オルカ
82 件の小説オルカ
どうもこんにちは!よろしくお願いします〜 アドバイスとかはよほどしっかりしたやつじゃないと受け付けてません。自分のやり方を貫いていく精神です。 言葉遣いとか間違ってますよぉ〜とかだったら遠慮なく言ってください。マジそのままは恥ずすぎるので 追伸 妖怪だって、スマホを弄ってもいいじゃないか!
白フクロウのホワイトムーン 第二羽
この池はとても広いのです。それこそ森一番の大きなけやきの木を五つ並べたほどの大きさがあるのでした。 そんな大きな池でも、ホワイトムーンがちょっとした運動に一番端まで行って引き返し、また巣に戻る感じのちょうどいいサイズなのでした。 それに、ホワイトムーンはカルガモのお母さんのもとで育てられましたのでとても息が持ちました。 なので、十回ほど息継ぎをすれば端に着くことが出来たのです。 潜っている時の水の中は、とても素晴らしいものでした。エメラルドのような深緑をした海藻や、まるでサテン生地の高級ドレスを着ているような尻ビレを持つ魚でいっぱいなのでした。おとなしいカメもたくさんいます。ヤゴもいて、コイも、コイの赤ちゃんも、どっさりといました。しかし、そんな池の中にも、人間たちが捨てて行ったツボやらビンやらがたくさん沈んでいました。 それを見るたびに、ホワイトムーンは悲しくなるのです。 ”みんなの池なのに、ゴミなんかを捨てるのはたちの悪い人間なのだな…“ と。 何回か池を往復した時、ホワイトムーンは眠たくなってきたので、もう巣に帰って眠ることにしました。 いくらフクロウが夜行性と言っても、ホワイトムーンは夜に本格的に活動した事は、今まで一度も無かったからです。 「ねむたいなぁ。でもこのまま巣の中に潜り込んだらみんなびしょ濡れになっちゃう。」 ホワイトムーンは眠気を我慢して、ブルブル羽根を震わせ水を弾き飛ばしてから巣の中に潜り込みました。 次の朝、ホワイトムーンは寝坊してしまいました。 起きるともう皆んなは池のふしにいて、ホワイトムーンが起きてくるのを待っていました。 「ごめんなさい寝坊しちゃった。」 ホワイトムーンが謝りながら合流すると出発です。 朝のルーティンは、基本的に草の群れの中に入って、カメムシの仲間やミズカマキリといった朝ごはんを皆んなで探すのです。ホワイトムーンが一番好きな幼虫はシロアゲハのイモムシでした。カルガモのお母さんが、ホワイトムーンを拾ってきた時、初めて口に含ませてくれたのが、太ったシロアゲハのイモムシだったのです。 ホワイトムーンは早速シロアゲハのイモムシを見つけて、二つに分け、一つを弟の口に含ませましたが、どうもその味が気に入らなかったようです。ぺっと口から吐き出してしまいました(そのもったいないイモムシはホワイトムーンがちゃんと食べました)。 ヒナたちが好きなイモムシは、どうやらアオスジアゲハのイモムシのようでした。 ホワイトムーンも試しに食べてみたのですが、アオスジアゲハのイモムシは、ホワイトムーンの好みの味ではありませんでした。 少し苦くて、毒のような味がするのです。そして渋柿のように、とっても渋いのでした。大人の味ってやつです。 ホワイトムーンは弟妹たちに、昨日の夜、この池の端まで行った事を話しました。そして、そこらに生えていた草のくきを引きちぎって、自分のくちばしの鋭さを見せました。 やさしいカルガモのお母さんは、何も言わずにニコニコとイモムシを取っているだけでした。 一羽のヒナが言いました。 「お母さん。この池の水はキレイだね、ここの水がキレイって事は他の池の水もキレイなんじゃないかしら?」 とね。 「いいえ。そうじゃないんですよ。他の池の水は、人が使ってしまってとても汚いの。ここも見つかれば汚くなってしまうわ。」 と、カルガモのお母さんはゆっくり答えてやりました。 「へぇ、そうなの。僕も早く飛べるようになって、他の池を見てみたいなぁ。他にもきっとここと同じようにキレイな池はあるよね、お母さん。