あの空の彼方
13 件の小説眠る貴方の傍で 出会いから
会社でパソコンに向かってしかめっつらをしながら仕事をしていると、必ずコーヒーがお供だ。 セブンのコーヒー。 そして、 [おはよーっす。] そう、あくびをしながら出社してくるのが聖(ひじり)だった。 そして、悪びれもなく、私のコーヒーを一口飲む。 [甘っ!!先輩なんでブラックじゃないんですか?] [は、アンタ、勝手に人のコーヒー飲まないでよ!] [あ、俺、姉貴いるんで、あんまりそーいうの気にしないっす。] [こっちが気にするよ!!] 童顔なのに185センチも身長が高くて髪も猫っ毛 サラサラヘアー。整った顔。 会社の女の子達が放っておくはずがない。 だけど聖は、そんなのどこ吹く風で、同僚と、 二郎系ラーメンに行ったり、山登りやカラオケや、 バッテングセンターに行ったり、ジムで鍛えたり。釣りに行ったり、入間基地まで、航空祭に行ったり。 女の子達が趣味がおなじなんですぅ、とは、 なかなか言いづらいような男っぽさがあった。 私も年下には興味が無かったので、 ふーんくらいに思っていたけど、 きっかけは偶然訪れた。 [え?これ!!ブルーインパルスのプラモじゃないですか?] たまたま検索してたページを聖に見られてしまった。 [あ、これはその、弟が、、、、。] [由貴さん🎵弟さんなんていませんよね。] [下の名前で呼ぶなぁ!!ちゃんと新関さんって呼びなさい!!] [由貴さん、姉貴と同い年ですよね?加奈子って わかりますか? 高校の時に一緒だった、2年になって転校したけど。] [あ、、、、。] [由貴さんは、ブルーインパルスが好きなんですよね。よく松島基地に見に行ってたって。誤解されるけど、自衛隊が好きなのじゃないんだよって。 飛行機が好きなの。って、熱弁されたって、 姉貴が(笑)] [じゃあ、、、、。私の事、ずっと前から知ってたの?進藤くん?] [はい(ニコニコ) だから今年の航空祭は一生に松島基地に行きましょうね。 それから今日からは、聖って呼んでください。] [え?それって、、、、、。] そしてお風呂上がりに、私の髪を乾かしてくれてる子犬のようなこいつが聖である。自分で出来るって言ったんだけど、、、ね。 私の為にコーヒーも入れてくれて。 今度はブラックが飲めるようになった。 そして加奈子とも久しぶりに再会した。 [由貴は変わってないねー、頑固者。真面目っ。 好きなもんは好きでいいじゃん。] って。
眠る貴方の傍で
男性と女性は体温が違う。 人にもよるけど、男性の方が少し体温が高くて。 貧血で寒がりの私冬はいつもベイマックス状態に厚着して、電気毛布もMAXにして、それでも寒くて、ホッカイロも入れるというちょっと 異常な寒がり。 別に何かの病気でもないのだけれど。 一つだけ言えるのは眠りが浅いのだろう。 怖い夢はもう見なくなったけど、 眠る 直前に大きな地震にあい、それが二度も。 事なきを得たけど それから眠るのが少し怖くなった。 電気をすべて消しては眠れなくなった。 聖(ひじり)と付き合ってた頃は、 彼は私より10も下で見た目は大人っぽいんだけど 猫みたいな所があった。 変なこと意味じゃなく 体温も高いから長身の聖の腕の中にすっぽり おさまる私はまるで母親に抱きしめられているような安心考えを覚えゆっくりと眠る事ができた。 多少の大いびきも、彼が生きてるって事の安心感と思えば何の事もなかった。 それでも、夜中にふっと目を覚ましてしまい、 聖の横顔を見ると改めて堀の深い顔立ちや 長いまつ毛、ふわふわ薄くカールのかかった猫毛が、神にもっとも愛された水仙の話の精のようだった。 若いという事は、自分と比べてしまえば羨望と 残酷な老いを感じさせるものだ。 それでも寒さと不安から安心して守ってもらえたのは 愛情と感謝でしかない。 ある日の聖の涙を見るまでは。 眠りながら泣くなんて、、、、。 聖の、涙の線がついた綺麗な頬をそっと指でなぞってそっと頭をポンポンする。 あなたもなにか、、、、抱えていたんだね。 今日はわたしが守るよ。 ゆっくり おやすみ。
