オルカ

64 件の小説
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オルカ

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水無月梅雨の曲メロディー〈私は〉

 雨の中  あなたは傘を差し伸べた  でも私はそれを断った  今は絶望に浸かりたい気分なの  そう   例えるなら 商店街のお店が全て 私に牙を向いている 様な  あなたは世界の人気者だけど 私は違う  あなたが英雄なら 私は退治されるべき怪物  私の心は今 英雄に剣でズタズタにされた様にボロボロなの  だからそっとしておいて  あなたにはこの気持ちが分からないわ  私が今求めているのは 愛情たっぷりの優しい言葉じゃない  鋭いナイフみたいに 私の心に突き刺さる言葉なの  ねぇ 分かってよ  私はあなたとは違うのよ  あなた基準で考えないで  ねぇ 分かってよ  あなたは世界を作り上げた  でも私はその努力を水の泡にした  あなたの全てを使っても 今の私には届かない  そう  例えるなら あなたが怪物を前にしても 退治せずにその場から逃げ去る みたいな  あなたは世界の人気者だけど 私は違う  あなたがスーパースターなら 私は非難されるべき薄汚い犬  でもあなたはそんな薄汚い犬でも手を差し伸べてくれた  私はその手に噛みついた  私の心は今 シャッターの光に恥部を取られた様に傷付いているの  手当しようとしても無駄よ  私の牙は あなたに噛み付く  ねぇ 分かってよ  私はあなたとは違うのよ  いつまでもじっとしていられない  ねぇ 分かるでしょ?  私は あなたの傘を断った  私は あなたの努力を水の泡にした  それでもあなたは 私について来るのね  なぜなの?  私の様な女に どうしてそこまで尽くせるの?  もっと他に 良い子はいるでしょ?  私は涙を見せない様 膝を抱えて黙り込む  あなたはそんな私の気持ちが分かるわ  分かるはずなのに  どうして私に手を差し伸べるの?  無駄になるのは分かっているでしょう?  でも そのたびに心が痛む私が嫌になる  そう  例えるなら 恋をしているのに もう その人には相手がいる みたいな  あなたは世界の人気者だけど 私は違う  あなたが警察なら 私は罪人  私の心は 警察の手錠に傷を付けられているの  その手錠は 心臓にひどく食い込んでいるわ  あなたにしか解けない  でもそっとしておいて  あなたにはこの気持ちが分からないわ  私が今求めているのは 優しい気持ちが込められた 赤ちゃん言葉じゃない  今の手錠の様な ひどく心臓に食い込む言葉なの  出て来ないなら探して来て  探しても分からないのなら生み出して  私に尽くして  全身全霊を使って  あなたのせいで 私は  恋をしたのだから

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水無月梅雨の曲メロディー〈私は〉

サイダー

 淡く光る夏の空には。  冷たく光るサイダーがピッタリ。  今日も私はサイダーを飲む。  程よい炭酸がちょうど良い。  ごくんと飲み込むと、喉にシュワシュワとした余韻が残り、それもまた醍醐味だ。  あなたも、サイダーを楽しんではいかがですか?

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サイダー

ゴキの一句。

 ゴキ、風呂場に浮く      無念な最後     ざまぁみろ

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ゴキの一句。

うちの弟〈小僧〉のこと。

 うちの小僧、ゴキブリ大丈夫なんですよ。  前もね、出てきた5センチくらいある奴に後ろから近付いてパシッと掴んで外に放り投げてて。  しかも、ちっこい頃に、    「ゴキブリ様、どうか外に行ってください。白菜あげますので!」  って手を合わせてて、  「ゴキブリは白菜いらんわ!」  って私に突っ込まれてる。

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うちの弟〈小僧〉のこと。

衣替え

 「衣替えしましょ。もう暑いんだから。」  母さん猫が言った。  「いやだよ。まだ暑いんだもの。」  兄さん猫が抗議した。  「私はもう暑くなってきたわ。」  妹猫がそう言った。  「ま、兄妹でもこんなに変わるものなのね。」  母さん猫が、ポツリとごちた。

