あの空の彼方
39 件の小説実はあの時
真っ赤に流れる鮮血がどくどくと胸元から流れて止まらない。それはミーナが自分で胸をナイフで刺したから。 人の心に強く残る方法は二つある。一つはひどく好かれるか、顔も見たくないほど嫌われること。もう一つは、、、、死。忘れられない壮絶な死。 それは見てしまった者の心に闇を残す。 この17歳の少女かわそれをしってか知らずか、それを実行してしまったから,相手の男はたまらない。 クリチャー(魔物)といえど目に大粒の涙を溜めているではないか。 [一つ、、、、先生に言わなければならない事があります、、、、。] [な、ミーナ喋るな。血が流れてしまう。今は喋るな。] [いいえ、、、、。私、暴れ馬と化したシャーロットの暴走の時,先生が止めてくださりましたね。 アスラン(黒い馬)から飛び乗って。] [あ、ああ、、、、、。] [あの時、、、私全てが嫌になって,父と兄から逃げ出したのです。死のうと思ったんです。私に家庭教師をつけ、将来の金づるのためだけに他の貴族に嫁がそうとする卑劣な二人から。弱い心臓を持つ自分から、、、。] [シャーロットのお尻に針を刺して🪡、暴走させました。7歳の子供が全てが嫌になって自殺しようとしたのです。でも、、、、途中怖くなって、、、でも、誰も助けてくれなくて、、、。いえ,あんなスピードの暴れ馬を止める事の出来る人などいなくて、、、、、。] [わかった、!!ミーナもうしゃべるな。わかった。] 血は流れ続けます。そんな中もミーナの首筋に噛みつこうとしない吸血鬼は本気でミーナを愛していたのでしょう。彼の心が全て魔物になったわけではなかったようです。 [先生が、、、、さっそうとアスランに乗っていらして 、暴走するシャーロットを止めて、私を助けてくださった。、、、、、まるで私は絵本で読んだシンデレラのような気持ちになりました。不思議な気持ちでした。 だから、、、、隣りに引っ越してきた先生を家庭教師にしてと父に何度も頼んだのです。 最近じゃない。子供の頃からずっと、、、、 あなたが好きでした。だから、、、最後にあなたの心に残りたい。あなたの瞳に残りたい。 そして静かにミーナは目を閉じました。 女性というのは怖いものです。 強烈な印象を与えればこれは心に深く刻まれる。 相手の人生に深い陰を落としてしまいます。 そこまでミーナが考えていたかわかりませんが、 彼を本当の意味で魔物にしてしまったのは彼の心を孤独の闇に一生縛ってしまったのは、、、、ミーナではないのかと、わたしはたまに思います。
歴史を変えるの続き
歴史を変えるの続きを書きたくて書きました。 よろしければ読んでください。 実際に,私の住む地域には10軒ほど同じ苗字が続いています。単なる偶然と言われたらそれなのですが、その事からヒントを得た小説を書きます。 殿様とまだ幼い若君を敵に殺されてしまい,危うく自害しそうになった奥方様を済んでのところで助けた女武士は、奥方様を馬に乗せ,ひたすら走っていました。あわやもう少しで県境,このまま京の方へ逃げれば,誰ぞ味方が、、、、。 そう思った時、敵が待ち伏せしておりました。 [笑止!!逃げられると思ったか?馬鹿め。] [くっ!!もはやこれまでか。無念。] 万事休す、このまま無惨に斬り殺されるのか、、、。無念。 女武士がうなだれていると、 チャリン、懐からお守りが落ちました。お守りに青い紐をつけ鈴を付けていたのでお守りが落ちた時になったのでした。 [待たれよ!!] 奥から大将(殿様)が現れました。 [おぬし、、、兜をとっておもてを上げよ。] 兜をとったその下から、長い髪の女武士の顔が現れました。少し切長の鋭い目をしていました。しかし元はもっと優しい目をしたお綺麗な方だったように見えました。 [ほう、、、、。] [その顔、、、、見覚えがあるな。そしてその守りの鈴よ。] [いかにも、、、私はooにございます。私だけの父はooにございます。お久しぶり、、、でございます。oo様] そして女武士は言葉を続けました。 [さあ、とくと首をお取りください。なれど奥方様だけはお助けください。もう,殿様も若君もいなくなり血を残す事叶いません。謀反など企てませんゆえ,どうか、どうか。] [姫よ、大きくおなりもうした。お父上を殺したわしをさぞかし恨んでおろう。されど今は戦乱の世。たとえ身内とて赤子とて、情けはかけられんのだ。危険なものは全て殺す。それが世の習いよ。、、、、しかし。] [はっ。] [わしに妹がいることは、そなたも存じておろう。 あれが,男だったらと,よく言っておる。昔は馬に乗って一緒に鷹狩りによく行った。そなたはよく妹と遊んでおったな。姫二人なのに木に登ったりたくさん虫を捕まえたり。弓の腕🏹は誰も敵わなかったりな。] [はい、、、、。] [わしは、、、、、かよわい女子には手をかける趣味はない。世の中がどう言ってるかわからんがそれほど外道ではない。それに美しい女子は特にな。] そう言ってその殿様は,女武士と,奥方に背を向けたのです。 しかし、またすぐ戻って来て、 女武士をきつく抱きしめたのでした。そして耳もとで、 [京はいかん。わしの部下もまだたくさんいる。 夜のうちに,北へ北へ向かうがいい。そして二度とこの地には戻るな。よいか。じゃが、遠い未来もし会えたら、もう一度この地に戻って参れ、、、、。また,会おうぞ。] 奥方様と女武士の存在は,それから歴史からは全て消され、歴史の教科書には,全滅しました。の文字ばかり。 女武士を見逃し助けた殿様は、女子供も容赦なく殺す、冷酷非道な殿様として歴史に名を馳せることになります。 実際に、その地を訪れた私は、 壁一面に,一人の女の人の絵姿を見つけます。 誰? これが、、、!真実? 、、、、、初めて訪れた土地なのに、懐かしいのは何故だろう、、、、。 まるで今住んでるところを模したような街並み。 そして、、、、。 [お姉さん、観光で?] [はい、この辺りお魚美味しいですね。私,山育ちなので、お魚美味しいところって羨ましくて。] [へえ-そうかい。どこから?] ........見つめたその人の瞳に懐かしさを感じるのは、何故だろう.......。
雪の降る夜に
[会いに来て欲しい。]そう、言われたのは、受験が終わってしばらくの頃。まだ雪もたくさん降ってる頃だった。一足先に卒業した稔を追いかけて、東京へ。どこが南口か、西口か,人が多すぎてわからない。 誰かに聞こうとしても、聞いてもわからない。 [このの先をずっと真っ直ぐいって、そこから曲がって、そしてそこを、、、、。] ちんぷんかん。駅の中で迷う。 駅から出られない。 稔に電話する。 [綾、今どこ?] [新宿駅の中] [じゃあ、一旦、東口の改札出て。] [ここがどこかわからないよぉ!!。 なんで改札たくさんあるの!] 二時間ほど経って、やっと稔と合流。 [駅の中で迷うって、どんだけだよ。] それから、たくさん話をして、 原宿や,渋谷で買い物して、 東京タワー🗼に並んで、、、 夜行バスで帰る。 [またな。] 帰るバス停には,大量の雪。 父が駅まで迎えに来てくれていた。 [バス,動いでよがったな。] 稔とは,それから何回か会ったけど、なんだか合わなくなってしまって,自然消滅。 [おかぁさーん!!] 東京に住む娘と会う。 久しぶりに行った東京は,ほとんど何もかも変わっていて、都庁や、新宿南口の時計のなくなったファーストキッチンくらい。同じなのは。 [よく迷わず来れたね。] [もう、馬鹿にしないでよ。わかるよ。なんとなく。] そんな会話を娘とする。 まあ、それも幸せ。
