橋の謎

 ある日、とある事件が発生した。 見た目は、何ら変哲もない自殺者の遺体だった。  現場は、横幅のある川に架かる橋で、遺体が吊られていた場所は、大都市方面に向かう左側の歩道の手すりにロープが片結びに結ばれていた。 「これは、普通の自殺遺体だな。事件性はなさそうだな。」と一人の刑事が言った。 現場にいた誰しもがそう思っていた。ただの自殺者だと…しかし、事態は急変する。  遺体発見から2週間後、前回の事件と同じ場所で遺体が発見された。同じくロープで首を括り自殺していた。 「前回の自殺事件と一緒だな。こんな頻繁に起こるかね? とりあえず、鑑識に回しておいて。」
ユウキ
ユウキ