大庭央太

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大庭央太

初めましておおばおうたと申します。 下手くそな文章しか書けないけどそれでもよければぜひ僕の文を読んでみてください。

仮面多重格 一話

ブーーー!! スマホが鳴ったか、ポケットからそれらしき震えがした。 僕はふと、ポケットから震えの正体を取り出して電源をつける。 「『大雨注意報』か………」 スマホの電源をつけて真っ先に目に飛び込んできたのがこの通知だ。現在、進行形で日本に大型台風が近づいてきているらしい。 教室の窓際の席である僕は、軽く横目で窓を眺めるだけで室外がどれほどの状況かはいつでも確認できる。 暇な時はボーッと外を見るのが僕のいつもの姿だ。だからこそいろんな景色を見てきたが、今回ばかりは今までとは少し違う気がする。 「これゃひでぇな〜」  「だな〜」 その声は前の席とそのさらに前の席のいわゆる陽キャ男子の武田と宮本だ。まぁ正直僕とは面識もほぼ無い奴らだ。 「よーし、授業始めるぞー」 担任の岩倉の声で一斉にクラス中が静まり返り、立ち歩いていた生徒はすぐさま自分の席に戻り腰を下ろす。 「起立、これから数学の授業を始める。礼!」 「「お願いしまーす」」 「お願い………します……」 僕も小声でそう言う。 そして外は土砂降りの中、六限目の授業が始まった。

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仮面多重格 序章

人には、「作った性格」がある。 なぜ性格を作るのか。 それはどんな時にもその性格が使えるからである。 友達と話す時も、上司と話す時も、好きな人の前でかっこつける時もいつだってどんな時だってそれは使える。 だが、それ故に「作った性格」と本当の性格が全く異なるということが生じてしまうのだ………… −−−−− 「もうー、雪原さん、またシャツ脱ぎっぱなしじゃないですか」 「んー?あーメンゴメンゴ。洗濯機入れてちょ」 「はぁ、わかりましたよ。全く、本当にあなたって人は」 これが少年−−桐谷陽太郎の日常。 それは学校一の才女−−雪原沙織との二人だけの同居生活。

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自らの手で

⚠︎本当にグロい仕上がりになっています。ごめんなさい!! 「痛い、熱い、痛い」 室内気温はたかが二十度くらいなのにあついのは、右脇腹当たりに包丁が刺さっているからだろう。まるでダムの放流時のようなくらい勢いよく血が出てきている。まず軽傷で済むことは不可能だろう。 「あっ…………ハハ、ハハハハハ、ハハハハハハハハハハハ!!!」 狂ったように笑い始めるのは俺の女房だ。 今日、俺と嫁で大ゲンカをした。理由は、俺が会社主催の飲み会に行ったところ、その席に女性が居たから、浮気をしているのではないかというわけだ。 俺の嫁はいつもそうだ。毎回、一人で外出したら必ず「女はいた?」って聞いてくる。 毎回だ、いつでもどこでも外出した日は必ず。 それは多分、メンヘラというやつなのだろう。メンハラって言うのはとにかく自分が一番でいたいという願いが強くなりすぎてしまったが故に同性の他者に近寄ったら、それは自分への愛が冷めてしまったのではないか?と錯覚してしまうような人のことを指す。 結婚始めの頃は本当にいい関係だったのに。 流石に限界を向かえた俺は今日嫁に逆ギレをしてやった。 それが後々酷い後悔をするとは知らずに。 そこからは、どちらともヒートアップしていき、悪い口調になった頃嫁は言い出した。 「………私、あなたが愛してくれないのなら今すぐにでも死ぬ」 「フッ、勝手にしろよ!」 「えっ?…………………」 長い沈黙の後彼女は言う。 「!?わかった、私も死ぬからあなたも死んでねぇお願いお願いだから」 「はぁ?何バカなこと言ってんだよ、良い加減冗談もやめにし……ろよ…..」 彼女の右手には先端の鋭く尖った突起物が見える。 「おいおい何考えてんだよ。それ包丁?って、嘘だろ」 「嘘なわけないじゃない。結局あなたは私のことなんか体目当てで近づいて結婚したんでしょ、本当最低。このクズ男めが!」 彼女の怒鳴る声が部屋中に響き渡る。 「ちょっ、と待てよ落ち着けっておい、聴いてんのか?!」 彼女はそんなことお構い無しに近づいてくる。 俺は何とか逃げようと後ろに下がるが遂には壁に体が当たってしまい、もう完全に逃げられない状態になってしまった。 「ぁあ、ごめんねぇ私はあなたを愛していたけど、あなたが私を愛さないのならやっぱり私もあなたも死ぬべきよ」 「嫌、だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だイヤダイヤダ、いや…………だ…………..」 グサッ!! その瞬間、俺の身体から真っ赤の液体が一挙に流れ出した。 仰向けに倒れた俺は嗚咽の声を出す力さえも遠のいていき、やがて意識が薄くなってきた。 横目で自らの身体から出ている液を見ているとさらに目の前で、妻が倒れるのを見た。 「ぁあ、ゆ…….み……...................」 次の瞬間夫 和馬は命を落とした。

