空海
4 件の小説初恋
いよいよ、夏がやってきた。 中学では青春とかそういう問題じゃなくて芋女すぎて虐められてたし。高校デビューに向けて密かにマラソンとか肌質改善しといてよかった。いわゆる垢抜けするために努力した。 地元を離れて本州の高校に進学した。友達出来るとか出来ないとか結構心配してたけど無事につまくつきあうことができたし、その地域の人だけがいる高校じゃなかったのもあって人脈広げられた。 その中で宮城から来たっていう男子がいた。なんというか、多分誰でも第一印象が、綺麗って思うほど美形な奴だった。一瞬話しかけるのも躊躇したけど、一応全員に話しかけてたし、そいつだけ話しかけないのも何か消化不良だと思った。話しかけることにした 「ねぇねぇ、名前はなんて言うの?」 何か変なことを言っだろうか。しばらく沈黙が続いた。なんだお前っていう目。焦りしかない。 「佐藤奏斗」 意外にもサラッと言ってくれた 多分人に見せられないくらいのアホズラだったと思う。更に驚いたのはその顔を見て急に笑いだしたことだ。 …綺麗だった 見とれてしまった。その時から私は絶対この人の隣に並びたいと思った。
いつもの日々
これは戦時中の沖縄の叶わない恋のお話。 当時の沖縄では方言を使うことすらスパイとみなされて命取りになるような時代。 私は15歳の女子高校生。4年前から戦争は始まってた。けど、それでも幼い頃から夢の幼稚園の先生になりたかった。もちろんどれだけ危険かもわかってた。でも、去年には私の知り合いの10歳の子が乗った対馬丸も魚雷で沈没して、那覇市では市街地はほぼ焼き尽くされて親戚は死んでしまった。 私の学校も空爆で全焼した。でも、何とか焼けなかった寺院や民家で授業を何とか受けてた。でも、日本軍からの命令で看護の授業も強制で授けなきゃ行けなかった。休日も厳しく、軍医さん達に包帯の巻き方や止血の方法を教えられた。授業が終わったら自分達が逃げる防空壕を命令で自分達で喋るをもって掘ったし、登下校で何度も空襲にあってさとうきび畑に飛び込んだ。 この生活も精神的にも、体力的にも、長くは続かないと思ってた。 ついに今年の3月、夜中の12時に先輩や同級生たちと寮に集められた。これからどうなるんだろう。
親子
私は「やっぱり親子だな」という言葉が嫌いだ。 私は生まれた時から母親に似ていた。成長するにつれて「お母さんにそっくりだね〜」と言われるようになった。 別に母親が嫌いな訳では無い。でも、母親とはまた別の人間なのに一緒にされているみたいでなんだか捨てきれない気持ちになった。 幼い頃はそんなこと無かった。逆に誇らしくも思ってた。大好きな母親と似ているなんて何て幸せだろう!とも思っていた。 でも、歳を重ねていくうちにそれを「皮肉」で言ってくる人もいた。ねちっこくてうざっだるくてまだ私の心にまとわりついている。 こんなことも出来ないの? きっと親子似てるんだろ? なんだそれ。意味がわからない。でも腹が立った。自分でも、どんな意味で言われているか分からない。でもお母さんをバカにしているのはわかった。でも、その時に失敗したのは私で悪いのは私だ。仕方ない気持ちとそれ含めなんで母親の話が出てくるのかという怒りに近い気持ちも込み上げてきた。その時は家にある枕を思いっきり投げて割り切った。 でも、それから褒めて「母親に似ている」と言ってくる人の方が少ないことに気づいた。 確かに母はビシッとしているというよりほんわりしているタイプだ。舐められやすく、バカにされやすい。でも母は怒らない。いつも笑って「酷いですよ〜」みたいにどんな人にもこんな返しだ。 でも私はそうはできない。 母のように優しくはないから、だからいちいち母を貶されるくらいなら、母に似ていなくていい。 なんて親不孝者なんだろう。
貴方の恋人になりたい
学校の先輩だった。バレー部のエースで、顔も良くて運動もできて性格も良い。あんなん絶対モテるでしょ。 入学式で迷子になって、校舎をうろついてたら先輩が助けてくれた。これが言わゆる、あれ、一目惚れってやつかな。目があったら何か目が離せなくなった。先輩はきっと気づいてもいない。 それもそうだ。だって助けた1年生に好きになられるとか想像出来ない。 今まで吹奏楽1本でずーっと打ち込んできたけど、初めてだ。こんなにこの人の恋人になりたい!って思った。 それから1ヶ月くらいはどうにかして関係を繋げるのに必死だった。暇になったら先輩が頭に浮かんでくる。鬱陶しくらいに。 でもある日先輩が仲良い先輩たちと話してるのを聞いた。「好きな人」というワードが聞こえて慌てて耳をすませた。本当はダメだってわかってる!盗み聞きなんて趣味悪い。でも真正面から聞けないし、仕方ないという気持ちが勝ち、聞いてしまった。本当に期待だけだったんだけど… あんまり聞きたくない答えだった。先輩には好きな人がいる。誰だろう。気になるけど話しかけるなんて、あんな綺麗な横顔を見るだけで、話しかけられなくなる。 普通ならここで諦めるだろう。でも好きなのは変わりないんだ。だから精一杯先輩に振り向いてもらうように、努力した。お菓子もやめて走ったし、顔や体にも保湿剤や化粧水つけて綺麗にして化粧も勉強した。お願いだからこっちを見てよ! 多分、人生で一番可愛くなったと思う。 入学式で出会ったのはきっと偶然じゃない!って思いたい