皇 琉叶

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皇 琉叶

とにかく適当に書いてます。なので気楽に暇つぶし程度に呼んでくれれば幸い!!そしてひとつだけわかってて欲しいのは僕の書く作品は全てフィクションであり実際の感情とは全く関係ないです。ただ僕が得意な分野なだけです。

深夜バス

深夜0時を少し過ぎたバスターミナル。 帰り道にするはずだった階段を降りかけたとき、ふと視界に黒い影が差した。 長い黒髪。 淡い街灯に透ける横顔。 知らない人――そのはずなのに、胸の奥を掴まれたように息が止まる。 気づけば、足がそのあとを追っていた。 理由なんてない。 ただ、目が離せなかった。 彼女は静かにバスの列へ並び、チケットをかざす。 行き先は、オレが乗るはずだった路線とは違う。 ――それでも、体は勝手に動いた。 買うつもりのなかった行き先のチケットを掴み、 胸の鼓動に急かされるように改札を通り抜けた。 ⸻ 車内は薄暗く、ほとんどの乗客が眠りに落ちていた。 彼女の席の横が、なぜか一つだけ空いていた。 「…すみません、ここ…」 言葉は震えていた。 自分が何をしているのか、本当に理解していなかった。 彼女は少し驚いたあと、ふわりと笑った。 「どうぞ。…ひとりだと、ちょっと心細くて」 その一言が、胸に刺さって抜けなくなる。 座った瞬間、彼女の髪から微かに花の匂いがした。 息を呑むほど近い。 なのに、不思議と怖さはなかった。 むしろ――落ち着いた。 夜の沈黙の中で、乗客の寝息とエンジンの振動だけが響く。 しばらくして、彼女の指先が膝の上に落ち、そっと触れた。 偶然かと思った。 けれど、数秒後、その指がゆっくりと握り返される。 「ねえ…話してもいい?」 「…うん」 赤の他人にしては、距離が近すぎた。 でも、それが正しい気がした。 誰よりも先に彼女の孤独を感じ取ってしまったように思えた。 ⸻ やがてバスを降りた二人は、言葉も少なく歩き続けた。 夜風の中、街灯の影が二つだけ揺れている。 彼女は振り返り、少し頬を染めながら言った。 「変だよね…初めてなのに。なんでだろ、おかしいよね」 「オレのほうが…変だから。追いかけてまで来たんだ」 気づけば口が勝手にその本音をこぼしていた。 しかし彼女は驚かず、むしろ嬉しそうに目を細めた。 「じゃあ…同じだね」 その笑顔に、もう抗えなくなった。 ⸻ あの夜、好きになった理由なんて説明できなかった。 ただ―― 運命って、こういう衝動の形をしてるのかもしれない。 彼女の手をもう一度握った瞬間、そう思った。

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屍ノ書

今は昔。霧深き山の奥に「カグツチの里」と申す村ありけり。人の世より隔絶され、地図にも記されぬその地には、古より“喰らいし神”と畏れらるる異神を祀り奉りし。 ある年、里に疫病流行りて、村人の半ば命を落とせり。残りし者ども、神に祈りを捧げ、命乞いをせしところ、祠より神託くだりぬ。 「血を捧げよ。魂を捧げよ。屍の書を開け。」 その夜、若き神官アカツキ、祠の奥に封じられし禁書「屍の書」を手に取りぬ。書には、神を満たすための儀式記されてあり、生贄百人、満月の夜に血を流すべしと。 アカツキ、迷いを捨て、狂気に囚われたり。疫病を止めんがため、村人を次々に殺め、屍を積み上げたり。幼子も、老いたる者も、友も、恋人も。彼の瞳、神の光に染まり、心は執念に焼かれたり。 百人目の生贄を捧げし夜、神、現れたり。黒き霧を纏い、無数の口を持つ異形の影。その口々、アカツキに囁きたり。 「汝の願い、叶えたり。されど、代償を忘るるなかれ。」 疫病止みたり。されど、村には誰一人残らず。アカツキ、祠の前に立ち尽くし、血に染まりし手を見つめたり。 「我が執念、神を呼びし。されど、我が心、何を得たるか。」 彼、屍の書を抱き、祠の奥へと戻りぬ。そこには、縄吊るされてあり。神の口、最後に囁きたり。 「最後の供物を。」 アカツキ、静かに縄を首にかけ、祈りの言葉を唱えたり。 「我が命、神に捧ぐ。願わくば、誰もこの書に触れぬことを。」 その瞬間、祠崩れ、村は霧に包まれたり。以後、誰もその地を訪れることなかりけり。 されど、百年の後—— 山を越えし旅の者、偶然その祠を見つけたり。崩れし石の中に、一冊の書あり。表紙には、血のごとき文字にて記されてあり。 「屍の書。開けし者は、神の口に喰われる。」 その者、笑いて曰く。 「迷信など、信じぬよ。」 そして、書を開きたり。 霧が、再び山を覆いたり。

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屍ノ書

ありがとう

心にぽっかり穴が開いたように、何者かにグッと握りつぶされたように心が痛む。 失ったはずの恐怖がまた蘇る。 君に出会ってから僕の人生を明るく照らしてくれた。 すべてが怖くて生きる答えを見いだせなくなっていた僕を救ってくれた君。 僕に生きる意味を教えてくれた君。 いつも笑ってすべてを許す寛大な心をもった君。 どんなに理不尽なことでも弱音を一切吐かずに頑張ろうとする君。 いつも僕の吐く弱音も包み込むように親身になって来てくれていた君。 ただ君の抱えていた黒い闇。負の感情に気づいたころにはもう消えていた。 病院に駆け付けた僕が目にしたのは意識不明の重体となった君の姿 母親と父親と思われる二人が泣き崩れ君の名前を呼びながら赤子のように泣いていた 愛する娘の死なのだ。当然受け入れたくないことだ。 ただ君は自殺をしたわけじゃない。君を殺したのは紛れもない僕のせいなのだ。 あの時君に言われた 「本当は一人で静かにって思ってたけど。君には伝えとかないとダメかなって思ったから言っておくね。私ね。考えたの、今、私はどうすればいいかなって。でも思いつかなかった。だから私はそろそろ行くことにしたよ。」 この一言は今思えば自殺してこの世界から去るということだったのかと罪悪感にかられる。ただその時の僕にはそこまで頭が回っていなかった。あの時、その意味を聞いていたらと。君は僕に止めてほしかったのだと。僕なら君を大切にしてくれていると思ってくれていたのかとそう感じた。君の言葉の意味を考えることができず。君の死への後押しをしてしまったのだ。今でも君のあの悲しそうな顔が鮮明に蘇ってくる。 もし自分のすべての感情をなくせたら…。これ以上なく楽かもしれない。けどできない。君の気持ちに気づいてあげられなかった自分が許せなかった。考えるたびに胸が苦しくなる。僕はもういきてなんかいられない。 僕の最大の罪、それは君を悲しませたこと。君を守ってあげられなかったこと。ごめんなさい。ごめんなさい。と高層ビル屋上で思う。 僕は深呼吸をしながらフェンスを超える。下を見ると高さに恐怖で足がすくむ 君はどうしてきたの?っていうかもしれない。周りは彼女の分まで生きてあげてというかもしれない。けどこれでいいんだ。僕の生きる意味は彼女自身。君のいない世界で生きる意味はない。今後なんてどうでもいい。今までのことを重ね僕は決断したのだ。またね。 僕の永遠の愛しき君へ。これからもこの先もずっと。ずっと。君は天国に行けたのかな。もう会えない君に届くように、届かせようと最後にずっと伝えたかった気持ちを声に出す。 一言つぶやいた僕は下に背を向けその場から落下した。気持ちよかった。心地よかった。そう感じた瞬間体はぐしゃりという音とともに崩れた。君の気持ちに気が付くことができなくてごめんなさい。君を止めることができなくてごめんなさい。君を守ってあげられなくて…。遠のく意識の中、君に沢山たくさん謝った。意識が途絶えそうになった時、声が聞こえたような気がした。その直後、僕の意識は途絶えた 「謝るのは私のほう。君にちゃんと相談しなくてごめんね。これからはずっと一緒だよ」