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「皆さん、夏休みどう過ごしましたか?」

こんにちはというより、こんばんは。いまこの文章を著者しております、大庭央太と申します。ここ数日は全国的に台風のニュースでテレビをつけてもそのことに付きっきりなので、少し飽きを感じでおり、久しぶりにここで文章を作成しようかと思っているこの頃です。さて、早速本題に入りたいのですが、皆さんは“夏休み“どう過ごされましたか?あっ、いえ、ごめんなさい。唐突すぎましたよね、そうですね……ちなみに私の夏休みは家でずっとのんびり過ごしていました。どこにも行かずです。(本当にごめんなさい。つまらないですよね。ずぼらな生活を送っていました)そこで、こんな私に救いの手を差し伸ばして欲しいのは皆さんです。SNSもなにもやっておらず、こんな事を話すほどの友達もいないこの惨めな私に、ぜひ皆さんの夏休みの過ごし方を教えてもらい、今度からの長期休みの参考にさせて欲しいと思っています! 自分の夏休みにやった事を教えても良いよ。という人はぜひともコメントをして教えていただきたいです!お願いします! 著者 大庭央太

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「俺の周りの女は女子力が低すぎる」2

「はい、これで授業を終わります」 「なあ、今日カラオケいかね?」 「ねえねえ、川崎さん」 六限目が終わった途端にクラス中がうるさくなってきた。みんな放課後の話をし始めるのがこのクラスの暗黙の掟みたいなところはある。 俺は、そんな掟なんて守らず、帰りの準備をしていた。教材もろもろしまったあとに引き出しの奥深くに手を差し伸ばすとそこには数学の宿題ノートがあった。 「あ、入れてなかった。すぅ、それよりもトイレに行きたいな。よし、先に行こう」 めんどくさいため、「先にしまってから、トイレに行く」という行為をせずにそのままトイレにいってしまうところは、俺の悪いところではあるが大好きなところである。 トイレから帰ってきて、ついにノートをしまおうとしたらふと、話しかけてきた。 「奨真、一緒に帰ろうぜ」 そう言い、俺に話しかけてきたのは大親友の戸塚優太だ。こいつは中学から一緒でずっと同じクラスになり続けてきたため仲良くなった。優太は、顔もよく、性格もよく、サッカー部のエースだったため中学からめっちゃモテていたが、あいつは去年ずっと好きだった女子に告白して振られたことから一気に恋愛には興味がなくなって、女子ともあまり話さなくなった。 まあ、今でもサッカー部のスーパールーキーなんか呼ばれたりしてめちゃくちゃモテてるんだけど。 「あれ、今日部活は?」 「今日は休みだぜ」 「何言ってんだよ戸塚、今日は普通に練習あるぞ」 「あれ、そうだっけ。あー、悪い奨真一緒に帰れねーわ」 「わかった、じゃあまた明日な」 「ああ、また明日」 優太とは、高校に入ってからあんまり一緒に帰っていない。多分、片手で数えられるくらい。中学のときは、ほぼ毎日一緒に帰っていた。 今も中学の時から優太の部活が終わる時間は一緒なんだけど、俺も毎日奴の部活が終わるまで図書館で勉強していたから一緒に帰れたんだがな。まあ、もう高校生になってまでそんなことはしない。 「ガタン」 靴を地に落とす。そして履こうとした瞬間思い出した。 「うーわ、数学の宿題のノート入れるの忘れたわ」 もうここまで来ると逆に思い出したことに対して、キレてやりたいがそうはいかない。 見て見ぬふりをしたい。しかし、あのノートが無ければ今日の宿題はできないため明日残ってやっていかなければならないのだ。