あの空の彼方

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あの空の彼方

初めまして。よろしくお願い致します。 ファンタジーものや恋愛ものミステリーなど色々書いていければと思います。

モーニングジュエリーはは

私がモーニングジュエリーをつける日が来るは思わなかった。まだ涙に暮れてまぶたを晴らしたクリチャーはそう言った。いいや,元は人間である今は吸血鬼の伯爵である。いや、枢機卿からの二人の結婚を認めるというサインのある婚姻届を 手にしてる彼は,国の為に功績を上げ今は公爵の地位にある。 ミーナの最期の瞬間に立ち会えたとはいえ、彼は亡くなった愛しい妻の亡骸の前でそのまましばらくぼうっとしていた。 モーニングジュエリーとは、死者を偲んでつけるジュエリーのことである。死者の毛髪や,スカル💀のデザインがある。主に指輪が多い。ジェットを身につけるものもいるが、とにかく個人を偲ぶ葬儀用のアクセサリーと考えて貰えば良いだろう。 ミーナが、7歳から17歳まで、ミーナの家庭教師をしていつしか心通わせ、ミーナと結婚したいと思った。でも、すでに吸血鬼と化してる私は、ミーナの寿命と同じ時を過ごす時間はほんの一瞬、そのあとの長い孤独の時間永遠に一人で生きなければならない。 それに気がついて、ミーナがいつしか言っていた。 [先生、、、私をあなたの世界に連れて行ってください。] [どう言う事?ミーナ。] [この何十年、先生と接していて,なにも私が気が付かない方がおかしいでしょう。それに街で若い娘や若い男性の失踪や謎の死が続いています。みんな魔女のせいだとかコレラや天然痘のせいなどどいっていますが、、、、先生、あなたですね。] [.....それ、、、それは、、、、。] 黙りこくって反論出来なかった私にミーナが言った。 [貴族の娘は,早朝の礼拝から始まり、好きでもない相手に嫁ぐために、いろんなことを勉強します。歴史も、乗馬🏇も、裁縫も,経済も、ダンスも、料理も夜伽ことも。不思議な話さえ、旦那様を退屈させないための一つの話として,覚えます。この時代の貴族の娘はすべて家の発展のための道具です。その中の楽しみとしたら、本を読む事、、、私は,たくさんいろんな本を読みました。たくさん、たくさん、その中に,吸血鬼のお話がありました。顔は青白く,瞳は赤く、美しい若い男性で,夜な夜な血を求めさまよう、、、と。 先生が夜中に,口に血のようなものをつけて歩くところを偶然,私,見てしまったんです。そしてその次の日の朝,知り合いの貴族の娘が全身の血を抜かれて亡くなった。] もう、何も私は言えなかった。 ならば仕方ない、見られたのなら、、 ミーナお前も、、、!! その首筋に,思い切り牙を突き立ててその血を貪ってやろう、、、 そう、、、思ったのに、私はその瞬間彼女に口づけをしてしまっていた。そしてその唇を軽く噛んでしまった。 [痛っ、、、、!!] そう言って涙を目に滲ませて,ミーナが言った。 [連れて行ってください,先生、 先生の世界に!!先生がこのまま永遠に一人で生きる必要はないんです。私も魔物にしてください。それが無理なら,いっそ,ここで私を殺して、、、私は、、、私は、、,あなた以外の男の元になど嫁ぎたくない。それならばこの命など、、この壊れそうな役立たずな心臓などいらない!!] そう言って,ミーナは,心臓を抑えて倒れ込んだ。 [馬鹿な、、、、。] ミーナは心臓が弱い。だからこの歳(17歳)まで嫁がなかった。彼女の父と兄も,金には目がないから,早くミーナを嫁がせたくてイライラしていた。 しかし,なかなか条件に合ったたくさん結納金を持ってる相手がいなくて、それもありミーナがこの年まで嫁がなかった、それにこの時代のフランスはコレラと天然痘で貴族さえ例外なくたくさん死んでいった。