ららら

43 件の小説
Profile picture

ららら

はじめまして、小説が大好きな学生です(>ᴗ<) 主に暇な時に気軽に読める、短編を投稿しています(*´∀`)人(´∇`) フォロー♡𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮♡ 基本的に返します(* 'ᵕ' )☆ お話の世界ににどっぷり入り込みたい方におすすめです*ˊᵕˋ* 主に恋愛やファンタジーなどの不思議なお話投稿してます💭💓 現実逃避にもどうぞ。 一度削除した連載、小説の再投稿は受け付けません🙅🏻‍♀️💦 私の作品の続編や二次創作などを制作する時は、コメントなどで確認させて下さい🙇‍♀️ 完全なるパクリや無断転載は通報させて頂きます❌ 作品の一部参考にさせて頂く場合があります💦 コメント全部みてます!! フォローしている方の投稿は定期的にチェックしてる✨️ 私の作品が、少しでもあなたを癒すことができますように🍀*゜ ❥𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡❥2025.1/1 家族、友人:uru¦3度目の世界  時間があったら見てみてください♪

「星は、この世の何よりも眩しい。けれども、その眩しさは永遠ではない」 昔、誰かが言った言葉を信条に、私は此処まで生きてきました。 その道のりは決して安楽ではなかったけど、自分では結構満足している方です。 子供の頃憧れた花屋、お菓子屋、飴細工。夢を諦め、地味な布屋になったこともあった。でもそれはそれで、毎日が楽しかった。そう思えた。 いっときは元気で、いっときは泣いて、いっときは怒った。 学生のころの私は、弱気でおしゃべりが苦手でした。 でも中学一年生のころ、私の人生を一転させた、一人の友達が手を差し伸べてくれたのです。 今でもはっきりと覚えています。 あの光は、決して偽りでは無かった。同時に、本物でも無かった。あの光は、本体なのだ。 私という世界の中心。彼女はそんな太陽だった。 「星は、この世の何よりも眩しい。けれども、その眩しさは永遠ではない」 「だから」 彼女は続けた 「「人生」という宇宙の主人公となる星は、私。周りのどんな星よりも、絶対に眩しくなるはずなの。…けれども、その眩しさは永遠ではない」 「汚れた社会に「宇宙」が侵略されていって、「私」の眩しさはどんどんと衰えていく。 誰かは自らを慰め、誰かは自らを傷つけるように。 宇宙は広大で、可能性の塊。たとえいっときが失敗しても、まだたくさんの希望が残ってるんだよ」 「ほへえ……」 あの時の私は頭がパンクして、何を言っているのかさっぱりだったけど、今なら分かる。 でもさ、「私」が一番眩しくないと駄目っていうのは、本当に駄目なこと? あなたが太陽で、私があなたを照らす月。

6
4
月

ブーケ

「お元気ですか?」 令和七年五月十一日、母の日。 まだ少しずつですが、本格的な春の香りが近づいてきています。 改めて…今年もよろしくお願いしますね。 どんなお花がお好きですか? 昔、白色が好きだと言っていたので、 オルレアやヒナギク、百合やスズランに決めました。 花言葉も純粋や無垢、可憐や美人なんですって。 花屋さんにリボンでブーケを作ってもらったのは、今年で何回目でしょうか。 あとは買い出しとお花見です。 何か食べたいものはありますか? 今日は夜から雨の模様だそうです。 よくオクラ入りのカレーを食べたのを覚えていますよ。 ええ、今日の夜ご飯はそれで決まりですね。 桜桃もようのレジャーシート、少しお借りしました。 …あんまり使っていなかったので。 今年も無事、この国この地域に春が訪れてくれましたね。 一緒に来れなかったのは残念ですが… いつになっても大好きです。

