双葉ほのか
102 件の小説運試し
仕事から帰ってきた父の手にはコンビニ袋が握られていた。袋をテーブルに置き、中身を出す。 「じゃん、これ、みんなでやったら面白そうと思って、買ってきた」 手に持ってるのは四個入りのパン、三個はクリーム、もう一個は唐辛子入りの激辛クリーム。母は呆れた様子だ 「もう、無駄使いして」 俺と弟はノリノリだ 「楽しそう!やろう」 「えー、皆やるの?」 母はため息をつき、意を決し参戦する事にした 「順番、どうする?」 「そこは、パパでしょ?」 「じゃあ、最初で」 「ママ、二番」 「俺、三番」 「最後嫌!俺三がいい!」 「早いもん勝ちだよ」 「弟の俺に譲れよ兄のくせに」 「はいはい、喧嘩しない、じゃんけん、じゃんけんで勝った方が三番」 俺と弟はじゃんけんをした勝ったのは俺だ負けた弟はこの世の終わりのような感じだ。 「うーわ、最悪、絶対俺外れじゃん」 「順番は関係ないよ、ほら!」 俺は弟を励ました そして、全員選んだパンを持ち、せーのの掛け声でパンを口に入れる。不思議な事に全員無反応だ 「外れ誰?」 「俺です…」父は申し訳なさそうに手を挙げた 「パパかぁ…」 「一番外れ引いちゃいけない人が外れかよ」 「パパ、辛いの平気だもんね」 三人に責められ父はヘコヘコした 「ごめんね、なんか」 「これも、運だな」
100投稿記念に自分に100の質問
YouTubeで見かけた100の質問やりたくなったのでやります。 1 Mbti何?− INFJとISFP 2好きな季節は? −冬 3嫌いな季節は?−ないです 4好きな色は?−青 5嫌いな色は?−ないです 6ペット飼ってる?−わんこ🐶 7飼いたいペットは?−可能ならペンギン 8 兄弟姉妹欲しいのは?−弟 9もし弟居たらどんな姉になってる? −基本やさしいけどたまにいじわる 10やってみたい仕事は? −整体師、探偵、芸能関係(裏方) 11やりたい理由は? −整体師はまぁ…なんとなく。探偵はかっこいいと楽しそう。芸能関係は好きな芸能人に会いたいから 12好きなアニメは? −あたしンち、ちいかわ 13好きなドラマは? −探偵が早すぎる、真犯人フラグ、BOSS 14今期のドラマで1番良かったのは? −ブラッシュアップライフ 15新春ドラマ1番楽しみなのは? −unknown 16好きな役者さんは? −たくさんいるけど1番は桜井ユキさん 17どんなとこが好き? −かっこいいとこかわいいとこ 18占いは信じる? −当てるなと思うのは信じる 19変えられるなら何型? −AB型 少ないしレアだから 20変えられるなら何座? −水瓶座 推しに水瓶座多いので 21 SかMならどっち? −相手によるけど好きな人にはM 22 好きな人には染まりたい?染めたい?−染まりたい 23 好きな果物は?−いちご 24甘党?辛党?−甘党 25好きな作品のジャンルは? −ミステリー系とほのぼの系 26好きな教科は? −国語、家庭科 27苦手な教科は? −数学 28好きな数字は? −4 私の運命数 29好きな野菜は? −トマト 30苦手な野菜は? −ゴーヤ 31 好きな31のアイスは? −ポッピングシャワー 32好きなスイーツは? −クレープ 33好きなアルファベットは? −Y 34肉派?魚派? −肉 35最近嬉しかった事は? −インスタライブで芳根さんにコメント読んでもらえった事。