それもあり花婿候補の油ぎった親父達が亡くなってしまったと言うこともある。 私はミーナを諭すように言った。 もちろん永遠にクリチャー(魔物として)側に置こうとは思わない。一年や二年ならいい。だけど知り合いがすべて亡くなっても、100年経っても200年経っても老いることもなく死ぬ事もできないのだ。孤独にこの世の終わりまで、知り合いや愛する者が朽ち果てる様をずっと見続けながら一人生きること,それがどんなに過酷か、、、彼女は分かってないから。そんな思いだけはさせたくないから。 [ミーナ、、、、。それが本心なら、私は国のために功績を上げて爵位をもらおう,枢機卿からの婚姻を認めるサインをもらいに行こうではないか 。それで、、、、それなら,お前の父上や兄上と結婚を認めてくださるかも知れないな、、、、。 無理ならお前を連れて他の国に逃げるが、よいか?] [はい!!] そう,嬉しそうに返事したミーナの顔が忘れられない。 そして、、、私は約束通り、功績をあげ、爵位をもらい、枢機卿からのサインももらって、 再び彼女の元に戻って来た。あとはミーナの父親と兄に会って結婚の許しを、、、、。 そう思っていたのに、雨の中早馬で駆けつけた時にはミーナは、、、、,ミーナは血まみれ🩸で床に倒れていた。 [ミーナ!!] [なんて事、、、、!どうしてこんな事をした!?] 激しい怒りと悲しみで涙が溢れる中,私はミーナに聞いた。 ミーナがゆっくりと口を開く。もはや天井を見つめ、目の焦点も合っていないようだ。血が次々と流れて来て止まらない。ピンクのドレスが傷口である胸から真っ赤に染まっていく。 [あなたの帰りを、、、待っていました。もう帰ると言う知らせの手紙が届いた時はもう,嬉しくて嬉しくて、、、、、。 、、、、でも、、、昨日、、、急に婚姻が決まったと、、、早朝に、ブノワ伯爵様が迎えをよこすと、、、、父上から、、、、。] ブノワ伯爵、、、?あの豚野郎? ぶくぶく太った中年ではないか、、、確か 妻子ももういたはず、、、、。 この時代は,フランスの一夫多妻制は当たり前でした。ミーナは結納金という金で買われた半奴隷の愛人のような生活を余儀なくされる予定でした。とても悲しいですね。 [耐えられ、、、ない、、、と、 わたし、、!は、、、。] [わかった、、、、。わかった、、、。] もう、何もいうまい、何も聞くまい。 ミーナを安心して天に送らなければ、、、いや,もしかしたら、、、まだ、、、。 [ミーナ、、、書けるか?] 枢機卿のサインの入った✍️婚姻届にミーナが サインした。これ役所に出せば私達は,誰にも憚ることなく夫婦になれる。 ニコッと,笑笑って私を見てミーナが言った。 [連れてって、、、ねえ、あなたの世界に、、、 私,覚悟は出来ていてよ。あ、そうだわ、私、witchの家系なのよ。母方がね、、、。だから、、、。[ [わかった、、、、もう、喋るな!!ミーナ。 私はここにいる、ここにいるよ!?ずっと、ずっと側に、、、!!] [いつか、、、、あなたの、、、クリチャー(魔物)の呪いが解けますように、、、。伯爵、、、私のロザリオ📿を、、、どうか、、、、。] ミーナがこときれるその時,私は思い切り彼女の首に牙を突き立て血を啜った。 永遠に生きることを願って なのに、、、、何も、、、おこらなかった、、、、。 すでに大量出血🩸している彼女には、 人間としての死しかなかった、、、、。 大切なものを、、、、私は、、、、、 私は、、、、、、どうしたら、、、 そのあと私は、迎えに来たブノワ公爵の使いの者を全て殺して ミーナの父も兄も殺した。 そしてそれから怒りの収まらない私は、 半狂乱になって、この街一体に炎を放った。 一晩にして一つの町が歴史から消えたこと、のちの書物では、コレラの死者のせいと記述されている。 歴史とは、、、、勝者が都合のいいようにいくらでも書き換えられるものだ、、、、。 勝者が、、、、、?