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ありがとう

雪魂消逝

お題:クリスマス この物語を読むにあたり注意事項⚠️この物語はフィクションであり実際の感情や事実とは一切関係ありません。そのため心配無用。ただ作者がこういう系統が好きなだけです。 それではどうぞ!! 雪魂消逝 深夜、雪の降り積もる静かな街を僕は歩いていた。 この街には人々の温かい光が溢れているが、僕の心は冷え切っている。 街灯が照らす雪道を進むと、クリスマスの飾りで彩られた家々が並んでいた。 窓から見える幸せそうな家族の風景に、僕の孤独感は一層深まるばかりだった。 僕は逃げるように人気のない公園に足を踏み入れた。 雪が積もったベンチに腰を下ろし、空を見上げる。溜息をつきながらただぼーっとしていた。 ふと、目の前に目をやると古びたサンタクロースの人形が転がっているのに気がついた。そのサンタは何かを語りかけるように僕を見つめていた。 すると突然、その人形が動き出し、低い声で話し始めた。 「何を望むか?」 僕は驚きつつも、その問いに答えた。 「僕には何も望むものがない。ただ、この孤独な心を埋める何かが欲しい。」 人形は少し笑い声を漏らした。 「ならば代償として、君の命をもらおう。」 僕は一瞬ためらったが、やがて頷いた。 「構わない。」 人形は手を差し伸べ、僕の手を握った。 その瞬間、強烈な痛みが体を貫いた。 視界がぼやけ、意識が遠のく中で、僕は最後に聞いた言葉が 「𝑴𝒆𝒓𝒓𝒚 𝑪𝒉𝒓𝒊𝒔𝒕𝒎𝒂𝒔」だった。 次に目を覚ましたとき、僕は冷たい地面に横たわっていた。 空からは雪が降り続け、全身が冷たく硬直しているのを感じた。 否、僕の体が目の前にある。 心の孤独は確かに消え、なぜ孤独をここまで嫌だったのか分からなかった。 ただ僕はもうこの世の者ではなくなっていた。 クリスマスの夜、街の片隅で一人の孤独な魂が消え去った。本当は孤独ではなかったはずなのに… しかし、それに気づいた時には…その魂は永遠に幸せなクリスマスを感じることはなく、ただ静かに雪の中で消えていったのだった。

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雪魂消逝

失われしもの

お題*スピーカー* 僕の名も姿も、ここでは無意味だ。ただ、君に語りたいことがある。暇があれば聞いて言って欲しい。 それは、いつも通りの薄暗い夕暮れだった。街は灰色の霧に包まれ、遠くの塔の影がぼんやりと浮かび上がっていた。僕は路地裏の細い道を歩いていた。足元には水たまりが点々とし、その中にはいくつかの古びたものが沈んでいた。だが、その日は特別な何かを感じていた。 突然、目の前に一軒の小屋のような家が現れた。その小屋には看板も窓もなく、ただ重い木の扉が一つあるだけだった。不思議と、その扉に僕は惹かれたのか、引き寄せられるように僕は近づいていった。 扉は少し重く動く度にギギギッと音を立てる。扉を開けると、中は薄暗く、空気は重くて湿っていた。奥には一つのカウンターがあり、その背後には数々の古びた本や不気味な器具が並んでいた。カウンターの向こうには一人の人物が立っていたが、その顔は影に隠れて見えなかった。 僕はその人物に近づき、ここが何の店なのかを尋ねた その人物は静かに微笑みながら失われた声を売る店だと低い声で答えた。 僕はその言葉になぜだか興味を惹かれてしまった。失われた声を、、売る、、。まるで自分の過去が、、忘れていた何かが再び現れるかのように感じた。僕はしばらく考えた後、彼にその声を聞かせてくれるかを尋ねた。 すると彼は頷き、一つのスピーカーを僕の前に置いた。そのスピーカーは古びていてなかなかの年季を感じる。それはどこか不気味な雰囲気を漂わせていた。僕はそのスピーカーに手を伸ばし、スイッチを入れた。 すると、スピーカーからはかつて僕が失った声が流れ始めた。それは昔の友人の声、家族の声、そして自分自身の声だった。全てが鮮明に蘇ってきた。僕はその声に引き込まれ、現実を忘れていった。 だが、その声は甘美であると同時に、深い悲しみと絶望が混じっていた。僕はその中で彷徨い、再び失われたものたちと向き合わねばならなかった。そして最後に、僕は気づいた。声を取り戻すことの意味を。大切なものの存在を。心のどこかで別れがあるんだからと諦めていたのかもしれない。僕は彼に感謝を伝えようと前を向く 「あ、、あの!!ありが、、、え??」 しかし彼は居らず、その代わりに目の前には友人がいた。友人の彼はきょとんっとした様子でこちらを見ていた。あれは僕が見た夢や妄想だったのか、、それとも現実か、、どちらにせよあの店主からもらった声は僕の大切なものを気づかせてくれたという事実は変わらない。 「今日飯おごるよ!!」 これから起こる出会いを大切に、、。それが今僕ができる過去の償いなのかもしれない。