それは、できるだけ避けたい。はあ、しょうがない取りに行くか。 「はあ、はあ、うぅ、結構疲れたな」 下駄箱から全力疾走できたため、息が上がってしまう。 うちの学校は一年生の教室が4階にあるため、歩いてのぼっても結構疲れるのだ。なぜだか3階に二年生の教室で、2階に三年生の教室という訳のわからん配置になっている。一年生の教室を2階にしろよ。 そう心で思いつつも、ついに教室の目の前まで来た。 しかし、今日はいつもと違う空気感が漂っている。 何というんだろうな、すごい中に入るな系の感じがした。 しかし、ここまできて引き返すことなんてできるわけがない。しかも、宿題のノートを入れ忘れたんだぞ、プラスに数学というこれまためんどくさい教科の。これは絶対に取らないといけないだろ。 だが、そう簡単に撮らせてくれないのが神様のいたずらだ。 しかし、今、俺はとてつもないほどのやる気に満ちている。絶対にこの勝負には負けない!!。 がんばれ三浦奨真!この空気との戦いに勝つのだ。 その覚悟がどこから湧いて、なぜこんなに張り切れるのか全くわからないが勇気を振り絞って中に入るしかない、 「うわ結構、人いるな〜」 いきなりドアを開けて、「数学の宿題のノートを教室に忘れたから取りに来たんだ。あはは」なんて言ったらバットエンド確定なため、まずはとびらの上の部分の透明なガラスから少し中を見てみる。 「えっとー四人いて、全部男子か。ははーん、さては奴ら男子だけであんまり他の人に聞かれてはダメな話しをしているな。特に女子には」 他三人は立っているのに一人椅子に座っているあの子が気になる。 なんか、あんま見覚えないんだよな。 「ねえ、川崎さんいいじゃんちょっとだけだからさ、ホテル行こうよ」 「…………」 ん?川崎って、あっ、もしかしてあの子、川崎さんか。あーだからあんまり見たことがない気がしたのか、はいはい、なるほどね。 「そうだよ、ちょっとだけでいいから。頼むよ〜」 「………………」 どうやら俺がいま見ている光景は、よく恋愛漫画とかにあるヒロインがナンパされている状況だ。まあ、ホテルに誘うのはナンパかはわからないけど。 ベタな展開だとここで主人公がヒロインのことを助けてその姿を見たヒロインは主人公にゾッコン!?みたいな感じで進んでいくんだろ。まあ、残念なことに俺はそんな事をやるような柄じゃないしな。 ただ、この状況をぼーっと見てることしかできないんだ。 「ほら、川崎さん!」 「ぅ、ぅ、う………………」 「え、なんてった?」 「うるせんだよ、おめーら。くらえ!!!」 「ブシュッ」 「ううーあ、」 「何すんだテメーオラー!」 一人が顔面を殴られ、他の二人が川崎さんのことを殴り始めた。 えっ、嘘だろ何が起こってるんだよ。てか、川崎さんつよ〜、ちょっとイメージと違いすぎてきたんだけど。あれ本当に女の子ですかねー。あー、いかんいかん差別用語に繋がってしまう。 これを見て見ぬふりをしてる俺は大丈夫なのか?。 しばらく殴り合いをただ見つめていた。そのため、あんまり時間感覚はなかった。でも、5分くらいたったところだったろうか。 「オラーくらえ、渾身の一撃!」 「バンッ」 「うおー、俺はまだやってや……」 「はあー、はあー、はあー」 やっと殴り合いが終わったらしい。でも、この後どうなるのだろう。 「ガラン、」 ドアが開く音がした。それと同時で、俺の背筋が凍りつくように寒くなった。そう、ドアを開けたらすぐのところに俺はいる。ただ、川崎さんの開けたドアとは反対のドアのすぐのところに俺はいる。しかし、気づかれるのも時間の問題だ。 「カタ、カタ、」 やべ、こっちに来る。 「カタ、カタ、」 あー、もう無理だ。 「カタ、カタ、」

