久我美歌
15 件の小説久我美歌
オリジナルの作品も書きたいと思いNoveleeのアカウントを作りました! 初めて小説を書いたのは中学生の頃です!#アイコン量産め〜か〜強 @runningPTY様
第八話 再会
HR終了後 共学だけどあまり女子生徒がいない。ということは聞いてきたけれどこのクラスは女子生徒は私を含めて二人だけだ。他のクラスははどうなんだろ友達出来ると良いな それに、転校生あるある? HR後に質問タイムが始まった。もしかしたらって予想はしてたけどビックリ…。 次々と男子が質問をしてきてちゃんと一つずつ返す。 「彼氏は?」 「いないよ」と答えると男子のクラスメイトは喜んでいた。 「好みの男の人は?」 「優しい人」 「じゃあ最後の質問。ズバリ好きな人は?」 「いるよ?」 まじかー終わった...と落胆した声が続出する。 静かになったところで私は席を立ち、悠くんの元へと歩く。 「久しぶり悠くん。元気だった?」と私は微笑んだ。 「ちぃちゃん久しぶり」 「うん!」久しぶりに悠くんの口から出た私の名前。 「「誰?」」 リエちゃんと航平くんは揃えて言う。やっぱり覚えてないか…。かなり幼い時の話だし、よく遊んでいたけれどでも言ったら思い出してくれるかな? 「悠くんは覚えていてくれたんだ…」 「うん。あの時はよく遊んでたし、覚えてるよ。可愛いなあって思ってた。綺麗な黒髪に伸びたね。あの時は肩に着くくらいの短さだったけど」 「髪は女の命だからね。毎日欠かさずケアしてるよ。でも一緒の学校で一緒のクラスでビックリだよ。」 「よく俺だって分かったな」 「分かるよ。幼い頃の面影残ってるし」 「そうか?」 考え込むが他の人が見て分かる変化で自分じゃ分からない変化だろう。何であれ、同じクラスに知っている子が複数人いるのは嬉しい。 「悠、よく考えたんだけどちぃちゃんって近所の公園で遊んでいた?」 「そう言ってんだろ」 「そっそうか!そうだったのかっ!引っ越したとは聞いていたけど…また会えた!!しかもこんなに美少女になって!!」 航平くんなんか目がキラキラ輝いてるけど…どうしてかな? 「航平、ちぃちゃんビックリしてるって」 「あっごめん。改めて自己紹介を…俺は水野航平。覚えてる?」 「覚えてるよ。航平くん」 とても懐かしい。よく水鉄砲とかでよく遊んでいて、いつもやんちゃで明るくて笑顔が絶えない男の子。本当に懐かしい。相変わらず変わってないんだなぁ…でもそこが航平くんらしいかも 「久しぶりリエちゃん。改めて自己紹介するね。姫木千紗です」 「久しぶり千紗、元気そうで何よりだよ。」 「うん!」 こうして四人で集まるのは小学校に入る前以来かな? 悠くんはよく遊んでいた。って言ってくれたけど、実際一緒に遊んでいた期間は一ヶ月の間で土日の夕方のほんの数時間だった。だから数えるくらいしか会ったことない。楽しい時間だったから長く感じたんだと思う。なのに覚えていてくれたのが本当に嬉しかった。 「ねぇちぃちゃん」 「なに?悠くん」 「このタイミングで転入ってどうして?」 「親の都合もあるし、入学までに手続きとか間に合わなかったんだよ。ちょっと大変だった。」 「千紗も変わらず大変だね」 「そんなことないよ」 新しい学校…まだ始まったばかりだけど楽しみだな。
第七話 私の初恋
幼い頃私は好きな人が出来た。 それが私の初恋 私よりずっと背の高い男の子。とても優しくて、強い男の子 朝礼が始まった。 もうすぐ先生に教室に入るように呼ばれる。おかしいな?いつもより緊張する。 「入って来てー」 担任の女性教諭の方の声とともに扉を開けて教室に入ると、私は最初に何故か歓声が… そして先生にここに…と言われ、教卓の隣りに立つ。先生が私の名前を黒板に… 「自己紹介を…」 「はい」 一つ深呼吸をして。 「両親の仕事の都合で転入して来た姫木千紗です。よろしくお願いします。」 お辞儀をして顔を上げたとにたまたま“君”を見つけた。まさか同じクラスだったなんて… 私の初恋の人、秋本悠くん。
第六話 特化したもの
