病葉

341 件の小説
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病葉

SF、ファンタジー、ミステリー、コメディが好きで、本、映画、ドラマ、どれをとっても鑑賞範囲が狭くて 自分好みな話を好き勝手に書いてます でも、読んでくれたらとても嬉しい 水瓶座 宜しくお願い致します

創造神と破壊神

「出会いと別れ  誕生と死  善良な人々  愛と平和  完璧な秩序  ……………  もう飽きた  終わりにしよう」  神はそう言ってスウィッチに手を伸ばした 「待って!」  女神が口を挟んだ 「世界を丸ごと消してしまおうだなんて………  することがなくなって退屈だからって……  なにも全て終わらさなくても  あたしが破壊と混乱を撒き散らしてくるから  あなたはそこに創造と秩序をもたらせばいい  無から創るよりその方が楽しいわよ」  神は暫し考えた 「混乱と無秩序の世に愛と秩序をもたらすのか  楽しそうではあるな  そうしよう」  話がまとまって、破壊神シヴァは出て行った…… 「悪を憎み、無秩序は許さんとか言って、なんやかややって、世に愛と平和と秩序を定着させると、自分の仕事は終わった、退屈だ、とか言って世界を消してしまおうとするんだもの  世界が続いているのは、あたしが破壊と無秩序をもたらしているから  あたしのおかげなんだわ  世界は創造神なんかより破壊神であるあたしを信仰しなきゃいけないのに……  …… 不条理なんだわ」  ブツクサ言いながら  あとがきです  サムネは仏女優のミレーヌ・ドモンジョの殆ど似てない肖像画です  ヤッーターマンのドモンジョの由来になった人です  

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創造神と破壊神

餅は餅屋

 酒代はこちらで持つから、餅代はそちらで持ってくれよ」  そう言うと、万事にケチな今田君は不満げだった 「なんでだよ」と怒る 「怒るなよ、」と気の弱い私 「餅は持ちや……て言ってるだけやんか」  あとがきです  駄洒落小咄ですが今弍な   正月のお屠蘇気分では仕方なかんべか  サムネはシルビー・バルタンを描いたのだけどちっとも似てないんね  人の顔を描くといつもなんとなく同じような顔になる  これが癖というものかは

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餅は餅屋

東方見聞録 補遺

 シルクロードを旅してみた  遠かった  疲れた  くたびれた  二度と行かね      ー マルコポーロ  あとがきです  年末の大掃除をしていて遂に悟った  整理整頓とは単に物を移動することである  

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東方見聞録 補遺

終わり

 よいお年をお迎えくださいませ   <  一年  >  彼女と出会い、別れた  なにがあったのだろう  なにがなかったのだろう  わからない  あなたの世界がもう終わるのだと彼女に納得させるのは難しかった  あとがきです  年の女神様のお話です      

