あわ~泡~

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あわ~泡~

沢山溜まっていく自分の中の物語をたくさんの人に知ってもらいたかった。物語達に生き続けて欲しい。 (ただの日記みたいなもの)

早朝5時の僕。

早朝5時。 おはよう?おやすみ? 眠いのに眠れない僕の身体を悪魔が食べる。 僕は飲み込まれて真っ暗闇に放り出される。 光を求めて走って走って。 走り疲れちゃったな。 歩いて、たまには止まって。 そうすると少しづつ辺りが明るくなってくる。 僕は悪魔に飲み込まれたんじゃなくて、自ら暗闇へ走っていったんだ。 早朝5時。 眩しくて思わず目を瞑ってしまうような朝日に、僕は別れを告げた。 さようなら。おやすみ。

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早朝5時の僕。

後悔と未来

君は言った。 「後悔しないようにってしてることが後悔かもよ?」 ボクは正直その言葉を聞いた時、まさに目から鱗が飛び出た。 ボクは「何者」かになりたかったのかもしれない。 当時の僕にとっては“後悔”は最大の“敵”だった。せっかく人生を送るのだから、“悔い”のない、完璧な人生にしたかった。 だから嫌いな勉強もした。将来困らないために。 だからやりたかったダンスも諦めた。将来何も残らないから。 今までそうやって生きてきた。 “将来のために” 常にボクの頭の中にはそれがある。 そんなボクの中での当たり前な常識を、 何年も掛けて作り上げた“後悔”の少ない人生を、 彼はたった一言で覆した。 ああ、そっか。 今まで“将来のために”やってきたはずの事が、全然将来の為にならない可能性もあるんだな。 ボクがあの時後悔しないようにと選択したことをこの先の未来後悔するかもしれない。 それからは“今”も大切にして生きている。 そんな私、いやボク、いいや、僕のお話。

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後悔と未来

朝5時、人のいない街

窓を開けた瞬間、室内とは違う空気がとばっと入り込む。 ひたり、とベランダへ足をのばす。 オレンジ色の空気が肌にまとわりついた。 普段は触らないベランダの手すりに顎と肘を乗っけて街を見下ろす。 空はオレンジ色だった。 雲はオレンジ色だった。 「ボクだけの街だ。」 朝特有の心地よい空気に包まれながら、ベランダで大の字になって寝転びたい、そんな気分だった。

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朝5時、人のいない街