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失われしもの

エターナルユートピア《永遠の理想郷》特幕

EP.explanation 七つの大陸 地上界の下。奈落とも呼ばれる地、冥界ヘルヘイム。通称「ネザーエンド」。 ここ奈落には一つの塔がそびえ立つ。かつて奈落を支配していた冥界の神ハーデスが立てた世界最高峰ともいえる城である。名を「スイレーンキャッスル」(滅亡の城)、またの名を「Ⅶ城」。ここを中心に七つの大陸が広がる。 【傲慢】光と闇が交差する大陸ゾロアスタ →この大陸は、光と闇が永遠に交錯する大陸であり天界に最も近いエリアである。かつての種族間の争いの影響を強く受け、荒廃と混乱が広がっている。始まりの大陸とも言われている。常に曇り空で、赤く染まった異様な光景が広がっている。この赤い空はかつての戦争の余波であり、不気味な雰囲気を醸し出している。大地は黒く焦げたような路面が広がり、至るところに深い亀裂や洞窟が点在している。また奇妙な植物や影のような存在が至るところに見られる。これらの植物は異常な成長を遂げ、闇のエネルギーを吸収してるためなのか、かなり狂暴であるがほとんどが何もしなければ襲ってくることはない。 またこの大陸は四つのエリアからなる。 1. ラグナードル 古代の栄光を今に伝える巨大な廃墟都市である。壮麗な宮殿や神殿の跡が点在し、至る所に金と宝石で装飾された遺構が見られる。 闇に身を包んだドラゴンや貪欲なゴーレムが巣食い、侵入者を拒む。これらの魔物は自身の富と力を誇示し、他者を見下す。 2. ヴィラゴ 高層の塔や立派な城砦が立ち並ぶ天空の町。空中庭園や浮遊する橋があり、美しい景観を誇るが、その背後には常に冷たさが漂う。 翼を持つ魔物が住み、天空から町を見下ろしている。彼らは自らの美しさと力を誇り、弱者を嘲笑う。 3. エリュシオン 霧と影に包まれた幻影の町。豪華なオベリスクやモニュメントが立ち並び、住む者たちの栄華を物語るが、同時に不気味な雰囲気が漂う。 影の使い魔や闇の魔導士などの人型の魔物が支配している。 4. エグゼルシオン すべてが黒曜石で建てられた堅牢な要塞都市。強固な城壁に囲まれており、中には豪華な邸宅や広場が広がる。かつては罪人をとらえる監獄であったが今は暗黒騎士やアンデットなどが住み着いている。彼らは生前の栄光を誇り、死後もその力を見せつける。 【憤怒】絶え間ない激震の怒りの大陸 ヴォルカディア →: ヴォルカディアは終始活動する火山が点在し、地表は常に揺れ動いている。また地殻が頻繁に変動し、巨大な亀裂や地割れが広がっている。火山活動の影響で、空気は重い火山灰と硫黄の臭いで満ちている。火山の噴火により、昼夜を問わず赤い閃光が走ることがある。またこの大陸には、耐熱性を持つ生物が生息。火山の熱と地震に適応した巨大なトカゲや耐火性の甲殻を持つ昆虫が見られる。灰色の地面には、火山灰と硫黄に適応した頑丈な植物が生い茂っている。これらの植物は火山の栄養を吸収して成長するため、独自の光合成能力を持つ。 またこの大陸は4つの大陸からなる 1.レヴァリア →溶岩の川が縦横に流れ、地面は焼け焦げた岩と火山灰で覆われている。溶岩流による新しい地形が頻繁に形成される。常に高温で、空気は硫黄の臭いが立ち込めている。時折、溶岩の冷却により霧が発生することもある。この大陸自体、高熱地帯であるため当然ながら耐熱性を持つ生物が生息している。例えば、灼熱の中でも生き延びることができるトカゲや昆虫などである。植物は溶岩の栄養を吸収し、特殊な光合成を行う。火山が最も近いエリアであり最高温度は1000を超えるのだとか、、、。 2フォルテッド → 地殻変動によって形成された数百メートルの深さの亀裂が至る所に存在している。また複数の断層が縦横に走っており、時折巨大な地震が発生している。地面は常に微妙に揺れ動き、安定は全くしていないため常に危険と隣り合わせにある。 風が強く、砂塵が舞い上がることも多い。また地震も多いため粉塵が常に空中に舞っており、視界を遮ることがあるが特に影響はない。 このエリアに住む生態系は 地中に潜ることが得意な生物が多く生息しており、亀裂や断層の縁に巣を作っている。また植物は地震に耐えることができる強靭な植物が生育しており、その根は深く地中に張り巡らされている。このエリアの最大の特徴はこのエリア全体に広がる迷宮のような亀裂と断層のネットワークである。地震のたびに迷宮の形状が変わるため熟練された冒険家ですら攻略は困難と言われている。 3.アシュフォル 大地全体が火山灰で覆われており、灰色の風景が広がっている。火山灰が数メートルの深さまで積もっている場所もある。常に火山灰が空を覆い、日中でも薄暗く見えることが多い。太陽が灰に遮られて、常に曇りの日が続いているようである。また 湿度が非常に高く、霧が立ち込めることがよくあり、霧は冷え込んだ夜に特に濃くなる。また、このエリアには火山灰を栄養源として成長する植物が多く、生態系の基盤を形成している。これらの植物は非常に耐久性が高いが、狂暴であるため、近づく生物に攻撃を加えることもある。棘を持つ植物や毒のある蔓が特徴である。このエリアにいる生態系にはこれらの植物を食べる耐灰性の草食動物が生息しているが、植物の狂暴性から逃れるために高い敏捷性を持っている。草食動物を狙う肉食動物も存在しており灰色の体をしている。彼らは静かに獲物を追い詰める。個々の最大の特徴は灰の泉である。火山灰の中に突如現れる神秘的な泉であり、その水は生命力を高めると言われている。泉の水は温泉のように温かく、リラックス効果があるとされている。所在地は不明であるがこのエリアにあることだけは分かっている。 4.ヴェールランズ →広大な硫黄泥沼と湿地帯で構成されており、自然の硫黄泉が至る所に点在している。水は鮮やかな黄色や緑色に染まり、その水面は常に泡立っている。湿度が非常に高く、気温は年間を通して蒸し暑い環境であり、空気中には常に硫黄の臭いが漂い、呼吸するのも難しいほど濃厚な場所も多々ある。生態系の主な主体は藻類やシダ類などで、いたるところに繁茂している。また、 硫黄の高濃度環境に適応した両生類や昆虫、特殊な魚類が生息する。特に「硫黄トカゲ」はその耐性と美しい鱗で知られている。またちょうど中心くらいに位置する洞窟がある。その内部には希少な鉱石や結晶が眠っているとされ、多くの冒険者たちが挑戦してきたが、誰も生還しておらず詳細は不明。このエリアの最大の魅力はヴェノールブレイクである。硫黄が高濃度に含まれた湖で、表面は常に沸騰している。湖底には未知の鉱物が堆積しているとの噂があるが実際のところ不明である。 5: アシェンリッチ → : 大陸の北部に位置する、連なる活火山の山脈。この山脈は大陸の中心から北へ向かって走り、他の地域とは一線を画する特異な風景を形成している。山々からは常に噴煙が立ち上っており、遠くからでもその存在感を示している。火山活動の影響で地形は不安定であり、頻繁に地滑りや溶岩流が発生する。山脈全体は火山岩で構成されており、特に玄武岩や安山岩が主流である。また火山活動によって新たな地層が次々と形成され、地質学的にも興味深い地域なのだとか。火山灰が積もることで、土壌は非常に肥沃となり、独自の生態系を支えている。さらに噴煙は火山の活性度によって変動し、晴天の日でも視界を遮ることが多い。特に火山の噴火時には、空が真っ黒に覆われることもある。噴煙には火山灰や有毒ガスが含まれているため要注意。また山の上では強風が吹き荒れ、気温も非常に低い。しかし、火山の噴火によって局地的に高温となることもあり、気温の変化が激しい。風は火山灰や噴煙を運び、その噴煙によって視界が遮られることが多く、山脈全体が霞んで見えることが一般的。特に高い場所では濃霧のような状態が続きますが、晴天時には澄み切った空気の中で壮大な景色が広がる。このエリアには 火山の熱を利用して成長する特殊な植物が自生している。これらの植物は高温環境に耐性があり、火山灰を栄養源とするものもあり、例えば、「火焔草」と呼ばれる植物は、火山の斜面に生え、その熱を利用して成長する。また 高地に適応した動物が多く生息しており、特に高空を飛ぶ鳥類や、熱に強い小型哺乳類が観察されます。「焔鴉」と呼ばれる鳥は、その羽が火山の熱を反射することで知られ、火山の斜面で巣を作る。ほかにもそういった植物や動物がたくさん生息している。そしてこのエリアの最大の特徴は自然の岩石が積み重なって形成された巨大な塔《ラヴァスペア》である。その頂上からは大陸全体を一望することができる。この高塔は多くの冒険者たちにとって憧れの地だそうで、その景観は絶景とされている。しかし、頂上への道のりは非常に険しく、強風と噴煙が行く手を阻む。 【強欲】果てしない欲望の大地 フォーチェナリア →欲望と富の象徴として知られる砂漠地帯が広がる大陸である。冒険者たちが財宝を求めて訪れるこの地は、無限の可能性と危険が共存する。また数々の伝説的な宝物が隠されており、その魅力に惹かれた者たちが絶えず挑戦し続けている。 ここの歴史は、その名にふさわしく、多くの征服者や冒険者によって彩られている。古代文明の遺跡が至る所に点在し、彼らが残した財宝や遺物が数多く存在する。しかし、その多くは未だ発見されておらず、無数の謎と伝説が語り継がれている。 この大陸は三つのエリアからなる 1.エルドレイク 大陸の中心部に広がる広大な砂漠で、その名の通り、黄金色に輝く砂丘が一面に広がっている。この砂漠は太陽の光を浴びると一層眩い輝きを放ち、まるで黄金の海のように見える。