11 件の小説
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ふじといいます。 小説、エッセイぽいの書きます。 よろしくお願いします(*¨̮*)

願っていた。

きっとまだ幼かった頃から、私が願っていたこと。 幸せになりたかった。強くてかっこいい私になりたかった。 愛してほしかった。 家族に愛されているんだからそれで充分だったのに。 世の中にはもっと苦しい思いをしている人がたくさんいるのに。 私はこんなに恵まれているのに。 それでも自分を愛せなかった。 多数の肯定より、少数の否定ばかりを鵜呑みにした。 だから自分を許せなかった。 私はきっとずっと願っていた。 幸せだと心から思える日を。 強くなったと、かっこいい自分だと思える日を。 私を愛してあげられる日を。 私がいちばん愛してほしいのは、他人なんかじゃない、 私自身だったんだから。

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願っていた。

小さな作品

長い時間をかけて考えた。 そして今日決めたことをここに残しておこうと思う。 誰の目にも止まらない、誰の心にも残らない、そんな作品を。 誰かの手をとることもない、そんな詩を。 さあ、何から書こうか。 そうだなぁ。 じゃあまず、自分の幸せは諦めること。 たった十数年生きただけでも、そう決めるには充分すぎたよ。 つぎに、ひとりぼっちでも強くいること。 孤独をつきつけられた瞬間も、今までと何が違うと笑っていたい。 そして、欲はできる限り捨てること。 持っていても役に立たないものだからね。 それと、マイナスな感情以外を全力で表に出すこと。 そうすると楽しく生きてる人間に見えるだろうからね。 最後に、自分を受け入れてくれる人間はこの世にいないことを 心の底から理解したうえで、ありったけの愛を人にあげること。 自分は愛されなくても人を愛していたいっていう僕の身勝手だよ。 申し訳ないが、意見は受け付けられないんだ。 間違った考え方をしていることはわかっているからね。 それと同じくらい、言いたいことも想像がつくんだ。 「自分を愛していない人に、人を愛することはできない」 「ひとりじゃないよ」 「幸せになれるよ」 「泣くとすっきりするよ」 「「「頑張れ」」」 聞き飽きたよ。 僕にひとりじゃないと言った人間は、僕を罵った人間だ。 僕に愛を説いた人間は、僕を知らない人間だ。 人を信じられない、正しいことを受け入れられない、 それが僕の弱さだ。 僕のほうを向いてくれている人を見ることができない、 それが僕の間違いだ。 もう苦しみたくない。楽になりたい。 だから僕は諦めた。 諦める幸せを知ってしまったから、僕は逃げたんだ。 時間から。やるべきことから。人から。愛から。人生から。 ごめんね。 もう手遅れだよね。 でももういいんだ。 世界中の人が僕の考えを、生き方を罵っても、 僕はそれでも生きていかなくちゃならない。 それが、 まだ人生を知らない、生き方も知らない、愛も幸せもわずかしか 知らない、そんな僕の 小さな作品だ。

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小さな作品

願ったところで。

もう疲れた。 悩むことも頑張ることも放棄して、どこか遠くへ逃げよう。 逃げてしまおう。 でもひとつだけ、逃げるなら君と一緒がいい。 景色も音楽もいらないから、君に隣にいてほしい。 君がいてくれたらほかには何もいらない。 君さえいてくれたら、何も願ったりしないから。 だから神様、私の願いをひとつだけ聞いてください。 この人だけ、私のそばにおいてください。 そんなことを願ったりして、だんだんと夜にのまれていく。 決して叶わない願いだけが、星になっていくように。 あぁ、だめかなぁ。 どれだけ君を想っても、想われることはない。 もう逃げてしまいたい。 君からも、世界からも。 私を受け入れてくれる場所へ、逃げてしまいたい。 ひとりぼっちは怖いくせに。

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願ったところで。

報われなくても。

私は、愛してほしい人には愛されない人間だ。 どれだけ一途に人を愛そうと、報われたことなんてなかった。 私を見てくれた人は、今までひとりもいなかった。 向き合ってくれた人も、いなかった。 恋愛は、私には向かないものなんだと思って生きてきた。 そう思うしかなかった。 そう思っている時の自分は、いくらかましな人間に見えた。 そんな私が、今までの誰より好きになった人が、君だった。 君は向き合ってくれた。私とも、私の想いとも。 それが嘘だとしても、いいと思った。 報われなくても、いいと思ったんだ。 私はきっと、一生報われることはない。 でもそれでもいい。 君を好きだと言う私の顔は、今までの誰と付き合った頃より 幸せそうな笑顔をしていたから。 報われなくても、愛させてほしい。 愛してくれなくても、愛しているから。 君のことも、君を好きになった私のことも、 私は愛していたいから。