空に映る 影
遠くに行かないで欲しい、、、、。そう思った。 たまに不躾な態度や,噛み合わない会話なのに なぜか気になって許してしまう。 オレオレなプライドの高い奴は嫌い。 優しい方が好き。 何を求めて何を探してるか、 どうしてそんなに自分に厳しいのかさえ、 わからなかった。 リミットのあるのは、 わたしではなくて、 実は彼なのかもしれない。 今日は,違う歌を歌いますと、 とても素敵な歌で、、、 ますますドキドキしてしまった。 後日,その歌を歌っている歌手を 実際に検索してみたら、 彼が何を目指し、 どうして食事制限など、 急に厳しくしたのかがわかった。 まるで、、、、、。 人は誰もが憧れや目標を持つ。 あの人のようになりたいと、 そう思う事もある。 けれど、イカロスにならないだろうか。 現実に戻って来てくれるだろうか 急に恐ろしく不安になった。 けれど、鳥は空を飛び、魚は泳ぎ、その世界が、 それぞれによって、ひどく心地いい。 束縛される事なく,自由に。 無理に捻じ曲げているのは 人ばかりだ。 ならば 見守ろう。 砂漠の中の樹木🌳になって、 風になって。 わたしは、、、、、。
言葉を大切に紡いで欲しい
友達に、美紅は忍者みたいって言われた事がある、ある意味当たっていると思った。 やっぱり、優しい友達だなと思った。 家の家族は,大抵耳がいい。 それが普通だと思って,母はよく、 階段下から2階の部屋にいる私達姉妹を呼ぶ。 ご飯だよ、とか、出かけるわよとか。 妹などは,シャカシャカと音楽を聴いている事がほとんどだったから無視ではないが返事をしないでいた。 また、大きな声でどたんばたんと、ドアを開けたりする。物をどん!!と置く。 ずっと返事をしないでいたら、母が激怒して, これまた大声を張り上げながら,階段を登ってくる。 [何度呼んだら返信するの!!] 溜め息をつきながら私は叫ぶ。 [そんなの、私と飼ってるうさぎのミミしか聞こえないよ!!] おわかりだろうか?とても耳が良いのだ。 だから,ヒソヒソ声だったりは聞こえるし、大きな音やコインを落としたりする音も,びっくりする。 それに,言葉にすごく反応してしまい,予想以上に傷ついてしまう事もある。裏読みしてしまうのだ。 だからあまり人と目を合わせない。 目を合わせて人と話しなさいなどど言われるけと、気が狂うかもしれない。 時代劇なんかで,よく殿様や忍者が、すごく小さな音な反応して、 寝てるのにすぐ起きたり、俊敏に動いて、敵をやっつけたりする。 私もあの時代なら不思議と思われず生きていけそうな気がする(笑) 最近は,みんな一日中音楽を聴いていたり,朝から晩まで音のある世界にいるから耳が悪くなってる気がする。 心ない音がたくさん聞こえる。 聞きたい声が聞こえない。 だからたまに色々辛くなって旅行は、 よく山あいの神社に行ったりする。 人が少ない神聖な場所は空気も音も澄んでいて、鳥の囀りや葉っぱが風に揺れる音、雨の音、虫の声、風の音、花の囁きいろんな声が聞こえる。 とても幸せな気分になる。 ある時,ある場所で嫌な声を聞いた。 [ずっと喘息なの?治らないの?アトピーもあるの?大変ね。] 私にでないが、その人からしたら話す相手に当たり前に聞いた事なんだろう。 医者が患者に症状を聞くような淡々とした感じ。 私の席から,そこは少し離れていて、アイスコーヒーをストローでかき回しながら、かなり迷った。普通なら聞こえない距離。それを忘れていた。後で考えたら,盗み聞きをしていたヤバい奴と思われても仕方ない。 でも,,私はとてもいたたまれなくて、バイト君に話しかけた。 [あのね、これは独り言だと思って聞いてね。ごめね。私、昔からずっと過呼吸だったんだけど、色々あって治ったの。あとね、クリーム,最近こんなの使ってるんだ、、、、、。 ごめんね、、、、、。大丈夫?] [大丈夫っすよ。ありがとうございます。今度そのクリーム探してみますね。] それからその話はそのお店のバイト君としてないんだけどもう,かなり変な奴だと思われただろう。 そんな、お話。
