ユウキ

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ユウキ

第一話 裏切りと希望

プロローグ  これは、どこかの世界の話である。 アデス:「レ…ナ? なんで?こんなことに? なんでこんなことになったん…だ?」 アデス:「ごめんレナ。俺がそばにいながら」 斬られた首を持ち上げ、抱えるアデス。 その表情は、無そのものであった。 ???:「本当に懲りない男だな。こうなる定めだったんだよ。君には止める程の力が無かっただけの事。精々そこでうなだれてるといいよw」 アデス:「お前は誰だ?なぜそんな事がわかる?お前に‥お前に何がわかると言うんだ!!」 アデス:「姿を出せよ。俺が殺してやる。」 草むらから一人の男が出てきた。 その男を見てアデスは驚愕する。 アデス:「レオ? なんでお前が? なんでお前の服に血がついてるんだよ?」 アデスが疑問を投げかけた瞬間‥耳元囁かれた。 レオ:「お前のせいだよ。お前が全て悪い。お前がレナと俺の仲を引き裂いたんだ。当然の報いだよ。じゃあな義弟。」 降りしきる雨の中、アデスの首が空中を舞った。 アデス:「レナごめん。俺は何かを間違えたみたいだ。もし来世があるならもう一度一緒に。」

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第一話 裏切りと希望

現代の悲劇

第一話 事件 「20XX年6月某日、都内マンションにて殺人事件が起きました。現場から中継です。〇〇さん。」  こんなニュースが、一日中流れてる。政治の問題、殺人、拉致監禁、いろんな問題に直面してる。今日も現場検証。嫌な話だ。    私が、現在捜査中の事件は、怪異事件と言える犯行のものだ。さっきニュースでやっていた事件を担当しているが、犯行の手口が全くわからない。今日で3件目になる。  亡くなっている三人の遺体に言えることはただ一つ、“脳がなくなってる”ということだけ。 あんなにでかいものが跡形もなく消えている。鑑識に回しても、答えがでず捜査も難航している。  私は同じ事件を担当している同僚に「脳を頭蓋骨を割らずに取り出す方法ってあるのかな?」と聞いてみた。 「そんな事できるやつなんかいるわけ無いだろう! だから事件が難航してるんじゃないか。」 確かにありえないことが起きている。人一人の脳だけが無くなり、その他の外傷一つない。血も一滴も付いていない遺体を観察し、幾ら司法解剖したところで答えは一つだ。 “怪異の仕業”とするしか無い。  こんな所で未解決事件として、時効を迎えるまで過ごすなんてまっぴらだ。 そんな時、4件目の遺体が発見された。この遺体も、他の遺体同様に脳が跡形もなく消えていた。    4件目の事件が発生してから、次々と新しい事件が増える一方だった。目撃証言もなし、声を聞いただの足音がしただのという証拠もない。犯人は、ただひたすらに“脳を消す”それだけに重きをおいている様に見えた。 そして、もう一つ被害者の共通点が見えてきた。 それは、20代の女性であるということ。  こんな残酷な事件は、早く解決していかないと、まずいことになる。そう考えた私は、同僚と過去の事件資料と今回の資料の共通点が無いか探すことにした。 「世田谷区一家殺害事件の資料か、これじゃない。……これも違う、これも」 「これだけ探して無いならもう手がかりないぞ。どうする?」 「いや、あるはずなんだけど……あった!!あったぞ、これ見てくれ。」 「杉並区食人事件?なんだこれ。食人?カニバリズムか?」 「そう。これは30代の女性が、犯人に生きたまま食べられたっていう胸糞悪い事件なんだよな。」 「もし、今回もカニバリズムが行われてるとしたら?」 「よし、これ本部に持っていこう。」  このときは、これで事件が解決するかもしれないと思っていた。しかし、ここから事件はもっと迷宮に入っていくことになる。