「よっしゃー!やるぞー!」とやる気に火がついたらしい。三日坊主にならないことを祈るが、あの調子なら大丈夫だろう。 女の子絡んでるし… 意気込んでいる航平のそばから離れ、リエの隣りに立つ。 「リエ、これで良いか?」 「何で私に聞くの…」 リエはムスーっとしているがこれは落ち込んだ時の表情…話の流れ的に何も航平の役に立ててない。とか思っているな。 「俺と二人でアイツのこと心配してたろ?色々言ってみたらなんか…うん。やたらやる気が湧き始めてるけど…」 「同性が言うとやっぱり違うんだ…」 「内容による。でも俺と同じことをリエが言ったら同じことになっていただろうな。異性から言われてるんだ。キツイだろう。俺でも言われたらキツい。」 「そうなんだ。」 「大丈夫。リエの言葉もちゃんと航平に届いてるよ。」と頭にポンっと右手を乗せた。 「そうかな?」 考え込むリエ。ふとしたタイミングで「言い過ぎたかな?」と言う時もあるが航平を思って言ってるし、本人も分かってる。アイツは全く傷ついていない。 ただあいつの中の優先順位がゲームなってただけ、それがさっきの話で一気に逆転したんだが…やっぱり航平は良くも悪くも、単純なやつだな。 いつもの日常、クラスメイトと話して授業を受けて、休み時間や昼休みはリエや航平と話して弁当も一緒に食べる。この一日の流れが俺は好きだ。 この日常が退屈だと感じたこともない。変化はあっても良いと思うが、ただ厄介事が起きない範囲でならと思う。 それに二年になったばかりで新しい日常も始まったばかり、これから先変わったことは沢山出てくるだろうな。 *** 「航平、今日の朝も話したけど、色々と生活習慣変えようね」 リエ笑顔で言うが、俺達にはその笑顔が悪魔の微笑みに見えた。 航平本人でもないのに何故か背筋が凍った。 「帰ろうぜ、悠」 「おー。」 HRが終わり、放課後になった。帰宅部の俺と航平は教室を出て門へ向かう。航平は家に帰ったら寝るかゲームするらしい。ハマっているゲームを聞いたが知らないゲームでジャンルがアクションゲームなのは分かった。 航平が現在進行形でハマっているゲームシステムを色々と聞いてみたが、操作が難しそうだ。航平はゲームに慣れてるからだろうな。としみじみ感じた。 目をキラキラと輝かせて楽しそうにゲームの話をする。それは良いんだが、そのゲームの大量の知識を覚えれるなら勉強にも活かせば良いのに… 好きなことなら知識はすぐに身につく、誰だってそうだ。 航平にとって好きなことはゲーム。だからゲームの知識ならかなりあるのだろう。 ある意味特化しているという意味では尊敬する。 俺には特に特化した知識はない。成績も人並みだし… まっ航平が楽しそうで何より
【実話】沢山のメモ
引越し後のダンボールから今回の連載小説を書くにあたって、連載小説のみだけではなく、私が書いている他の小説のネタとなってなるノートや大量のメモをダンボールから出してその一式を旦那に見せる機会が最近あったので実際に全て見せてみました。 旦那はものすごく驚いていて正に「!?」というリアクションでした。 非常に面白かったです。 今回は主に連載小説を書く際に使うメモ達を身近なもので例えるとどれくらいの量になるのかが気になったので実際に数えてみました。 結果として大体にはなりますが、B5サイズ30枚のノートを16冊分です。紙ということもあり、重いです。 これには自分でも驚きました。書き溜めたメモがまさかこんな数になるとはと… 没になったものもありますが、実際にそのメモ達は物語に反映されています。 そのまた逆もあり、没になった案が他で生かされている。という面白いことが起きてます。 自分が書く小説なのにこの先どうなっていくのかとても楽しみです。
第五話 未来の彼女のために
