仮面舞踏会

仮面舞踏会
初めはみんな、素顔で生きていると思っていた。 演じているのは自分だけだと思っていた。 だからこそ、素顔を愛してもらえていいよなと、人を妬んでいた。 それは違った。この世は仮面だらけ。 仮面が割れた者は、後ろ指を指されて行き場を失うのだと知った。 少なくとも私はそういう世界で生きてきた。 だから私は演じた。 誰よりも分厚い仮面を纏った誰よりも素晴らしい役者であろうと。
藤
ふじといいます。 小説、エッセイぽいの書きます。 よろしくお願いします(*¨̮*)