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終わり

宇宙航路パズル

 ぼくらは宇宙船油公林間(アブラハムリンカン)号に乗って、修学旅行に出発した  目的地はコーヤ星である  そこでタタール人に「呪詛から身を守る方法」を学ぶ予定だった。  コーヤ星までの距離は三千二百光年である  普通に行くと十二万年ほどかかるので、空間の接点を六箇所ほど経由して、二日で行く予定だった  その原理は難しい  ぼくらは陰陽師学の生徒で、宇宙物理学には詳しくないので上手く説明できないが、簡単に言うと、宇宙空間とはクシャクシャに丸められた紙のようなものであるらしい  クシャクシャの紙の接点から接点に移っていけば、どんなに距離があろうとも、一瞬で行ける  ただ、行きたい場所にたどり着くためには、接点から接点へと、何度か移動する必要があるのだ  適切な接点を見つけるのは非常に難しい  難解極まるパズルのようなものである  その為に、SSNS(スペースシップナビゲーションシステム)があって、目的地を設定すると、自動運行システムとともにぼくらを目的地まで運んでくれる  しかし、今回は、天の川で鵜飼をするというので、天の川接点が混みそうだと、迂回することになった  為に、六回の接点通過が九回に増える  時間的には3時間ほど多くかかるだけで、問題はない・・・はずだった  七つ目の接点を通過した時だった  SSNSがピーと鳴って停止した  スイッチを入れ直したり、再起動してみたりするけど、直らない 「嘘! 百年間故障なしって保障付きの機械よ」  と未来先生が叫んだ 「百年間無故障の船だから安心してお乗り下さいって、船の紹介に有ったわね」  と加子が言った 「要するに、寿命か」  と鮫田が呟いた  鰐が首を振る 「いや、呪いだと思う。その証拠にキタローレーダーが赤い」  キタローレーダーとは呪に交われば赤くなるという異溶海の土を使って作られた呪詛探知機である  まあ、探知機といっても、瓶の中に半分ほどその土を入れてあるだけだが 「とにかく、機械を修理しなくっちゃ」  と未来先生が言う 「蘇我乃君がこういうの得意だよね」  加子が答える 「蘇我乃いるか?」  鰐が叫んだ 「大声出すなよ。いるに決まってるだろ、狭い宇宙船内だ」  と蘇我乃が言って、機械の前に座った 「でも、直らなかったら? 宇宙のさすらい人になってしまうのね。一生宇宙を彷徨うのね」  清和が泣きだした  こういう時に泣かれると鬱陶しい 「中臣かまったりいな」  と鰐が言う 「大丈夫だよ、一生彷徨っていられる程食料がないからね」  と訳のわからないことを言って、中臣が慰めはじめた 「宇宙航路は一種のパズルだというわね、誰かパズルの得意な人?」  未来先生が手を上げると、数志が答えて手を上げた 「宇宙航路パズルてのは、実際にあって、売ってるんです。解いたことがあるけど、現実のは難しいだろうなあ」  と言いながらテーブルの前に座った 「誰か、ファーストフード、持ってない?」  ファーストフードというのは人間の脳の働きを一・五倍早くしてくれるという被り物のことである 「おれ持ってるよ」と幕戸が部屋から取ってきて渡す 「紙ないか?」 「紙は死んだの。コンピュータの時代だもの」  と、新知恵が答えた 「紙の籠ならあるけど」  と実子 「神の加護があれば安心ね」  清和が呟く 「スケッチブックじゃダメ? 紙じゃないけど」  加子が広げて見せる  薄くて畳めるタブレットである 「それでいいよ。仕方ない」  受け取って、数志がゴチャゴチャとなにか書き始める    半日ほど経ったが、なんの進展もない 「間違った方向に進んでいる気がするな」  鮫田が呟いた、低い声でぼそっと話すので、その声は加子にしか届かなかった 「宇宙船が?」 「ぼくらの専門は陰陽師学だろ。ナビが壊れたのは呪の所為みたいだ。なら、その呪詛を解消する方向に進まなきゃ。蘇我乃にナビが直せるとは思えないし、数志に宇宙航路パズルが解けるとも思えない」  なるほど、と加子は思い、鰐にその趣旨を伝えた  鰐は、陰陽師としては全然だが、リーダーとしてのカリスマがある  全員でもって呪詛の解析にあたることになった  皆いきいきしはじめた  コンピューターとか、パズルとかは苦手な連中なのだ  物理より仏理なのである    再び数時間後、呪詛の解析が終わった  それほど複雑なものではなかった 「どうする? 呪詛を無効にするだけにするか、意呪返しをするか」 「そりゃ、なんか仕返しはしたいわよね」  清和が答えた。悲観がきつかった分だけ、恨みも深いという訳だ 「じゃあ」と鰐 「向こうさんの周りのコンピュータを全部止めてやろう」  全員でもって、強力かつ多少複雑な呪を送ると、キタローレーダーの色が元の土の色に戻り、ナビを再起動すると、ナビの機能が戻った 「さて」と未来先生が言う 「一日遅れなるけど、コーヤ星に向かいましよう」      コーヤ星の宇宙港に着地すると案内人が迎えにきた 「早かったですねえ、さすがです。しかし、先生方がまだ戻っていません。そろそろ帰ってくる頃だと思うんですけどねえ」  と案内人が頭を掻きながら言う 「どういうことでしょう? 遅刻したと思っていましたが」  未来先生が答えると、案内人が笑った 「いや、実はですね、こちらに来る生徒さんには、SSNSを故障させる呪詛を送って、実力をテストするんです。一日遅れで来られたのは素晴らしい。普通は四、五日かかるし、中には到着しなかった生徒さんもいらっしゃるくらいです」 「その到着しなかった生徒はどうなりました?」  と鰐が口をはさむ 「さあ、多分いまだに宇宙を彷徨っているんじゃないでしょうか」 「そんな・・・」 「それはさておき」と案内人がまた頭を掻きながら「先生方は天の川の鵜飼を見に行って、今朝には帰ってるはずが、まだなんですよ。連絡もつかないし、どうなっているんですかね」 「うわっ」と鮫田が呟く  その呟きを鰐が翻訳する 「えーと、そのぼくらへの呪詛は先生方の宇宙船から発してます?」 「そうですが」  ……………… 「えーとですね、我々は呪詛を返してしまいましてね。最強力なのを。先生方はひょっとして宇宙を彷徨ってられるとか・・・ないとは思いますが」 「うわっ」  今度は案内人が叫んだ 「それは大変です。申し訳ないですが、皆さんはすぐにでもお帰りください。大変なことになる」 「どういうこと?」 「タタール人はとんでもなくプライドが高い連中で、生徒さんごときの呪詛に一瞬でもかかったと分かれば、千年は祟ります。だからバレないうちに逃げてください」 「マジかよ。そんな怖い処に修学旅行なんてありなんか。しゅわっち、とにかく逃げよう。タタール人の祟りはマジ恐ろしいと聞いてる」  鰐が言うと、今度は未来先生が笑って 「だから遥々ここまで来てるんだけどね。でも、そういうことなら、逃げましょう。皆さん、出発の用意を」  そう云う訳で、ぼくらは慌てて、コーヤ星を後にした  どうやら間に合って逃げ切れたのだけれど、この事は、その後、いつ果てるともなく続いたタタル人と晴明陰陽師学校の呪術合戦の始まりになった