同じに安心
大人になってから、コンビニで偶然高校の友達と再会しました。 お互い少し年をとりましたがすぐわかって。 高校の頃はそんなに仲良しではなかったのですけど。 お互いの子供の話しや、はては子供が同じ歳だとわかって。 成人式まで同じ会場で。たまたま会って。 それがきっかけて、 たまにお茶するようになりました。 不思議ですね。 他の友達は、どうしても女性は結婚すると、環境が変わってなかなか会えませんね。 苗字が変わってなかったら、自分同様訳ありってわかるんですけど(笑) ショップで働いてるので、苗字の変わらない私に 同級生が見つけて話しかけてくれます。 安心?するのでしょう。 [一度苗字がかわりましたが、訳あってまた同じ 苗字に戻しました] [あ、私も、わたしも] なんて。冗談を言ったり。 家族の事や深い事を聞いてこなかったら 友達もいいかもしれない。 こっちから話したり、相手も話してくれるのは お互いかなり信用してるからですね。 そんな友達は、一生で一人か二人でいいかな 何て思います。
春が近いという事
2月は雪深くてどこに出かけるのも緊張する。 なぜ緊張するのか、運転が大変だからだ。朝、雪おろしをして会社に行って帰りも会社から帰ってから雪おろし。睡眠時間も減る。会社から帰ってブルブル震えながらシャワーを浴びる。 雪が降ってない時は少し幸せ。そして雪が降らない事を祈りつつ2月の中ば早朝の新幹線に乗る。 雪が降れば新幹線が止まってしまう、、、、。 選んだ小さなプレゼントと花束を持って有給を取って彼に会いに行く。 その時は心があたたかい。 会ったら満面の笑みで、早口で色んなことを話してしまう。 帰りはわたしの新幹線が先に出発するか、彼の 新幹線が早く出発するか。 一つは東北に向かい、一つは北陸に向かう。 全く反対の道に進む。 そう、会うのが真ん中の地点の東京だったから。 三月になれば寒さも少し和らいで、雪の心配も無しに私達はまた会う。 今度はお互いの地方のプレゼントの交換をする。 山のものと海のもの。 これはホワイトデーのお返しなのか? あたたかくなるのは、、、、4月の半ば過ぎ。 桜の花が咲いた頃に雪が降って、、、桜に雪が積もるなんてこともあった。 2月3月の思い出はそんな感じ。 もう戻らないけど、悪くもない。 新しい春は、あたたかい春はやがて来るんだから。 すれ違わず同じ方向の電車で帰る日がきっと来る。 そう思った。
その約束
[新しい先生?] ミーナは、訝しげに召使いに聞く。 [どうせ今度もろくなもんでないでしよ。それに、私、家庭教師なんかいらないわ!!お父様にも、お兄様にもそう、おっしゃって。 痛い!!お前ももう下がって!!] 朝食のあと、召使いに髪を結ってもらっていたのだが、別に痛くはないがイライラして、ミーナは彼女に当たってしまった。 これで家庭教師を何回首にしただろう? 、、、、、どうせお金のため、家の名誉のためにわたしはゆくゆくは顔も見た事のない汚らしい男の元に嫁がされるのだ、、、、。それがこの時代の慣わし。 大人びた事を考える。まだ7歳の女の子。 せめて、、、、、。と、この前読んだ📕に想いをはせる。 シンデレラのように素敵な王子様と一晩踊り明かせたらもう、何も考えなくてもいいかもしれない。自分の人生を自分で決めることの出来ない辛さに涙が溢れた。 もう、、、、どうでもいい。 外で馬の嘶きと、お父様とお兄様の話す声が聞こえる。 [では、外国から、こちらにいらしたと、、、、。 そうですが、奥様とお子様が亡くなられて、、、その土地ではつらかったと、、、、。 いえいえ、家の娘はおてんばでわがままで難しい子ですがいいのですか?外国語を教えていただいだいたらこちらはとても助かります。ええ。今までの家庭教師、すべて辞めてしまって、、、、。] [子供の相手は分かりませんが馬の機嫌を取るのは上手ですよ。、!、、、おっとすみません。お嬢さんは馬ではありませんな。ハハハハ。] 豪快に笑う声が聞こえる。 嫌いだわ、、、、ああいうやつ!! 部屋のドアが開いて、お父様が入ってきた。 [ミーナ、新しい家庭教師の先生だよ。ご挨拶なさい。外国の方だ。こちらに引っ越して来られた。 ] [これが、私の娘のミーナです。 アレクサンドル伯爵] [始めまして、ムッシュ、アレクサンドル公爵様。 ミーナです。] クスッと笑う声が聞こえて、 [始めまして、、、、マトモアゼルミーナ。 いえ、先日お会いしましたね。] びっくりして顔を上げるとそこには、馬が暴走した時に助けてもらった美しい貴公子が立っていた。 [これは、乗馬もいっしょに教えなければなりませんね。] [あ。] 子供ながらにその美しい立ち姿と微笑みに心 ときめいてしまった事を今でも覚えている。
I believe in you 4
ミーナは、アレクサンドル公爵(今はアルク-ウラジミール生島)という名前 の骨董屋で働くことになった。ルーマニアのSummer vacation(夏休み)は長い。 6月15日~9月15日と3ヶ月もある。 [金がないなら、3ヶ月働いてもいいからな。 せっかく日本に来たんだ。バイトが休みの日は 東京観光でもしたらいい。叔母さんのお見舞いにも行くんだろう?] あれだけ私を罵ったのに、、、と、ミーナは思う。 ルーマニアの家は、裕福ではないがそこそこお金はある。だけど、今回の旅費(ペンダントがアホな彼氏のおかげで日本のネットで売られた件、そしてこの骨董品屋のオーナーが買った件)やら何やらで流石に親にお金を出してもらうわけにはいかないと思った。バイト代が出るならありがたい。 父親には、[叔母さんのお見舞いついでに、日本の骨董品屋さんでアルバイトするようになったから。] と、電話した。流石にネックレスを無くしましたとは言えなかった。オーナーが持ってるとも。 父親も心配になり、最初許しませんとか、早く帰っておいでと言ってたが、TV電話にして、アルク(オーナー)に代わった所 父親の顔が青ざめた。 [もしや、、、、あの、、、いえ、、、、 すべて承知いたしました。すべてわかりました。 家のミーナが、申し訳ございません。] 深々と頭を下げるのだった。 [、、、、、お父様もご心配でしょうが、店のものもおりますし、私は妻はもう、、、他界しましたが家政婦が毎日来てミーナさんの身の回りやら何やらしますので、ご心配なさらずに。部屋もたくさんありますし。年寄りの話し相手になってもらう感じですかな。ミーナさんの叔母さんも日本の病院に入院しているそうで、、、お見舞いにもちょくちょく行けるでしょうし。夏休みの間お店を手伝ってもらうのでこちらも大助かりですよ。] そんな腑に落ちるような落ちないような内容で父親も納得してしまった。 そうか、、、アルクオーナーは、骨董品屋は趣味でお金持ちなのか。 [家の娘を、、、よろしくお願い致します。] 半ば、父が恐れ慄いたように深々と頭を下げる。 何か変だ。私の知らない何かがあるのかな?ミーナはそう思った。 しかしよくよく見るとアルクは白髪頭でシワこそあるがほりの深い顔立ちと少し緑がかった瞳、 高身長でお祖父さんにしては姿勢がいい。少し足が悪いのか杖はついているが、、、、。 きっと若い頃はとてもイケメンだったろうと思う。 