詩月 零

46 件の小説
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詩月 零

初めまして、詩月 零(しづき れい)と言います。色んな方々の小説を拝見しながら小説の勉強中… 未熟者の小説ではありますが、温かい目で見て下さって頂けたら嬉しいです。

空海

どこまでも続く青い空 どこまでも広がる青い海 時間が流れるかのように 静かに静かに動いている この広大な世界には 誰しもが抱えているモノを背負いながら 今日を生き抜くように迎えている 空は果てしなく続き 海はまだ見ぬ場所へと導き 私は今日も生きている 何かを考えて生きて背負いながら 私は今日も生きている 正解などないこの世界で戦いながら

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空海

紫陽花

雨に打たれながら 紫陽花が綺麗に咲き誇っている キラキラと雨の雫に打たれながら この時期に咲く紫陽花が一番嫌いだ すごく嫌で見るのも嫌なのに それなのにまたこの時期が訪れる いつもの場所に居れば会えると思った 見慣れた格好をすれば きっと見つけられるはずだと思って 雨の中、ずっと待っている 私の親友へー… 元気にしてる? 私は今日もいつもの場所にいるよ まぁ、遠くに行っているし 会えない距離にいるから仕方ないよね それに私はずっと後悔してる事があるんだ 何であんな言葉を言ってしまったんだろうって それがまさか現実になってしまうなんて 許されない言葉の罪を犯してしまったのだから 紫陽花が咲く季節ー… 私は罪を償う為に 今日も親友と一緒にいた場所へと訪れるのだった

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紫陽花

甘々なパンケーキ

幼い日の話ー… 家に帰るとテーブルの上に 母が作ってくれるパンケーキがあった ハチミツたっぷりの上に 溶けるようなバターが上に乗っかって 中学、高校となり 家に帰れば反抗心を剥き出しに母に八つ当たり 喧嘩が絶えない日が続く中で テーブルの上には あの日と変わらない甘々なパンケーキがあった 大人になって母親となった 私は、母が作ってくれたパンケーキを思い出す この世にはいない母の姿に目を瞑る 母が作ってくれたパンケーキ 思い出の味は今日も笑顔で溢れている

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甘々なパンケーキ

暗黒の妖狐

薄暗く何も見えない 檻の中で一人、静かに佇む 手と足に鎖が繋がれて まるで逃げる事さえもままならない わたくしは嫌われの身 暗闇のような身に纏った暗黒の妖狐 決して触れてはならぬ 決して見てはならぬ 生まれた時からずっと一人だった 孤独など寂しさなど知っている ーー汝、イキタイカ ーー汝、シニタイカ 背後から聞こえる黒妖狐の声 わたくしはフッと笑いを洩らす 何を言っている、当然だろう 私ハ死ナド恐レマイ 満月の夜 鎖に繋がれたまま わたくしは最期の命に手酌を呑み干すのだった

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暗黒の妖狐

雨の日のカフェラテ

今日は一日中、本降りの雨だった。 着ていたコートも履いてたヒールも ぜんぶがびしょ濡れで気持ちが悪い 傘を差しながら歩いて行くと たまたま見かけた珈琲店に 一休みをしようと店内へと入った 「いらっしゃいませ」 明るい声の女性店員がこちらに寄ってくる 「一人です」 「お好きな席にどうぞ」 そう言われて 私は窓辺に映る景色のカウンターに腰を掛けて オシャレな鞄の中からハンカチを取り出し 雨に打たれ濡れたコートを丁寧に拭った 「ご注文は何に致しますか?」 「…カフェラテをひとつ」 「今、カフェラテをご注文頂いた方には サービスでケーキを付けているのですが、いかがなさいますか?」 「それでお願いします。」 「かしこまりました!」 明るい声の女性店員はすぐさま 厨房の方へと向かって歩いて行った 「…ふぅ」 ため息が溢れる 朝は寝坊するし 仕事は上手くいかなくて上司に怒られる 書類は山ほどあって後輩は役に立つ訳でもない 私って一体…何なんだろう 頬杖をつきながら窓辺を見つめていた 「お待たせしました!カフェラテとケーキです」 悶々と考えている間に 注文したカフェラテとサービス付きのケーキが目の前に置かれた 「どうぞごゆっくりして下さい」 オシャレなカフェラテの香りが鼻腔を擽る …っていうか、私コーヒーが飲めないんだった 後になって後悔しながらも 一口ばかりカフェラテを口にする 「…苦っ」 ほろ苦くて口に残る珈琲の中に サービスで頂いたケーキを一口ばかり頬張る カウンター席から窓辺に映る本降りの雨模様 傘を差しながら色んな人が街中を歩いている 悩みを持つ者 壁にぶつかっている者 私もその一人として生きている 人生において 選択肢が正解か不正解かは分からない だけどもこれだけは思いたい やってきた事に意味があると信じて …ってか、なんでコーヒーって苦いの?