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現代の悲劇

都市伝説 あの女

 私は、桜木と言います。大学1年です。 今から話す物語は、私が高校2年の夏から高校3年の春まで体験したものです。  当時、私はSNSにハマっていて、ツイッターやインスタグラム、ティックトックなど様々なSNSを見ていた。特にツイッターにハマっていて今日あった出来事などを、投稿するのが好きだった。 ある日、ネットのニュースで、気軽に書き込んだ投稿が、話題になるというニュースを見たので、私も試してみた。 「私、見てしまったんです。“あの女を”」と… 内容もないただの投稿をして、流行るわけないという気持ちしかありませんでした。 翌日、ツイッターを開くと200件以上のイイねと300件以上のリツイートがされていた。 「え?なんで?」という気持ちはあったが、初めてのバズりだったので嬉しかった。 その日も、普通に学校に行く。 クラスにつくと、仲の良い友達から「おはよう! これ知ってるあの女っていうやつ。今ツイッターではやってるよ。」と言われた。 心の中では、それ投稿したの私なんだよなぁと思いつつ、仲の良い子たちにもツイッターは教えてなかったので、その投稿が私の仕業だとは分かるはずもなかった。 「へぇ〜。知らない。どんな投稿なの?」と聞いてみることにした。  Aちゃんは、「実はね。あの女っていう怪異みたいなのがいるみたいで、170cmで黒いワンピースを着て、黒い麦わら帽子みたいなのを深く被って話しかけてくるんだって。話しかけてきたことに答えると連れ去られるんだって!!」 すると、オカルトに詳しいBちゃんが、「その怪異は話しかけてくるのは確かだけど、連れ去られるんじゃ無くて殺されるらしいよ」 と言ってきた。 私は、心の中で「軽い気持ちで投稿した事が、なんでこんなことになってるの?」と思いながら、相槌をうつしかなかった。  時間の経過は早いもので、私も高校三年生になっていた。もうすぐ受験だし、頑張って勉強をしていても、クラスの話題は“あの女”で持ちきりになっていた。 正直、鬱になりそうなほどだったので、友達から言われても軽くあしらうようになった。 しかし、軽くあしらえない事件が起きた。クラスメイトのAちゃんが、不登校になったのだ。この時期に?という気持ちはあったが、何か理由があると考え、Bちゃん・Cちゃんと私の三人でAちゃんの自宅に向かった。  インターホンを鳴らすとAちゃんのお母さんが出てきた。「あらみんな来てくれたのね、あの子も喜ぶわ。入って入って。」快く私達を迎えてくれた。 「あの…Aちゃん元気ですか?しばらく学校に来てないので心配で。」とお母さんに話すと、「そのことね。あの子様子がおかしくてね。何かに怯えてるというか、なんかよくわからないんだけどね。」  私は、その時良からぬことを考えていた。まさか本当に“あの女”にあったんじゃないか。もしかして、本当にいる?と そんなことを考えてる内にAちゃんが降りてきた。「あっAちゃん大丈夫?心配で来ちゃった。」というとAちゃんは、「ありがとね、心配ないよ。明日からちゃんと学校行くからw」と言ってくれた。いつものAちゃんだった。  翌日、しっかりAちゃんは学校に来た。いつも通りのAちゃんだったが、“あの女”の話題になると怯えていた。私の中で確信に変わった。絶対に会ったんだ“あの女”に。  そんなようなことがあったが、やはり時間の早さには勝てない。大学受験が終わり、皆無事に合格し、それぞれの進路が決まった。3月になり卒業式を迎えた。仲の良かったみんなと離れ離れになるのは少し悲しかったけど、心機一転頑張ろうと思っていた。  一つ心残りがあるとすれば、“あの女”は私が投稿したやつとみんなに伝えることができなかった事だけ。 やるせない気持ちの中帰宅し、卒業式の疲れから寝てしまった。起きたときには、辺りは暗くなっており、時計は19時を指していた。 キッチンで料理をしていた母親から「コンビニで調味料とお菓子買ってきてあと飲み物、あんたの好きなものでいいからさ、早めにしてね、みんな来るから」とお使いを頼まれた。 嫌々ながら、コンビニに向かった。3月とはいえ、少し暑かった。  コンビニで買い物を済ませ、家に帰る途中、 奴がいた。“あの女”が。 体が硬直し、持っていた荷物を落としてしまった。“あの女”は、私の耳元で「はじめまして、私を創り出した張本人さん。あなたのお陰でいろんな人を食べる事が出来ました。ありがとう。」と囁き消えた。 消えた後、力が入らず号泣しながら家に帰った。  今私は、大学1年生となり自身の夢に向かって日々友達と勉強をしている。 “あの女”がどうなったか? 今でも、どこかの街を徘徊しているって噂だよ。 夜道には気をつけて        fin