その後
ミーナが亡くなって街を一つ燃やして、それでも怒りが収まらない伯爵は、街の外れに、ミーナの遺体を運びました。 そこはもう使われていない寂れた教会でした。 [私が再び,クロス(十字架)を付ける時が来るとはな、、、、。] まだ。泣き腫らした目で、そう、かれはつぶやきました。 彼はクリチャー,魔物になる前は、敬虔なクリスチャンでした。永遠に若くいたい、、、その願望から,悪魔に唆され、妻子を襲い吸血鬼と化してしまったのでした。 [最期に、ミーナがつぶやいたあれは、、、?] witch(魔女)の家系、、、、そんな事があるか、、、。それに、、、。 きっとミーナは,残され,まだ何十年,いや,何世紀とこのまま朽ちずに化け物として生きていかなければいけない私を心配して,そんな事を言ったのだろう。ミーナが生き返る可能性が万に一つでもあれば、私は怒りに任せて必要以上に人を襲ったり、村や町を焼いたりはしないと、、、、。 人が生まれ変わるのには,最低五十年はかかると作詞は,何かの本で読んだ事があります。 また,必ず人には生まれ変わることはなく、ましてや前世の記憶を持って生まれ変わることは世の中の倫理に反しており、まあ,人間に生まれ変わる時は,前世の全ての記憶を天に置いてくること、、、、それが生まれ変わる条件だと。まっさらな身体と心で新しい人生を生きるために、それは不可欠、、、、、そう書いてありました。 ただ、例外もあり,稀に前世の記憶を持って生まれ変わり生前自分の住んでいた家や家族を訪ねてしまう人もいる、、、、100%生まれ変わりがないという事も言えません。科学で証明出来ないだけで、、、、。 さて,この時代、魔女裁判なるものがあり、不思議な言動や、行動また世の中や国にとって目の上のたんこぶ的な存在は,裁判をかけ殺していい、、、火炙りにして良いという残酷な風習がありました。 [もし、、、、。生まれ変わったとして、、、 ミーナは,私の事など、、、わからないだろう。] そう,また,伯爵が悲しみに暮れ涙がほおを一筋つだった時、棺に入れたミーナの遺体が、カタッと音を立てました。 [何??] ちょうどミーナのお腹の部分が膨らんで、小さく動いているのでした。 [まさか?、、、、そんな?] 確かに、、、、欲情にかられて、、、というか、、、年頃の男女が二人一緒にいればそんな関係になった事は,実はありました。 しかしいずれは顔も知らないどこかの男の元に嫁ぐ令嬢のミーナです。 そして外国人である、ただのミーナの家庭教師の伯爵、二人の関係は秘密でした。 プラトニックではありませんが、もし可能性があるなら一緒になりたいと思った二人ですもの、、、。 それからしばらくして、ミーナのお腹から, 女の子が産まれました。 人間の子の成長としてはあり得ません。 やはり、吸血鬼と,人間のハーフだから? ロミーと,名付けられたその子を、自分の屋敷の離れで、可愛がる伯爵の姿がありました。 でも、彼女の将来を思い,数日後ロミーは,違う街の修道院に預けられます。 だって、、、夜な夜な狩りをしなければならない吸血鬼の父親なんて、、、、。 それに,ロミーには,人間として生きてほしいからという親心もありました。 残酷なのか,優しいのかわかりません、、、、。 さて、次はロミーの話を、、、書きましょうかね。 じゃあ、ミーナがウィッチ(魔女)の家系といった意味は? それも折々書いていきます。