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衣替え

白フクロウのホワイトムーン 第一羽

 昔々、シロフクロウのホワイトムーンがいました。  ホワイトムーンは家を持っていませんでした。  なので、ホワイトムーンはいつも外でブルブルやっている他無かったのです。  ホワイトムーンが大きくなる前は、一人の女の子にひっそりと飼われていました。女の子のお母さんは、鳥が大嫌いだったのです。  でも、ついにバレてしまって、女の子は罰としてムチでお尻を叩かれ、ホワイトムーンは窓から外に放り出されてしまいました。  実は、ホワイトムーンという名前も女の子が付けてくれました。  女の子のお父さんは、動物が好きでしたので、お母さんには内緒で、ホワイトムーンをまた拾ってこようとしました。  でもすでにホワイトムーンはどこかに行ってしまっていて、お父さんも女の子も諦めなくてはならなかったのです。  なんてひどいお母さん!  お父さんは、新しい鳥を買ってあげるよと言いましたが、女の子は、ホワイトムーンじゃなきゃいや。と言って、決してホワイトムーン以外の鳥を飼おうとはしませんでした。  という事です。  たまに、通りすがりの人が、ハチミツ入りのパンをくれた事がありましたが、冬は人通りが少ないし、ホワイトムーンの羽は雪に紛れてしまって、気付かれない事が多く、パンを食べられません。  ホワイトムーンは、もう少しで飢え死にしていたところでした。  でも、カルガモのメスが、何を思ったのか、ホワイトムーンを咥えあげ、自分の巣に入れたのです。カルガモの巣はホクホクとして、気持ち良く、ホワイトムーンは思わず寝入ってしまいました。  次の朝、目を覚ますと真っ暗でした。  ホワイトムーンは、この天井がふかふかした場所で考えました。  (ここはどこだろう?天井がふかふかしてて、凍え死なない事は確かだな。)  とホワイトムーンは思いました。  すると、天井が動き出し、ホワイトムーンの見た事の無い鳥が、顔を見せました。  その鳥はホワイトムーンに言いました。  「まぁドロドロじゃない。さ、私の背中にお乗りなさい。すぐにあったかくなるから。その後にご飯を探しに行きましょうね。」  ホワイトムーンは、大人しく背中に乗りながら、この鳥がお母さんに思えて仕方がありませんでした。  ホワイトムーンは生まれてこの方、自分のお母さんにあった事がありませんでした。  ホワイトムーンが卵から生まれて一週間が経ったすぐ、お母さんは撃ち殺されてしまったのです。  「まぁ、ずいぶんと大人しいじゃない。さ、水を浴びましょう。」  カルガモのお母さん(?)はホワイトムーンをずりずりと水の中に下ろしました。ホワイトムーンは慌てました。だって、ホワイトムーンは泳げないんですもの。  しかし、全く不思議な事ですが、ホワイトムーンは普通にエメラルドグリーンの水の上にプカリと浮いていたのです。  水を羽で掻くと、スイーッと楽に進めます。ホワイトムーンは、すぐに泳ぐ事が好きになっていました。  「あなたはとっても痩せているから、まずは食べましょ。ほら、虫よ。」  と、カルガモはホワイトムーンに太った芋虫を含ませてくれました。後で知ったのですが、ホワイトムーンはカルガモの事を知りました。  カルガモ母さんがくれた芋虫はとても美味しく、かみごたえが無くつるんとのどを通りました。  「このいも虫、とっても美味しいでしょう?」  とカルガモ母さんが優しく言ってくれたので、ホワイトムーンは元気が出てきました。  ホワイトムーンは、飛ぶ練習を始めました。羽毛は全て生え揃っているのですが、今まで飛ぶ練習をした事が無かったので、飛べなかったのです。  のちに、ホワイトムーンにきょうだいが出来ました。  カルガモ母さんが、卵を十産んだのです。  カルガモ母さんは、毎日毎日温めました。  お母さんがご飯を食べに行くときは、ホワイトムーンが小さいながら、必死で温めました。  ホワイトムーンのお腹の中に、十の卵が入る訳なんてないので、全ての卵を温めるのはとても大変でしたが、うまく行きました。  カルガモ母さんは、ご飯に行くと、毎回ホワイトムーンに、あの大きな芋虫を口に含ませてくれました。  おかげでホワイトムーンは、シロフクロウらしい体型に戻ってきて、羽もツヤツヤとしてきました。  ある日、事件が起こりました。  いつも電線に止まっているあのカラスが、ホワイトムーン達の大事な卵を取ってしまったのです。  おかげで卵は、十から八に減ってしまいました。  二匹は悲しみましたが、気持ちを取り直してまた八つの卵を温めました。  するとその数日後に、可愛い小さな赤ちゃんが生まれました。  みんな水かきのついた、ちゃんとしたヒヨコです。途端に、ホワイトムーンは悲しくなりました。  自分が、カルガモ母さんと血がつながっていない事を嫌でも思い出してしまったからです。ホワイトムーンには水かきがありません。でも、ヒヨコには立派なのが三枚付いています。ホワイトムーンのくちばしはまがっていますが、ヒヨコとカルガモ母さんのくちばしは、平べったい綺麗な黄色をしています。  ホワイトムーンの様に、黒くありません。  それを思うたび、ホワイトムーンは奈落の底に突き落とされたかの様に悲しくなるのです。  (大丈夫。ヒヨコ達が生まれても、きっとお母さんは私の事も同じ扱いをしてくれる!)  ホワイトムーンは毎晩そう言い聞かせました。  ヒヨコが生まれてから一週間が経ったある日、一人のヒヨコがカルガモ母さんに聞きました。  「ねぇ、どうしてホワイトムーンは白いの?まるで違う鳥みたいだよ。」  その言葉を聞いた時、ホワイトムーンは過去一番の悲しみに襲われて、体がぶるぶると震えました。  カルガモ母さんは、  「えーっとね、ホワイトムーンは突然変異で生まれてきたの。アルビノっていうそうよ。だから体が白いのよ。」と言いましたが、ヒヨコ達は分かっていなさそうでした。  そうしてその晩に、ホワイトムーンは巣のある綺麗な池の水で顔をバシャバシャ洗いました。そして、気晴らしに池の真ん中まで泳いで行きました。  ホワイトムーンは、初めて泳いだ時より格段に泳ぎが上手くなっていたのです。  真ん中まで泳いで行き、そこで、  「さすがに深いや。」  と思い、浅瀬の方を泳ぎ回りました。  浅瀬は足がついて、泳ぎやすく、気晴らしには最適なのです。  ホワイトムーンは潜りました。潜って、そのまままた真ん中まできました。  底は少し凹んでいて、砂があり地獄の様に落ちていました。  そして、砂の真ん中はとても黒くなっていました。  流石に息が持たなくなりましたので、また引き返して巣に戻ろうと考えました。