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藍の街

夏祭りの一週間前に藍(あい)に大きな風呂敷包みをプレゼントされた。 [なんだ、これ?弁当か?] [違うよ!家に帰ったら開けてみて、、、。] ここ,愛染町は、染め物で有名だ、草木染め、泥染目,など色々あるが、藍染めが有名だ。 毎年夏には河原に藍色の反物がひらめく。まるで鯉のぼりのように。 そしてその単物を使って縫うものの一つに浴衣と甚平がある。そして小物。 そして夏祭り。 その夏祭りに愛は翔太と一緒にいたかった。 翔太の事が好きだから。 翔太とは幼馴染み、ずーっと一緒に大きくなったようなもんだ。 だけど今年は卒業。 翔太は遠くの大学にいく。 私は家の手伝いをしながら、藍染めの工房の手伝いをしながら卒業したら夜間のマーケティングの学校に行く。昼働いて夜間に通う。 ゆくゆくは,親の仕事を継ぐつもり。 この街にずっといる、、、、。 だけど,最後の思い出を作りたくて、、、 振られてもいいからと思って頑張って、藍染めの生地で浴衣を縫った。 浴衣の縫い方は、おばあちゃんに教えてもらった。 何度も指先を針で刺してしまい、手がぼろぼろになった。 何度も諦めようと思った。 手縫いで浴衣を作るなんて,それはけっこう大変な事なのだ。(途中少しミシンを使う箇所もあります。) それでも頑張って自分の浴衣と翔太の甚平を仕立てた。 上手い告白の言葉なぞ、恥ずかしくて今さら浮かんでこない。だけど、このまま何も言わないでいるのもいやだと、考えた事だった。 もし、付き合ってくれるのなら、、、 夏祭りに一緒に行きたい。 私の手作りの甚平を着てきて欲しい。 結果は、、、、。 [お父さん、忘れもの!!] 幼稚園くらいの小さな女の子がお父さんを呼び止める。 [お、ごめん、ごめん。] 大きな風呂敷包みのなかにはお弁当。 その後から、背中に小さな女の子の赤ちゃんを背負う若いお母さん。 [行ってらっしゃい!!気をつけてね。] ここ、愛染町は 藍染めの街、人と人を繋ぐ街。 [藍!!] 数年前、藍色の神戸を着た高校生の男の子。 同じく,藍色の浴衣を着た高校生の女の子。 二人とも手を繋いでお祭りに行ったという。 二人とも手が絆創膏だらけの傷だらけ。 なんで? 数年後、浴衣を包んでいた風呂敷は、 お弁当を包む風呂敷に変わる。 藍染めの工房は,翔太が継いだ。 そう、正体と藍は結婚したのだ。 こうして,藍染めの伝統は受け継がれる。 今は藍染めの巾着や浴衣作り、藍染めの小さな布をレジンで包んだアクセサリーなどのワークシヨッフなども工房の隅で行っている。 青いクッキー🍪や染め物にちなんだ飲み物も飲める休憩所もある。 青いクッキー?美味しいの?? 夏祭りには,藍染め浴衣や甚平の着付けのイベントもあるらしい。 今はsnsで呼び掛ければ、日本全国,いや,世界からもこの街に人が来る。 観光都市は,人によって支えられる。 その技術が伝えられる。 [ところで] 工房から帰った翔太に藍が聞く。 [夏祭りのあの日、雑巾みたいなのくれたけど、、、 あれなんだったの?] [、、、、なんだよぉ。読めなかったのかよぉ。] [、、、?] [藍だって、縫い物してるんだから、わかるだろう。 (刺し子)だよ。 オレモ スキデス ズットイッショニ イタイ...そう縫ったんだよ。] そうか、、、ご苦労様。 刺し子って、小さな縫い目で布に模様を綴っていく技術です。 裁縫が得意でない男子がするのならそれは大変だったでしょうね。 暑い夏のこんなお話。 だんだん手作りの技術や後継者が少なく廃れていってしまう工房もあるけど、素敵なものは残していって欲しいなと思いながらこんな話を書きました。

