やきいも

12 件の小説
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やきいも

こんちは!ちょくちょく投稿していきます!ファンタジー系とか、日記系とかいろいろ投稿していきます(^^)よろしく

青い瞳の少女

 理子は、東京から、田舎へ引っ越してきて、つまらない毎日をなげやりに過ごしていた。 「ここにはゲームセンターもないし、ショッピングモールもない。ほんとにつまんない。」 理子は、麦茶の入ったポットの蓋を開けた。 「理子!そんなこと言わないの。お父さんの仕事の都合でここになきゃならないんだから。たまには静かに暮らすのも良いことよ。」 母親の綾子が理子を叱る。 「たまにって言っても、たくさん引っ越して、いろんな所へ行くわけじゃないでしょ。」 理子はぶつぶつと文句を言った。  その日はとても暑くて、クーラーをつけっぱなしにしていた。森のせみたちの騒がしい声が、村に大きく響き渡る。 「お母さん、アイスある?」 「ないわよ、そんなの。ここは田舎よ、東京みたいな都会じゃないの。だから、アイスを買えるコンビニやスーパーが近くにあるわけじゃないの。我慢しなさい」 綾子は理子が座っている縁側に腰をかけた。 「ねぇ覚えてる?昔、死んだおばあちゃんと一緒にここに住んでたこと。」 綾子は空を見上げた。 「ここもずいぶん変わったわねぇ。昔はこんな暑くなかったのに。あら?」 見ると、女の子が開けっ放しの玄関の向こう側に立っていた。 「理子、いってあげて。」 「えー。」 しぶしぶ理子は女の子のほうに近づいていった。 「あの、何か用ですか?」 その女の子は言った。 「あなたに用があるの。ついてきてくれる?」 その女の子は美しかった。瑠璃色の瞳が輝かせ、おさげの黒髪を肩まで垂らして、じっと理子を見つめている。 断るのも許さないような詰めたふんいきに、理子は思わずうなずいてしまった。 「ついてきて。」  理子は美しい海に連れてこられた。 「わあ。すごい。こんな素敵な海があるなんて知らなかった」 すると、女の子は言った。 「大体の人がそういうけど、海の本当の現実を知らないのね。」 女の子は怒っているように理子をにらみつけた。理子は嫌われるのかと思い、話を逸した。 「そ、それよりあなたの名前は?私の名前言ったでしょ。」 「私の名前も覚えてないほど、東京に染まっているの⁈」 女の子は理子に責め寄った。 「は?私、昔ここに住んでたって聞いてたけど、名前なんて覚えてるわけないじゃん、てか急になんなの?急に連れてきて、私が名前聞いたら、怒るって自分勝手すぎるよ。私もう帰るから。」 張り詰めた空気が流れた。女の子は口を開いた。 「昔2人でこの海で遊んだこと覚えてる?私が5歳の時、海で溺れそうになったら、あなたが助けてくれた。私、最初は同い年の子が私を助けても2人とも死んじゃうって思ってた。 その後、大人がやってきて、私たちを助けてくれてね。私たち海辺で遊んだんだよ。」 理子の記憶の片隅に、同い年の女の子と海辺で遊んだ時のものがあった。 「覚えてない?私の名前は海。」 あっ、と理子は叫ぶ。 「私を助けてくれてありがとう。あなたのおかげで、今私はこうやってもう一度あなたと出会えたし。」 気がつくと女の子はもういなかった。 「また会えるかな、海。」

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青い瞳の少女

私の神様3

次の日ー 「これで、国語の授業を終わりにします。ありがとうございました。」 日直の佐田さんに合わせて「ありがとうございました」と言い、私は先生のところに走って行った。 「あら、刹那さん。どうしたの?」 心臓がバクバクする。 「あの、先生。な、なんで、昨日、若菜のことを…にらんだんですか…?」 昨日からずっとそのことが気になっていた。 見山先生は驚いたように目を見開き、そしてにこっと笑った。 「にらんだって訳じゃないけど…。だって、立川先生のときは良い挨拶だったのに、私の場合は挨拶しない、つまり、人によって態度を変える。私は、それは最低な行為だと思うの。」 その言葉は、私の心に広く響いた。いつもみんなは人によってコロコロと態度を変える。私が日直のときと、他の誰かが日直のときでは、態度が全然違う。救われたような気がした。 「あ、ありがとうございました。ききたいのは、それだけです。」 私は見山先生にお礼を言って、自分の席に座った。単純に、うれしかった。 でも、不安になった。 この幸せはいつまで続くのか。 若菜の時もそうだった。友達だと思っていたけど、今は…。 空は、今日も曇っている。 続く