航平は昔から「なるようになる!」と何事にも言っている。テストの赤点やその他諸々… 「まず、授業が始まるギリギリの時間に学校に来るのがおかしい。」 「う…」リエの言葉が航平に刺さる。 「ギリギリとは言え、間に合ってるんだし…な?リエ、一応大丈夫だよ。」 「だから何?」 「すみません…」俺のフォローも見事に跳ね返された。 こうなったリエに俺達は敵わない。 「来年は高三だよ?航平は大学受験するの?」 「悩んでます…」と小声でリエに返す。 「就職するにしても、大学行くにしてもまず遅刻は論外だよね。」 「う…」また刺さった。でもご最もなので何も言い返せない。 「なぁ航平、今まで言っていなかったことを言ってもいいか?」 「どうぞ…」と小さな声で応えた。 「じゃあ言うぞ…航平、考えてみろ。仮にだ。お前に彼女が出来たとする。朝九時に待ち合わせ、絶対に遅刻しない自信はあるか?ただでさえ今もギリギリなのに…」 「やめてくれ…悠。男のお前に言われるとすげぇ刺さる…」だが俺は話を続ける。 「毎回毎回待ち合わせ時間ギリギリに行くのか?」 航平は彼女が欲しい。と以前から言い続けている。だが縁がなく、まだ彼女が出来たことがない。俺も出来たことないし、急がなくても良いと思う。でも周りにカップルが多いことと航平のなかで何かしらの憧れがあるんだろう。 「俺がもしお前の彼女ならこう言うぞ、“ちゃんと時間に余裕もってね。”ってな。」 「あぁぁぁ…未来の彼女にそんなことをそんな思いをさせたくないぃ…!」と今度は頭を抱え込み始めた忙しいやつだ。 「じゃあどうすれば良いんだ?」 「ちゃんと寝て余裕をもって起きる…」 「そうだな。出来るか?」 「やる!俺やる!未来の彼女のために!」 女の子が絡むとやたら意欲がすごいな。
【実話】疑問と動揺
友人と遊ぶ今度の休日、その一日の流れを話していると「どうしてそのスケジュールなの?いつから決まっていたの?」と詳細を聞いてくる。 偽りなくこちらのスケジュールも伝えてる。 ただ確定したスケジュールを話していたら唐突に聞かれ、驚いた。 そこまで聞くか…と一緒に遊ぶ日とはいえ、こちらにも次の日の予定がある。 親にスケジュールの詳細を聞かれることはあっても、彼氏、彼女でもない友人のスケジュールについてやましい事は何もないけれど根掘り葉掘り聞くものなのかなと疑問になってしまった…。 本当に初のことですごく動揺するお話でした。
第四話 ゲームで夜更かし
「間に合ったー!よし!セーフ!」と授業が始まるギリギリに聞こえた声、今回のクラス替えで同じクラスになった水野航平。俺の仲の良い友達だ。しかもまた今日も遅刻ギリギリで学校に着いているようだ。 もう授業が始まるし、一時限目が終わってから話にいくか。 一時限目終了後 「あー…ねみー…」と一人呟き、机に寝そべっている航平に声を掛ける。 「おはよう航平」 「おー…悠おはよう。」と寝そべっていた体を起こす。 「かなり眠そうだな。」 「ゲームで夜更かししたんだよ。」 「それは自業自得だな。」と言うが航平は「まぁなー」と言った。これもいつものこと… 「航平?」 「うわっ!」 俺の背後からいきなり出てきたリエ。あまりにも突然なものでビックリして声を上げてしまった。 「聞こえてたよ。また夜更かしして、ゲームしてたんだ。」 「…はい。イベント限定クエストの周回をしてました。今回のイベントは強化素材が美味しくて、普段ではゲット出来ない特別レアアイテムもイベントならアイテム交換でゲット出来てですね。」 いきなり敬語、早口となる航平。そしてリエがお怒りモードに突入した。リエと俺は以前から航平に夜更かしするな。とずっと言い続けている。 一番の要因は成績に響いているからだ。 主にゲームで夜更かしして十分な睡眠が取れず、学校の授業中に寝てしまう。テストでは赤点をギリギリ免れたり、赤点を取って再試験や補講を受ける。ということが一年の頃から起きている。 かなり成績に響いている状態なのだ。 生活習慣やリズムはすぐに変わらないのは認めるが本人に生活習慣を変えようとする意思がまずあるのか?から始まる。 俺の見立てでは改善しなさそうだ。卒業までこの状態が続くと思う。 まあ航平らしいか…
第三話 身長