モーニングジュエリーはは
私がモーニングジュエリーをつける日が来るは思わなかった。まだ涙に暮れてまぶたを晴らしたクリチャーはそう言った。いいや,元は人間である今は吸血鬼の伯爵である。いや、枢機卿からの二人の結婚を認めるというサインのある婚姻届を 手にしてる彼は,国の為に功績を上げ今は公爵の地位にある。 ミーナの最期の瞬間に立ち会えたとはいえ、彼は亡くなった愛しい妻の亡骸の前でそのまましばらくぼうっとしていた。 モーニングジュエリーとは、死者を偲んでつけるジュエリーのことである。死者の毛髪や,スカル💀のデザインがある。主に指輪が多い。ジェットを身につけるものもいるが、とにかく個人を偲ぶ葬儀用のアクセサリーと考えて貰えば良いだろう。 ミーナが、7歳から17歳まで、ミーナの家庭教師をしていつしか心通わせ、ミーナと結婚したいと思った。でも、すでに吸血鬼と化してる私は、ミーナの寿命と同じ時を過ごす時間はほんの一瞬、そのあとの長い孤独の時間永遠に一人で生きなければならない。 それに気がついて、ミーナがいつしか言っていた。 [先生、、、私をあなたの世界に連れて行ってください。] [どう言う事?ミーナ。] [この何十年、先生と接していて,なにも私が気が付かない方がおかしいでしょう。それに街で若い娘や若い男性の失踪や謎の死が続いています。みんな魔女のせいだとかコレラや天然痘のせいなどどいっていますが、、、、先生、あなたですね。] [.....それ、、、それは、、、、。] 黙りこくって反論出来なかった私にミーナが言った。 [貴族の娘は,早朝の礼拝から始まり、好きでもない相手に嫁ぐために、いろんなことを勉強します。歴史も、乗馬🏇も、裁縫も,経済も、ダンスも、料理も夜伽ことも。不思議な話さえ、旦那様を退屈させないための一つの話として,覚えます。この時代の貴族の娘はすべて家の発展のための道具です。その中の楽しみとしたら、本を読む事、、、私は,たくさんいろんな本を読みました。たくさん、たくさん、その中に,吸血鬼のお話がありました。顔は青白く,瞳は赤く、美しい若い男性で,夜な夜な血を求めさまよう、、、と。 先生が夜中に,口に血のようなものをつけて歩くところを偶然,私,見てしまったんです。そしてその次の日の朝,知り合いの貴族の娘が全身の血を抜かれて亡くなった。] もう、何も私は言えなかった。 ならば仕方ない、見られたのなら、、 ミーナお前も、、、!! その首筋に,思い切り牙を突き立ててその血を貪ってやろう、、、 そう、、、思ったのに、私はその瞬間彼女に口づけをしてしまっていた。そしてその唇を軽く噛んでしまった。 [痛っ、、、、!!] そう言って涙を目に滲ませて,ミーナが言った。 [連れて行ってください,先生、 先生の世界に!!先生がこのまま永遠に一人で生きる必要はないんです。私も魔物にしてください。それが無理なら,いっそ,ここで私を殺して、、、私は、、、私は、、,あなた以外の男の元になど嫁ぎたくない。それならばこの命など、、この壊れそうな役立たずな心臓などいらない!!] そう言って,ミーナは,心臓を抑えて倒れ込んだ。 [馬鹿な、、、、。] ミーナは心臓が弱い。だからこの歳(17歳)まで嫁がなかった。彼女の父と兄も,金には目がないから,早くミーナを嫁がせたくてイライラしていた。 しかし,なかなか条件に合ったたくさん結納金を持ってる相手がいなくて、それもありミーナがこの年まで嫁がなかった、それにこの時代のフランスはコレラと天然痘で貴族さえ例外なくたくさん死んでいった。それもあり花婿候補の油ぎった親父達が亡くなってしまったと言うこともある。 私はミーナを諭すように言った。 もちろん永遠にクリチャー(魔物として)側に置こうとは思わない。