飛
9 件の小説空っぽの自分
なんでだろう あの子は勉強ができて いつもいつも良い点数をとってる なのに 私は勉強が出来ない あの子は部活で活躍していて いつもいつも輝いてる でも 私は輝けない あの子は才能があって いつもいつも笑顔でいる だけど 私にはそんな才能がない …。 一生懸命 努力して 一生懸命 頑張った でも その人にたどり着けなかった …。 なんでだろう ものすごく悔しい。 ものすごく悲しい。 ものすごく辛い。 なんでこんなにも自分は駄目なのか どうしてこんなにも自分は弱いのか なぜこんなにも自分は醜いのか 数えきれないほどの疑問を自分にぶつける でも その回答はいつまでも帰ってこない 当たり前…か …。 ……言葉にならないこの気持ちは 心の中に閉まっておきます。
友達の、その一言
死にたいなぁ。 Bちゃんがつぶやいた、その言葉。 私は彼女を見つめた。 すると彼女は 「やっぱり何でもない。」 と、どこか慌てたような でも どこか落ち着いているかのように言った。 その時、私の口が“勝手に”動いた。 「私も死にたいと思ったことがある。」 −−−−ずっと ずっと 隠してきたのに。 親にも友達にも 決して誰にも伝えなかった思いを。 ずっと ずっと 閉じ込めてきたのに。 急に溢れ出した。 こんなことは初めてで 私はおもわず黙り込んだ。 しばらくしてBちゃんは口を開いた。 「私、最近友達に病んでるって言われるんだよね。」 うつむきながら言う彼女を見るなり 私はなんだか もっと悲しくなった。 だから 「Bちゃんが病んでるように見えないよ。」 って、言ってあげたら 「ありがとう。心の支えになる。」 とだけ言い 彼女はほんのちょっとだけ笑った。−−− 私はこの出来事を一生忘れない。
自己紹介らしきもの
ネタが思いつかなかったので、とりあえず自己紹介らしきものを書きました。←(今更かもしれんけど…)どんな感じで書けばいいか分からんのでQ&Aで書いていきます。 Q学生ですか? Aうん。中1です。 Q好きなものは? A 鳥ぃぃぃぃぃぃ!あとアニメと漫画とテニス Q好きな科目は? A ない。そもそも勉強自体が好きじゃない。 Q好きな作家さんは? Aはやみねかおるさんです! Q好きなことは? A漫画、アニメを見ること。ハマってるのは東リベとヒロアカ。(現実逃避出来る事が好き) Q入っている部活は? Aテニス部です。ちなみにテニス下手くそです。 Qこの世で最も愛するものは? Aシマエナガァァァァァ!!!(北海道にいる小鳥です。知らない人は調べて見てください。めっちゃ可愛いです。) Qペットは飼ってますか? Aセキセイインコ飼ってます。 −−−こんくらいかなぁ。質問とかありましたらコメント欄でお願いします。 文がおかしい所あるかもしれないですけど、これからもよろしくお願いします!
いじめの基準
私にはどうしても分からないことがある。それは“いじめの基準”だ。 小学生の頃、同じクラスの仲が良かったAちゃんがいた。最初はとても一緒にいるのが楽しかった。 でも、Aちゃんがおふざけでやっていたことが段々私には辛くなっていき、私はAちゃんのことが苦手になっていった。 そしてどのくらいたった頃だろうか。 ある日友達からこんなことを言われた。 「あなた、Aちゃんにいじめられてるよ」 私はすごく驚いた。自分がAちゃんにいじめられていると思っていなかったからだ。 確かにAちゃんにたくさんの嫌だと思うことはされてきた。 学校の帰り道に落ちていた保冷剤を投げられたり、自分の妹の悪口を言われたりした。でも、ずっとそれはAちゃんのおふざけが酷いだけかと感じていた。それが周りの人からの目線だと“いじめ”と見られているとは全く想像もしていなかった。 その時から私は“いじめ”というものが分からなくなった。 “自分はいじめられている”と自分が思えばそれは“いじめ”になるのか。自分は思っていなくても周りの人がいじめに見えたら“いじめ”になるのか。 あの時からもう2年くらいはたっているが、いくら考えても未だに分からない。 何処から何処までがいじめで何処から何処までがいじめではないのか−−−。 最後に一度あなたにききたい。 “いじめの基準”って何ですか?