僕が見つけてあげるよ。」 と、そのヒナは言いました。 「そうねぇ。そうしたら他のカモも安心してくらせるものね。人気の多いところならそりゃカルガモも口が悪くなるわ。」 とお母さんは言いました。 ホワイトムーンはふと考えました。 「私に優しくしてくれていた女の子はどうしたかなぁ。一人で寂しくしていたら嫌だな。」 と、ホワイトムーンは心の中で心配しました。 一年後。 ホワイトムーンはすっかり大きくなって、ほんものの白フクロウになりました。 ヒナもみんな大きくなって、巣立ちして、今頃どこかで巣を作り、かぞくを作っているでしょう。カルガモのお母さんもすっかり年をとってしまいました。でも、ホワイトムーンには相変わらず優しくしてくれました。 ある日。ホワイトムーンはお母さんに聞きました。 「お母さん。私も旅立っても良いですか?」 カルガモのお母さんは、やっぱり昔と同じ声で言いました。 「良いですよ。もちろん。でもたまには帰ってきてね。」 ホワイトムーンはうなずき、その夜旅立ちました。 ホワイトムーンはもう飛べるようになっていました。その大きな翼は、月光に反射してダイヤモンドのように光り輝いているのでした。 故郷の池から少しいくと、小さな池が見えました。 キレイな深緑でしたが、少々うす黒くなっていました。 ここでも一泳ぎしました。なにしろホワイトムーンは泳ぐのが大好きでしたからね。 また少しいくと、今度は川が見えました。 でも、昨夜の雨のせいで、どす黒く、そして濁流が渦巻いていました。 残念ながら泳ぐ事はままならなかったので、そのまま通り過ぎました。 また少し行くと優しい黄緑色の丘になりました。とうとう他の森に入ったのです。 ホワイトムーンはチラッとカルガモのお母さんたちが住んでいる故郷の森を見ました。とても深い緑です。とてもではありませんが、人間があの深い緑を超えて、池に来る事はないでしょう。 そう願いたい。とホワイトムーンは密かに思いました。 あの美しい森、池が人の手によって壊されてしまうのはとても嫌です。想像するだけでも、身が切り裂かれる思いがします。それに、人間が池を見つけたら、カルガモのお母さんは捕まえられ、食べられてしまうに違いありません。ホワイトムーンは、人間が優しいカルガモでさえ食べてしまう事を知っているのでした。 そんな事を考え、ホワイトムーンがゾッとしていると、木々が晴れ、小さな村に出、やがて町外れに出ました。 ホワイトムーンはそろそろお腹が空いたので、時計塔の上にのって食べ物が無いか探しました。 何か、この町は懐かしい気がする。とホワイトムーンは思いました。 あながち、ホワイトムーンのこの気持ちは間違いではなかったのです。この町はホワイトムーンを昔飼っていた女の子が住んでいた町だったのです。しかし、女の子はもう引っ越してしまっていましたし、ホワイトムーンは大して何も思わずに、飛んで行ってしまいました。あいにく、この町にはホワイトムーンにパンをくれるような人はいなかったのです。なので、別のもっと大きな町に行ってパンをもらおうと思ったのでした。 運の良いことに、次の町はとっても大きくて、世話焼きでパンを分けてくれる愛想のいい鳩の奥さんもいました。ホワイトムーンはしばらくこの町にいる事にしました。
メモリー
人はそれぞれ色々な色のメモリーを心に持っている。 あの子は桃色。 あの子は黄色。 あの子は青。 大抵は色鮮やか。 おや、あの子のメモリーは真っ黒だな…。何か嫌な過去でもあるのかな…。 と思ったら、海苔が大好きなだけだった。
猫の足
猫の足 チキンみたいで おいしそう
メンヘラの箱