一年や二年ならいい。だけど知り合いがすべて亡くなっても、100年経っても200年経っても老いることもなく死ぬ事もできないのだ。孤独にこの世の終わりまで、知り合いや愛する者が朽ち果てる様をずっと見続けながら一人生きること,それがどんなに過酷か、、、彼女は分かってないから。そんな思いだけはさせたくないから。 [ミーナ、、、、。それが本心なら、私は国のために功績を上げて爵位をもらおう,枢機卿からの婚姻を認めるサインをもらいに行こうではないか 。それで、、、、それなら,お前の父上や兄上と結婚を認めてくださるかも知れないな、、、、。 無理ならお前を連れて他の国に逃げるが、よいか?] [はい!!] そう,嬉しそうに返事したミーナの顔が忘れられない。 そして、、、私は約束通り、功績をあげ、爵位をもらい、枢機卿からのサインももらって、 再び彼女の元に戻って来た。あとはミーナの父親と兄に会って結婚の許しを、、、、。 そう思っていたのに、雨の中早馬で駆けつけた時にはミーナは、、、、,ミーナは血まみれ🩸で床に倒れていた。 [ミーナ!!] [なんて事、、、、!どうしてこんな事をした!?] 激しい怒りと悲しみで涙が溢れる中,私はミーナに聞いた。 ミーナがゆっくりと口を開く。もはや天井を見つめ、目の焦点も合っていないようだ。血が次々と流れて来て止まらない。ピンクのドレスが傷口である胸から真っ赤に染まっていく。 [あなたの帰りを、、、待っていました。もう帰ると言う知らせの手紙が届いた時はもう,嬉しくて嬉しくて、、、、、。 、、、、でも、、、昨日、、、急に婚姻が決まったと、、、早朝に、ブノワ伯爵様が迎えをよこすと、、、、父上から、、、、。] ブノワ伯爵、、、?あの豚野郎? ぶくぶく太った中年ではないか、、、確か 妻子ももういたはず、、、、。 この時代は,フランスの一夫多妻制は当たり前でした。ミーナは結納金という金で買われた半奴隷の愛人のような生活を余儀なくされる予定でした。とても悲しいですね。 [耐えられ、、、ない、、、と、 わたし、、!は、、、。] [わかった、、、、。わかった、、、。] もう、何もいうまい、何も聞くまい。 ミーナを安心して天に送らなければ、、、いや,もしかしたら、、、まだ、、、。 [ミーナ、、、書けるか?] 枢機卿のサインの入った✍️婚姻届にミーナが サインした。これ役所に出せば私達は,誰にも憚ることなく夫婦になれる。 ニコッと,笑笑って私を見てミーナが言った。 [連れてって、、、ねえ、あなたの世界に、、、 私,覚悟は出来ていてよ。あ、そうだわ、私、witchの家系なのよ。母方がね、、、。だから、、、。[ [わかった、、、、もう、喋るな!!ミーナ。 私はここにいる、ここにいるよ!?ずっと、ずっと側に、、、!!] [いつか、、、、あなたの、、、クリチャー(魔物)の呪いが解けますように、、、。伯爵、、、私のロザリオ📿を、、、どうか、、、、。] ミーナがこときれるその時,私は思い切り彼女の首に牙を突き立て血を啜った。 永遠に生きることを願って なのに、、、、何も、、、おこらなかった、、、、。 すでに大量出血🩸している彼女には、 人間としての死しかなかった、、、、。 大切なものを、、、、私は、、、、、 私は、、、、、、どうしたら、、、 そのあと私は、迎えに来たブノワ公爵の使いの者を全て殺して ミーナの父も兄も殺した。 そしてそれから怒りの収まらない私は、 半狂乱になって、この街一体に炎を放った。 一晩にして一つの町が歴史から消えたこと、のちの書物では、コレラの死者のせいと記述されている。 歴史とは、、、、勝者が都合のいいようにいくらでも書き換えられるものだ、、、、。 勝者が、、、、、?