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藍の街

去年の誕生日

人生で初めて,誕生日を忘れそうになった。認知症とか,仕事が忙しかった、、、、とかではない。 むしろ,自分の誕生日は、子どもからプレゼントをもらって、小さなケーキを食べて,そんな感じだった。 去年でいうと、プレゼントは何がいいかと必死に悩んで、ラッピングして、花束💐を用意して,当日まで緊張して眠れないで、、、、。みたいな感じ。 ここまで読んでくださって方、何を言ってんの?大丈夫?と思うかもしれない。 大丈夫です。 人生で初めて,自分の誕生日の他に、人を祝うという事をしたわけです。 自分だけの地味な誕生日が世界がひっくり返ったように、大々的なイベントの日と化した、、、、。 そして、バレないように、、、ね? (何故に?) 次の日私はその人に尋ねる。 [ねえ、何か忘れていませんか? お誕生日、おめでとうは?] 一日ずらしの誕生日。 いや、誕生日は前の日。 私,あなたの影武者じゃないってば(笑) 同族嫌悪か,天邪鬼か、本当に同じ誕生日。 今年はどうなることやら、、、、。 楽しみ、、、、ね。

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子供時代の楽しいこと

[じゃあ行ってくるわね。おばさんのお話よく聞いてね。琥珀くんと仲良くお勉強するのよ。おやつの時間は、お母様の作ったプリン🍮二人で食べなさい。] そう言って母は出かけて行った。今日とばっちり着物を着て。上品な母。だけど子供心を知らない母。 遊びなさいと言われても,一番上等なワンピースを着て汚さないように遊ぶのは、子供にとって至難のわざだ。ピアノを弾くかお絵描きをするか、ほんをよむか。まるでプチ貴族のように、お人形のように遊ばなければいけなかった。 琥珀は,私の従兄弟で叔母さんの子供である。つまり私の従兄弟。普段男の子の遊ぶことは無く、未知なる事がいっぱいだった。 [さあ、おやつの時間まで遊んできていいよ!] 叔母さんがそういうと、琥珀は, うわーっ!!と叫んで走って行った。 私はびっくりしてしまって、でも,とにかく置いていかれない様に全力で走った。 、、、、今まで,他人様のりんごの木に登ったり..りんごをもいで食べたり(良い子は真似してはいけません。) 今にも崩れそうな掘立て小屋🛖の野良猫に餌をやったり、近所の悪ガキとチャンバラごっこをしたり、田んぼでたくさんおたまじゃくしをつかまえて、あいてる牛乳瓶に詰めたり イナゴをたくさんつかえてり、花の汁を吸ったり そんな遊びはしたことがなかった。家に帰って母にたくさん怒られても,私の中には,自由を勝ち取った様で誇らしかった。生きてるってこんな事なんだと思った。 それが、私が14歳になって、親戚の集まりで琥珀を意識するまでは、、、、。 少し背が高くなって、声がわりして、大人っぽくなった琥珀。 中学になってからは、一緒に遊んだり、琥珀の家に行ったりする事もなくなってたから、久しぶりに琥珀をみて、昔、一緒に遊んだ時の様に無邪気にはなれなかった。 まあ、従兄弟だから、なにがどーにかなるなんて事もなかったけど。 中学の卒業式の時、私は迷わず琥珀のとこほにいった。 [第二ボタン、ちようだいよ。] [え?ああ、うん。] それ、変だぜぇ、、、。っていう、周りの同級生のガキどもの声なんて無視してさ、 私も,考えたら、変だなぁなんて思いながらも、 ボタンをもらった。 今となってはそれも,どこにあるかわからない。 それからまたしばらく時が経って琥珀が結婚した。まあまあな美人と。 よかったじゃん。 今考えたら、中学の時って,あれが初恋だったんだろうか? わからない、なあ、、、、。