昔々あるところに小さな可愛い女の子がいました。 女の子の家には、小さくて不思議な箱がありました。 女の子は、家の人に、「その箱開けたらチェンソーでぶった斬るからね。」と言われていましたが、女の子はチェンソーなどボコボコに出来るほどの腕力を持っていましたので、もし不思議な箱を開けしまっても、全然平気でした。 ある日、家の人(下僕)が買い出しに出掛けていましたので、女の子は退屈していました。 パチンコをするお金も無いし、いっそのこと不思議な箱を開けて中に何があるか見てみよう…そう、女の子は考えました。 考えたらすぐに行動に移す子でしたので、女の子は早速物置部屋に入って、無様に転がっている不思議な箱を見つけ、電子ロックを解除してから、不思議な箱を開けてしまいました。 するとどうでしょう。不思議な箱を開けた途端、箱の下から、気持ちの悪い手足が出て来ました。 女の子はその手足をなんとも思わず、一本引きちぎって花壇に埋めました。 気持ち悪い手足は、足を一本引きちぎられるとうんともすんとも言わなくなり、真っ赤になって静かになりました。 それから一年経った頃、庭の花壇から、おかしな花が咲きました。 人が近づくとキャーキャー甲高い悲鳴をあげ、ツルをぶん回して髪の目をめっためたにしてしまう花です。 女の子は早速その花に近づきました。 花はキャーキャー甲高い悲鳴をあげました。 しかし女の子は事前に高級な耳栓をつけていましたので、花に近づいていきました。 女の子が近づくと、花は女の子の髪をめっためたにしようとツルをぶん回し始めました。 しかし、女の子の髪の目はダイヤモンドよりも堅かったので、ツルに叩かれてもびくともしませんでした。 花は女の子をねじ伏せようと1時間近く奮闘していましたが、やがて女の子に引っこ抜かれて枯れてしまいましたとさ。 めでたしめでたし
大晦日
みかんとこたつ 好きなもの 鍋と餅? もちろん好き 餅だけに 紅白と歌? うん 好き 初日の出と初詣? 屋台がいっぱい出るから好き 浴衣とお守り? 和風で可愛いよね 年越しそばと…団欒 大晦日なら当たり前 でもやっぱり 家族みんなで寝る布団が最高
七匹猫の始まりの物語 十一話
十一 七人、帰れなくなる。 「どうしたんですかっ⁉︎冬木先輩!」 水月を引っ張りながらやってきた八重は早速冬木と梅雨に訪ねる。 「それがね……。」 八重達を肉眼に捉えた冬木は、とても言いにくそうに話し出した。 「うぇええええ!?帰れなくなった!!!?」 数分後、話を聞き終わった水月は大いに叫んだ。 「そうなのよ。どうやら私達が美術館で作品を見ているうちに、人間界と妖怪界を繋ぐ回廊の点検が始まっちゃったみたいで…。どうやら今日が点検日だったの。不幸の重なりね。私も確認してなかったから、ほぼほぼ私の責任だわ。ごめんなさい。」 梅雨の手を引きながら、深々と頭を下げる冬木を慌てて八重は制す。 「いえいえ!?先輩のせいじゃありませんよ!」 八重の叫ぶ声に、冬木が疲れた笑みを見せる。 「優しいのね、八重ちゃん。でも…困ったわねぇ。点検って最低でも一週間はかかるでしょう。一週間も泊まれるお金、持ってるかしら。最悪の場合野宿になるわねぇ…。」 「ん?何どしたのみんな。」 とその時、呑気に深広が帰ってきた。 あ、まずい。と八重が思った瞬間、深広の顔面を水月のパンチが思い切りめり込んだ。 「いった!?なんだよ急に!」 鼻血の出る形の良い鼻を押さえながら、深広が水月に訴える。そんな深広をよそに、何故か水月は嬉しそうな顔をしていた。 「よっしゃ!一回アンタの呑気な顔にパンチ喰らわせたかったんだよね〜!これで一つ夢が叶った。」 「ちょっと水月…。」 八重がそう水月に言うと同時に、空が帰ってきた。 「んえ〜っと。回廊の点検は今回は六日らしい。そして、今のお前らの残高は、八重が千円、水月はゼロ、梅雨は五百円、冬木は二万五千円、深広が…へそくり入れて五十万か…ふむ…誰の金を使う?」 「さすが空ね…話が早過ぎるわ。」 唐突に訪れて唐突に皆の残高を喋る空を、冬木は半ば呆れた様子で見る。 「なんで俺のへそくりまで知ってるんですか…。」 話しからして、自分へそくりを使われる事がわかっているのか、深広が諦めた様子でそう呟いた。 