百合水仙

37 件の小説
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百合水仙

美しい語彙力が欲しい。 かなりの気分投稿ですが、良ければ見ていってください! フォロー・コメント・いいね等は狂喜乱舞します。

影と狐の旅路

あの件以降、初めて人里へ足を踏み入れた。 ここ数百年で、人類は随分進化したらしい。 ヒカゲ曰く、「この辺りは田舎な方です、都心はもっと凄いんですよ!」 との事だ。 これ以上があるということに若干引きながら、 ヒカゲが、山に迷い込む直前に訪れたという町を歩いてみた。 「ここのお肉屋さん、コロッケがとっても美味しいんですよ!」 「ほ〜、」 「この辺りは、この街で一番賑わっているところなんです。」 「へー、」 「夜狐さん!夜狐さん!海ですよ!!」 「…」 「少し待ってくれるかな、ヒカゲ。」 どんどん歩いて行くヒカゲに、声を掛ける。 ヒカゲは、キョトンとした顔で振り向いた。 「どうしました?」 「えっと、君はご主人を探しているんだよね?」 「はい!」 「申し訳ないが、ここまで案内された場所が、君のご主人探しと関係しているとは思えないんだが…」 ヒカゲが、そっと目を逸らした。 「君は、至って真面目にご主人を探しているんだよね?」 「はい」 「…」 溢れそうになる溜め息をどうにか飲み込む。 「ヒカゲ、次の街へ行こう。」 「え?この街は、もういいんですか?」 ヒカゲは、大きく目を見開き、小首を傾げている。 「ああ、そもそもこの街には、情報を期待していなかったからね。」 まあ、この先訪れる予定の街にも、期待はしていないけどね… 「さあ、ヒカゲ、次の街へ案内してくれ。」 《あとがき》 サムネイルが、10分クオリティのひっどい絵です。 ごめんなさい。 一応、溜め息を飲み込む夜狐さんを描いたつもりです。

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影と狐の旅路

セリフ放置所

貴女の未来へ、スイートピーを添えて__        スイートピー 花言葉:門出、優しい思い出 花言葉って、ロマンチックですよね〜。

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セリフ放置所

セリフ放置所

お前の決断も、俺のやってきたことも、先生の思いも、全部全部、無駄だったみたいに言うなっ、! 人造人間にだって、流す血くらいはあるんですよ。 憎い、許せない、殺してしまえたら、どんなに楽なことか。 ここに居たのが、あなたで良かった。 ありがとう。もう一度、向き合ってみるよ。 君の「マリー」がみたい。演じてくれるかい? 最期が、あなたで良かった。ありがとう、夜空。そして、さよなら。 世界が再び回り始めますように… 即席で良さげなセリフをまとめました。

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セリフ放置所

昨夜の私

息が詰まる。 言いたい言葉がある気がする。 伝えたい言葉がある気がする。 なのに 何も出てこない。 どうにも寝苦しい夜。 正体不明の焦燥感に駆られる。 頭の中の何かが形になってくれない。 何かやらなきゃ、 どうにかしなきゃ、 動けなくなる。 昨夜の私です。 こんな重苦しいものではないんですけど(笑) 妙に小説が書きたくて仕方ないのに 話が思い付かなくてヤキモキしてました。

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昨夜の私

ひとりぼっち

真夏の炎天下。 てっぺんに昇った太陽にジリジリと肌を焼かれる。 少しの坂を登れば、見えてくるのは あなたのお墓。 何年も通ったあなたのお墓は、今年は少し違った。 前回から一年放置した筈なのに、綺麗なお墓。 私のモノでは無いお供え物。 複雑な気持ちになった。 あなたに私以外がいた事に安心した。 一人ぼっちじゃなかった。 寂しい人じゃなかった。 良かった。 でもね、 私はね、 ひとりぼっちになっちゃったよ。

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ひとりぼっち

影と狐の旅路

「うーん、手伝うとは言ったものの… ここまでの道のりで何か手掛かりは見つかったのかい?」 ヒカゲは、目を逸らしたまま何も言わない。 「手掛かりは無しと…」 どうしたものか、 ヒカゲは、いつご主人と離れ離れになったんだ。 離れ離れになった地は。 ご主人の歳は。 そもそも… ヒカゲのご主人は生きているのか? 思考がそこに行き着いた時、慌てて頭を振った。 「ヒカゲは、どのくらいの期間、ご主人を探しているんだい?」 ヒカゲはコテンと可愛らしく小首を傾げ、笑顔で 「分かんないです!」 と答えた。 「…そうかい。では、ここへ辿り着くまでの道のりは覚えてる?」 「あ、それは分かります。」 ヒカゲは、「大変不服です」とでも言うように頬を膨らませてこちらを見ている。 「…よし、ヒカゲ!」 「?」 「準備はいいね?」 玄関で、すっかり支度の整ったヒカゲを振り返る。 「はい!勿論です。」 「ふふっ、それじゃあ」 「「行ってきます!」」 私とヒカゲは一度、ヒカゲがご主人を探し歩いた道を遡り、辿って見ることにした。

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影と狐の旅路

8月9日

今日の主役はこの私! 百合水仙でございます! 誕生日です! 祝ってください! 私、今日は誕生日の割に頑張りました。 塾に行ったんです。 褒めてください。 行ったんですよ!?塾に! 薬の副作用で、 ずっと眠いし、 胃が気持ち悪い中で! 偉すぎません? 誕生日くらいははっちゃけます。 以上!百合水仙でした〜