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七夕🎋の夜に

これは,私が昔書いたファンタジー小説の生まれ変わりの主人公達の現代の二人の最終話です。 七夕は主人公の真琴と、エルの誕生日、そう、 デザイナーの真琴と,モデルのエルは同じ誕生日です。 親とうまく行ってなかった真琴は,ゴールデンウィークにも実家には帰れませんでした。まだ慣れない都会の専門学校と寮暮らしは20歳の女の子にとってストレスでした。 ひょんなことからふと夏休み真琴は名古屋に行きます。そこでオムライス店の店主水守と会います。水守にはフランス人との妻と9歳の息子エリック(エル)がいました。日本に馴染めず登校拒否の息子エルとその後の事故で足に大怪我を負った真琴、二人は一緒に行動するようになります。 真琴の洋服の専門学校の文化祭に行って小さな王子様のコスプレ?衣装を着たエル足の傷が見えないように素敵なお姫様のドレスを着せてもらった真琴、同級生達の作品でした。 それがきっかけで,後々エルは、真琴のブランドの専属モデルとして、ファッションの世界で長く活躍します。真琴も結婚して,アメリカ人のジョージとの間に二人の娘を産みます。その娘達も モデルです。後に真琴はジョージと離婚します。 かつて、遠い昔.火の国の王子と,(エル)と 水の国のお姫様(真琴)は、現在にこのような形で生まれ変わり、お互いを知らないまま出会い,いつしか心惹かれ、二人ともファッション,はたまた舞台(舞台衣装)イタリアのステンドグラス教会でのファッションショーを成功させます。 お互いに結婚すらしませんでしたが 好き仕事のパートナーとして,すぐ近くにいる 大切な存在として数年を過ごしました。 真琴[エル、今日の夜は七夕🎋晴れてるからおり日と彦星は会えたわね。] エル[そうだね。真琴。それに今日のショーもバッチリだったね。っていうか俺たちの誕生日でもあるけど🎂] 真琴[そうだね。七夕が誕生日って微妙かな。] エル[そんなことないでしょ。、、、ってか、来年も再来年も一緒にいよう。] 真琴[エル、、,あなたはまだ若いし、これからいい相手が、、、、。] エル[そんなこと、言わないでよ!!真琴ちゃん。] 真琴[あら、あら、ずいぶん懐かしい呼び方。] そうしてもう,当たり前ですが、 9歳の子供ではないエルが、 逞しい腕で真琴を抱きしめるのでした。 二人ともお誕生日おめでとう!! 作者より。

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七夕🎋の夜に

歴史を変える?

タイムマシンがあれば、もし自分がもっと強ければ、、、、、。 念じるだけでその姿になれるのなら、、、、。 🎋七夕の夜の奇跡 [あ、ここは?] 城にはもう火の手が上がってその辺りの建物がぼんぼん燃え盛ってる。 早くしないと、、、、、いや、遅かったか。 あ、見つけた!! 今、まさに短刀で喉をついて自害しそうな奥方様を見つける。 大丈夫、、、私の格好、、、は、ち、ちゃんと 甲冑を着てる。お、刀も弓も鉄砲も持ってるじゃん。 [奥方様!!いけません!!] [な、何をする!!お前は誰じゃ。] [殿とご若君様亡き後、奥方様が密かにお逃げもうせし、私がお連れいたします。生きてこの家を絶やさぬよう、お願い致します。] [な?] [もちろん,書物には残しません。私も怪しいものではありません。以前、、、女子の身なれど殿に支えておりました。 詳しいことは、後に。さあ、私につかまりませ。逃げますぞ!🏇] 書物には,全滅と書いてあるけど、、、 一説には寒い地方に一人だけ逃げおおせた人物がいたらしい。 それも秘密裏に。 だれが助けたがわからない。 しかし、、、、私の住む田舎では同じ部落に同じ苗字が立ち並ぶ。 何故かわからない。 そして歴史に名前が残らなかった伝説の女武士がいるらしい。 その人が戦乱で一人生き残った奥方を助けて他県に逃したらしい。 なので七夕の夜には、美しい街よ、城よ殿様よ,奥方様、みんな期間限定生き返って欲しい。 ご先祖と話したい。 七夕の夜に願う。不思議な願い。