広大な面積を誇り、端から端まで数日間かかるほどの広さがあり、砂丘、岩場、乾いた河床が点在している。また砂漠の至る所に古代文明の遺跡が埋もれており、それらは長い年月をかけて風化しているものの、なお多くの宝物が隠されているのだとか。これらの遺跡は、古代の知恵と技術を示すものであり、探検者たちにとって重要な発見の場となっている。日中の気温は非常に高く、40度を超えることも珍しくない。 夜になると気温は急激に下がり、0度近くまで冷え込むこともある。また砂漠地ということもあり極端に乾燥していて、ほとんど雨が降らないため、水の確保が困難。生態系は乾燥に強い植物が多数点在。特にサボテンや乾燥耐性を持つ小低木が見られる。ただ普通のサボテンでないことは常識である。闇属性を持った人喰いサボテンがほとんどである。また乾燥に適応した動物も生息している。例えば、「サンドワーム」が一般的である。また、夜になると夜行性の動物が活動し始める。またこのエリアの中心には、奇跡的に存在するオアシスがある。このオアシスは清涼な水と豊かな植生が特徴であるが出現率は極めて低いため期待はしないほうがいい。また定期的に発生する砂嵐がある。砂嵐は視界を完全に奪い、方向感覚を狂わせるというが軽く前が見えなくなるだけである。このエリアの特徴は 「ハントピット」と呼ばれる天然の落とし穴が存在していることである。この穴の底には古代の宝物が眠っていると言われている。しかし、これらの落とし穴は非常に深く、脱出はほぼ不可能である。 2.ルナシルヴァット →奈落の世界【ヘルヘイム】唯一の森林地帯であり、森の木々は銀色に輝く。その中には数多くの希少な植物や動物が生息している。昼夜を問わず薄暗い森の中では、神秘的な光景が広がる。このエリアには巨大な樹木が立ち並び、その色は銀色に輝く。森林の奥深くには、古代の賢者たちが住んでいたとされる遺跡が点在している。森の中は常に湿度が高く、穏やかな気候が保たれている。霧が立ち込めることが多く、視界が制限されることもある。このエリアには様々な希少植物が生息しており、特に黄金の果実を実らせる樹木が知られています。全ての樹木に実るらしいが確率はほんのわずかである。この果実は食べると特別な力を得られるとされているが詳細は闇に包まれている。またこのエリアには銀色の羽を持つ鳥や、銀色の毛皮を持つ動物が生息している。特にここに住む狐は、森の守護者として知られている。 奥深くに位置する遺跡は、古代の賢者たちが住んでいたとされ、未解明の謎が隠されている。この遺跡には、賢者たちが残した貴重な知識や魔道具が隠されていると言われている。 3.クリスリアインパレス この大陸の最高峰。その名の通り、山頂には世界一美しいとされるプラチナを中心とした鉱脈が存在する。この山脈は冒険者たちにとって魅惑的な目的地であり、その美しさが冒険者を誘う。険しい岩山で構成され、その頂上は常に雪と氷に覆われている。登山道は狭く、切り立った崖が多いため、歩くより飛ぶことをお勧めする。山頂近くには、純度の高いプラチナの鉱脈などが眠っており、その鉱石は光を反射して一層輝きを増す。この鉱脈は古くから探鉱者たちの間で伝説とされてきた。このエリアは非常に冷涼な気候で、年間を通じて気温は低く、特に冬季には極寒となる。強風が吹き荒れ、時折雪崩が発生することも、、、。また山脈の下部と上部で気候が大きく異なり、下部は比較的温暖で森林が広がる一方、上部は氷点下の寒さと雪に覆われた過酷な環境である。問題はこのエリアの生態系である。このエリアには 高山植物が多く生息しており、特に氷雪地帯に適応した白い花が見られる。この花は非常に稀で、美しいだけでなく、薬効成分を持つと言われている。また 冷寒に耐える動物たちが生息しており、白金に身を包んだ大きな鷹が頂上付近を飛び回る。また砂漠地帯に生息する金を求める動物も存在し、敏感な嗅覚を持ち、金属類を嗅ぎ分ける能力があるのだとか。主に夜間で活動し大陸全土を広範囲にわたって移動するのだとか。このエリアの最大の特徴は山岳地帯の奥深くに存在する洞窟である。内部には無数の宝石が輝き、訪れた者の目を奪う。しかし、洞窟は迷路のように複雑で、容易に迷子になってしまう。 【嫉妬】羨望蠢く呪いの大陸 エンビディア →この大陸の闇は、人の手が届かない場所であり自然が支配する闇として存在している。生き物は住んではいるとは言えどその姿を見ることはできないという、、、。空は黒い雲で覆われ、太陽の光がほとんど届かない薄暗い環境である。夜になると闇は一層深まり、月明かりもほとんど見えない。大陸全体がこの永遠の薄暗さに包まれている。また大陸に生息する生物や自然そのものが、嫉妬や欲望の負のエネルギーを帯びていて、このエネルギーは、大陸の植物や動物に影響を与え、奇妙な進化や変異をもたらす。 またこの大陸は3エリアからなる 1.エクリプス →黒雲の湿地帯は、大陸の北部に広がる広大な湿地である。常に黒い雲に覆われ、薄暗い光がわずかに差し込む。湿地の中には、無数の水路、触れるだけで致命的な毒を放つ泥沼が点在しています。これらの毒沼は、湿地の植物や動物に影響を与え、彼らを異常に進化させている。また見る者に幻覚を見せる能力を持つ大蛇が生息していて、これらの蛇は、訪れる者を迷わせ、訪れる者を飲み込むように待ち受けている。また 湿地の中心には、謎のエネルギーが集まる場所があり、このエネルギーが湿地全体に影響を与え、訪れる者に幻影や錯覚を見せることがあるのだとか。 2.エンヴィデザスト →大陸の中央部に広がる乾燥した砂漠地帯であり唯一太陽が届くエリアである。昼間は灼熱の太陽が照りつけ、夜は極寒の冷気が支配する。荒野には、時折、嫉妬の風(サーペントタイフーン)と呼ばれる強烈な砂嵐が巻き起こる。この砂嵐はただの自然現象ではなく、嫉妬の力が凝縮されたものとされていて、この風が巻き起こるたびに、荒野に異常な現象が発生する。この砂嵐に巻き込まれると、視界が完全に遮られ、方向感覚を失う。また見る者を惑わす蜃気楼が現れることもある。これらの蜃気楼は、水やオアシスの幻影を見せ、訪れる者を消耗させる危険なエリア。 3.エセリアル →大陸の南部に広がる密林地帯で、常に冷たい霧に包まれている。この霧は視界を遮り、訪れる者に不安と恐怖をもたらします。森の中には巨大な樹木と絡み合った蔦が生い茂り、独特の生態系が広がっている。この森には、冷たい霧の中に潜む幽霊が存在していて迷い込んだ者を追い詰め、捕らえようとする。また巨大な食虫植物も生息している。これらの植物は獲物を捕らえるために強力な捕食器官を持ち、すべてを喰らう。森の奥には、嫉妬の力が結晶化した呪いの結晶が存在している。この結晶には、強力な呪いの力が宿っており、近づく者に幻覚や錯覚を見せるのだとか。また霧の森の奥深くには、かつて存在した人間の村の遺跡があり、この村は嫉妬に心を奪われた者たちによって滅びたとされており、今もまだ嫉妬の心のままさまよっているのだとか。村には滅びた当時の痕跡が残っている。 【怠惰】遊惰と知能の大陸 ニルヴァルカ →海岸線に広がる深い青の海と静寂な白い砂浜に囲まれた自然と調和する広大な大陸であり、静寂と安らぎを象徴する穏やかな森、古の霧に包まれた洋館、夜に青く光る神秘的な湖などが点在し、訪れる者は日常の喧騒から離れて心の底からリラックスできる。まさに瞑想とリラクゼーションの楽園である。また機械技術においても庁がつくほどの一流。 またこの大陸は四つからなる 1.サイレンシート →大陸の東側に位置し、美しい白砂の海岸線が広がっている。常に波の音が穏やかに響き、風は柔らかく、空気は清涼でありリラックス効果が期待できる。またこのエリアの砂浜はとても白い。海岸線全体が白い砂浜で覆われており、砂は細かくて柔らかい。また砂浜にはヤシの木が点在し、自然のシェードを提供。海は透明度が高く、美しいクリスタルブルーの色をしている。海中には珊瑚礁が広がり、カラフルな魚たちが泳いでいる。夜には月光が海面に反射し、幻想的な景色が広がることも、、。また青白く輝くこともあり、その光景は息をのむほどだという、、。 2.エレクトロン →大陸の西側に位置するAIのエリア。高層ビルや浮遊するプラットフォームが立ち並ぶ都市。全ての建築物は人工知能が搭載された衛星によって作られている。街全体が高度なAIシステムで管理され、環境に優しいエネルギーを利用しているのだとか。またVR技術も高度に発達し、仮想空間での体験を楽しむことができる。教育、娯楽、リラクゼーションのための様々な仮想空間が提供されている。仮想空間ではあるがちゃんと死ぬ。またこのエリアにはマジックテクノロジーラボという魔法と最新技術が融合する研究施設がある。ここでは日々新しい魔法の開発や技術革新が行われているのだとか。AIによる魔法の最適化や、魔法を利用した新技術の実験が進行中。またAIによって完全管理されたテーマパークもあり、無人遊園地として知られている。 3.エルゼリオン → 大陸の中心に位置する神秘的な湖と湖の近くに位置する古代の城からなる孤島のエリア。湖は夜になると水が青く光り、湖面は鏡のように静かである。このはは聖なる場所として崇拝されている。この湖には多くの精霊が住んでおり、精霊の加護が付与されているこの水は全ての疫病をはねのけるのだとか、、、。また湖の真ん中にそびえたつ霧に包まれた城があり、この城はかつてこの地に住んでいた魔物たちの古城であった。城内は迷路のように複雑で、魔法の力で守られている。城内は古く埃のにおいがy漂っているそうだ。城外を囲むように張られている結界によって侵入は不可能と言われている。 4.エルファリオン都市 →大陸の北部から南部にかけて位置するエリア。自然と調和しつつも、魔法と技術が融合した都市。