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私の神様3

私の神様2

「見山夏花です。よろしくお願いします。」 その先生は、若い女性の先生だった。小麦色の肌に、濃い灰色の長い髪がきれいだ。 男子たちが歓声をあげた。女子たちは不満げに見山先生を見ている。 一時間目。 「一時間目は算数ですね。では、日直さん、号令をお願いします。」 日直は私だ。 「えっ、えっと…こ、これから、算数の授業を…始めます。よ、よろしく、お願いします。」 普段、人と話していないから、ぎこちなくなる。 「あれ?みんな?」 見山先生が不思議そうにみんなを見る。 いつもならみんなは、「よろしくお願いします」と、日直に合わせて挨拶をする。しかし、みんなが挨拶をしなかったのだ。 それはそうだ。私が日直だから、みんな挨拶をしないのだ。若菜たちがニヤニヤしている。 「あのねぇ」 急に見山先生の雰囲気が変わり、空気が重くなった。みんながビクッとする。 「前の立川先生からは、とても良い挨拶だと聞いていたけど、私だとちゃんと挨拶しないみたいね。」 そう言って見山先生は、ニヤニヤしていた若菜をすっと見つめた。 「ヒッッ」 情けない声をあげて、若菜は椅子から転げ落ちた。私は少しだけ心が軽くなった。 「いったぁ!」「え、大丈夫、若菜?」 「立てる?」 若菜の仲間の女子たちが、若菜の周りに集まってきた。 「若菜さん、そんなに痛むなら保健室に行きなさい。あと、一人でケガしたんだから、一人で保健室行けるわね?」 周りから、クスクスと笑い声がした。 若菜は怒りと恥ずかしさを感じながら、不機嫌そうに椅子に座り直した。 私は、この先生が少しだけ好きになった。 続く

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私の神様2

私の神様

「刹那ちゃん、やばw牛乳だらけじゃんw」 そう言って若菜たちは、私に、もっと牛乳をかけてくる。 お昼の12時半。給食の時間だった。 入学した時、若菜は私に優しかった。 「刹那ちゃん、その服かわいいね。」 友達がいなかった私は、若菜を友達だ、と信じた。信じたかった。 けれど、そんな幸せも続かない。 若菜は、男子たちの人気を集める道具として、私を利用していたらしい。 最初は悪口を言うくらいだったが、いじめはどんどんエスカレートして、机の中にゴミを入れたり、叩いたり蹴ったりしてくるようになった。 私の体はあざだらけになり、精神的にもボロボロだった。でも、誰も私の味方はいない。先生は見て見ぬふりをするし、みんな若菜の標的にされるのが怖くて、若菜の見方についている。 そんなある日、先生が違う学校に転校することになった。 そして、新しい先生が来た。 「見山夏花です。よろしくお願いします。」 続く

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あみじゃがさん

春。佐々木ダイは、いつもの桜並木を学校へと歩いていた。 今年、ダイは高校一年生になった。でも、ダイは新しく始まる高校生活に別にワクワクなんかしていない。むしろその逆だ。 中学生の頃、ダイは友達がいなかった。だから、いつも窓の外をぼんやりとながめているだけ。 だから、今度もこんな感じだろう、と思っていた。 あの子に会うまでは。

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あみじゃがさん

すごく遅い自己紹介

私の名前はやきいもです。小説を書くのが好きで、Noveleeを使い始めました! ちょくちょく投稿していきます、よろしく(^^) できたら、いいね、フォローをしてくれたらうれしいです。 好きなもの…お菓子(とくに和菓子) 苦手なもの…算数(全然できん) 目標…10人はいきたい よろしくお願いします!

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すごく遅い自己紹介

やきいもの部屋〜ペット編〜

・今日は友達の飼っている犬(秋田県)の誕生日。「うちの犬、日本犬だから国産のものを食べさせたいの。でも、いつも食べてる肉はオーストラリア産なんだよね。」ってずっとぶつぶつ言ってた。 ・友達の猫は、ふだんは友達に愛想がないくせに、友達がビデオ通話をしてたりすると、決まってパソコンに乗って邪魔したり、甘えてくる。 思い出 ずっと三十代だと思ってた人が、四十代だと知った。若々しい。そんな時思い出すのが、赤ちゃんだと思ってた小さな可愛い犬が、おばあちゃん犬だったということ。