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「俺の周りの女は女子力が低すぎる」

肌寒い時期も終わりやっと春の訪れを感じる気候になってきた。 とは、言ってももう5月なんだけどね。 元々、今年の冬は例年よりも長いと言われていた。テレビによると「今年は5月上旬くらいまで寒い時期が続きそうです。ここ数年よりも長いので、体調には気をつけて、過ごすようにしてください。それでは、次に、、、」 と言っていた。ここ数年はは三月半ばくらいで大体終わっていたのに今年は少し異例らしい。 まあ、つい最近まで家に雪が積もって妹と一緒に雪遊びをしたからな。(ちな俺は16歳。あ、妹は12歳だ) 雪遊びはどんな年齢でも楽しめるのだ。 いわゆる”シスコン”と呼ばれるものではない。ないからね!。(まあ、妹は大好きだけど。) そんな事を考えながら朝のホームルームを待っていた。 「よーし全員いるから、今朝のホームルームを始めるぞ」 「今日は、このクラスに大事な発表がある。よく聞い ておくように」 ふーん、どーせ大事な発表とかいってまたいつもの先生の馬鹿みたいな家の話なんだろな。 なぜだかうちのクラスの担任の髙橋は、よく昨日家庭で起こったことの話ばかりする。しかも、朝のホームルールの時間にだぞ。ありえないだろ。 まあ、一応説明しておこう。 子供は二人で男の子と女の子が一人ずつで、奥さんに高橋本人という計四人で暮らしているそうなんだが、長男のほうが非常に暴れん坊で、まだ四歳だというのに棚に置いてあるライターを片手でつけられるらしいのだ。そういえばこの前、「毎回そんなことばっかやるからこの間家を追い出してやったたんだよワッハッハッハー」なんて問題発言を高橋は平気でしていた。先生として大丈夫か? いやーしかし、今の時代四歳の子どもも侮れないなんて厳しい世の中だ。 「今日からこのクラスでお前らとともに過ごすことになった、川崎だ。みんな仲良くしてやれよ」 どうやら、今日はいつもの高橋の家庭の話ではなく、転校生の“川崎”という女の子がきたらしい。 「どうも、川崎羽織と申します。これから一年間よろしくお願いします」 短髪の髪に、ちょっと長めのスカートを履いているためかはわからないが、どこか少し男っぽい。というのがまず最初の印象だ。 背は、160半くらいだろうな。俺より5、6㎝小さいくらいかな?。 奥二重な、まん丸の瞳はまるで、億は軽々超えてくるダイヤモンドのようだった。 まさに、うちのクラスの変態男子集団どもに好まれそうな見た目をしている。 「おい、あの子結構かわいくねーか?」 「俺タイプかも」 ほら、始まった。このクラスの男子連中はマジで変態が多い。 なんたってあいつらは新人の英語の教師が日本語がまったくわからないからって、休み時間わざわざ職員室に駆け寄り、「母乳を揉ませてください!」なんて、他の先生がいる前で十人近く集まり大声で言っていたからな。当然、放課後に高橋に呼び止められ約2時間程お説教をくらっていた。 俺は、職員室にプリントを届けに行っていたため、たまたまその光景を見てしまい、「ざまぁねーな。」なんてその日の風呂の中で思い出しながら腹抱えていたからな。 あー、転校生の川崎さんどうなってしまうのだろう。まああんまり目立たないでいてください。 「えっと、川崎の席は三浦の隣だな」 ん、俺の隣は、ああ、空いてるな。 あ、そういえば言ってなかったから、遅れた自己紹介をさせていただきます。 俺の名前は、三浦奨真。 これと言った取り柄のないただのその辺にいるしがない高校生だ。身長は普通、顔も普通、勉強も普通。 ここに、友達もいないという設定があればまさに、恋愛系漫画の主人公なんだが、友達ならいる。 以上で自己紹介を終わります。(いや、マジでこれくらいしか紹介することないんだって。) そう、1人心の中で喋っていたら、「ジーー」と椅子を引く音がした。 あんまり、コミニュケーション能力は高くはない方だと思うのだが、転校生が隣の席にきたのだ仕方なく挨拶をしざるおえない。 「こんにちは、川崎さん。俺、三浦奨真って言言うんだ。よろしく!」 「……………」 「よし、じゃあ一限目初めていくぞー」 一瞬何が起こったかよくわからないまま先生が話し始めたため、状況を理解するのに少々時間がかかった。 俺、無視された?いや、そんなことはない。ただ、声が小さくて聞こえなかっただけだ。 そうやって自分を追い込みたい。 もうー、川崎さんたらシャイなんだから。 しかし、そんなことはできないのである。 はあ、マジかよ、せっかく勇気出して話しかけたのになんで無視なんかされないといけないのだ。 俺は、こういうのを必要以上に気にしてしまうタイプなんだよ。うわーこれでちょっと喋りづらくなってしまったじゃん。 転校生の川崎羽織という女子に無視されてしまった。今日は良い日では無さそうな気がしてきた。 続く

