから泊めてって言わて泊めてあげた。 その時に、ふと首元にキスマみたいなのが見えた。 またアイロンでやけどかな?って心の中で言い聞かせたけど、不安でいっぱいだった。 だから元カノに聞いた。 「首にキスマついてるよ?笑」って笑いながら。 笑うしかなかった。つらい顔見せないように。 元気だよってアピールするように。 そしたら、「え、やば!恥ずかしい笑」って元カノが言い出した。 あ、キスマだったんだ。ってショックを受けた。 その後は、復縁を考えてるって言いながら お金をせびられることが増えた。 貸したお金は帰ってこなかった。 今月お金ないから返せないって言いながらも、友達とは遊んでる様子だった。 まだお金がかえってきてないのに、また貸してと言われた。 いいよって言っちゃうくらいまだ好きで、そばにいれるだけいいと思ってしまうくらい。 でも、考えれば考えるほど辛くなる。 もっと寄り添ってれば。 もっと、理解してあげてれば。もっともっと、、、、って。 春って出会いと別れの季節って言うけど、その通りだよね。 2年前の春に出会って付き合って、2年後の春に別れた。 もう、恋なんかしたくない。 恋は盲目って言葉があるけど、ほんとにその通りだよね。 いままでありがと。 しあわせだったよ。

U. R. Fever

平熱、三十六度七分 それより少し冷めた優しさを。 私が火傷せずに、持ち続けられるように。 死んだミミズを土に埋め、 道端で手を合わせたところで、巡り廻るものはない。 友人を傷つけた私のひとことの方が、 ずっと。 私たちの間で廻り続けている。 私が隠せなかった態度ひとつが。 言葉にすらできないほど小さなひっかかりになった。 嫌だとあの人が言おうとしても、 口元から水が溢れるように、ただ流されて終わる。 言葉に当てはめてしまえば、 ちっぽけにすぎなくなる。 等身大の違和感は、 私があの人にこびりつけて、困らせてしまった。 優しくなりたい。 それは「あなたは優しいのね」と言われたかったからなのかしら。 自らすすんでする自己犠牲に。 酔えるからかしら。 自己犠牲を優しさとはきちがえた、 愚かな私。 切断した私の一部が燃えるように痛む。 微熱と、言い張れない高熱。 あなたの平熱に合わせた優しさじゃ。 あなたを救えやしないのよ。 わたしの平熱に合わせた優しさで。 あなたは私を救えやしないの。 スープを口に運ぶあなたの髪が、 スープに浸からないように、 隣でそっと、あなたの髪を耳元へかけてやるより。 もっと。 近づけば熱くて振り向く優しさなどではなく、 馴染むような優しさを。 まるで、日焼け止めを塗り込むように。

小説

好きなもの、書きたいもの ジャンル問わず書けるのはとても楽しい 言葉って海だ アイデア浮かばず書けない日もあるけれど そんな日があっても大丈夫 そういう時は小説から離れてみる そうすると違った場面でリフレッシュできて 新しい発想も浮かんでくるはず お題に沿って書いて、自分だけの物語を綴って 色んな作品に触れて、休みたい時に休んで 小説って自由だね

黎明

今日もまたいつものように空き地に来た 暑さも何も感じない私にとって薄暗い場所はお似合いだろう 何もかもを照らす太陽は嫌い 誰も私のことは見えないのに、太陽だけは見つめてくる しばらくして足音が聞こえてきた 誰も来るはずのないこの時間に最近よく来る男の子 あぁ、今日も来たんだ 人間たちは学校とやらに行ってるはずなのに彼は度々ここへ来る まぁ、どうせ私のことは見えてないからどうでもいい いつものように何も無い空間に視線を漂わせる 彼はなぜかこちらに来ないどころかなんだか視線を感じる まさか、私のこと見えてるの…? 今までは明らかに見えていなかったはずなのに ……久々に面白くなりそうだな

衣替え

服に染みついた、貴方の匂い。ずっと、捨てられずにいた。 まともな恋って、なんだろう? 出会った日が少し、遅かっただけじゃない。 私の方が、私の方が、ずっとずっと、もっともっと、貴方のことを愛しているというのに。 季節が巡って、幾分、気持ちが落ち着いてきた。 けれども。 貴方を、忘れたりはしない。絶対に。永遠に、私だけのもの。 全部を残す事はできない。だから、ほんの一部だけ。あとは、燃やしてしまうわね。 春夏秋冬と変わっていく。 その中にあっても、私は、貴方を身につけ続ける。 そうよ。私は、貴方を脱ぎ捨てたりはしない。