仮面舞踏会
初めはみんな、素顔で生きていると思っていた。
演じているのは自分だけだと思っていた。
だからこそ、素顔を愛してもらえていいよなと、人を妬んでいた。
それは違った。この世は仮面だらけ。
仮面が割れた者は、後ろ指を指されて行き場を失うのだと知った。
少なくとも私はそういう世界で生きてきた。
だから私は演じた。
誰よりも分厚い仮面を纏った誰よりも素晴らしい役者であろうと。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/8/4 17:25
藤
ふじといいます。
小説、エッセイぽいの書きます。
よろしくお願いします(*¨̮*)