安眠まくら
K博士より電話があって
「安眠まくらを発明したぞ」
と言う
「また、らしくないものを作ったんですね」
「とにかく寝に来てくれ」
そういう訳で研究所を訪ねると、部屋の真ん中に布団を敷いてあって、そこにありふれた感じの枕があった
「本気で寝てみてくれ」
本気で寝るには明る過ぎるし、様々な機械の音が煩いぞと思いつつ、横になり、枕に頭を乗せると、途端に暗く静かになった
えっ、と頭を起こすと元の明るく煩い室内である
驚いていると、博士が得意げに笑う
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/6/21 13:16
病葉
SF、ファンタジー、ミステリー、コメディが好きで、本、映画、ドラマ、どれをとっても鑑賞範囲が狭くて
自分好みな話を好き勝手に書いてます
でも、読んでくれたらとても嬉しい
水瓶座
宜しくお願い致します