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報われなくても。

感情なんてあるから。

感情なんてなければ、私は幸せだったんだろうか。 もしなかったとしても、私はきっと笑顔を作れただろう。 感情なんて、なんのためにあるんだ。 あったって、邪魔なだけのがらくたなのに。 だから私は、感情のオンオフをコントロールできるようにした。 つらいときは、感情をオフにする。 笑わなければいけないときは、感情をオンにする。 でも変だった。 まるで強い力で、身体中を締め付けられているみたいだ。 心臓を握りつぶされそうな感覚がしていた。 苦しいと思った。 でもそれすらも、いらないと思った。 感情がなければ、傷つくこともきっとない。 感情がなければ、恋愛なんてしたいと思わなくてもいい。 感情がなければ、人を愛したり信じたりすることもない。 それがきっと私にとっての幸せなんだ。 そうであるはずなんだ。 そう信じて生きてきた私の足跡を、私までもが 否定してしまったら、私にはもう何もなくなってしまう。 お願いだから、もう何も感じなくしてほしい。 人間など愛したくない。 人間など信じたくない。 人間などでいたくない。 生きたいと思いたくない。 生きたいなんて思わなければ、 きっと死ねたのに。 きっと楽になれたのに。 きっと、幸せになれたのに。

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感情なんてあるから。

幸せだと思えたらよかったのに。

四人でいる時も、ひとりで後ろを歩いている。 何人でいようと、いつもひとりぼっち。 会話していても、笑っていても、悲しくても、ひとりぼっち。 話してもらえるだけ幸せだと思えたらよかったのに。 生きていることを幸せだと思えたらよかったのに。 死にたいと思ってしまうのは、きっと悪いことだ。 生きていたって何も価値がないと思ってしまうのは、 きっと間違いだ。 弱みを見せないことが美徳とされるこの国を恨んでしまうのは、 きっと筋違いだ。 私がすべて間違っている。 周りがすべて正しい。 そう思ってしまうこともきっと不正解だ。 肌が黒い。目が小さい。脚も太い。背も小さい。華奢でもない。 頭も悪い。声も汚い。歌も下手。外国語だって話せない。 走るのも遅い。運動もできない。愛想もない。笑顔が気色悪い。 勇気もない。自信もない。優しさもない。希望もない。 私にいったい何があるのだろう。 あるとしたら汚い心と、醜い外見だけだ。 誰か教えてくれと願ったところで、意味はない。 誰にも迷惑をかけずに生きられたなら。 周りを明るくできるような存在になれたなら。 誰にも嫌われないなんてことができたなら。 みんなが私を愛してくれたなら。 完璧になれたなら。 私は生きたいと思えただろうか。 この傷だらけで穴だらけの人生を、幸せだと思えたなら。 私は笑えたのだろうか。

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幸せだと思えたらよかったのに。

私の心は世界のどこかに

人に嫌われるのが怖いと思うのは悪いことでしょうか。 人にどう思われるかがすべてだと思ってしまうのは 悪いことなのでしょうか。 それだけで世界が回っているわけではないことも知っている。 それでも不安で、今日も私は下を向く。 私の心は何を思っているのでしょうか。 私の心は何を感じて、何を怖がっているのでしょうか。 私の心はどこにあるのでしょうか。 探しても見つからなくて、聞いても誰も答えてくれなくて、 結局また探して。 誰に愛されているのかもわからなくて、自分のことも愛せない。 でも、それを無視して明日は来る。 だから私は、今日も探している。 自分を愛せる方法を。 人を信じる方法を。 この息苦しい世界で、生きていく方法を。

