ヤモリヒーローズ! 第一話

ヤモリヒーローズ! 第一話
 「い、いってきま〜す」  「いってらっしゃい。友達、作るのよ」  (それが一番心配なんだよな)モリは閉じた玄関を見つめて首を垂れた。  今日から中学生。  モリの家は学校の中でも特に端っこで、今から行く中学は知っているトカゲや、ヤモリ、ヘビなどが居ない。  友達も、また一から作らなくてはなら無かった。  その事は母も承知の上での事だろう。  きっと、息子に友達を多く作らしたいのだろうが、モリからして、それは大きなお世話だった。  〈爬虫類専門中学校〉  どんどん、この文字が近付いて来る。
オルカ
オルカ
ただいま休暇をいただいているよ。 休暇中は紅茶でも飲んで過ごそうか(多分これ休暇じゃない)