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バラの庭園🌹

[はあ、はあ、、、。苦しい] 胸をおさえながら夕子はつぶやく。 もう、その時は迫っているのかもしれない。 ミーナは、彼に会うことができたかしら?ちゃんと話す事が出来たかしたら? そもそもあの人は気がついてくれたかしら? 冷や汗が出てきて視界が真っ暗になりそうになる。 新しい人生、会わないでおけば、、、、とは思ったけど、、、、。 [母さん!!] 息子と嫁が駆けつけてきて、夕子はベッドに横に運ばれる? [どうして無理をするの?ミーナに任せるって言ってたじゃない。大丈夫だよ。] [.....でも....] 夕子は,生まれつき心臓が悪かったわけではない。子供を産んだ頃から,たまたま健康診断でひっかかってしまった。 不整脈。一度手術をしたが、とても難しい手術で、細い血管の所の二度目の手術は,命の危険性もあるという。 、、、あの時そのまま何もかも話せばよかったのかしら? 浅草で着物着て散策するプランというのがあり,主人も,幼い息子と娘とみんなで着物で浅草を散策した。そんな時、息子が迷子になってしまい,半狂乱で探した。普段でも人が多いのに連休の浅草は想像以上に人が多く、もう,どこを探して良いのかわからなかった。 そんな時遠くから、若い背の高い外国人か、 ハーフの顔立ちの男性が息子と手を繋いでこちらに向かってきた。 [ママぁ!!] [もう、どこに行ってたのよ!!心配したのよ。] [すみません、ありがとうございます。] そう言いってその男性の顔を見て、、、、 すぐわかった。 アレクサンドル伯爵、、、先生😢 あちらも、一瞬、ん?というような顔をしたけど、すぐ立ち去ってしまった。 去り際に、[そのペンダント素敵ですね。] なんてキザな言葉を言う人だ。昔むかしから、 先生はこんな人だった、、、、?たぶん。witchの家系で,私が引き継ぐはずの継承、ペンダント。だけど私はこの後すぐ心臓がだんだん悪くなっていった。 遠くから夫が走ってきて、 [迷子になるなんて!でも見つかって良かったじゃないか。なあ,夕子] その主人ももうすでに今は他界していない。 私は,息子夫婦と薔薇の咲く庭のある家で養生している。 ある事を、アレクサンドルに伝えるため。たった一つの重要な事。でも、、、間に合うのか。わたしの命は,間に合うのか。 ミーナが家系に伝わる事や私の事を、今までの事を全て彼に話して、彼がそれを信じたら、、、 この丘の上の家にやってくる、、、はず。 本当に少ない望み、、、、。 私は毎日それを夢に見る。 叶うはずのない夢。彼の足音が聞こえて、、、 私の名前を呼ぶ、、、、、。そんな 、、、。 バタン、と、扉が開いて、夢の続きが現れる。 あら、とてもいい夢、でも、少し歳を取ったのかしら?先生?そんなまさかねぇ。 だってアレクサンドルは、 永遠に生きる吸血鬼、、、。 [ゆ、夕子、、、さん、いや、ミーナ!!] [え?せ、先生?] [私も、、、再び人間のように歳を取るようになったらしい。君と一緒の時を刻めるように。] 大粒の涙が溢れてきた。 そんな、、そんな事が本当に。 それから、、、といって、アレクサンドルは、 私にロザリオを渡す。 [これは君の物だよね。witchのミーナ。 現代のおてんばミーナから預かったよ。] 時が、サヨナラの時がまた再び刻むのなら、ゆっくり刻んで欲しい。 始まりがあれば終わりがあるのは知っているから。 [今度は、私は自分の人生を全うします。だから、 これから私のそばにいて。アレクサンドル。] 長い伝説の始まりと,終わり。