ウケてました 36好きなキャラクターは?−ハチワレ 37趣味は? −推しをリサーチして真似する事 38好きな日にちは?−10日 39好きな曜日は?−水曜日 40インドア?アウトドア? −インドア 41休みの日何してる? −料理したりドラマ観たり。 42行ってみたいとこは?−神奈川と福岡 43旅行行く時しっかり計画立てる? − 立てるけど計画通りには動かないと思う 44和食派?洋食派?−和食 45何フェチ?−二の腕と声と目 46ドラえもんの道具何欲しい? −もしもボックス 47それ使って何したい? −争いのない平和な世界にする 48好きな音楽は? −ミチヲユケ、seeker(”たまるか”の歌い方好き) 49好きなタイプは? −やさしい、面白い、落ち着く人 50苦手なタイプは? −攻撃的、自分勝手 51好きな飲み物は?−コーヒーとコンポタ 52物語を書く時気を付けてるのは? −登場人物の役割を決めて物語書くその後に見直し 53好きなイベントは?−バレンタイン 54なんで?−チョコ食べれるから(自分で買ってます) 55もし好きな芸能人に会えたら? −テンション高くなる 56再現してみて − あの、すみません○○さんですか?あ、私ファンでしてもう大好きです!写真いいですか?握手もお願いします。ありがとうございます。 多分こんな感じです 57脈ありサインは? −真似されてると思ったらそれがサイン 58好きなパンは?−サンドイッチ 59好きなミスドは?−ポンデリング 60おにぎりの具何好き?−ツナマヨ 61男と女生まれ変わるなら?−女 62なんで?−走る距離が短いから 63何型っぽいで言われる?−A型 64カラオケ何歌う?−歌いたい歌 65家と外ではどんな感じ? −外では静か家ではうるさい 66どんな風にうるさい? −テレビにツッコミ入れたりわんこにちょっかい出したり 67もし芸能人がお母さんなら誰がいい? −桜井ユキさん 68お父さんは? −堤真一さん 69姉は?−芳根京子さん 70妹は?−川口春奈さん 71兄は?−中村倫也さん 72弟は?−鈴鹿央士さん ⚠️年齢無視してます↑ 73朝型?夜型?−夜型 74帰ったら最初にする事は? −手洗いうがい 75朝起きて最初にする事は? −スマホ 76身体柔らかい?硬い?−普通 77たけのこ派?きのこ派?−たけのこの里 78海派?山派?−海 79好きな天気は?−晴れ 80嫌いな天気は?−大雨 81好きな時間帯は?−夕方 82小さい頃習ってたのは? −ダンス、ピアノ 83平均睡眠時間は?−6時間 84単独行動派?集団行動派? −単独行動 85ストレス発散法は?−趣味に没頭する 86好きな物は後に食べる?先に食べる? −後に 87 スピリチュアルは信じる?−信じる 88暑がり?寒がり?−暑がり… 89好きなパスタは? −イカスミとナポリタン 90好きなラーメンの味は?−味噌 91好きなお寿司のネタは? −イカとサーモン 92スポーツは見る派?やる派?−やる派 93人からどんな性格で言われる? −やさしい、変わってる 94朝はパン?ご飯?−ご飯 95好きなお菓子は?−チョコ 96どんなドッキリやってみたい? −喧嘩ドッキリ 97地球最後の日何する? −いつも通り家族と過ごす 98トランプのマーク何好き?−♤ 99過去と未来行くなら?−過去 100 最後に一言 −ありがとうございました!
