藍地
17 件の小説三話 デートの誘い
次の日 予想通り椿が話しかけにきた。 周りは私達に注目している。 「今度デートしよ。」と椿が言った。 その途端聞き耳を立てていた周囲の人たちがあの二人付き合い始めたの?と騒ぎ始めた。 教室が騒がしい中私が話した。 「昨日私貴方をふりましたよ。」 「うん。振られた、けど好きになってほしい。」 意味が分からなかった。 どれだけのものが駆け引きされているのかが逆に知りたくなってきた。 周囲の人たちもみんな混乱していた。 その場で駆け引きしていることを知っていると伝えたら椿や男子たちが恥をかくことになるし、デートを断ると椿ファンの女子からなんで断るのと言われそうだったので一旦この場では承諾することにした。椿に返事をしたらとてもよろこばれた。椿ファンの女子からは睨みつけられている気がするがデートを断るよりマシだろうと思った。 そして椿には後で断ろうと思っていた、、、。
切実な願い
もし貴方の願いが一つ叶えられることになったら 貴方は何を願いますか? パティシエになりたい? 警察官になりたい? ゲームが欲しい? お菓子をいっぱいたべたい? わたしは一つに絞れない。 全部叶えたいから。 欲張りだから。 でも、、、 願うだけだと簡単なのに。 叶うことは難しいのが現実。 ひたすら頑張るしかない。 努力するしかない。 結果が良くなくても 満足できるぐらいまでには、、、 でも一応願っておこう。 魔法があればいいのに。 それが私の切実な願いだ。
友達としても、異性としても
君へ 笑顔で笑う君が好きです。 一緒に遊んで居て飽きないし、ずっと楽しいです。 毎回また遊ぼうね!と言ってくれて嬉しいです。 でも僕は君を友達としてではなく、異性として好きになりました。 君は好きな人が出来ても友達になっちゃうと、いっていたけれど、 僕は友達としての君も、異性としての君もどちらも好きです。 僕と付き合って欲しいです。 放課後屋上で待ってます。
私のルーティーン
今日は大切な試合の日。 今まで辛いことが沢山あったけど全部この日のため。 車の中で好きな曲を聞いて気分を上げる。 緊張しながら。 恐れている自分がいる。 それは今までやってきたことが台無しになるから? 負けると思っているから? 負けるかもしれないが勝つかもしれない。 そんな期待を少し持って。 これは自分自身との戦い。 それが私のルーティーン。
誰よりも好き。
貴方が好き。 声が好きだから。 性格が好きだから。 歌が上手いから。 面白いから。 ただそれだけ。 顔も知らない。 実は性格が悪いかもしれない。 でも私は画面の奥で歌ったり喋っている貴方が好き。 世界中で誰よりも貴方が好き。 たとえ彼女がいたとしても。 私は知らない。 私が一番好きだから。
浮気された
浮気された。 私達は同棲していた。 同じ家に住んでいるのに目の前で浮気された。 私がしていたら怒るくせに。 まぁでも分かるよ。 可愛いもん。 癒しだもん。 ふわふわだもん。 猫可愛いからね。 でも私も君にかまってほしい。 だって彼女だよ。 浮気しないで。
叫べ
好きなこと好きと言えない やりたいことをやりたいと言えない 言えなくてもいい 勇気を出す必要もない けど 心の中では叫び散らかせ 好きだと叫べ やってみたいと叫べ 思う気持ちだけは叫ぶ限り忘れないから
二話 断る告白
屋上 私の方が先に着いていた でもすぐ椿も来た。 椿が一息ついて話しをする。 「話なんだけど、、、」 「前から佐藤のことが好きでした。俺と付き合ってください。」 私は静かに答える 「あなたとは付き合えないです。ごめんなさい。」 そして私は伝える 「実は貴方が昨日男子たちと話しているところを聞いてたの。」 「え、、、」 椿は驚いている そして尋ねる。 「話聞いてたの。」 「うん、聞くつもりはなかったんだけどごめんなさい。」 私がそう言うと椿はこう言った。 「聞かれてたのか〜でも俺諦めないからね。これから俺のこと好きにさせてみせるからかくごしてね!」 椿はそう言って屋上から出て行った。 私はぽかんとしている。 (私告白断ったよね!?話してたことも知ってるっていったよね?!) 椿の成績は上から数えて5番までにいて成績優秀のはずだが、、、。 頭が実はおかしかったのか、急に悪くなったのか 椿は確実に諦めないからね。といっていたがこんなに諦めが悪いとは意外。 次話す時が来れば諦めてくれるように伝えよう。 しかし椿は学校の中でもかっこいいと女子から騒がれているからか少しかっこよかったと思ったのは私だけの秘密。
ぬいぐるみに対して
さっき投稿した詩について話します。 くまのぬいぐるみの話でした。 人間は喋ること、動くことができる。 しかしぬいぐるみにそれはできない。 できたとしてもテレビや本の世界だけの話。 私も沢山のぬいぐるみを持っています。 しかし全てのぬいぐるみに愛情を注げているのか。 一つお気に入りのものがあれば他のものに目がいかなくなる。 だからと言って何かが正しい、何かが間違っていると言うことはない。 私は沢山のぬいぐるみたちとどう接していけば良いのかと書きながら考えていた。
動けない僕
僕は動けないの。 本当は動きたいのに。 私はクマさん。 貴方が大好き。 だけどいつのまにか、 ネコちゃんに取られちゃった。 構ってほしいのに、 触ってほしいのに、 僕は動けないの。 喋ることもできないの。 あぁ 私いらなくなっちゃったみたい。