このエリアは巨大な樹木を利用して建築された建物が特徴。これらの建物は古代魔法によって作られており、自然環境との調和が実現されている。建物は高くそびえ、枝葉の間から柔らかな光が差し込み、住民たちに自然の美しさを提供。都市全体が魔法の照明で柔らかく照らされているため、夜間でも安全で暖かい雰囲気が保たれている。また照明はエネルギー効率が高く、環境に優しい設計となっている。またこのエリアには大小さまざまな広場が点在しており、交流する場所となっているが基本誰もいない。広場には草花が植えられ、噴水や彫刻が設置されており、リラックスするためのスペースが豊富。また中心には市場と商業地区があり、ここでは新鮮な食材、手工芸品、魔法アイテムなどが売られている。またこのエリアには図書館があり、古代の魔法書や最新の技術書が収蔵されており、研究者の記憶の宝庫として利用されている。 【暴食】終わりなき饗宴の大陸 ディヴァイオン →暴食と果てしない食欲が支配する大陸。この地は、自然そのものが過剰な食材を提供する独特の生態系を持ち、常に豊富な食材が溢れている。人が住むことはないものの、動植物たちが共存し、互いに食べ合うことでバランスが保たれているのだとか。この大陸はその多様な地形と生態系により、無限の食材が自然に生まれる場所である。果てしない草原、豊かな森林、広大な湿地帯、そして山岳地帯が混在しており、それぞれが異なる食材を提供している。まさに食の祭典である。ちなみに地上界に出回っている食材たちのほとんどはこの大陸から採取、釣り上げられたものがほとんどである。 この大陸は三つのエリアからなる 1.フーズガーデン →大陸の中心部に広がる広大な谷。世界中の美食を集めたかのような場所であり、果実や野菜、肉、魚が豊富に実る自然の豊かなエリアである。大きな果樹園と菜園が広がり、様々な果実や野菜が一年中収穫できる。また谷の一部には広大な牧場が広がり、数多くの動物たちが放牧されている。このエリアは年間を通じて温暖な気候が保たれている。適度な降雨と日照により、農作物が豊かに育つ環境が整っているのである。このエリアにある自然は非常に変わっている。この時点で他とは大きく違うが他の大陸にはない四季が存在する。四季折々の風景が楽しめるのはもちろんのこと春には花々が咲き誇り、夏には豊かな果実が実り、秋には収穫の喜びが溢れ、冬には雪景色が広がる。奈落の地と呼ばれるヘルヘイムは闇だけではなく光もあるのである。また、このエリアの特徴はこれだけではない。様々な食材を生み出す植物があるのだ。果実の木々や豊かな作物が広がっているのはもちろんではあるがこのエリアは一味も二味も違う。このエリアにある樹木たちは成長スピードがもの凄く速く一年中実をつける。樹木たちから採取されるその果実は非常に栄養価が高く災害用食品として使われることもあるそうだ。また、この果実たちは、搾ると天然のジュースとして飲むことが可能。その他にも、搾ると液体型のバターが生成される花や、チョコでできた葉など、食材となる植物が多く存在する。常に自然の恵みが溢れているこのエリアは、まるで永遠に続く饗宴のような光景というべきか。訪れる者たちはその豊かさに圧倒され、食の喜びを存分に味わうことができる。ただ食べすぎには要注意...。 2.フィーヴァードヒルズ →高台に位置するエリア。大陸全体を見渡すことができる場である。このエリアの中心には広大な広場があり、ここでは遠い昔、まだ人々が住んでいたときには毎年食の祭典が開催されていたそうだ。この祭典は大陸全土から集まる様々な食材や料理が披露され、訪れる者を魅了するのだそう。高台には展望台があり、ここからは大陸全土の美しい景色を一望することが可能。特に夕暮れ時の景色は絶景であり、訪れる者たちはその美しさに息を呑むのだとか。またこのエリアには緩やかな丘陵地帯が広がり、歩きやすい小道が巡らされています。これらの小道は、散策やハイキングに最適で、自然の美しさを楽しむことができるが魔物出現率は極めて高いため十分に注意が必要である。気候は比較的冷涼であり、心地よい風が一年中吹き抜ける。夏季でも過ごしやすく、冬季には寒さが増すものの、極端な寒さにはならないため、訪れる者にとって快適な環境。このエリアの特徴は香辛料の宝庫であること。このエリアの丘陵地帯には様々な植物が自生しており、特に香り高いハーブや花々が多く見られる。例えばミントが採取できる花や果実が存在したり、シナモンの風味をもったパイナップルなどといったものが存在し、種によって様々である。また動物も生息しており、とあるウサギは、その肉自体が香ばしいハーブの香りを持っていたり、体から分泌される汗がバニラエッセンスだったり、、、。同じ動物でも個体によってさまざまである。 3.デリシャスイート →デザートやスイーツが至るところに存在するエリア。様々な甘い食材が豊富に揃っているお菓子の楽園である。ここには、飲み物が流れる川、デザートでできた山々、そしてスイーツの森などあらゆるものがスイーツで出来ている。このエリアにある滝はキャラメルソースやチョコレートシロップが流れ落ちる。またエリアの中心には、砂糖でできた山がそびえ立っている。上に行けば行くほどサラサラとした素材になるのがこの山の特徴である。また森全体がふわふわのマシュマロでできている森も存在する。ここでは、樹木や植物もすべてマシュマロで生成されている。またこのエリアに流れる川も当然スイーツである。例えば濃厚なチョコレートが流れている川がある。ビターからホワイトまで多種多様のチョコレートが楽しめる。またこの川沿いには、カカオの木が並び、さらにチョコレートの香りが漂っている。このエリアの特徴は全土にわたってスイーツデザートでできていることであり洞窟ですらスイーツ。洞窟内にはキャンディやチョコレートが自然に生えてくる。中々に奇妙であり正直恐怖すら覚える。この洞窟は甘い香りで満ちている。気候は温暖で乾燥しているのが特徴。この気候によりスイーツの素材が豊かに育つ環境が整っている。また雨や雷といった自然現象もすべてスイーツであり水あめでできた雨や砂糖の雪など。生態系は確立されておらず食物連鎖が起きることもないため、なぜここまで発展し続けているのかすべては闇の中、、、。 【色欲】魅惑と誘惑が蠢く淫らな大陸 ダヴァトラグニア →色とりどりの植物や奇妙な生物が生息する豊かな自然が広がっており、特に夜になると幻想的な光景が広がります。夜空は星々が煌めき、特異な花々が発光することで、まるで夢の中にいるかのような世界を演出します。この大陸には様々な色の花が咲き乱れ、甘美な香りが漂う森がある。この森には、「魅惑の精霊」と呼ばれる存在があり、訪れる者をその魅力で誘惑する。またこのエリアには繫華街が存在する。大陸の中心に位置する繁華街で、さまざまな種族が集まる。夜になると、華やかなネオンと音楽が街を包み込み、無限の楽しみが提供される。内容は、、、黙っておいたほうがいいのかもしれない。この大陸を一言で表すと性欲の大陸 この大陸は4つのエリアからなる。 1. エンチャーム →このエリアは、色とりどりの花々が咲き乱れる幻想的な森である。夜になると、特異な花々が発光し、森全体が夢のような光景に包まれ、訪れる者は、甘美な香りに誘われ、「魅惑の精霊」と呼ばれる存在と出会うことができる。この精霊たちは、魅力的な言葉や優雅な舞いで人々を誘惑し、忘れがたい体験を提供してくれる。ただし、彼らの魅力に取り込まれると、帰れなくなることもあるため、注意が必要。 2.リュミエール →大陸の中心に位置する繁華街で、昼夜を問わず賑わいを見せる。多種多様な種族が集まり、華やかなネオンが街を彩り、音楽が響き渡る。ここでは、様々なエンターテインメントや飲食店が立ち並び、訪れる者に無限の楽しみを提供する。特に夜になると、様々なパフォーマンスやイベントが開催され、官能的な雰囲気が漂います。多くの人々がこの街の魅力に引き寄せられ、忘れられない夜を過ごすことができるのだそう。 3. エンチャントレイク →夜空に映る星々と、湖面に広がる幻想的な光が美しいこのエリアは、静かな魅惑の空間。湖の周囲には、心を落ち着ける香りの植物が生い茂り、訪れる者を包み込む。水面には、神秘的な生物たちが泳ぎ、彼らの動きはまるで舞踏のよう。この湖では、特別な儀式や催しが行われ、参加者は深い感情や欲望を体験することができる。湖のほとりでの出会いは、忘れられない思い出となるだろう。 4.イリジウムデザイア →このエリアは幻想的で魅惑的な雰囲気を持つR18禁の風俗エリア。地上界にも風俗は多く知られているが、ここではNGプレイは一切なし。どんなプレイも思うがまま。このエリアは幻想的な夜の街であり夢と欲望が交差する場所である。常に夜であるこのエリアに薄暗い照明に彩られた通り、華やかなネオン、オシャレなバーやラウンジが点在し、訪れる人々を非日常の世界へと誘う。何度も言うがこのエリアは風俗のエリアであり、奈落の底。ゆえに多様なプレイスタイルが楽しめる。他じゃ味わうことのできない快楽が君を待っている。また定期的に行われるショーやパフォーマンスもあり、ダンスや歌唱などあるが、皆の目的はそれではない。このライブ中でもエッチなことが楽しめ、歌っている歌手を面前の前で犯すことも可能。また各店舗には個室や専用スペースを完備し、プライバシーが保たれるよう配慮されているため、数多くのエリートも通っているのだそう、、。リラックスした環境で、心ゆくまで楽しむことができる。依存しやすいため要注意。 以下七つの大陸を駆け巡る2人の異世界召喚者の冒険が今始まる。 次回…𝑬𝒑𝒊𝒔𝒐𝒅𝒆_5 傲慢 EP. explanation 【完】