藍の街
夏祭りの一週間前に藍(あい)に大きな風呂敷包みをプレゼントされた。 [なんだ、これ?弁当か?] [違うよ!家に帰ったら開けてみて、、、。] ここ,愛染町は、染め物で有名だ、草木染め、泥染目,など色々あるが、藍染めが有名だ。 毎年夏には河原に藍色の反物がひらめく。まるで鯉のぼりのように。 そしてその単物を使って縫うものの一つに浴衣と甚平がある。そして小物。 そして夏祭り。 その夏祭りに愛は翔太と一緒にいたかった。 翔太の事が好きだから。 翔太とは幼馴染み、ずーっと一緒に大きくなったようなもんだ。 だけど今年は卒業。 翔太は遠くの大学にいく。 私は家の手伝いをしながら、藍染めの工房の手伝いをしながら卒業したら夜間のマーケティングの学校に行く。昼働いて夜間に通う。 ゆくゆくは,親の仕事を継ぐつもり。 この街にずっといる、、、、。 だけど,最後の思い出を作りたくて、、、 振られてもいいからと思って頑張って、藍染めの生地で浴衣を縫った。 浴衣の縫い方は、おばあちゃんに教えてもらった。 何度も指先を針で刺してしまい、手がぼろぼろになった。 何度も諦めようと思った。 手縫いで浴衣を作るなんて,それはけっこう大変な事なのだ。(途中少しミシンを使う箇所もあります。) それでも頑張って自分の浴衣と翔太の甚平を仕立てた。 上手い告白の言葉なぞ、恥ずかしくて今さら浮かんでこない。だけど、このまま何も言わないでいるのもいやだと、考えた事だった。 もし、付き合ってくれるのなら、、、 夏祭りに一緒に行きたい。 私の手作りの甚平を着てきて欲しい。 結果は、、、、。 [お父さん、忘れもの!!] 幼稚園くらいの小さな女の子がお父さんを呼び止める。 [お、ごめん、ごめん。] 大きな風呂敷包みのなかにはお弁当。 その後から、背中に小さな女の子の赤ちゃんを背負う若いお母さん。 [行ってらっしゃい!!気をつけてね。] ここ、愛染町は 藍染めの街、人と人を繋ぐ街。 [藍!!] 数年前、藍色の神戸を着た高校生の男の子。 同じく,藍色の浴衣を着た高校生の女の子。 二人とも手を繋いでお祭りに行ったという。 二人とも手が絆創膏だらけの傷だらけ。 なんで? 数年後、浴衣を包んでいた風呂敷は、 お弁当を包む風呂敷に変わる。 藍染めの工房は,翔太が継いだ。 そう、正体と藍は結婚したのだ。 こうして,藍染めの伝統は受け継がれる。 今は藍染めの巾着や浴衣作り、藍染めの小さな布をレジンで包んだアクセサリーなどのワークシヨッフなども工房の隅で行っている。 青いクッキー🍪や染め物にちなんだ飲み物も飲める休憩所もある。 青いクッキー?美味しいの?? 夏祭りには,藍染め浴衣や甚平の着付けのイベントもあるらしい。 今はsnsで呼び掛ければ、日本全国,いや,世界からもこの街に人が来る。 観光都市は,人によって支えられる。 その技術が伝えられる。 [ところで] 工房から帰った翔太に藍が聞く。 [夏祭りのあの日、雑巾みたいなのくれたけど、、、 あれなんだったの?] [、、、、なんだよぉ。読めなかったのかよぉ。] [、、、?] [藍だって、縫い物してるんだから、わかるだろう。 (刺し子)だよ。 オレモ スキデス ズットイッショニ イタイ...そう縫ったんだよ。] そうか、、、ご苦労様。 刺し子って、小さな縫い目で布に模様を綴っていく技術です。 裁縫が得意でない男子がするのならそれは大変だったでしょうね。 暑い夏のこんなお話。 だんだん手作りの技術や後継者が少なく廃れていってしまう工房もあるけど、素敵なものは残していって欲しいなと思いながらこんな話を書きました。