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たぶん、偶然

[とても楽しかったです。] そう言って、次にそのお店に行くのは,半年後くらいだろうと,思っていました。 なぜなら。私は地方に住んでるから。 [どうして、海外じゃないでしょ。] たぶん海外の人も多く来る場所だからそう、その方は、言ったんだと思います。 でも、私にとっては衝撃的な一言でした。 なぜなら当時3年間も会えていない恋人がいたから。 連絡も取れない、時差もあるから。 心が締め付けられていました。 心に灯りがぽっ,と灯った瞬間でした。 距離でなく、心の問題。

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マリーアントワネット様

私の記憶で思い出に残ってる事がある。もう何百年前の話にってしまったが、、、、。 自分だってもうこうやって今は骨董屋の親父になっているが、、、、、。 お会いしたのはミーナがマリー様主催の舞踏会に招待された時だった。 [もっとギュッと絞めててよ。ロザリー!!] [ですがミーナ様,これ以上は、、、、、。] [うわ!!キャッ!!先生!!] [今度は、何をしてるんです?マトモアゼルミーナ 、、、、。] ちょっと呆れたように言って,ドアを閉めた。 ドアを開けっぱなしで着替える令嬢など聞いたことがない。 ミーナも年頃、侍女にコルセットの紐を固くしててもらっていたという事だ。 [申し訳ありません。先生、、、、あの、、、 コルセットに慣れておかないとと思いまして。 実はマリー様主催の舞踏会にお呼ばれしたんです。] 7歳だったおてんばの少女は、今は14歳になった。 うるうるしたブルーの瞳が初々しい。思わず引き込まれてしまうような瞳だ。それに白い肌。 ごくっ!っと唾を飲み込みそのまま首筋に噛みつきたくなる様な衝動に駆られ、私は思い切り理性を取り戻すのに少し必死になる。 私は,妻と子供をたぶん自ら手にかけた後、 永遠の命と若さを手に入れたものになったのだ。 悪魔と契約したのだ、、、、、。 でも,目の前にいるのはずっと勉強を教えて来たミーナだぞ。しっかりしなくては。 [だからといって、、、ドアを開けたままの着替えは感心しませんね。レディとしてあるまじき姿です。 それに、、、、、。] [ごめんなさい、、、、先生] そんな風に素直に謝るミーナも可愛いと思う。 生徒以上の気持ちを持ってしまったのかもしれない。いけないいけない。 [あまり急に身体を締め付けるのは良くない。それから,ミーナは青い色のドレスが似合うと思いますよ。あなたの瞳と同じ色の、、、、。] えっ?と言ったような少しびっくりした顔で ミーナが私を見る。 [でも,先生,マリー様も青🟦がとてもお好きなの。同じ色のドレスが被ってしまったら良くは思わないわ。それに私のドレスはどれも子供っぽくて。新しく作る時間なんて、、、、。 マリー様のお針子は、ローズ.ベルタン嬢と言ってすごいデザイナーなんでしょう?野暮ったい私はいっそ、、、いくのを辞めた方が良いかしら?] やれやれ、、、、と思って私は言う。 [青いリボン🎀を数本と,オーガンジーの布と、お庭から数本の青いバラを持っていらっしゃい。] [あなたは外国の方ね。] ミーナについてマリーアントワネット様の舞踏会に出席する羽目に、なぜかなってしまった私に マリー様が言う。そして何故かマリー様と私は踊ることになってしまった。 [少し伯爵さまと踊ってよろしいかしら、 ミーナ。] [もちろんです。マリー様] ミーナが緊張した面持ちで答える。 [ミーナのドレスの素敵な事。うちにも優秀なお針子がいるけど,ミーナのドレスはフランスにはないデザインね。それに私の好きなブルー。青いバラと控え目にかすみ草の花、、、、、。かすみ草の花言葉は無邪気,感謝,清らかな心。表裏のない事を示す。それに私の好きなクグロフ。この ギフトは、ミーナが考えて用意したとは思えないわ。 あなたは何者?伯爵?] [何者でも、、、、。考えすぎです。アントワネット様。] 一瞬迷うような寂しそうな瞳になった後、 マリーアントワネットは、わたしにこう言った。 [私の最期を見届けて欲しいの。] [な、、、!!] [いま、フランスでは密かに暴動が起こりそう。私が言ってない事をさも,私が言ったように噂を流している者がいるわ、、、、。だから、、、、 たぶん、、、、私は、、、、。] [そんな、、、、そんな時は全力でお助けします。] いいえ🙂‍↔️と言うように彼女はゆっくり首を横に振って、私から離れた。 ワルツの曲もちょうど終わってしまって、それが彼女と話したのも会ったのも最初で最後だった。 [ミーナ、ありがとう。あなたの大切な方はお返しするわ。] ふふッといたずらっぽくアントワネットは微笑んだ。 彼女がその後どうなったかはあまりにも有名で 世界中の誰もが知ってる通りだ。 舞踏会からの帰り道の馬車の中でミーナは、 そっとわたしに抱きついて来た。 [先生、、、、わたしのそばにずっといてくれませんか?私、、、、自分の将来は諦めていました。でも親の決めた人の元に嫁ぐのは本当に幸せな事なの?それ以外の生き方はないの?] [私の国では、好きな者同士が一緒になれるが、、、、。しかし、、、、、。] ミーナの置かれている状況や,自分自身の事を考えると,それ以上の言葉を繋げなくて、私はそのまま、しばらくミーナを抱きしめていた。 親の決めた婚姻を上回る強さのものは、、、、 枢機卿のサインくらいではないか。 しかし、、、、、、、。