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エターナルユートピア《永遠の理想郷》特幕

エターナルユートピア《永遠の理想郷》肆幕

EP.4 炎神 冥界ヘルヘイム。かつて奈落を支配していた冥界の神ハーデスが作り出したとされる世界最高峰ともいえる世界である。その中心には一つの城が聳え立つ。名を「スイレーンキャッスル」(滅亡の城)、またの名を「Ⅶ城」。ここを中心に七つの大陸が広がる。そこに強大な力を持った暴虐の七像があった。その七つはかつて破壊の限りを尽くした災厄と言われており、世界のはざま。奈落の底へと封印された。そこに封印されし堕ちし神々たち。中心にある滅亡の城の周りに連なる七つの大陸。闇と光が交差する大陸。「ゾロアスタ」。虚ろの光が輝く大陸「カイロス」。崩壊と創造の大陸「クロノ・カオス」悲しみと虚無の大陸「エデンドラル」。死と誕生の大陸「シックザール」。蠢く悪意と憎悪の大陸「ファント・スペクタム」。知恵と性欲の大陸「サージェントオーディン」このそれぞれの大陸には石像がありそれぞれ大罪が封印されているという。 Ⅶ城の守護者ヴァードと別れ七つの大罪の解放へと動き出した古賀遥夢改めラプラスと白石夏海改めステラ 「ねえラプラス。最初の封印どこにする?」 「んー。どうしよっか、、、」 行先を悩む遥夢をじっと見つめる夏海だったが、、 「ねね、、そもそも何を探せばいいんだっけ?」 夏海の一言にあきれた様子でため息をつく遥夢 「なっちゃんって頭いいのか悪いのかわからないときあるよね、、」 「まあまあ気にしない!!!気にしない!!あとうちステラだから!!ちなみに何を探すの?」 いつも楽観的に考えることのできる夏海。遥夢にはないものである 「それもそっか!!えっとね。七つの大罪の罪に基づいた動物の像に封印されてるらしいんだけど、傲慢の罪 ルシファーはフェニックス像、憤怒の罪マーグリードはファフニール像、怠惰の罪ベルフェゴールはヴォーロス像、嫉妬の罪レヴァイアタンはバジリスク像、強欲の罪マモンスはテウメッサ像、暴食の罪ベルゼルはカーヴァンクル像、色欲の罪アスモデウスはアルミラージ像だね」 「それってそれって動物なの?」 ぽかんっとした様子で問いかける夏海 「フェニックスは朱雀。ファフニールは龍。ヴォーロスは熊。バジリスクは蛇。テウメッサは狐。カーヴァンクルは栗鼠(リス)。アルミラージは兎だね。」 「わあ!!さすがラプラス!!安定の記憶力ww」 遥夢の記憶力に感心しながら拍手する夏海にわかりやすく浮かれる遥夢であった。 「じゃあここから一番近いのは?」 夏海が問いかける 「一番近いところか…。中心点がⅦ城がある場所で周りに七つの大陸があって…ここから一番近いのはゾロアスタかな、、。」 「じゃ~レッツゴー!!」 遥夢の回答を聞いた夏海はずんずん進んでいく 「ステラ?!もう少し警戒しようよ、、、」 二人は目的地へと歩いてゆく。数分くらい歩いたところであたりはより一層に禍々しい雰囲気になった 「なんか、この辺り、雰囲気が変わったね…」遥夢が不安そうに言う。 「確かに。んじゃ〜!!!!気を引き締めて進も~!。」 「ステラ、、、言動があってないよ、、」 自分の言葉と反対に無警戒にどんどん進む夏海に優しく突っ込む そんなことをしながら歩いていると突如として、巨大な魔物が現れ、襲い掛かってきたように見えたが、、、 「あのさ!!ばかなの?卑怯だよね!!まだ武器も構えてないのに襲うとかやばいよ?」 「ちょ?!何言っちゃってるの?!」 突如現れた魔物に怒り出す夏海に戸惑いを露わにする遥夢。当然夏海はお構いなし 「先に名乗っとくけど!!うちはステラ・アストラム!!あんた誰?」 自己紹介を済ませ魔物にも名前を聞く。すると魔物は口を開け 「貴様のほうこそ馬鹿であるな!!というより貴様みたいな人間は初めてだ!!その勇敢さを称え特別に 教えてやろう!!我は炎の精霊!!炎神イフリート!!貴様らを我の炎の贄となってもらうぞ!!」 「なんか上からなの腹立つ、、やっちゃう?ラプラス!!」 「おけ!!やっちゃお!!ゲームの要領でやれば問題ないよね!!」 二人の言葉に魔物(イフリート)は高らかに笑う 「我を倒すというのか!!貴様ら如きが!!図に乗るな!!」 怒りに身を任せ襲い掛かるイフリート 「さて!!暗黒と光の狭間に眠る力よ、我が名に応え、いま現出せよ。 双剣、魔双アストラムよ、漆黒の闇を切り裂け!」 夏海の詠唱とともに自身の武器《魔双 アストラム》が具現化する。そして一撃を入れる 「ぐはっ、、?!」 油断していた時に一撃を入れられ腹部を抑えるイフリート 「やば!!ほんとに出た!!ラプラスもやってみなよ!!」 興奮しながら飛び跳ねる夏海 「おけ!!やってみる!!天空の星々の導きよ、秘められし力を解き放て。 古の魔力を宿した杖、魔杖ラプラスよ、運命の扉を開け!」 遥夢の詠唱とともに自身の武器《魔杖 ラプラス》が具現化する 「ほう!!双剣使いと黒魔導士か!!それなら我に一撃を入れたのも納得である。よかろう!!炎の神の力見せてやろう!!」 燃え盛る炎を全身に纏ったイフリート。 「ステラ、気をつけて!来るよ!!」 遥夢は叫びながら魔杖ラプラスを振りかざす 「炎には水だよね!!偉大なる水の女神オケアノスよ、清らかな水霊よ、深き海の力よ、夜の静寂に舞い降りるしずくよ!!球体となり敵を撃て!!水迅弾((アクアブラスト)!!」 水の球体がイフリートに向かって飛び、彼を包み込むも、一瞬にして蒸発する 「甘いな!!そんなもので我を滅せるとでも思ったか!!黒魔導士の名が聞いて呆れる!!次はこちらの番だ!!貴様らを焼き尽くす!」 イフリートの声が轟き、赤熱する炎が二人を襲う。 「うちらを甘く見てもらっちゃこまるよー!」 ステラは双剣を交差させイフリートの後ろへ回り込む。 「纏え!!蒼炎よ!!蒼き不死鳥よ!!今顕現せよ!!蒼鵠(ブルーバード)」 夏海の放った刃は青い炎を纏う鳥へ変化しイフリートに一直線へと向かっていった。 しかし、イフリートの皮膚は堅く、その攻撃を受けてもほとんど傷つかない。 「は?!これも無理なの?!これ双剣の技でも結構な上級魔法なんだけど、、、」 自身の魔法があっさり破られ少し落ち込む夏海 「さすが現実なだけあるよね。全然効いてないのが目に見てわかるよね…ん、、」 「フハハハッ!!所詮はその程度ということだ!!お前たち如き我に勝てる訳などないのだよ!!」 高らかに嘲笑うイフリート 「なんか腹立つ…けど事実なんだよな…杖系で強い技…強い技…」 「さぁ!!我の贄となれ!!暴炎燃焼(アサルトバーン)!!」 考え込む遥夢に対し攻撃するイフリート 「危ないっ!!」 咄嗟に行動し遥夢を庇った夏海は攻撃を直で喰らいその場に倒れた 「なっちゃん!!?え…大丈夫??なっちゃん?!」 「うっ…剣でガードするの忘れてた、、」 「なっちゃん…ちょっと転がってて…終わったら拾いに行く…」 岩場へと運びイフリートの前へ向かう遥夢 「フハハハ!!お前も双剣使いと同じように贄となれ!!」 「うるさい…闇より出でて闇より黒く、、」 「フハハハッ!!最後の騰きか!!よかろう!!我が負けることなぞ万に一つ有り得ぬからな!!待ってやろう!!」 相も変わらず嘲笑うイフリート 「あっそ…新星のごとく爆ぜる力を持て…」 「さぁ!!来い!!最後の悪あがきを!!」 イフリートの言葉に耳を向けず詠唱する遥夢 「その力を我に、破壊の轟音を響かせよ」 詠唱と黒い炎が翼のように遥夢の背中に纏い、大空へと飛び上がる 「好奇心でこの世界に来て…何も知らなくて不安だけど…」 「いきなり何を言っているのだ?遺言か?」 「けど!!なっちゃんが!!夏海がいてくれて…すごい安心してるんだよ…なのにお前は…勝手に襲ってきて…挙句の果てに私の大切な親友を傷つけた…許さない…」 「うく”っ…なんだ…身体が動かぬ…俺が…こいつに恐れてる…??ありえない…?!」 遥夢から伝わる怒りの覇気…それは炎神の名を持つイフリートでさえも恐れるものであった 「これが…私の…力…私は!!黒魔道士ラプラ・ヴィクトリウス!!新星爆破(バーストノヴァ)!!」 周囲に闇エネルギーの爆発を放った遥夢、 「く”っ…く”ぁああああ…!!!」 イフリートは悲鳴を上げ炎の煙となって消えていった 広範囲にわたって壊滅的なダメージにより大地は削れている。 「ふぅ…疲れたァァァ…」 地上に降りた瞬間、その場に倒れ込む遥夢に駆け寄る夏海 「すごいじゃん!!はるちゃん!!あっ…ラプラス〜!!」 「もうはるちゃんでいいよ…」 「いや!!ラプラスって呼ぶ!!へへっ!!」 夏海はにこっと微笑みながら遥夢を抱きしめる 「わかったよ。ステラ。」 二人は見つめ合いながらにこっと微笑んだ この世界での遥夢と夏海は最強である。RPGゲームが好きな遥夢。彼女に叩き込まれた夏海。ありとあらゆるゲームの詠唱魔法が今ここに役立っている。最強の二人が目指す最初の封印は、、、、 傲慢の国     『光と闇が交差する大陸ゾロアスタ』 そこに封印されし堕天使の彼女の声が轟くとき崇拝せしもの暴走せむ。           EP.4 完