6
0
ブーケ

真夏の夜の夢

「真里ちゃん、ごめんね」 いつも笑っていたあなたが、初めて悲しい顔を見せた。 あれはものすごい暑い、夏の真っ最中のこと。 ぐすぐすと泣きじゃくるわたしに、あなたは小さな飴玉をくれました。 「泣いてないで、ほら、アメちゃん。」 かんきついろの個包装を破って、でてきたのはみかん味の飴。 とろけるように甘くて、まるであなたの優しさのようだった。 あなたはいつも夏の夜に舞い降りて、よくおやつとか、ジュースを差し入れてくれました。 わたしの家は母子家庭。 お母さんはいつも忙しそうにしていて、なかなかかまってくれません。 そんな日々の中、まいにち来てくれるあなたと過ごす時間は、まるで真夏の夜の夢みたいです。 ときどきお母さんに見つかって、没収されたりするけれど。 でもなぜかお母さんは、あなたをみつけても無視するんです。 いつしかお母さんは、わたしに変なことをいうようになりました。 「真里、夜中は誰と話してるの」 「えっ?」 「最近、毎夜のように縁側で独り言を言ってるでしょ。」 「お母さん、本当に分からないの?」 お母さんには見えないのかな、 しかしある時を境に、あなたは来なくなりました。 九月の頭、あなたは久しくうちに来て、こんなことを言うのです。 「真里ちゃん、ごめんね。」 「もうこれないんだ」 いつも笑っていたあなたが、初めて悲しい顔を見せた。 「えっ。どうして?」 「私、本当は此処に居ちゃいけないの。」 「どういうこと…?」 横目で、ちらっとわたしを見つめる。 「えっとね」 「私、この世界に居ちゃいけない。というか、居ない筈なの」 えっ、いないはずって、どういうこと。 不安な表情はさらに眉をひそめ、口を軽くぽかんと開く。 「…私は三年後に亡くなった、あなたなんだよ」

10
5
真夏の夜の夢

全部

私はあなたが好きです。 優しいところ、勇敢なところ、不器用なところまで全部。 朝、友人と笑いながら登校する姿が、見えるだけで幸せです。 あなたの笑顔は嫌なこと、全部忘れさせてくれます。 部活で頑張っていること。 実は野菜が苦手なこと。 決して諦めないこと。 私は全部、知っています。 今日も頑張るあなたの姿が、私の栄養素。 将来は何になるのかな。 元気に育ってくあなたが好きです。 私の愛おしい一人息子。

12
2
全部

きらきらあつめ

ようこそ、虹の世界へ! ここは数多の「いつか」の記憶が集う場所。 そして私は、ここの管理人みたいなものよ。 どうぞ、彩られた記憶の欠片を楽しんでいってくださいな。 何か感想があればここに書いてくれると嬉しいです

5
0
きらきらあつめ

才能

私たちは仲の良い"ライバル"でした 高校三年生の秋、私はとある歌手のコンサートを見に行きました 彼女はとても歌が上手で、聞いているだけでうっとりするのです コンサートが終わったあと、私は隣の席に座っている少女に気がつきました ちょうど同い歳くらいの、薄桃色のワンピースが良く似合う子 会釈してみると、どうやら幼いころから歌手を目指しているらしいです 私はそんな彼女に強く惹かれ、いつの間にか仲良くなっていきました LINEを交換して夢を語り合ったり、 今何しているかとか 楽しく話していました そして大学一年生の時、私たちは小さな合唱団に入りました あまり売れていないところだったのか レッスンは厳しく、教師たちも怒りっぽい人たちでした それでも私たちは一生懸命にレッスンして、かなり真面目にやっていた方だったと思います いつだったのでしょうか 合唱団に入って一年生半くらいの時、彼女は気難しい教師ともすっかり仲良くなって、合唱の主旋律をつとめることが多くなりました 年齢にしては珍しいソプラノの歌声が、たくさんの観客さんを魅了したのでしょう といっても、観客さんの心を癒すことは私にとっても本願なのですが 不思議なことに、私は歳をとる度に彼女への気持ちが重たくなっていくような感じがしました それがなんの気持ちなのか…それは、決して悪いものじゃないことを祈るばかりです 相変わらず、たくさんのメゾに紛れて歌う私の声は誰にも届いてないんだろうな…なんて、暗いことを思う時だってありました そして私は決めたのです この合唱団を辞めることを。 そこそこ知名度が上がってきていましたが、私はこれ以上彼女の足を引っ張りたくないと思うようになったのです 私一人がいなくなったって、そんなに支障は出ないと思うし そして… 私はどうやっても、彼女を"越えられない" きっとそれが、辛かったのかな その結果大切な、かけがえのない友人を失うとしても。 もう、あなたがより高みに羽ばたいていく姿を身近で見ることはできなくなるでしょう 私は団長とあなたに手紙を出して、 意を決して扉を開きました。 もう歌わなくて良いと思うと、顔が緩んで、一雫の涙がこぼれてしまいました。