アレクサンドル公爵だからね。 ルーマニアの家に飾ってある肖像画、、、。 黄色いドレスを着た華奢な小柄な女性、、、髪を高く結い上げている。そして幸せそうに微笑んでいる。その隣りに高身長の美しい青年が寄り添っている。 それからその 二人が乗馬服でそれぞれの馬に乗っている所。 そして、7歳くらいの小さな女の子が白い馬に、 向かいに黒い大きな馬に乗ったその25歳くらいの美しい青年がいて、馬の乗り方を教えているような絵、また、勉強を教えている絵などが大切に飾ってあった。 この前はたまたま口走ってしまったけど、 おとぎ話であるまいし、本当に、 この人がアレクサンドル公爵その人なんて事あるかしか?吸血鬼の、、、、。 でも、目の前のお爺さんを若くしたら あの肖像画の人にそっくり。 でも、アレクサンドル公爵なら、年はとらなはず、、、、、。 ミーナは色々考えを巡らすのであった。 その時アルク(オーナー)は言った。 [お前の知ってる一族に伝わる話とやらを聞きたいね。ワシが調べた事と、、、、同じかどうか。] 鋭い眼光でアルクはミーナを睨んできた。 そのまま喉笛に噛みつかれてしまうのではないか?? 一瞬ミーナはゾッとし、そして話し始めた。 [私が聞いたのは、最初から私の家系がwitch[魔女]ではなかったって事。 始まりは7歳の少女ミーナの話。オシャレでわがままで、乗馬の好きな女の子の話。家庭教師を次々やめさせた普通の女の子の話。それでもいい?] [ああ、、、、。] 一瞬、その鋭い眼光が柔らか異光を帯び、懐かしそうな愛しそうな遠い目をして遠くを見た。 あの恐ろしい目がこんなに優しそうな顔をするなんて、、、、。 そしてその表情からアレクは下を向き、この上ない悲しい顔をしてそして、一つ、コホンと咳をした。 [話してくれ、、、、、、。ミーナ。]
I believe in you 3
[これは私のだ!!よく見ろ!馬鹿!] 骨董品屋のオーナーが叫ぶ。老人とは思えないチカラでミーナは腕をつかまれた。 [一存に伝わる大切なロザリオの見分けまでつかなくなったか?愚か者!!だから変な男に騙される!!それでもwitch(魔女)の末裔か?私の知ってる彼女は、、、、、] 言いかけて老人は、はっ!!通し黙る。 [痛い!!手を離して!] ミーナは叫ぶ。 涙目になりながら、ミーナは、老人に静かに言う。 [これを受け継ぐのは、母ではなく本当は叔母でした。でも、叔母は子供の頃から心臓が弱くて、、、今も入退院を繰り返しながらやっと生きています。一番感が鋭い、そして優しい人、、、、。純粋な気は狙われます。witchには向かない、、、、。それで健康である母が受け継ぎました。でも、母は乳がんで先月亡くなりました。そしてその一人娘の私にロザリオが渡された。] [オーナーさん、、、、ロザリオの逸話も調べたのですか?それとも??] ミーナは言った。 [Ducele Alexandru... [まさか、、、あなたはアレクサンドル公爵、、、、?] [まさか、、、、私が年を取るなんで思わなかったよ、、、、。白髪が生えた時はびっくりした。呪いか何かだと思った] [ロザリオは一度私が買い取った。そう簡単には渡せない。ミーナ、一カ月ほど、この店でアルバイトしないか?大学も今休みの時期だろう。、、、、年寄りの時間は短い。聞きたい事がたくさんある。それでお前が本物だと分かったらロザリオを渡そう。違ったら私のものだ。そしてお前は二度と私の前に顔を見せるな。] [はい、、、、私が母に聞いた話が本当であれば。 にわかにはおとぎ話、、、、、。令和の今は誰も信じません、、、、。] ミーナ、、、!!実はその名前を口にするのもこの老人には久しぶりだった。 若い頃はそれは世界中を旅した。骨董品の買い付けというのは表の名目上。 