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エターナルユートピア《永遠の理想郷》肆幕

エターナルユートピア《永遠の理想郷》参幕

EP.3 真実 遥夢と夏海は巨大な門を通り抜け、Ⅶ城の中に足を踏み入れる。城内は広大で、荘厳な雰囲気に包まれているが、どこか冷たく、静寂が広がっていた。壁には古い絵画や彫刻が飾られ、かつての栄光を物語っている。 「すごい…これがⅦ城の中なんだ…。」遥夢が感嘆の声を漏らす。 「本当にね、教科書にもない中の話だし。実際してること。何より城の中に来られるなんて夢みたい!」夏海も同様に感動している。 「ほらほらー!!早く早く〜」 青年の急かす声が奥から聞こえる 「急ぎますか!!なっちゃん!!」 「ですね!!行くよ〜!!はるちゃん」 2人は声のする方へと駆けていく。 「ここだよね…。なんか寒くない??」 「確かに寒いかも…。でも行くっきゃない!!」 「絶対言うと思ったー!!まあ帰り道わかんないしね!!」行くしかないか!!」 二人の目の前に広がる大きな扉。まるで無数の目が見張っているかのように、不気味な装飾が施されている。壁のいたるところに、石で彫られた目の模様が浮き彫りにされており、それらはまるで生きているかのように、じっとこちらを見つめている。これらの目はただの装飾ではないようである。 さらに、扉の上部には大きな一つ目があり、その目は時折光を放ち、鋭い視線で侵入者を警戒している。 「貴様らか!!ヴァードが招き入れたという客人は!!」 いきなり聞こえる声。どうやら門が話しているようだ。銅像といい門といい実に厄介である。 「ヴァード??誰それ…。」 小声で聞いてくる夏海 「ん、、、誰だろ、、、。もしかしたらあの石像さんのこと??」 「いかにも!!ヴァードが認めし者なら問題はなかろう。本来は合言葉なる詠唱がいるのだが今回は大目に見よう。さあ通るがよい!」 扉が音を立て開いてゆく。扉が開いた先には大きな応接室のような部屋があった。 広い部屋の中央には、巨大な黒曜石のテーブルがあり、その周りには重厚な椅子が並んでいる。テーブルの中央には、何かの紋章のようなものが刻まれていて、そこから不気味な紫の光が漏れており、壁には古代の戦いの場面が描かれているのかタペストリーが掛けられており、部屋全体に歴史の重みを感じさせる。 天井は高く、暗い石造りのアーチが連なっており、いくつもの燭台が揺らめく炎を灯している。その光は幽玄な雰囲気を醸し出し、部屋の隅々に影を落としている。 「やあ!!待っていたよ!!遅かったじゃないか!!待ちくたびれたよ!!」 待っていたのはあの青年であった 「改めて僕はこの城を守る守護者!!ヴァーミリア・バスティオン=シルバド。皆からはヴァードって呼ばれているよ。ここは談話室みたいなものである。早速で悪いが本題に入るぞ。適当に座ってくれ。」 ヴァードの言葉に素直に従い近くの席に腰を降ろした。 「君たちは七つの大罪についてだが彼らの罪名はそれぞれ理解しているか?」 「えっと【傲慢の罪】♀ 堕天神 ルシファー【憤怒の罪】♂ 堕懐神 マーグリード【怠惰の罪】♂ 妖精王 ベルフェゴール【嫉妬の罪】♀ 巨人 レヴァイアタン【強欲の罪】♂不老不死 マモンス【暴食の罪】♀魔術師 ベルゼル【色欲の罪】♀騎士 アスモデウス だっけ?」 夏海がすらすらと答える。 「如何にも!!天使の頂点であった天神ルシフェル。破壊神であったグリッド。妖精王ベルフォール。巨人 レヴァン。冒険家であったマモン。魔術師であるベル。英雄騎士であったアスモス。この七人からなるものたちの総称である。彼らは大罪人と呼ばれているがむしろ逆だ。君たちにお願いしたいのはただ一つ彼らの解放。僕はこの城を守る責務がある。だから君たちに頼みたい。」 「ん?いいよ!いくよ!!はるちゃん」 「え?!そんなあっさり?!」 即答する夏海に驚く遥夢 「ほう!!即答か!!では魔力のない君たちにはこの魔道具を与える。人間の気力を魔力へ変換し発動させる道具で使いすぎは禁物だよ。魔力に侵されるからね。適合しなかったら魔物になっちゃうからね!!」 「長い黒髪に深い青色の瞳の君にはこれをあげるよ。魔杖ラプラシア。あらゆる魔法を放つことのできる魔道具だよ!!そしてポニーテールのきみにはこれをあげるよ。魔双アストラム。攻撃すればするほど威力が上がる代物。召喚詠唱で具現化できるぞ!!戦闘に役立てるといい!!」 「わたしまだ…」 遥夢の言葉は空しくも届かず…。 「漆黒の闇よりその力を借り受け、次元の扉を裂き破る。汝の意志が混沌を越え、新たなる道を創り出す。時空の狭間にて、汝の魔を集めよ、さすれば、ゲートは開かれん。」 詠唱とともに霧でできたような円が現れる 「「ささここを通るがいい!!」 「いくよー!!はるちゃん!!ゴーゴー!!」 遥夢の背中を押しながらゲートへと進む夏海 ゲートを通り抜けた先はヴァードとあった場所、正門であった。 「僕はここまでだ.。君たちの武運を祈ってるよ。魔道具のほかに色々できることは与えてあるから活用するといい。ただくれぐれも無理はするなよ!!」 にこっと微笑み巨像になるヴァード 「いくよ!!ラプラス!!」 「ん?ラプラス?誰それ?」 知らない名前にきょrきょろとあたりを見渡す遥夢 「え?はるちゃんの名前だよ?だって教科書に書いてあった人たちみんな横文字だったじゃん?異世界からきたっていうのを毎回言っても信用されないでしょ?だから偽名みたいな感じ?」 「それは分かったんだけどどうしてラプラス?」 偽名を使うことには賛成している遥夢であったがラプラスという名前は謎である 「はるちゃんのもらった武器の名前さ魔杖ラプラシアでしょ?だからラプラス?」 「そんな適当でいいの?!まあ、、いいけど、、、。じゃあ。なっちゃんはステラかな!」 きょとんとしながら遥夢を見つめる夏海 「なんでステラ?ていうかどういう意味だっけ?」 「んーとね。ステラはラテン語で星って意味だよ。なっちゃんて星のように明るくて周りを引きつける力があるから!!」 「ん-。よくわかんないけどいいじゃんステラ!!じゃー。ステラ・アストラムでいいや!!うんうん!!」 「(相変わらず適当だな、、、。まあこれがなっちゃんのいい所だけどね)」 心の中で思いながらため息を一つ。 「さてさて!!行くよ!!ラプラス!!」 「おっけー!!ステラ!!」 「冒険の旅へ!!しゅっぱあああつ!!」 古賀遥夢。改め※《ラプラ・ヴィクトリウス》(以降ラプラス)。白石夏海。改め※《ステラ・アストラム》(以降ステラ)。 ラプラスはこぶしを前に出した。そのこぶしに合わせるようにステラもこぶしを合わせた。 EP.3完