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紫陽花山

もう、何でこんな日に、、、 天気予報で怪しいと思っていながらその日は 朝から雨,いや,台風,暴風、 携帯がぐっしょり濡れてナビが開けない。 [うわー傘までダメか!!] でも私は進んでいた。途中、ヤケになりながら。 [雨の日に行けるところと言ったら、、、、] 美術館かなと思った。あ、そういえば、、、 個展。 もう、しばらく絵は描いていない。 その時の同級生が個展を開くというので [いけたら行くう。]ぐらいのノリでいたのだが。 [小さな癌がさ、、、見つかって。] それ以上もそれ以下も聞けなかった。 [ばっかやろー!!] 大雨に対してか、奴に対してかわからない。 叫んでいた。 やっと会場に着いて頭から雫を垂らしながら中に入っていった。 ずぶ濡れの私を不審そうに見る人もたくさんの中、 少し奥まったところに,奴の作品があった。 青と,ピンクの紫陽花の絵、 そして傍に 小さなリュック🎒🎒の絵🖼️ [その癖やめろよぉ。] [なんでだよ。俺,サインがわりにこれ書くんだよ。] 私と奴は、山登りという共通の趣味があって、 学生時代からいろんな山に登った。 山頂で食べるおにぎりは最高だった。 山を降りてからの下山飯(飲み会)も最高だった。 何故か最初に登った山で二人のリュックを写した写真を撮って,それから山登りの時はリュックの写真を撮るようになった。 [二人の、、、サインみたいなもん。ここに来ましたよーってやつ。] [だったら、二人の写真だけでよくね?] 大学を卒業してから、私はなんとなく絵は辞めちゃったけど,奴はずっと描いてて最近やっと認められた。 [すっごい絵描いたから見に来てよ。それから、 ひさに飲もうぜ。] [ばっかやろ、、、、、。] 小さくつぶやきながら私の両目からも 温かい雫が垂れて来た。 紫陽花山のてっぺんからパチリとな📷🎒🎒

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