雪山

8 件の小説
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雪山

気分屋なの何ヶ月も書かない事もありますなので気長に待つ事をオススメしますw

僕の2年間

「あなたが生きていける時間は2年です」 人は余命宣告をされたらどんな反応をするのだろうか?聞き間違いと思いもう一度医者に問いただすか、それともしばらくの間放心状態になるのか?反応は人それぞれだから宣告をされた人がどんな反応をするのか僕には分からない。でも僕のように「そうですか」と冷静に言えるのは他にはいないだろう。入学式初日僕は後2年しか生きられない事を知った。

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復讐の果てに7 ユリ

初戦を勝利で収めた大使は「アフレイジ」に向けてバイクを走らせていた。 「さっきの戦闘で弾をなかり減らしたから向こうにあるといいんだが」 先程の戦闘で半分の弾を消費した大使。戦闘をした後使えそうな弾はないかとAIを物色したが使えそうな弾は無かった。 アフレイジまでの2日間は何事もなく無事アフレイジに着くことができた。 「ここがアフレイジか」 「アフレイジ」AIの最先端だった場所。昔のアフレイジは自然豊かで発展していた。人間とAIがお互いに協力し合って生きていた場所。AIがいるのが当たり前の場所。そんな場所は今AIの残骸、残骸、残骸、残骸だらけだった。豊かな自然の姿などは一切ない。あるのは綺麗であっただろう白いユリが人間やAIの血によってオレンジ色に変わったユリだけだ。

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復讐の果てに6 初戦

廃墟と化した町で銃声が鳴り響く。放たれた弾丸は相手の命を奪う為標的へと向かう。時間が経てば経つほど銃声は激しさを増していき、戦闘の激しさが窺える。相手は人間ではないAIだ、スタミナも減らない、疲れもしない、食料も必要としない、睡眠も要らない、人間と違っていつでも戦うことができる。鍛え上げられた軍人でも戦わずして殺される事もある。そんな相手に一般人が戦っていると聞けば誰だって自殺行為をしているようなものだと思う。だが戦っているのはただの一般人ではないAIによって大切な人を二度も殺された復讐に燃える復讐者だ。復讐者は目の前にいる殺すべき相手を殺しにかかる。AIの身体は世界最高峰の硬さの物で出来ている。だからといってどこに当てても意味がないわけでは無い、頭などがある上半身は硬いが、足などがある下半身は上半身程硬くは無い。復讐者はAIの足に向けて数発の弾丸を撃ち込みバランスを崩させる。AIは崩れたバランスをなおそうとするが復讐者は一瞬の隙を見逃さない。立て続けに頭に弾丸を連発し衝撃で退け反らせる。のけぞらせた事によってコアが丸見えになる。そして丸見えとなったコアに数発の弾丸を撃ち込みAIは絶命する。AIとの初戦は復讐者の勝利で幕を閉じた。

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復讐の果てに#5 スペック

無惨な姿となった町に一発の銃声が響く。放たれた弾丸はAIの頭に直撃するがAIは死なない。何故ならAIの全身は「プリテナ」と呼ばれる世界最高峰の硬さを持つ鉱石で出来ているため生半可な攻撃では殺す事が出来ない、かと言って殺せない訳ではない。AIの胸は中心が空洞になっており動力源である「コア」があることで動くことができている。コアを破壊すればAIも死ぬ。 「だからって硬すぎだろ」 大使は確実にAIの頭に弾丸を当てた、それでもAIの頭には傷すら無い。AIは人間よりも遥かにスペックに優れている。スペックだけで見たら人間は劣化版、AIは完全版だろう。それでも少年は不敵に笑う。 「それでも死ぬのはお前だ」

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復讐の果てに #復讐心

AIの反逆が始まった6年前、最も被害が酷かった場所がある。そこは「アフレイジ」と呼ばれAIに関する研究や開発が行われAIの最先端の場所であった。大使はアフレイジに向かうためバイクを走らせていたのだが……。 「何で誰も通ってないんだ?」 道路には大使以外誰も通っていなかった。道路は多少壊れていたが通れないわけではない、気にしても仕方ないと思い進んでいくと小さな町が見えてきた。町はAIからの襲撃を受けた後だった。 「まだ使える物が残ってるかもしれない、調べてみるか」 調べずにスルーするのも勿体無いと思い少しだけ調べる事にする。調べてみると意外にもまだ使えそうな物は残っていた。 「調べ終わったし戻るとするか」 ある程度調べ終わってバイクを停めている所に戻る途中1体のAIを見つけた。気が付けば大使は銃をAIの頭に定めて構えていた。その時の胸の高鳴りは恐怖心からでは無く復讐心からかもしれない。

