貴方の恋人になりたい

学校の先輩だった。バレー部のエースで、顔も良くて運動もできて性格も良い。あんなん絶対モテるでしょ。 入学式で迷子になって、校舎をうろついてたら先輩が助けてくれた。これが言わゆる、あれ、一目惚れってやつかな。目があったら何か目が離せなくなった。先輩はきっと気づいてもいない。 それもそうだ。だって助けた1年生に好きになられるとか想像出来ない。 今まで吹奏楽1本でずーっと打ち込んできたけど、初めてだ。こんなにこの人の恋人になりたい!って思った。 それから1ヶ月くらいはどうにかして関係を繋げるのに必死だった。暇になったら先輩が頭に浮かんでくる。鬱陶しくらいに。 でもある日先輩が仲良い先輩たちと話してるのを聞いた。「好きな人」というワードが聞こえて慌てて耳をすませた。本当はダメだってわかってる!盗み聞きなんて趣味悪い。でも真正面から聞けないし、仕方ないという気持ちが勝ち、聞いてしまった。本当に期待だけだったんだけど… あんまり聞きたくない答えだった。先輩には好きな人がいる。誰だろう。気になるけど話しかけるなんて、あんな綺麗な横顔を見るだけで、話しかけられなくなる。 普通ならここで諦めるだろう。でも好きなのは変わりないんだ。だから精一杯先輩に振り向いてもらうように、努力した。お菓子もやめて走ったし、顔や体にも保湿剤や化粧水つけて綺麗にして化粧も勉強した。お願いだからこっちを見てよ! 多分、人生で一番可愛くなったと思う。 入学式で出会ったのはきっと偶然じゃない!って思いたい
空海
空海
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