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8月9日

影と狐の旅路

一ヶ月程引き篭って、ふと外の空気を吸いたくなった。 久々に玄関の引き戸を開けた。 晩秋の朝、冷えた空気、目の前に佇む一人の人外。 「あー…、どちら様?」 此方から声を掛けると、ピタリと静止していた体が動き出し、言葉を発した。 「ご主人様を知りませんか」 唐突な質問に言葉の意味が上手く飲み込めず、暫く頭の中で反芻していた。 「…?あのー、」 人外の声で意識が引き戻される。 「あ、ああ、失礼。申し訳ないが君のご主人のことは知らないね」 正直に答えると、人外は分り易く肩を落とした。 非常に残念がる人外に何とも言えぬ気持ちになり、私から言葉を紡いでしまった。 「力になれるかは分からないが、君のご主人のこと教えてくれないか?」 人外は目を輝かせながら「本当!?」と尋ねてきた。 「ああ、勿論。それに、寒いだろう?少しでもいいから上がって行きなさい。」 人外は凄い勢いで頭を下げた。 「ありがとうございます!」 家に入れ、よくよく触れてみると想像以上に冷えていて、温まらせることを優先しつつ話を聞いた。 いそいそと白湯を準備していた時に教えてくれたが、人外の名は『ヒカゲ』と言うらしい。 その際、私も「夜狐」と名乗った。 「さて、ヒカゲ。そろそろご主人について話そうか。」 火の前で今も尚熱を受け取り続けているヒカゲに声を掛ける。 ヒカゲはくるりと此方へ向き、トコトコと側まで歩いてきた。 「はい。え〜っと、ご主人様は人間の女の子です。僕は元々ご主人様の影だったんです。」 『人間』 その言葉に顔が引き攣った気がした。 「でも、なんの偶然か、人に踏まれた拍子にご主人様と離れてしまったんです。僕、ご主人様のところに帰りたいんです。なのに、何処にいるか分からなくて…」 初めは、ハキハキと話していた筈が段々と尻窄みになっていく。 「成程、それでこんな所まで探しに来たと。」 「はい…」 ヒカゲはもうずっと俯いている。 そんな様子にどうしても可哀想になってしまい、気付いた時には私自身でも驚いてしまう様なことを口走っていた。 「よし、わかった。私が君のご主人探しを手伝おう。」 ヒカゲは驚いたのか、元より大きく可愛らしい目を更に大きく見開いて、大きな声で 「ほんと!?」 と聞いてきた。 なんという既視感… 「ああ、勿論!」 私も、負けず劣らず大きな声で返した。 この家にこんなにも大きな声が響き渡ったのは何時ぶりだろうか。 …、もしかしたら、初めてかもしれない。 気づくと、頬が緩んでいた。 書けました! 途中、保存してなくてデータが飛ぶというアクシデントに見舞われつつ、やり切りましたよ! やり切ってないけど(笑) 続きます。多分… 今回は我が代理『夜狐ちゃん』と 私の友人、桐生印さんの代理『ヒカゲちゃん』のお話でした。 夜狐ちゃん、本当はもっと古風な喋り方にしたかったのですが私の実力では上手くいかず… ヒカゲちゃんの喋り方も、もっと本家様リスペクトで行きたかったのですが此方も上手くいかず… ヒカゲちゃん、本当はもっと可愛いんです! 興味のある方、本当に桐生印さんの方の『金眼銀眼と夜の影と』を読んでください! うちの夜狐ちゃんも超理想の形になってますので! 表紙にはヒカゲちゃんを私なりに描かせて頂きました~。

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影と狐の旅路

美しき戦士と小雨

「…そんなのって、追いかけたくなるじゃないですか!」 言い切った桐生さん。 顔を上げてくれない、こちらを見てくれない。 「変でしょうか」 桐生さんの言葉を反芻する。 そして、私の中に浮かぶ言葉は「愛おしい」 もしかしたら、この子も私と同じで好きなものについてはブレーキが効かなくなる子なのかもしれない。 「何かのために戦う人が好き…」 今度は声に出た。 「私も、何かのために戦う人が好きです。憧れちゃいますよね。」 ここまで言うと、ようやく桐生さんが顔を上げた。 私には、人の表情から感情を完璧に読み取る特殊能力は備わっていない故、この子が今、私の発言をどう思っているのかは分からない。 それでも、マイナスに受け取っていないでほしいと思うのは、勝手だろうか。 「戦う者を美しいと感じるのは、譲れない信念を掲げているからなんでしょうかね…、眩しいですよね。」 そっと目を閉じ、記憶にある「戦うヒーロー」「戦うヒロイン」「抗うヴィラン」…、色々な人達を瞼の裏に浮かべる。 皆、何かを抱え、何かを掲げている。 「私達の傘に打ちつける小雨を、その身一つで受け止めて戦っている人も、きっと、いるのでしょうね…」 自身の頬が緩むのを感じた。

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美しき戦士と小雨

世界の為に、貴方の為に

何時かの誰かが言った言葉。 『どうして人は、ヒーローよりもヴィランに惹かれるか判る?』 『ヒーローは世界の為に貴方を犠牲にするけど、ヴィランは貴方の為に世界を犠牲にするから。』 ヒーローは世界の為に。 ヴィランは貴方の為に。 これは存外、的を射ていると思う。 ヒーローになった君は、私を犠牲にしたけど ヴィランになった君は、世界を犠牲にしたから。 …、 “次”は、どちらに 君を育てようか? _ 暗くて明るい、四角の部屋で一人の女がニタリと笑みをこぼした。

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世界の為に、貴方の為に