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雨の日のカフェラテ

シャボン玉

透明な石鹸の液が空へと向かって フワフワと飛んでいく 近くの公園のベンチに座りながら 私と親友の亜矢(あや)と一緒に 何気なくシャボン玉で遊んでいた 「懐かしいね。子どもの頃、よく遊んだよー」 「確かに、懐かしいねー」 「っていうか、何でシャボン玉なの?」 そう言ってこちらを見つめる亜矢ー… 「届きそうで届かない恋もあるのかなぁって」 「えっ!恋してるの?」 「別に〜…ただ、何となくシャボン玉って 綺麗に見えても呆気なく儚く消えてしまうでしょ?恋と一緒だなぁって思うだけ。」 「つまり、恋してるって事でしょ」 「亜矢には教えない」 「ええー!!」 ケタケタと笑い声が響く シャボン玉は息の吹き方で大きさが変わる そして、空へと向かいながら儚く散っていく シャボン玉に想いを乗せながら 私は伝えたい たとえ、さよならが訪れても あなたの優しさが好きでしたとー…

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シャボン玉

忘れ物

とある帰り道ー… いつも通る同じ道に 木陰となって人が座れるような場所に ちょこんと誰かの忘れ物が置いてあった。 それは、貴重品が入っているカバンでもなくて よく見ればお弁当箱に入れるような アルミ製の可愛らしいバッグだった。 晴れの日も雨の日も ずっとあの場所から 持ち主が訪れるのを待っているのだろう 大切なものほど勝るものはない たとえ、年月の流れを感じても あの時に出会ったもの 使いものにならないものだとしても ずっと待っている あなたが見つけてくれる日まで

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忘れ物

花火

これが花火ー… 作り込んだ人の魂を感じる 色彩が溢れるくらい 大きな音が胸の奥で響いている 「きれい…」 人間はこんな綺麗な花火を見て楽しむのか 一人静かに佇む 私めは誰にも気づかれる事なく今日を迎えた 目を瞑り、元の姿へと戻った 光浴び影映るその姿はまるで猫 私めは猫… 年老いた猫… 名のない猫でありながら 今日という最期の日を 人間共たちに誰も気づかれる事なく 花火だけが 私めを色鮮やかに見つけてくれるのだった

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花火

夏の雨上がりの匂い

私は緑いっぱいの森林の中を走る 蝉の鳴く声 降りしきる雨の強さに打たれながら 白いワンピースの裾から垂れる雨の雫 濡れた裸足は泥まみれ 何も考えてはいない ただひたすらに光のある彼方へ 雨の王様 私は見てみたいの 夏の雨上がりの匂いをー…

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夏の雨上がりの匂い

アクションゲーム

僕には、お兄ちゃんがいる 勉強もスポーツも出来て 僕が嫉妬するくらい “負け”という文字を見た事がない 僕が這いあがろうとすれば お兄ちゃんは僕の上を行ってしまう ただ、僕には得意なゲームが残っている 好きなキャラを選び 三ポイントを取った方が勝利という いわゆるアクションゲーム ゲームだけは負けたくない …なんて思っていても お兄ちゃんは強くてあっさり勝ってしまう だけど、そんなある日 お兄ちゃんと一緒に いつものアクションゲームをプレイしていたら いつも負けてばかりの僕が 初めて“引き分け”という文字を見たのだった “ダブルKO”という 格闘ゲーム内では全くの稀な話 そんな時、お兄ちゃんは ふと僕の顔を見つめてきた 「強くなったな…」 あまり言わない言葉が耳に残って 僕は胸の辺りがとても熱くなった お兄ちゃんの存在が 僕を強くしてくれるから だから今日も僕はお兄ちゃんと戦うのだ

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アクションゲーム