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白フクロウのホワイトムーン 第一羽

うちの弟〈小僧〉のこと。 初回

 うちの弟〈小僧〉のこと。    まず、面白いかわかんないすけどまぁ、うん。多少の笑いは稼げると思います。  うちの小僧ね、うんちして気張ってるでしょ、そしたら鼻歌を歌い出すんですよ。  でその曲名が、  残響散歌、うっせぇわ、アイドル、可愛くてごめんだったりと何故か余裕ありそうな曲ばっかなんですよね。  で小僧めっちゃ音痴なので、下手くそな歌に混じってボトンボトンと考えたくない音がトイレに響く。  もう何して良いか全く分かんないのでとりあえず母と大笑いする羽目に。  書き方下手ですみません。  これにて、うちの弟〈小僧〉のこと。初回は訳わかんないまま終わりました・・・・。

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うちの弟〈小僧〉のこと。 初回

終電

 終電に慌てて乗り込んだ私は、自動的にスマホを取り出した。  いや、普通でしょ。電車の中でお菓子食べてる人とかあんまりいないし、大抵スマホで時間潰してるでしょ。  周りを見渡すと、寝ている人もいたり、私と同じ様にスマホを見ている人もいる。  本を読んでいる、珍しい鳥も……。  は?待って、鳥?  それに気付いてしまうと、他の乗員も動物なのに気が付いた。  インコ、猫、犬、クジラ、シャチ、エトセトラエトセトラ。  その中の一匹が、私の手を掴む。私が恐怖で固まっているのを見ると、その翼から、手品の様に花束をポンッと出してくれた。  その花束を掴むと、電車の中は元に戻った。  でも、気付いてしまった。  私の手が。  羽根に変わっていた。

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終電

水無月梅雨の曲メロディー 偉大なる月々よ

 偉大なる月々よ  我の質問に答えておくれ  いつもは声が小さくて なかなか声が届かない  小さな小さな声だけど    私だけはちゃんと聞こえる  最近 都市は随分賑やかになったね  近頃 灯は随分眩しくなったね    偉大なる月々はどう思う?    光栄なる星々はどう思う?  このまま行けば  貴方の声が聞こえなくなるかも知れないね  ただでさえ小さな貴方の声  もっと大きくする事は出来る?  それとも 灯に押し返されて もっと小さくなってしまう?  さぁ どっち?  いつでも 太陽の影に隠れてしまう月々よ  一人では輝けない月々よ  貴方一人でも出来ることがあるはずよ  もっと考えてみて  真実を隠しているのは 他でも無い月なのよ  一人で輝く事は出来ないけれど  一人で自分を見返す事は出来るのよ  さぁ 貴方の本当を教えて    本当の貴方は 表?それとも  偉大なる月々よ  我の問いに応えておくれ  いつもは声が裏返り あまり声が伝らない  かすれたかすれた声だけど    私だけは綺麗な声に聞こえる  昨今 建物はぐんと大きくなったね  当今 天を仰ぐ人はめっきり減ったね  偉大なる月々はどう思う?  威厳なる星座殿はどう思う?    このまま行けば  貴方の声がもっと掠れてしまうかもしれないね  ただでさえ掠れてしまう貴方の声   もっとはっきり発音する事は出来る?  それとも 巨大な建物に押し返されて もっと掠れてしまう?  さぁ 試してみる?  いつでも誰かに教えてばかりの月々よ  一人では名乗り出られない月々よ  貴方一人でも 成し遂げられる事があるはず    ちゃんと考えて見て  真実を考えない様にしているのは 誰でもない月なのよ  一人で見つめる事は出来ないけれど   自分を教えてもらう事は出来るのよ  さぁ 貴方の誠を教えて  本当の貴方は 真っ黒?それとも

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水無月梅雨の曲メロディー 偉大なる月々よ

ジューンブライド〈六月の花婿〉

 俺の元に、明日女が嫁いでくる。  お見合いもしていない急な結婚で申し訳ないと心から思う。  どんな女かも分からずに嫁いで来るので、正直こちらも不安だ。  髪を解かして、祝い酒を飲み、いつか着るだろうと思っていた花婿衣装を身に付けるのだけれど、想像していたものとは違う。  嫁いでくる女は、俺の事をどう思おうと、敬意を払い、笑って来るだろう。  季節は六月。  ゾッとするほど美しい女は、俺に向かって微笑んだ。

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ジューンブライド〈六月の花婿〉