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復讐の果てに #情報

 俺は墓を掘って卓士さんを埋葬した。 「やるべき事が終わったら、また戻ってくるよ」 そう言って俺は家の中に入って無事だった物を集めて家から出て行った。 「ここはもう安全じゃない、俺が知らないAIの情報を知る為にもあそこに行く必要があるな」

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復讐の果てに#2 復讐

「お疲れ様です」 「おーお疲れ」 AIと人間の戦争が始まって6年が経った。 6年が経った今でも戦争は終わる事はなく被害が拡大していくだけだった。 「最近AIの進行が激しくなってきてるな」 「そうですね、此処は大丈夫でしょうか?」 「大丈夫だよ、だって此処は最前線から最も離れた場所なんだから」 「そうですよね」 薄ぺっらい平和なんて突然壊れることを自分は忘れていた。 「大使君、これ向こうに置いといて」 「分かりました」 「此処は最前線から最も離れているけど、もしかしたらを考えていた方がいいよな。 「店長運び終わり……え!?」 そこには、血を出して倒れている店長とAIの姿があった。 「ニセモノを発見、速やかに排除する」 ニセモノ!? 排除!? 何を言っているのか分からないけど今は逃げないと!! 俺はドアを閉めて鍵をしてすぐにコンビニから逃げ出した。外に出るとAIが武器を持って人間を襲っていた。逃げ惑う人もいれば、武器を持って戦っている人、大切な人を殺されたのか泣いている人もいた。その光景はまるであの日のようで……。 「家に戻らないと!」 俺は家に戻る為に全力で走った。全力で走ってやっと家に戻ったが無残な状態だった。家は焼け崩れ卓士さんがいつも使っている作業場所は跡形も無く吹き飛んでいた。家の中央に卓士さんの姿が見えた。 「卓士さん!!」 俺はすぐに卓士さんの元に向かった。 「卓士さん! 卓士さん! 卓士さ……」 俺が来た時にはもう卓士さんは死んでいた。 「何で! 何で! 何で何だよ! 何で俺の大切な人ばかり奪っていくんだよ! 返せよ! 返せよ! 母さんを! 卓士さんを! 返せよ!」 誰のせいでこんなことになった! 誰のせいで! 誰のせいで俺がこんな目に遭うことになった! そう思った時俺の中では答えは決まっていた。 「復讐だ!」 気が付けば俺はそう言っていた。

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復讐の果てに#1 AIと人間

2076年人類は、AIの発展によって大きく発展していき豊かな暮らしをしていた。 しかしそんな豊かな暮らしは突然壊れ、AIによる反逆が始まり、AIと人間による戦争が始まったのだ。 「逃げなさい! 速く、速く逃げるのよ!」 「嫌だよ! 僕もお母さんと一緒にいる!」 「ダメよ! お願いお母さんの言う事を聞いて!! 卓士さんこの子をお願いします」 「分かりました!」 「嫌だよ! 離して! お母さん!!」 「大使聞いて、世の中はこうなってしまったけど、それでも生きることを諦めないで、きっと生きてて良かったて思える事があるから、だから生きるのよ! 分かった?」 「うん」 「流石私の子、それじゃぁね大使」 お母さん! お母さん! お母さーーん!!」 「____はっ……! 夢か」 「おーい! 朝だぞ大使」 「分かったよ」 朝から思い出したくもないのを見たな 「おはよう、卓士さん」 「おはよう、大使」 次のニュースです。AIとの戦闘が激しくなっており、避難指示が出ている地域が増えているようです。 「物騒だな、大使も夜帰る時は気を付けろよ」 「分かってるよ卓士さん、それじゃぁ時間だからもう行くね」 「おう、気を付けろよ」 「いってきます」 「いってらっしゃい」

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