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都市伝説 あの女

おじさんの正体

 これは実際に体験したお話です。 私の地元にA公園と言う大きな公園があった。 その公園は坂に面しているため、公園内にも斜面があるような公園だった。 公園内にも斜面があるため、安全のため膝下くらいの位置に木の杭が打たれロープが張られていた。  私はよく幼馴染Kと一緒に遊んでいた。その時も一緒にブランコに乗りながら他愛もない話をしていた。 その時、私がA公園に行くとよく話しかけてきてくれた優しいおじさんの後ろ姿が見えた。そのおじさんは、いつもチェックの服にGパン、白いスニーカーを履いていた。 そのおじさんが、木の階段を降りていったので、私はKに「今さ、階段の方に俺の知ってるおじさんがいたからさ、何か貰えるかもしれないからついて行かない?」と… 今考えると馬鹿なことをしたと思っているが、子供なので好奇心には勝てなかった。  おじさんが降りたあとを、こっそり足音をたてないように降りていった。 階段を降りて行くと中間地点に差し掛かる。この階段は途中で道が分かれている。軽い地滑りが起きた為、右は通れなくなっていた。 左の道は、少し遠回りして下の公園に着く仕組みであった。私達が見たときおじさんはまっすぐ降りていった。  気づかれないよう気をつけながら、まっすぐ降りるよりも早く行ける獣道を使い、おじさんよりも早く降りて待ち構えていた。 しかし、何分経ってもおじさんは降りてこなかった。 気になったので階段を登っていくと、中間地点まで戻ってきてしまった。おかしいと思いながら、左の道に行ったのか?と考えたが、もう一度戻って左側に行くとは考えにくい。  そんなことを考えていたときあるものが目に入った。一足の白のスニーカーである。 私は直感でおじさんが履いてた物だと思った。 急いでKに「帰ろう!」と言いその場を去った。  私はこの話をしばらく忘れていた。 高校2年の夏の日、家族で夕飯を食べながら心霊特番を見ていた。 「この映像嘘だよね。」などと言いながら… ふと、幼いときに体験したこの話を思い出したので、母に話してみた。 すると母が「え?なんであんたがそのこと知ってるの?」と言ってきた。 「どういうこと?」と聞き返すと、事の仔細を話してくれた。 「実はね、私が幼い時、あそこのA公園の木の階段の所で首吊り自殺があったのよ。自殺した方の服装は、チェックの服にGパン、白いスニーカー履いてたらしいよ」と……    この話を聞いたとき、私は頭が真っ白になった。何のために私の前に姿を見せたのかは謎だが、一つ覚えている事があるとすれば、そのおじさんから会うたびに貰っていた飴を食べたことがないと言うことだ。  fin

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おじさんの正体

公園の少女

 これは実際に体験したお話です。 私の地元にA公園と言う大きな公園があった。 その公園は坂に面しているため、公園内にも斜面があるような公園だった。公園内にも斜面があるため、安全のため膝下くらいの位置に木の杭が打たれロープが張られていた。  A公園には坂の下にも公園があり同じ名前の公園として利用でき、市民からも憩いの場として使われていた。 公園の中ほどに下の公園に行くための木の階段があり、その近くには遊具が少し置かれていて、私はよくそこで遊んでいた。  その時、一緒に遊んでいた幼馴染のKという仲の良い奴と遊んでいた。今考えると私が悪いのだが、子供心だろう。俺は悪くないという思考になりKと口喧嘩をしてしまった。  口論の末、Kは「帰る」と言いその公園を去った。私は「何なんだよあいつ」と思いながら一人でブランコで遊んでいた。  その時だった。階段の方から視線を感じた。なんだろうと思って見るとそこにはおかっぱ頭の赤い服を着た少女が立っていた。 その少女顔が見えなかった。ただ、こっちを見ながら手招きしていた。まるで、こっちに来て一緒に遊ぼうよと言っている様であった。 はじめは無視をして一人でブランコに乗って遊んでいたが、やはり視線を感じる。 先程、視線を感じた方を見るとその少女が近づいてきていた。さっきよりも大きく手招きをしながら…  私はその少女に「俺と遊びたいの?」と問いかけた。すると少女は、大きく頷いた。 私は「何して遊ぶ?」と聞くと、階段の方を指差していた。「階段の方に行きたいの?」と尋ねると大きく頷くので渋々付いて行った。 階段方面には何も遊具がないため、不思議には感じていたが、付いて行った。  すると次の瞬間、右手を大きく引っ張られた。なんだ?と思い、引っ張られた方向を見たらKがいた。 「なんだよ?」 「いや、何してるんだよ。前見てみろ」 とKから言われたので、前を見るとあと一歩で斜面に落ちるところであった。 「ウワァ…ありがとう。さっきはごめん」 「うん。俺もごめんな。」 そこで仲直りし、帰ろうという話になった。  危ない目にあったが、あの少女のことが気になった。どこに行ったんだろうと… 自転車を置いていた場所に行き、自転車に乗り、その公園を離れようとした時、背後から寒気と視線を感じた。 見てみるとさっきの少女だった。さっきまで見えていなかった顔が見えていた。 細い目をして眉間にシワを寄せ、何かブツブツ言っていた。 何か言ってるが聞きてることができなかった。何か言ってる、何か言ってるが聞き取れない。 よく耳を澄ましたとき、耳元で「なんだ来ないのか」と低い声で言われた。 悲鳴をあげて帰ろうとKに言いその場を去った。  後日、亡くなった祖父からとある話を聞かされた。 「あそこのA公園あるだろ?あそこは第二次世界大戦の東京大空襲のとき、身元不明の遺体をグラウンドで焼いてたんだよ。」という話をされた。 おそらく、その場にその少女も居たのだろう。 私と遊びたかったのか、殺したかったのか不明だか、今でもその公園は使われている。fin