冷凍愛(リレー小説)#2
おっとこんなこと考えてたら朝の会じゃねーかっ。 俺は慌てて席に着いた。窓ガラスから差し込む光はまるで教室中を包み込んでいるかのようで、なんだか気持ちがいい。俺はふと、もう一度美恵子を見る。今日も彼女はグレージュカラーの髪をお花のゴムでハーフアップにしてまとめている。瞳は漆黒の美しい目に長いまつ毛、そして真っ白な綺麗な肌がさらに美恵子を輝かせている。 「あれー領野ー。美恵子ちゃんのことそんなに見てどしたのぉ?」 隣の席の司が話しかけてきた。(あおりにきた) 「別にたまたま見てただけだよっ」 すると司はニマァ〜と笑った。 「ホントかなぁ?もしかして美恵子ちゃんを惚れ直しちゃったとか?」 「うっせ!」 「まぁでも、あんな美人な子をまた好きになっちゃうってのも分からなくはないけどねー」 俺が美恵子のことが好きだっていう程で言うな! 「えー、だって事実じゃんか」 事実じゃねーし!というかなんで俺の考えてることが分かんだよ! 「だってお前すぐに考えてること顔に出るんだもん」 ックソ…何も言えねぇ… 「でも俺が美恵子のことがもう好きじゃないってのはマジだぜ」 「もー領野は素直じゃないなぁ」 司はため息混じりで言った。 「というか美恵子ちゃん、実際まだ領野のこと好きだよ」 …俺は固まる。ウソだ。そんなの絶対ウソに決まってる。 でも司の顔はどこか真剣だった。 「もしかしたら、しつこいって言われるかもしれないけど…本当に諦めちゃっていいの?僕から見たら美恵子ちゃんと話してる時の領野が一番輝いてる気がするよ」 …確かに美恵子といる時は楽しいし、自然となんだか笑顔になる。 でも、また“あの時”みたいに美恵子を二度と傷づけたくない。だからもう彼女とは関わったらダメなんだ。それに… 「ちょっとそこの二人!今、朝の会だから静かしてください!」 今日の日直担当のクラスメイトが声を上げた。 「あわわー!すみませーん!」 司は慌てて大袈裟に手をあわせて謝った。 「サーセン…」 俺もついでに軽く謝った。その時、一瞬美恵子と目があった。だが俺はすぐに目をそらす。 早く好きな人でも見つけて、いっそのこと彼女と離れてしまえばいい。すべては美恵子のためだから… −−−−−この時の俺はまだ、これから起こる予期せぬ事も知らないまま今日も一日が始まろうとしていた−−−−−。 リレー小説に初めて参加させてもらいましたが、恋愛系を書いたのは人生で初めてなので果たしてこの小説が恋愛の物語と言えるのか…今不安を感じてます…! この物語を誰かが引き継いでくれると嬉しいです!
ココロ
過去を振り返ると いっそのこと消してしまいたいほどの 真っ黒な思い出がある。 でも その真っ黒なものに限って 何十日 何ヶ月 何年とたっても 消えない ずっと−−−− まるで 自分の心にまとわりついているかのように。 でも その辛さをあなたは誰よりも 一番わかっているから、 ボロボロに傷ついた誰かの心を わかってあげられる。 その苦しさをあなたは誰よりも知っているから、 誰かの心を救うことができる。 だから きっと あなたは優しい心の持ち主なんだと 私は信じている。
知らない世界
私 渡り鳥なの だから寒い寒い冬しか見たことがなくて なんだか悲しい みんなは 冬が終わった後にくる “はる”っていう美しいものを 知ってる でも 私だけ知らない すずめさんが言ってたわ “はる”は ぽかぽかして 桃色の花がたくさん咲く 美しい世界って 私は 神様はいじわるだと思った 私にだけ 美しい世界を見せてくれないから でも やっぱり知りたくて たまらなくて “はるになると 世界は明るくなるのかしら” “はるになったら 太陽が元気になるんだわ” こんなふうに いつもいつも想像してた でも そうしているうちに気づいたの そうやって自分の知らない世界のことを 想像することが 特別なんだっていうことが だから私 この生き物に生まれてきてよかったって 初めて思えたんだ
流れ星