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宇宙航路パズル

年賀状つくった

 つくったけどイマイチな  絵が下手なのはいいんですよ  あまり上手いと自作と分かってもらえないからねえ  なんか寂しい  有馬のあたり馬券でもはっつけようかな  当たればだけど……  しかし、当たらないだろうしなあ  どうしてくれようか  悩むほどのもんでもないけれど……  馬をもう少し小さくしようかな  

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年賀状つくった

流木

 私は流沙河のほとりに立っていた  河幅千里、末は知らず、澄んだ水はガチョウの羽も浮かべないと云われている  そこに木が一本流れてきた  命なき河に浮かんだ一本の木、それは世界樹だった  嗚呼、世界は滅んだのか、とその時知った

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流木

宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長

 沖田艦長はしくじって、苦虫を潰したような表情で呟いた  「しかし、ほぞは噛めない……」  「おへそだもんね」と孫娘のはるかが笑う  「だったら、椅子でも噛んだら?」  「よしっ」と沖田艦長が叫んだ  「いくぞ、はるか、椅子噛んだる」  あとがきです  なにも浮かばないので、旧作を再度  絵をつけました  沖田艦長です、似てないけど  オールドメディアが流行語だそうで、オールドって、単に古いと云う意味かと思っていたんですけどね  老いた、年老いた、と云う意味なんですかね  老いの短所いっぱいてな感じで  新聞は碌なこと書かないくせに高いからなあ  兵庫県知事の話もあるのでもうやめました  テレビも新聞も見捨てて、しかし、ネットの情報も当てにならん……  しかし、面白い時代になってきたかなあ、とは思ってます

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宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長

創世記

「もう一度逢いたい」  と言ったら、 「すべてが終わったらもう一度逢おう」  と彼は答えた 「すべてっなに?  なにが終わるの?  すべてが終わればなにが始まるの?」  私は問うたが、彼は答えなかった  だから言ってやった 「世界を滅ぼしてやる  何もかも終わらせてあげる  その後でならまた逢える?」  彼は少し考えてから言った 「私の世界なのだ  世界を創ったが、まだ完成していない  論理的な不都合があるのだ  創造の時はまだ終わらない  完璧な世界を創るこの仕事が終わったら  すべてが終わったら  また君に逢えるだろう?」 「創造の時が終わったら、また逢えるのね」 「そう、また世界を創る為に、君が必要になる」 「再び創る為の破壊が?」 「そう、そうなのだ」  と彼は答えた  あとがきです  創造神が世界を創ったとして、世界は最初の一筆で完成してしまったのだろうか?  始めにおおよそを創り、今尚、加筆修正しておられるのではあるまいか  世界はまだ創世記なのではあるまいか  そんな事をふと思って書いてみました  

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創世記

最後の恋

 好きだったのになぜか別れた人  再び出会ったのは、世界の終わりの時だった 「世界は既に滅んだ。世界には、もうぼくと君しか残っていない」とぼくは言った「どうしよう?」 「最後の二人なら、あたしたちがアダムとイブになるしかないわね」 「うーん」  ぼくは唸った 「娘しか生まれなかったら、俺が娘と子作りするのか? やだぞ、俺は」 「そうしないと世界が始まらない」 「世界なんか、このまま滅んでしまえだ」 「でも、あたしはイブになりたい」 「俺はいやだ」  そうして、ぼくらは再び別れた  好きだったのに別れた人  地上最後の女との  本当に最後の恋だった  あとがきです  チャーリー・ブラウンを描いたけど、いま三であった  スヌーピーの方が描きやすいですね  チャーリー・ブラウンがいま三でスヌーピーならいまニくらいの絵が描けそう? かな  

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最後の恋