「ねぇ、来月身体測定だね。」 「あぁ…そういえばそうだな。」 リエは歩いている足を止めてじっと俺を見る。 「俺の顔に何かついてる?」 「また背が伸びてるんじゃないの?成長期だし、いいよねー男子は…」と嫌味ったらしく言ってまた歩き出した。 「あー…そういうこと」 リエは幼い頃から背が低く小柄だ。 幼い頃は同じ背でも学年が上がるにつれ、俺の方が背が高くなっていった。中学三年生の頃にはリエが俺と話す時は少し上を向かないといけないくらいには背が伸びていったのだ。 身体測定はリエと身長差が開いていることが数字として明確に表される。 リエはそれが嫌とのこと、でも仕方ない。男は成長期でかなり背が伸びる。俺も成長期に入ってから一六九センチから現在の身長の一七九センチに伸び、いきなり周りの物や人が自分より低くなったり、小さく見えたりするということが起きた。同時にこれが成長期なんだな…と実感も湧いた。 高校の入学前の制服採寸で大きめのサイズに繕って貰った為、高校入学してからも伸びた身長にも支障はきたさない。今回の身体測定でまた一センチや二センチ伸びているかもしれないな。 ちなみにだが、俺は背が伸びるように努力はしていない。一般男性の平均身長は欲しいと思っていたが今の身長の一七九センチ欲しいとかは思っていなかった。 今は変わっているかもしれないが俺が調べた時、日本人の一般男性平均身長は一七一・六センチだった。 俺自身今の身長で満足しているし、もう身長が止まっても良いと思ってる。 このことをリエに言ったら「嫌味?」とすごい目線。 なんというか、イラッとしたあの何とも言えない表情…イラつかせるのだけは確定する。 しかしまあ生まれ持ったものだ。 仕方ない。今のことも含め、絶対にリエに言わないでおこう。
自己紹介
すごく簡単な自己紹介をしようと思います。 名前 久我美歌(くが みか) 年齢 二十代 性別 女 既婚者 特技 床に座った状態から体を反らせて一気に立つこと 趣味 小説を書くこと 読書 ゲーム アニメ鑑賞 ゲーム実況鑑賞 困ってること お酒が買えない。(未成年に間違われる)お酒はたまにしか飲みませんが、その“たまに”の時に年齢確認書類を出さないとお酒が買えません。 初めて小説を書いたのは中学生の頃です。 最近は時間と体力に余裕ができ、皆様の応援のおかげで更新を続けることが出来ています。 小説の投稿について 連載小説の青春ライフの執筆にはかなり力を入れて書いてます。 コメントなど頂けるとすごくモチベーション上がります! 青春ライフを絶対に最後まで書き上げますのでよろしくお願いします!
第二話 幼馴染のリエ
「おはよう悠」 「おはようリエ」 いつものように後ろから声を掛けられ、振り返る。 幼馴染の佐々木リエ。 変わらないこと、とはまたリエと同じクラスになったことだ。何をするにも大体何故かリエとはいつも一緒になる。 趣味や特技、好みの物を除外したとしても一緒じゃないのは誕生日くらい。 同性も含め、ここまで共通する人間はこの先もリエしかいないだろう。 「付き合ってるんでしょ?」とよく周りから言われるが付き合ってない。 この先どうなるかは別としても今は付き合ってない。 いつになれば周りに信じてもらえるのやら… いつも俺とほぼ同じ時間にリエは家を出て俺の隣りを歩き、学校に行く。それが日常だ。 リエがいつもの時間に出てこなかったら俺のちょっと心配性なところが手伝ってリエの家に行き、何かあったのか聞くかもしれない。 それくらい日常となっている。 「ねぇ悠」 「どうした?」 「今日すごい天気良いよね…。中庭の桜を撮ったら綺麗に写るかな?」 「写るんじゃない?桜が咲いてから強い雨風もなかったから桜もまだ散ってないし、撮ってみたら?」 「じゃあそうしてみようかな。撮る時一緒に来てよ」 「え?あぁ…まあいいけど」 「お昼休みに撮りに行こうかな。忘れないでね」 「了解」 いつもこんな感じで話している。これは幼い頃から変わらない。秋本家と佐々木家は家が隣り同士で幼稚園からずっとクラスが一緒。 お互い一人っ子のこともあり、家族ぐるみでの付き合いが今でも多い。 遠足や修学旅行のグループは自分達で組むことになるがその時に「じゃあ秋本と佐々木は一緒のグループな!」と二人で一つのように毎回なる。しかも満場一致。 それを除いても幼稚園から高校、学校行事などもアルバムを見返せば絶対と言っていいほど二人で写っている。 流石に中学三年生の時、高校は違う学校になるだろう。と思っていたが、志望校を聞くと同じ高校を志望していた。 リエが選んだ理由は自分の学力と家からの距離 俺も同じ理由だ。 いや、これはよくある理由かもしれない。 何であれ、幼い頃からずっと一緒に育ってきた幼馴染ということだ。