親子

私は「やっぱり親子だな」という言葉が嫌いだ。 私は生まれた時から母親に似ていた。成長するにつれて「お母さんにそっくりだね〜」と言われるようになった。 別に母親が嫌いな訳では無い。でも、母親とはまた別の人間なのに一緒にされているみたいでなんだか捨てきれない気持ちになった。 幼い頃はそんなこと無かった。逆に誇らしくも思ってた。大好きな母親と似ているなんて何て幸せだろう!とも思っていた。 でも、歳を重ねていくうちにそれを「皮肉」で言ってくる人もいた。ねちっこくてうざっだるくてまだ私の心にまとわりついている。 こんなことも出来ないの? きっと親子似てるんだろ? なんだそれ。意味がわからない。でも腹が立った。自分でも、どんな意味で言われているか分からない。でもお母さんをバカにしているのはわかった。でも、その時に失敗したのは私で悪いのは私だ。仕方ない気持ちとそれ含めなんで母親の話が出てくるのかという怒りに近い気持ちも込み上げてきた。その時は家にある枕を思いっきり投げて割り切った。 でも、それから褒めて「母親に似ている」と言ってくる人の方が少ないことに気づいた。 確かに母はビシッとしているというよりほんわりしているタイプだ。舐められやすく、バカにされやすい。でも母は怒らない。いつも笑って「酷いですよ〜」みたいにどんな人にもこんな返しだ。
空海
空海
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