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「S級美女を振り向かせるまで。」2

とういうことがあったのだ。 あーもう、思い出しただけで吐き気がしてくる。最悪な思い出だ。それ以降嶺原とは喋れなくなった。何とか今年も同じクラスということは免れた。 そんな感じで人と喋るのは怖いのだ。たぶん、俺が立花に喋りかけたら死ぬほどキョドッて、何を言っているかわからなくなってしまうだろう。でも、この感情を心に留めておくのは無理があると思う。あー何で俺は好きな人に告白したいという気持ちはあるのに、ここまでコミ症なのだろか。そう自分に呆れていたら先生の声がした。 「よーしお前ら今日は席替えをするぞー。」 「ええ〜」 「マジかよ」 クラス中で悲鳴や不満の声が漏れていた。今の席は前席替えをした時に先生が自由に決めていいと言った席なのだからみんな変えたくはないのだろう。それに、次席替えをするときはくじだと公言していたのだ。まあ、俺には全く関係のない話なんだがな。  適当な事を考えていたら、ふと思った。 「もしかしてこれはチャンスなのでは?」 この席替えでもし立花の隣の席になれればそこから良い関係が築かれ、仲良くなり、最終的に告白をする。そういうシチュエーションが見えるはずだ! 「ほら、どんどん引いてけー」 「立花は、7番だな」 七番はえっと、一番窓側の後ろの席か。 そこらの男子からは立花さん7番かよ、うっわおっし俺八番だわ。そんな感じでみんな立花と隣になりたいそうだ。 あちこちからこんな声が上がるためちょっと緊張が増してきた。 そろそろ俺の順番が来る。 内心、まだ心の準備ができていないためすこし手汗をかいてきたが、そんな事を気にする間もなく、ついに俺の番が回ってきた。 えっと、立花は7番だよな。しっかりと頭で立花の番号を振り返りながらくじ引きボックスの中に手を入れた。 さあ、どうする川山。今、手で触った感じだと真ん中あたりに二つくらいで、右下に三つくらいか。そして、一番左上に一つあるな。結構後の方に引いてるもんな。思ったより少なかった。 さあ、この六つの中から7番を引き当てなければならない。何の予兆もない。どれが正解なのだ。全くわからないまま数秒引かないでいたため、先生に言われた。 「川山、どれでもいいから早く引け。後ろが待っているぞ。」 「あ、はい。すみません。」 やべ、ちょっと考えすぎたか。すぐに引かないと、というプレッシャーが余計俺を焦らせる。 やべ、マジでどうしよ。このまま考えてるだけじゃダメだ。 えーい、もうこうなったらヤケクソだ。一番俺に似てるこいつだ!! 引いた紙をもうボックスの外に出してしまった。これで後戻りはできない。覚悟を決めてその紙を先生に渡した。 「川山は、7番だな。」 その言葉を先生が発した直後俺は唖然として立ち尽くしていた。そして、それと同時に一気に心臓のボルテージが上がってきた。どうしてだ、立花と隣の席になれたのだ。なのにどうして俺は今こんなんなのだろうか。やっぱり、俺には立花と隣の席になることなんて無理なのか?でも、こうなった以上くよくよ言ってられない。 しばらくそんな感じでつったっていたら、「席を動かせ。」という声が聞こた。俺は決心して席を移動したのだ。