去年の誕生日
人生で初めて,誕生日を忘れそうになった。認知症とか,仕事が忙しかった、、、、とかではない。 むしろ,自分の誕生日は、子どもからプレゼントをもらって、小さなケーキを食べて,そんな感じだった。 去年でいうと、プレゼントは何がいいかと必死に悩んで、ラッピングして、花束💐を用意して,当日まで緊張して眠れないで、、、、。みたいな感じ。 ここまで読んでくださって方、何を言ってんの?大丈夫?と思うかもしれない。 大丈夫です。 人生で初めて,自分の誕生日の他に、人を祝うという事をしたわけです。 自分だけの地味な誕生日が世界がひっくり返ったように、大々的なイベントの日と化した、、、、。 そして、バレないように、、、ね? (何故に?) 次の日私はその人に尋ねる。 [ねえ、何か忘れていませんか? お誕生日、おめでとうは?] 一日ずらしの誕生日。 いや、誕生日は前の日。 私,あなたの影武者じゃないってば(笑) 同族嫌悪か,天邪鬼か、本当に同じ誕生日。 今年はどうなることやら、、、、。 楽しみ、、、、ね。
子供時代の楽しいこと
[じゃあ行ってくるわね。おばさんのお話よく聞いてね。琥珀くんと仲良くお勉強するのよ。おやつの時間は、お母様の作ったプリン🍮二人で食べなさい。] そう言って母は出かけて行った。今日とばっちり着物を着て。上品な母。だけど子供心を知らない母。 遊びなさいと言われても,一番上等なワンピースを着て汚さないように遊ぶのは、子供にとって至難のわざだ。ピアノを弾くかお絵描きをするか、ほんをよむか。まるでプチ貴族のように、お人形のように遊ばなければいけなかった。 琥珀は,私の従兄弟で叔母さんの子供である。つまり私の従兄弟。普段男の子の遊ぶことは無く、未知なる事がいっぱいだった。 [さあ、おやつの時間まで遊んできていいよ!] 叔母さんがそういうと、琥珀は, うわーっ!!と叫んで走って行った。 私はびっくりしてしまって、でも,とにかく置いていかれない様に全力で走った。 、、、、今まで,他人様のりんごの木に登ったり..りんごをもいで食べたり(良い子は真似してはいけません。) 今にも崩れそうな掘立て小屋🛖の野良猫に餌をやったり、近所の悪ガキとチャンバラごっこをしたり、田んぼでたくさんおたまじゃくしをつかまえて、あいてる牛乳瓶に詰めたり イナゴをたくさんつかえてり、花の汁を吸ったり そんな遊びはしたことがなかった。家に帰って母にたくさん怒られても,私の中には,自由を勝ち取った様で誇らしかった。生きてるってこんな事なんだと思った。 それが、私が14歳になって、親戚の集まりで琥珀を意識するまでは、、、、。 少し背が高くなって、声がわりして、大人っぽくなった琥珀。 中学になってからは、一緒に遊んだり、琥珀の家に行ったりする事もなくなってたから、久しぶりに琥珀をみて、昔、一緒に遊んだ時の様に無邪気にはなれなかった。 まあ、従兄弟だから、なにがどーにかなるなんて事もなかったけど。 中学の卒業式の時、私は迷わず琥珀のとこほにいった。 [第二ボタン、ちようだいよ。] [え?ああ、うん。] それ、変だぜぇ、、、。っていう、周りの同級生のガキどもの声なんて無視してさ、 私も,考えたら、変だなぁなんて思いながらも、 ボタンをもらった。 今となってはそれも,どこにあるかわからない。 それからまたしばらく時が経って琥珀が結婚した。まあまあな美人と。 よかったじゃん。 今考えたら、中学の時って,あれが初恋だったんだろうか? わからない、なあ、、、、。