八岐大蛇

八岐大蛇
「星降る街か、ロマンチックじゃないなあ」  稲村君が空を見上げて言った  僕も空を見上げ、落ちてきた星をひとつかわしながら 「まったく」  と答えた  今夜、数百の小隕石がこの街に降る  その中にひとつ大きめのがあって、中から八岐大蛇が出るというのである  八岐大蛇はかっていちど現れ、その時は素戔嗚尊に退治された  ぼくと稲村君は、今回、二千年ぶりに地に降り立とうという八岐大蛇の退治を依頼されてこの地にやって来たのだ
病葉
病葉
SF、ファンタジー、ミステリー、コメディが好きで、本、映画、ドラマ、どれをとっても鑑賞範囲が狭くて 自分好みな話を好き勝手に書いてます でも、読んでくれたらとても嬉しい 水瓶座 宜しくお願い致します