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公園の少女

橋の謎

 ある日、とある事件が発生した。 見た目は、何ら変哲もない自殺者の遺体だった。  現場は、横幅のある川に架かる橋で、遺体が吊られていた場所は、大都市方面に向かう左側の歩道の手すりにロープが片結びに結ばれていた。 「これは、普通の自殺遺体だな。事件性はなさそうだな。」と一人の刑事が言った。 現場にいた誰しもがそう思っていた。ただの自殺者だと…しかし、事態は急変する。  遺体発見から2週間後、前回の事件と同じ場所で遺体が発見された。同じくロープで首を括り自殺していた。 「前回の自殺事件と一緒だな。こんな頻繁に起こるかね? とりあえず、鑑識に回しておいて。」 鑑識に回された遺体は司法解剖する事となった。 「司法解剖の結果なんですが、死亡時刻は14時とわかりました。また、死因は窒息死。おそらくロープで首を絞めたからでしょう。」 「それ以外は何もなかったんですか?薬物とか何か出ませんでした?」 「いやぁそれが何も出てないんですよね。血液検査もしたけど異常なかったし。」  皆が疑問に思った。なぜ同じ時刻に人が死んでるのか。 しかも同じ橋で… 誰も真相が見えなかった。  捜査員を置き去りにするかのように、1週間おきに死体が出た。あの橋で死因も同じ。 偶然とは言い難い状況に、警察も動き本格的な捜査が始まった。 「捜査状況報告してくれ。」 「はい。現在遺体は5人になります。全員身元確認は出来ており、ご遺族にもお話を聞いてきましたが、皆さん口を揃えてあの日は元気に会社に向かっていったからその後はわからないと仰られていました。」  捜査本部が作られたものの、一向に捜査は進まずにいた。 しかし、事態は急変する。  同じ橋で、6人目の自殺者が発見されたが、5人と違う点は、胸に傷があったこと。胸の傷を塞ぐように歌詞が書かれた紙があった事。 この二点が違かった。 紙に書かれていた歌詞は、“ロンドン橋落ちた”であった。 より一層捜査難航する事となった。  決定的な証拠が出ないまま、次の遺体が見つかったが、6人目の状況と全く同じ遺体が2ヶ月の間に4人出ることとなった。  何も証拠が無いまま捜査が終わろうとしていた時、11人目の遺体で進展を迎える。 11人目の遺体は6人目〜10人目の遺体までと外傷は同じであった。しかし、唯一違う点は、手首に切り傷があった事、そしてその傷口付近から指紋が検出された事。警察も捜査がやっと前に進むと思っていたが、11人目の遺体以降、ピタリと止まった。 何の進展もないまま、時効を迎えた。 事件から20年経った現在でもその橋は使われている。  一体誰がやったのか?何のために行ったのか? また自ら命を絶ったのか。解明することも出来ないが、この事件は都市伝説として語られており、この未解決事件にも名前がついた。 「橋の謎事件」……と

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