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僕よ深夜テンション

 僕の名前は佐々木深夜。深夜を楽しむことが生きがいの男だ。さあ、もうすぐ12時だ。深夜の始まりだ!  僕の深夜ルーティンは、ざっくり言うと、 ①カプヌを食べる。(待ち時間は3分12秒が好き)②昆虫図鑑を見る。(最近はトンボ目にハマっている。)③ひとりあやとりをする。(だんだんさみしい気持ちになってくる。)④引き出しの中身を整理。(すごいものが出てくる。昨日は一年前ずっと探していたプリントが出てきた。) と、こんなふうだが、これだけでも1時間はかかる。終わった後だいたい1時半くらいになっている。  僕の行きつけのコンビニは、家のすぐ隣にある。ここにはカプヌを買いに来るのだが、うまそうなものがたくさんあって、結局カプヌの他にポテチやアイスを買ってしまう。僕の家にはレンジがないので、その場で温めてもらう。帰り、熱っと言いながら歩く。  昆虫図鑑は一人で見るわけではない。虫好きのムシ田中さんを呼ぶ。二人で見ていると、ムシ田中さんが色々しゃべるので、口実が無くなることはない。  ムシ田中さんは、僕の大切な深夜友達だが、僕より早く寝るので、すぐに帰ってしまう。あやとりを一緒に、と言いたいが、昆虫図鑑を閉じた途端、一言も発さなくなる。あやとりやろう、と言ったとしても、YesかNoかわからない。結局やれない。なので、ひとりあやとりをする。これは15分くらいですぐにやめる。だんだんさみしい気持ちになってくるから。  引き出しの中身を整理するのは、細かいことは言いたくない。ものすごい物が出てくるからだ。おや、もう3時だ。これにて、おやすみなさい。

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travel in the 黄泉の国Ⅳ

 「神里日鳥だ。」 日鳥はおそるおそるそう言った。 「では、日鳥。お前はどうやって死んだのだ?」 「俺が…死んだ?」 日鳥はよくわからないという表情でサカタを見つめた。日鳥は、自分が死んだとは思っておらず、ここが黄泉の国であることも信じていなかった。 「待て。お前は自分が死んだとは自覚していなかったのか。」 サカタは信じられないという顔になった。 「これは一から説明しないといけないようだな。おい、レンゲ。」 「はい。」 サカタは、少女…レンゲに何やら耳打ちをした。 「はい、ただいま。」 レンゲは日鳥の方を向いた。 「日鳥。ついてこい。」 日鳥は、足早に歩くレンゲの後についていった。  二人はサカタの部屋から出たあと、少し歩き、とある部屋の扉の前に立った。レンゲは扉を叩いた。 「おいテオ。居るか?」 レンゲが扉の向こう側に声をかけると、低くて甘い声が返ってきた。 「あ、レンゲ?居るよー。待ってて、今開けるー。」  しばらくして中から、金色の短髪に、女性が着る水色の袴を着こなした、性別がわからないやつが出てきた。 「やっほー。レンゲがこの部屋を訪ねてくれんなんて、久しぶりだな…って、誰コイツ!」 日鳥は、コイツめんどくさ、と思った。 「テオ、お前リアクションがすぎるぞ。」 レンゲは続けてこう言った。 「こいつに黄泉の国のことを一から教えて欲しいんだ。」 「りょーかいです、よろしく…誰だか知らん人。」 日鳥は、ほんとにコイツでいいのかと言ってしまいそうになるのを、グッとおさえた。 「俺は神里日鳥だ。」 「はーい。じゃあ、行こうか、日鳥くん。」 続く

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travel in the 黄泉の国Ⅲ

 館の中はとても広く、たくさんの部屋があった。その数は、一億を超えるだろう。でも、歩いても歩いても部屋が尽きることはない。 「部屋が無限にある…。」 「そうだ。当たり前であろう。ここは黄泉の国なのだから、死人のための部屋は無限じゃ。」 「てか、どこに行ってるの?」 「サカタ様のお部屋じゃ。」  少女は、部屋と部屋の間の通路を右に曲がり、金属製の冷たいレバーを引いた。すると、日鳥と少女が立っている床にぽっかりと大きな穴が開き、日鳥と少女は落ちた。 「うわぁぁぁ!」  気づくと、日鳥は、真っ赤なソファに座っていた。 「あれ?え、さっき落ちて…。」 そのとき前から、つやがある、低くてどっしりした声が響いた。 「やはり、黄泉の国に来たての者は目覚めるのが遅いのう。なあ、レンゲ。」 前を見ると、青い髪を輪っかにして、茶色のリボンでとめた、独特な髪型の女がいた。その隣には、さっきの少女もいる。 「全くですね。」 「もしかして…お前がサカタってやつか?」 「そうじゃ。わらわがサカタなるぞ。」 サカタはあやしい目で日鳥を見つめた。 「さあ、お前の名は?」 続く

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