4
0
才能

瓶ラムネ

「あっち行こ!」 あなたは笑って 私の手をぎゅっと引っ張る 足が速いあなたはすぐに行ってしまったけど その手だけはちゃんと握ってた 「お小遣い前借りしたからだいじょぶでしょ!」 財布の中を覗きながらつぶやくあなた やっとお店についたところで 「瓶ラムネ2本ください!!」 元気に言うあなたのうしろ 私はひょこっと ショーウィンドウに映る商品を見つめてた 気づけば汗がだらだらで こんなに暑い世界の中で あなたは2本の瓶ラムネを 頬に当てて冷やしてた 冷えきったラムネをかごに入れて 自転車に乗った 「一緒に食べよ?」 私たちは公園の近くのベンチにタオルを引いて 笑いながらラムネを飲んでた くしゃくしゃに笑うあなたはまるで 赤く輝く一番星みたい 瓶の中のビー玉を指さして 「これ出せないかな?」 なんて言うあなたに 「出せるわけないじゃん」 私が言う。 すごくくだらない会話だったけど 私にとってはかけがえのない時間だった あなたはビー玉を見つめて 「いつかは忘れちゃうのかな」って。

10
4
瓶ラムネ

くらげ姫

ねえしってる? うみのとってもふかいところに くらげのかさのすかーとをつけた かわいいおんなのこがすんでいるのよ そのこはとってもかわいいけれど ちかづいちゃだめよ たべられちゃう。 くらげ姫のおなかのなかで くるしくもがき あばれる わるいこどもたち そのこたちがながしたなみだ おおつぶのすいほうになって りくのほうへかえっていくの たべられちゃったわるいこたち くらげになってでてきました。 こどもたちの いたずらで こらしめられてしにました。

4
0
くらげ姫

ぼろぼろになったオルサ

ある町のはずれに、廃工場がありました。 その工場はいつからそこにあったのか、いつに廃工場になってしまったのか、近くの人々も誰も知りません。 その工場はぼろぼろで、至る所に蜘蛛の巣やカビが生えていて、まさに物語の中のよう。 そんな廃工場の中に、作りかけのロボットがいました。 ロボットはいつしか工場の外へ這い出ていって、町の方へと向かいました。 はるばるやってきたぼろぼろのロボットを見た子どもたちは大笑い。いつしかオルサと呼ぶようになって、会うたびにどこかを悪戯しました。 もちろん所有者などいないので、落書きなんてやり放題。 「こいつの目、ぼろぼろだぜ?みすぼらしいから取ってあげよう」 そう言って顔のパーツを剥ぎ取られたこともありました。でも、オルサは泣いたり反抗したりせず、ただただ 「そう、そう」 と、笑って言うだけでした。 いつの日かオルサはとてもみすぼらしいロボットとなって、今にも壊れてしまいそうな程でした。 両手と右足、左目、アンテナをもぎ取られても、ロボットはいつものように 「そう、そう…」 と消えそうな声で言いました。 いじめていた子供たちももう大人になった頃、ロボットはついに壊れてしまいました。 「……」 何も言えなかったけれど、その口と片目だけはちゃんと、その時まで優しく微笑んでいました。

13
2
ぼろぼろになったオルサ

ゆめのなかのおんなのこ

ふわふわふわわ わたしはゆめみるおんなのこ きらきらかがやくなゆめのなか わたしはふわふわうかんでるの ずっとさめないしあわせなゆめ あなたもひとつごいっしょにいかが いやなことはぜんぶきれいにわすれて たのしくふたりでおどりましょ? きらきらきらら わたしはいつでもゆめのなか ふわふわふわわ うかんでるの

5
2
ゆめのなかのおんなのこ