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エターナルユートピア《永遠の理想郷》参幕

**ピアスの秘密**

《お題》ピアス 夜は冷たく澄んでいて、街の明かりが闇に映える。それは特別な夜だった。波音は自分の誕生日プレゼントとして、ちょっとした冒険をすることに決めていた。ピアスを開けるのだ。 彼女は高校生の頃からピアスを開けたかったが、保守的な両親の反対にあっていた。しかし、もう彼女は二十歳になり、自分の決断を尊重する勇気を持つことにした。彼女は隠れ家的なピアスショップ、「Pierce Haven」に足を運んだ。 「初めてピアスを開けるんですね?」と優しい微笑みを浮かべた店員の美咲が言った。 「はい、ちょっと緊張しています」と波音は答えた。 「大丈夫ですよ。最初は怖いかもしれませんが、痛みは一瞬だけです。その後はすぐに慣れますから」と美咲は励ました。 美紗が椅子に座り、美咲が消毒液を使って耳を準備する間、彼女の心はドキドキと早鐘のように鳴っていた。しかし、その一方で彼女の中には新しい自分への期待と希望が混ざっていた。 「それでは、準備はいいですか?」と美咲が尋ねた。 波音は深呼吸し、小さくうなずいた。美咲がピアスガンを耳に当てたその瞬間、波音の心に不思議な予感がよぎった。金属の冷たさを感じた瞬間、カチンという音が響き、少しの痛みと共に波音は新しい自分に一歩踏み出した。 「終わりましたよ」と美咲が言った。 鏡を見た波音は、耳に輝く小さなピアスを見つめた。それは小さな星の形をしていて、夜空に輝く星のように美しかった。 「これで終わりじゃありませんよ。ピアスには特別な力があります。それはあなたが自分を信じ、新しい自分に変わるためのシンボルです」と美咲は続けた。 波音はその言葉に感動し、新しい自分を受け入れる準備ができていることを感じた。彼女の心には、これから始まる新しい冒険への期待が満ちていた。 ピアスの小さな輝きは、自身の新しい人生の始まりを象徴しているように思えた。そして、彼女は自分自身をもっと信じ、もっと愛するための第一歩を踏み出したのだ。 **終わり**

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**ピアスの秘密**

エターナルユートピア《永遠の理想郷》弐幕

EP2 巨像  かつての時代、種族間の争いが絶えなかった世界。その影響を最も受けた地、通称ネザーエンドに足を踏み入れた古賀遥夢と白石夏海。空は永遠に曇り、路面は黒く焦げたような黒色。特に目を引くのは、真っ赤に染まった空。赤い空は不気味さと緊迫感を一層高めていた。奇妙な植物や影のような存在がうごめくこの世界は、未知の冒険を予感させた。 「ここ、本当にヤバいよ…」と分かりやすくビクビクと怯える遥夢とは対照的に 「たしかに…。教科書にはこんなこと書いてなかったよね…。さすがに不気味すぎ…。でも、わくわくする!!行くよ~遥夢!!」と好奇心に溢れてた。 「うん、でも、、、もっと気をつけなきゃ…。さすがに危なすぎる…。」 遥夢も同意しつつ注意を促すも夏海は「わかってる。わかってる〜」と言いながらずんずんと進んでいく。 「ちょ…?! まってよ…。なっちゃん!!」 焦りながらも夏海の後ろをついていく遥夢。 すると突然、夏海が足を止めた。その拍子に遥夢がそのまま夏海にぶつかってしまう。 「いたっ、急に止まんないでよ!」遥夢が驚きながらも焦りを露わにした。 「ごめんごめん。何か、嫌な予感がしたんだよね。変な気配というか、、うちの本能が絶対近づいちゃいけないって言ってる感じがするというか、、。」 遥夢に説明しつつ周囲を警戒するように見回す夏海。 「何も感じないよ??気のせいじゃない??」と遥夢は冷静に答えた。 「それもそっか!!行くぞ~ゴーゴー!!」 また元気よく足を進め始めた夏海とそれを必死に追いかける遥夢。 数分ほど歩いていると目の前に大きなお城が目に留まった。 「え、、あれってお城??やばくない?!うちら世紀の大発見?!やば!!やったよ!!はるちゃん!!」 「いや、、教科書に載ってる時点で見つかってるでしょ、、実物はまだ見たことないみたいだけど。」 興奮する夏海に冷静に突っ込みながらも相手を肯定する。一方夏海はずんずんっと進んでいく。 二人が尻へ向け進んでいき、城の前にたどり着くと巨大な門が現れた。その門の前には謎めいた像が立っていた。 「大きい〜!!やばー!!」 スマホのカメラでカシャカシャと写真を撮りながら興奮する夏海 「ほんとだね、、4メートルはあるんじゃないかな。」 二人が像の大きさに関心していると突然、その像が口を開き、重々しい声で語り始めた。 「汝に問う。何ようだ!!」 「え!?像が喋ったぁぁ!?」 いきなり言葉を発した像にびっくりする遥夢。 「今一度問う。何ようだ!!」 「えっとね〜うちら異世界から来たんだよね〜!!」 夏海が答える 「ほう!!異界とな!!異界から来た者がこの世界へ何の用だ」 「んー。この城ってなに??ここってネザーエンドだよね!!」 「うむ、、、。間違ってはいない!!だがネザーエンドは女神どもが付けた名前である。憎きあの女神がだ!!この世界は冥界ヘルヘイム!!そしてこの城はセイレーン城。通称Ⅶ城とも呼ばれている」 「ヘルヘイム…。突然と姿を消した幻の地、、。それがネザーエンドだったんだ…。」 遥夢が驚いた様子で口を開く 「いかにも!!ヘルヘイムはこうして存在している。そしてこの城は我が主である冥神ハデス様が作り出した地である。そして我は主よりこの城を守るよう命じられている。」 二人は像の話を真剣な眼差しで聞いている 「汝に問う。七つの大罪を知っているか?」 「七つの大罪、、。悪魔に魂を売った七人の大罪人のこと??」 夏海が答えると少し悲しそうな声で 「そうであるか…。人間たちにはそう伝わっているのだな…。まぁ…。仕方あるまい。主らが真剣な眼で聴いてくれたことに心から感謝する。」 そういいながらどんどん小さくなっていく像。 像がどんどん小さくなっていき170cmほどの大きさとなり再びその重々しい声が響いた。 「異界から来たお前たちには悪いが折り入って頼みごとがあるのだ。だが、立ち話も苦であろう。特別にこの城の中に入れてやろう。ついてくるがよい。」 像が消え去ると同時に、巨大な門がゆっくりと開き始めた。 「あれ??像さんいなくなった」 「ほんとだね」 門が開き切るとそこには好青年な男性が一人立っていた 「ささ!!行きましょう!!異界のもの!!」 青年は二人を急かしながら先へと進んでいく。 二人もその後を追うように城の中へと足を踏み入れた。

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エターナルユートピア《永遠の理想郷》弐幕