「パパ流れ星だよ!」 1羽のペンギンが言いました。今日の夜はたくさんの美しい星が輝いています。 父さんペンギンはにっこり笑いました。 「きれいだね。流れ星にお願いをすると夢が叶うと言われているんだよ。」 すると子供のペンギンが「本当⁉︎」と言い 「パパ、2人で同じお願いごとしようよ!」 と目を輝かせました。 「じゃあ何のお願いをしようか。」 「空を飛びまわる夢がいいな!そしたらパパと一緒に冒険するの!」 父さんペンギンは「いいよ」と言いましたが、本当はペンギンは他の鳥とは違い空を飛べないということを知っていました。けれど我が子の可愛い顔を見るなり言えませんでした。 そして2羽は一緒に同じお願いごとをしました。 「願いごと早く叶うといいね!」 父さんペンギンはそのキラキラ輝く笑顔に、ますます申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになりました。 そしてその夜2羽は夢を見ました。それは空を羽ばたきながら一緒に冒険する夢でした。
駅員さんはカラス
「やっと着いたー…」 ため息とともに駅の入り口の隣にあるベンチに座った。 隣の街まで久しぶりに行ってみようかと思ったら迷子になり、やっぱり帰ろうと思ったらますます迷子になり…(大人として少し恥ずい…)それでなんとかスマホの地図を頼りにこの駅にたどり着いたのだ。 「はぁ〜」 もう一度ため息が出る。自分がなんだか情けなく感じたのだ。 その時ふいに声をかけられた。 「何かお困りデ??」 顔を上げるとそこには、駅員さんがかぶっていそうな帽子とそっくりな小さな帽子を身につけているカラスがいた。 …俺はフリーズする。今…カラスがしゃべった!?脳内がパニック状態になる。(というよりパニックを超えている気がする) 俺はとりあえず話しかけてみることにした。 「えーと…君は何者なんだ?」 するとカラスは平然と 「逆に駅員さんに見えないんですカ?」 と少し皮肉を込めて言った。 俺は黙る。駅を行き来している人はカラスを見ても“いつも通り“というように歩いている。 ここでは、カラスが駅員さんで、しかもしゃべることが普通なんだろうか? 「ところでもう一度聞きますが何かお困りなんですカ?」 そういえばさっき俺に聞いてたな。今はとくには困ってることはないな。(ため息ついてたから勘違いしたんだと思う) おれは「今は大丈夫だよ」と言おうとしたらカラスがひらめいたように手をポンとうち 「電車の乗り方が分からなかったんですネ!あ、それとも切符の買い方がわからなかったんですカ?」 と言った。 …コイツ…俺を甘く見るなよ…。 ガタンゴトン…ガタンゴトン…電車に揺られながら俺とカラスは椅子に座っている。あの後、切符を買って電車に乗ろうとしたら、カラスが「ひまだからついて行く」と言い(駅員さんってそんなにひまなのか?)2人で今電車に乗っている。 外を見るときれいな夕焼けとオレンジ色に染まった海が見える。少し開いた窓からは涼しげな潮の匂いが舞い込み、なんだか気持ちがいい。 「そういえば君はなんで駅員さんになったの?」 ふと思った疑問を聞いてみた。 少ししてからカラスが口を開いた。 「…なんて言うか、人間に嫌われたくなかったんですよネ。」 俺は少し驚いた。カラスがそう言うと思わなかったからだ。 「人間に嫌われてたんでス。生まれた時からずっと…ずっと…。 カラスだったかラ。それで、ある日ふと思ったんでス。人間の役にたてば信頼されて仲良くなれるかもしれないっテ。」 遠くを見つめながらポツリポツリとつぶやいていた。 海は光に照らされ、恐ろしいほど美しく輝いていた。 そうか…それで駅員さんになったんだ。カラスにも辛いこと悲しいことがあるんだな…。 返答に困った。でもしばらくして俺は言った。 「俺は君のこと好きだよ。生意気な部分もあるけどさ」 カラスは驚いたようにこっちを見つめてきた。俺は恥ずかしくなりあわてて外の景色を見ているふりをした。その時、プシューという音とともにドアが開いた。目的地に着いたのだ。 一人と一羽が一緒に電車から降りる。 「今日はなんか、いろいろとありがとな」 カラスはえっへん!というように胸を張った。すっかりいつも通りに戻っている。 「じゃ、これからも元気でやれよ。」 俺はくるりと背を向けるとカラスがあわてて「ちょっと待っテ!」と声をあげた。 「…また来てくれますカ?」 その姿はまるで、まだ幼い少年のように見えた。 俺は 「もちろん」 と満面の笑みで言った。