本当は、、、、自分の姿が10年経っても20年経っても同じまま歳を取らないからであった。 人々は疑問を抱く。邪な妖怪と知られてしまってはいけない。怪しまれないうちにその土地に離れる。そうして何百年と、孤独に生きてきたのだ。 老人の姿になったのは、ここ1.2年。 なぜなら私は永遠の命を持つ吸血鬼だからだ、、、、。 私こそがアレクサンドルだからだ。 ふっと遠くを見つめる私に、 ミーナは言った。 [お金もないし、ここでバイトさせてください。] [それから、、、私が母に聞いた話をします。] ミーナは静かに話し始めた。
I believe in you 2
[もう、離してよ!!] 店の外が騒がしい。外国人の女の子がすごい勢いで入って来た。 警官が二人女の子の両腕を押さえている。 [外国人がで騒いでると通報があったら。すみません。] [だからーネットでここの人が買ったって書いてあったから、わざわざルーマニアから日本来たのよ。Oh! no.離してよ!Don't touch me!] ここはアクセサリーショップ兼、いわくつきの 骨董品などを販売してるお店。 [私の大切にしているマミーからもらったペンダントをクソ彼氏が勝手に売っちゃって。 私がシャワー浴びてる間に、、、、ネットで調べて、ネックレス歴史ある物で、高く売れるからって、、、、。 でもこれマミーの形見だから、、、大変な物だから、、、、!!私びっくりして、日本の人買った人ここの人だってわかって来た。 だから、大切なペンダント返して欲しい。] [お客様、一度買取りした物は最低倍の値段でないとお売りできないんですよ。あのペンダントはそのくらいの価値がある。それに、、、、!!] 店員が必死でミーナを制す。 バタン!!と五右衛門がして、奥から 白髪の背の高い老人が杖をつきながら出て来た。 足が悪いらしく、片足を引きずってる。 [騒がしいな!!お客人、私の店で騒がないでいただきたい!!] ジロリと、ミーナを睨む。 [オーナーさんですか?私、ミーナって言います。実は貴方が、落札したクロスのペンダント、、、、 それ、私の母の形見です。返していただけませんか?] ポロポロ泣き始める。 [ほう?] 老人は言う。 [そんな大切なものをきちんと管理しないで、、、、自分の事は棚に上げて、クソ彼氏にネットで売られました、、、だと?] ギロリと骨董品屋のオーナーはミーナを睨んだ。 亡くなった母の遺骨も入っています。 [ほら遺骨をアクセサリーにしようって今流行りの、、、、。] その時骨董品のオーナーの首から、クロスの十字架がかけてあるのをミーナは発見した。 [あ、、、、] ミーナが思わず手を伸ばしてオーナーの首からペンダントをを取ろうとした途端、オーナーに激しく後ろに外れられた。 [何をする!!無礼者。よく見ろ。これは私の だ。]
天使のような悪魔のような、天然のような貴方
天使のような悪魔の笑顔っていう歌詞の曲が流行った時期がある。普通の恋愛ってなんだろう。じゃあ普通じゃない恋愛って? 好きになると尽くしすぎる癖があり、激しく失恋して、もう誰も愛さない。人に関心を寄せないという時期が来る。 相手を恨みきれず、自分を責め過ぎてしまったり。 そんな時、彼に会った。 最初の印象は、冷たく怖いという事。そして不思議な美しさをまとっていた。 引き込まれたら魂まで奪われそう。 私はひどく傷ついてだから、その苦しみから抜け出すためには新しい事が必要だった。 恋愛に限った事ではなく。 友達の友達の紹介で会って、でもなんか次会う気にもなれず、[それじゃあ。]と 適当な理由をつけて、その合コンから抜け出したかった。一刻も早く。 帰りの電車の時間が近づいている。私の家は都心から少し遠い。 