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私の心は世界のどこかに

ひとりごと。

これはね、ただの、私のひとりごと。 誰かに聞いてほしくて、でもどこにも居場所がなくて。 そんな私のひとりごと。 長いから、途中まででもいいから聞いてくれるかな。 思ったことを、感じたことを、言語化しただけなんだけどね。 お母さんが病気になったの。 いつも何事にも全力投球で、いつも家族第一、一生懸命で優しい。 そんなお母さんが病気になったの。 長期入院が必要なものではないけれど、 毎日痛みと闘わなければならない、 手術をしなければ治らない病気。 病気になってからのお母さんは、いつも疲れた顔をしていて、 手伝いをしてもしてもどれだけ気遣っても、笑顔はほとんどない。 病気がわかった日、 私にできることは全部やろうと誓ったの。 どれだけ疲れていても、つらい日でも、お母さんのことを一番に 考えて動こうと思ったよ。 そうじゃないとまわらない家族だから。 たくさん我慢したつもりだった。 たくさん考えたつもりだった。 たくさん笑ったつもりだった。 少しでも不安を紛らわせてあげたかった。 休んでいいんだと、少しでいいから思ってほしかった。 それでも、それでも、 ある日お母さんが吐いた言葉はその気持ちを全部砕いていった。 「ママだって毎日いっぱいいっぱいなんだよ!! みんな自分のことで精一杯じゃん!毎日痛みを我慢して仕事して、 家族みんなのケアをして、家事をして、 お義父さんや親父のことも考えて、 それでもまだ何か頑張らなくちゃだめ!?」 そう言った。 あぁ、私のしてきたことは、何も意味がなかったんだなぁって。 「みんな自分のことで精一杯」かぁ。 私のできる家事は手伝って、体調と顔色に気を配って、 気分を害さないように常に気を張って。 それが間違いだったのかなぁ。 それでも自分のことで精一杯に見えたんだなぁ。 私は心が狭いんだなぁ。 こんなことなら、私が病気になればよかったなぁ。 あぁ、死にたいなぁ。 消えちゃいたいなぁ。 生まれてこなければよかったなぁ。 生まれてきてごめんね、お母さん。 でもね。 私は生きるよ。 どれだけ死にたくても怖くても痛くてもつらくても。 だって私が泣いて誰が助けてくれるの? 私が涙なんて流して誰が気づいてくれる? 泣いて何になるの? なーんにもない。誰も助けてはくれない。見つけてはくれない。 私の周りにはたくさんの人がいる。 でも、私の世界には誰もいないの。 だからね、決めたんだ。 私は生きる。 死ねないなら、生きるしかないから。 心の狭い、自己中心的で心の汚い私は、 涙を堪えたままで、救われないままで、息苦しいままで 私は歩いていくの。

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ひとりごと。

君を守りたい。

僕に君を守る力があったらよかった。 肩を震わせて泣く君を、僕には抱きしめることしかできない。 君を傷つけるやつをやっつけて、もう大丈夫だと笑う、 そんなヒーローだったらよかった。 僕にはそんな力、なかった。 君を傷つけるやつに牙をむくことはできても、 そいつが向けてくる刃に立ち向かうことができない。 僕の伸ばした手の後ろで、君が泣いているのに。 僕に強さがないせいで、君を守れない。 こんなに虚しいことはない。 だから僕は。 無力で何の力にもなれない僕は。 君の傷をもらうよ。 君がひとりで背負ってきた傷を、僕がもらうよ。 君が傷ついたときに追った傷も、僕はすべてもらう。 だから、泣かないで。 僕の大好きな、君の笑顔を見せてよ。

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君を守りたい。

推しへの愛ってさ。

推しってさ。 叶わない恋の相手で、 太陽みたいにまぶしくて、 あなたが好きって、それだけで、 生きている理由になれてしまう。 あなたの一番にはなれないとしても。 私という存在を認知してもらえなくても。 それでも、あなたのために、生きていられる。 「大好き」って、きっとそういうもの。 今日も、明日も明後日も、一週間後も一ヶ月後も一年後も。 あなたがこの世界にいてくれるならそれだけで。 私は生きていられるよ。 頑張っていけるよ。 ありがとう、いてくれてありがとう。 推しへの愛ってさ。 もはや恋人への愛だよね。 大好きだよ、今日もこれからも。 ️ 🫧あとがき 最後まで読んでくださってありがとうございます✨️ 推しへの愛を叫んでみました。 お気軽に感想おまちしてます️🫧 みんなの推しも聞かせてね。

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推しへの愛ってさ。