「ちょっと空…?あなたの残高聞いてないわよ?いくら持ってるのかしら…ね…?」 冬木が空の肩を掴んで圧をかける。空に効果は無いようだが、冬木が根気強く続けるとめんどくさそうに空が通帳を取り出した。 「ん、良い子ね。」 冬木が怪しげに笑って通帳を受け取り、中身を確認する。 「え…なっ…!?」 と、次の瞬間冬木の絶句した声を聞いた八重と水月が様子を見に行くと、そこには通帳を手にして硬直した冬木の姿があった。 「どしたんですか?冬木……。」 八重と水月も、通帳を覗き込んで絶句する事になる。 なんと通帳に記されている空の持ち残高は、一千万を超えていたのだった…。
だって君が好きだから
私はこんなにも君を愛してるのに、どうして分かってくれないの? SNSだってフォローもしてるし、投稿したら毎回いいね押してるよ? まだ足りないの?君の心はまだ私で満たせてないの? 何をしたら君の心はいっぱいになる? どうやったら良い? ねぇ返事して? 前話しかけたのに無視されて、私悲しかったよ? 女の子を傷付けるなんて、罪深い人だね、でも私は君を心から愛してるから、許してあげるよ? 私には何しても良いよ? 君のためなら一億でも百億でも用意する。 君の友達にストーカー呼ばわりされても全然気にしない。 それで君が少しでも私に感情を抱いてくれたら…それが愛情と呼べなくても、私はものすごく嬉しい。 でも…君はそうじゃないの? 私の事…嫌い? どうして…? なんで? 私のどこが悪かったの? ねぇ、言ってくれない? 話てくれたら全部改良するよ? 整形でもなんでも、強盗でも借金でも。 私はこんなにも君を愛しているのに、君はどうしても私を愛せないのね…。 これも全部…。 あの女が悪いんだ。
くじ
シャカシャカと 楽しげに鳴る 欅の箱 一本取って 明日も頑張る
椿
美しくも 悲しくもある 紅の花 優しくつまみ 髪に差し込む
縁側
昔から、おばあちゃん家の縁側が怖かった。 森のような庭に面しているため、光が所々しか照らさず、ただでさえ薄暗い和式の家の中よりも暗くなっているのだ。 しかし、運の悪い事に居間に入るには、この縁側を通るしかなく、いつもお母さんにぴたりと張り付いて通っていた。 高校生になって数ヶ月が経ったある日、お盆のためにおばあちゃん家に来ていた。 「ちょっと外に出て川から冷やしてるスイカを持ってきてくれない?今手が離せなくて…。」 お母さんにそう頼まれ、思わず顔に戦慄が走る。 外に出るにも、あの縁側を通らなくてはならないのだ。 この歳になっても、やっぱりあの縁側恐ろしい。しかも今はお盆&夜の六時。 恐ろしさは倍になっている。 それでも渋々縁側に向かって歩き出した。 廊下を右折すると縁側だ。すると、こんな声が聞こえて来た…。 「この辺、すっかり垢抜けてしまったわね。久しぶりに錦玉子の匂いでも嗅ぎたかったものだけど。」 「仕方ないさ、時代と共に無くなっていってしまったんだろう。」 男性と女性の声。誰?あんな声、親戚にもいない。でも…。 「錦玉子ならありますよ!」 ものすごく懐かしくなって、思わず叫んでいた。 しかし、声を張り上げた途端、人の気配が無くなった。思い切って縁側を見てみても、誰もいない。 居間に戻って、錦玉子を二つ皿に乗せ、お茶と一緒におぼんに乗せる。それを、縁側に置いておいた。 翌日、スイカを食べながらお母さんに錦玉子のことを聞いてみる。しかし、お母さんは見ていないと言った。おかしい。お母さんはあのあと何回も縁側を行き来していたのに。 試しに縁側に行ってみると、確かに何もなかった。 もう少し詳しく調べてみる。すると…。 縁側の下、ちょうどあの二人が座っていたらしい場所に、葉っぱで包まれた寒天菓子が置いてあった。 青に紫に桃色。 様々な色が、日光に反射して美しく輝く。 あぁ、あの二人は錦玉子を受け取ってくれたのだ。 そう思い、錦玉子を強く胸に抱きしめた。