店を出ようとした時、彼が追いかけて来た, [海外じゃないんだから、また会えるよ。] その言葉が、私の心を射抜いてしまった。 この人は私の心が読めるの?誰かに聞いたの? 普通の人なら、初対面で、 何を言ってるのだろうと思う言葉。彼とは 本当に初対面だった。 そう、私は3年付き合ったイギリス人の彼と別れたばかりだった。 結婚するには、たくさんの書類、審査、イギリスと日本の行き来。18時間弱。 たくさんお金のかかる事。価値観の違い。寂しい時、苦しい時そばにいてくれない。 いてあげられない。 時差9時間日本が夜ならイギリス朝。それを考慮して電話をかける。 なんだかお互いに疲れ切ってしまって別れてしまった。 日本人同士が良いというのでもなく近過ぎても ケンカする。なかなか難しい。 私は誰かと一緒にいる能力が低いのかもしれない。 もう、一人でいよう。テキトーに話しを合わせて、休日はまったりしていよう。服をたくさん買って新しいスイーツを食べてまだ見てないAmazonプライムを観て、、、、、。夜はパックして、、、、。ハヤクカエリタイ、、、。 そんな感じで上の空で合コンに参加した。 隼人は、私の連絡先を聞いたわけではない。 インスタだけ交換して、たまにご飯を食べる関係。 隼人のインスタは、山登りの様子、山頂でのガッツポーズ、二郎系ラーメン、飼ってるインコの写真、黒霧島と、つまみの写真これのループ。そしてたくさんの自撮り。集めたたくさんの輪ゴムの写真。 訳がわからない。 それでもそのつかみどころのないところと、冷たそうなのに笑った時、急に幼く可愛らしく見えるところが心を鷲掴みにする。 そして今週も山登りに誘われる。 サイクリングに誘われる。 まるで、、、、中学生の恋愛のようだ。 LINEの返信も訳のわからないスタンプ一つ。 それも、、、まあ。 恋愛とは、お互いまったり安心できる存在かもしれない。飾らない自分を見せれるというか、、、。 たぶん。そう。
I believe in you あなたとの約束
[歴史は勝者が決める]そんな言葉がある。私達が実際学校で習った歴史は、勝者が書物で認めたものがほとんどだ。負けた物の城や持ち物は跡形もなく滅ぼされる。誰がいたか、もしくは誰が死んだかさえわからない事もある。 私は留学先のルーマニアのある図書館である物語を読んで腑に落ちない文章があった。どうして二行で彼女の人生は終わっているんだろう。好きでもない男性と結婚させられそうになって世を儚んで亡くなりました。自殺しました、、。と。 そしてその前に彼女と結婚の約束をしていた男は、約束の期日に間に合わず、姿を狂わした。 そしてその悲しみから姿は変貌し沢山の人を殺める怪物になると、、、、。 ルーマニアといえば、、、誰もが知ってる物語だ。 ハロウィンになれば仮装する者もいるであろう。 日本で言えば認知度はたいていその程度。 けれど私はそこで一人の女の子に会う。 名前はミーナ。ルーマニアと、日本のハーフ。 偶然図書館で熱心にこの本を読んでた私に 話しかけて来た。 [Hi !!さっきから熱心に何を読んでいるの?] ニコニコとかわいい笑顔でミーナは言う。 [私、夏休みに日本行ったよ。ママの大切なペンダント無くしちゃって、、、。 喧嘩してた時、ボーイフレンドがネットで勝手に売っちゃったの。oh. リサイクルショップ?antique shop(骨董品屋)日本のオーナーさん訪ねていった。その本と違う話あるよ。] へえーそうなんだと、頷く私にミーナは急に真顔になって [Aceasta este o poveste adevărată (これは、本当の話です)] そう話はじめた。 私が知る話とは違う話。 ミーナは不思議で素敵な話を話し始めた。 その瞳は外の光が反射して、時に茶色に、 時に赤い色に見える不思議な色だった。