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「S級美女を振り向かせるまで。」

私立山ケ左高校。俺はこの学校の二年生川山広輔だ。 突然だが、俺には好きな人がいる。その名は、立花蒼。彼女は学年トップの学力と抜群の運動神経の良さで成績はオール5。プラスに生徒会会長でありながら売れっ子アイドルグループハーレムKのセンター。 そう、彼女は全てが揃った完璧美少女なのだ。 そんな女の子だ。必ず告白して成功してみせる。 だが、問題がある。この子に恋心を抱いてしてしまったこの川山広輔はまだ内のクラスで一言も会話を交わしたことはない。なんなら、進級してからまだ生徒とは一度も話したことがない。(約一月経過。) そう、非常にまずい状況なのだ。いやさ、普通に考えてみろよ。高一の時から友達なんて1人もいなかったし、あの辛い悲劇が思い出される。 −−−−−−−−− くっそ、何で俺が補習なんかしないといけないのだ。 運悪くまさかの数学で赤点をとってしまったのだ。中学までは得意教科であった数学なのに。やっぱり高校だと結構レベル上がるのかな?そんなことを考えながら教科書を開こうとしたら。 「ねえ、川山君だよね?」 そう言って喋りかけてきたのは、俺と一緒で補習を受けている隣の席の嶺原由香だ。 てか、隣の席なのに名前を問いかけてくるのはひどくないですかね。 確か、こいつは一つ上の山口先輩と付き合ってるって聞いたな。あ、ちなみに俺がどうやってこの情報を手に入れたかというとゴッほん、友達から聞いたのだ。(嘘) まあ、本当はこの前の昼休みに食堂で飯を食っていた時にくだらない男子生徒たちの会話を聴いていただけなのだから。 別に盗み聞とかじゃないから。 「そうだけど。」 と軽く返事をした。 「あっなら、ちょっと頼み事があるんだけど?」 「なに?。」 「今日、補習が終わったら先輩の家に行くんだけどさー、宿題終わってなくてちょっとでいいから見せて欲しいんだよね。」 そう言い彼女は目をきらびかせて言ってきた。 「ちょっとだけなら別にいいよ。」 「サンキュー」 特に見せる理由なんてないし、ましてやこっちの時間が削がれるだけだ。でも、初めて女子から頼み事なんかされてしまったのだ。断れるわけがないだろう。 まあ、こいつは彼氏持ちだから狙うなんてことありえないけどな。 席を横に向けて座り、手でノート見えやすいように持つ。そんな感じで何十秒かやってると、嶺原が口を開いた。 「あの、川山君さ、これW言ったWほうがWWW。」 謎のことをいきなり言い出した。え、なになに俺なんか顔についてる?いや、そんなはずない。さっきトイレに行った時に鏡を見たがなにもついていなかった。もしかして、ニキビが最近増え始めたことがバレた?クッソせっかく前髪伸ばして、隠してたのに。いや、ありえない。視界に髪の毛が写っているためそんなはずがない。じゃあ何だ一体何で彼女は笑っているのだ? 「どうかしたの?」 「川山w君wよく聞いてねWWW」 「うん」 「チャWチャWチャックWがWWW」 そう言い彼女は腹を抱え出し始めた。 嘘だろ。 「うゎゎゎーーーーーー!!!!」 −−−−−−−−−

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