七匹猫の始まりの物語 第九話
九 六匹、美術館に行く
「驚かせんなよ。東京の浅草にいたから何?んな驚く事でもないだろ。」
一人だけ驚いていない空が、ペッペと埃を叩き、水月を睨む。
「し、仕方ないでしょ…。浅草って結構華やかな街だって学校でも有名だし…。」
「おめぇは田舎の一人娘かよ。」
路地裏から出てみると、ピカピカと光るライトに目を庇わなければならなかった。しかし次第に慣れて来ると、その美しさに心を奪われた。
「うわぁ!洦李がここにいたらカメラのシャッター押しまくってるね!」
梅雨も興奮して叫ぶ。すると後ろからシシシシシ。という笑い声が聞こえて来た。
「来てるよ〜ん。梅雨、親友の私に気が付かないんだから。ひっど。」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/7/12 3:13
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
オルカ
ただいま休暇をいただいているよ。
休暇中は紅茶でも飲んで過ごそうか(多分これ休暇じゃない)