私、離婚します8話
駅前のカフェで頼んだホットコーヒーを啜るスマホで時間を確認する約束の時間まで後十分ある美鈴は優雅によく話しかけるおじさんに見覚えがあるのだ 約束の時間より三分遅れておじさんがやって来た 「久しぶり…」「うん、早速本題に入るけど、今さら何しに来たの?」「色々考えたんだ、もう一度やり直さない?今の彼女とは別れたし俺にはみーちゃんが一番だって気付いたし」「その呼び方やめて、やり直す?何言ってんの?離婚してから五年間なんにも連絡してこなかったのに今さら何言ってんの?それに優雅に話しかけたりしてたんでしょ?あの子すっごい怯えてた」「ごめん、でも誘拐しようとはしてないよ、ただ話したかっただけで」「そういう事じゃなくて!二度と優雅に近付かないで」 美鈴は席を立ちお会計を済ませ店を出た 歩いてる途中誰かに呼び止められた見ると女性だ美鈴より若い感じだ 「誰ですか?」「滝金さんの会社の後輩の澪菜です。元奥さんに話がありますあそこのベンチで話しましょ」 二人はベンチのある所まで歩き腰を下ろす 「お話って?」「元旦那さんの事です。どうして離婚したんですか?」 まるで責められてるような感覚がした 「浮気されたので」「どうして浮気されたか分かります?」「さあ…」 「寂しかったんですよ、だから私で寂しさを埋めてたんです気付きませんでした?一緒に住んでて」 「でも、それで浮気していい事にはならないでしょ?」「浮気された人でなんでも浮気した本人を責めるんです。例えそっちに非があったとしても、自分の事ばっかり、相手の事は無視だから浮気されるんですよ」 美鈴は首を傾げ納得のいかない顔をした 「私、行きますね」 後ろ姿を見つめる彼女の先程の言葉が頭に響く 「寂しい…か」 離婚する前は優雅の事で忙しく夫の相手はほとんどしなかったが、でも寂しいからという理由だけで浮気していいとは思わない離婚して五年も連絡もしてこないでそんな人に今さらやり直したいと言われても無理に決まっている。 考え事をしてたせいかいつのまに家に着いていた玄関のドアを開け靴を脱ぐ 「優雅大丈夫だった?」「うん、今日おじさんいなかったよ」 あの事で逆上して優雅に変な事してないか心配だったか安心した 「優雅、お父さん欲しい?」 優雅は首を横に振る 「パパ、ママの事嫌いなんでしょ?それに僕はママが居ればいいよ」 美鈴は優雅をやさしく抱きしめた 「ありがとう…優雅」 美鈴は離婚の事を両者の親に伝え離婚が成立した そして美鈴は妹の整体院に来てマッサージをしてもらっている 「遥菜はいつ結婚するの?」「それ離婚した人が言う?結婚は…しばらくいいかな」「えー遥菜の子ども見たいなー」「私、結婚しても子ども産まないよ」「なんで?」「だって痛そうだもん、お姉ちゃん痛かったでしょ?優雅くん産んだ時」「うん、生きてきた中で一番痛い思いしたからね」「それに、結婚しなくても幸せな人は幸せだからね」 マッサージが終わりお会計をする 美鈴は新しい家で優雅と二人暮らし 夫は居ないけど寂しくない。優雅が居ればそれでいい
私、離婚します7話
ランドセルに背負い靴を履き玄関のドアを開ける優雅は不安そうな顔をしている 「大丈夫!圭くんも一緒なんでしょ?」 「でも、」「友達と一緒だから大丈夫だよ」「うん…行ってきます」 優雅は友達の圭の家まで行きインターホンを鳴らすと圭の母親が出てきた 「圭くん居ますか?」「ごめんね、圭風邪引いちゃって今日休む事にしてるの」 「はい、分かりました…」 学校までトボトボ歩いているとあのおじさんに呼び止められた優雅はビクッとし硬直する 「ごめんね、ビックリしたよね、今から学校?」「は、はい…」「少しお話しよう」「学校遅れちゃうので失礼します」 「5分だけだから、お願い!」 おじさんに両腕を捕まれ必死に抵抗するが力が強くビクともしない 「少しだけでいいから、おじさんの話聞いて」「嫌だ!離して!」 これ以上騒がられるとまずいと思い優雅を解放した。優雅はその場から走り去って行った 優雅は学校にいる間ずっと怯えていた またあのおじさんに会ったらどうしようと不安だらけだった 放課後になり事情を知っている担任の先生と一緒に教室で母親を待つ 「優雅くん、あのおじさんにいつも話しかけられるの?」「はい、一人の時によく」「そっか」「向こうは僕の事知ってました。名前、呼ばれたから」「え?本当に?」「はい、優雅くんって、」「本当にあのおじさんの事知らないんだね」「知らないです」 向こうは優雅の事を知っているでも優雅は知らないもしかしたら優雅が覚えてないだけであのおじさんとどこかで会ったことあるのかもしれない。母親が来た 「ママー!」「お待たせ、先生優雅大丈夫でした?」「ずっと怯えてましたけど、大丈夫だと思いますよあの優雅くんによく話しかけるおじさんに心当たりありませんか?優雅くんがおじさんに名前で呼ばれたと言ってたので」「ないと、思います」「分かりました。優雅くんまた明日ね」優雅は先生に手を振った 教室を出て廊下を歩き階段を降り靴を履き車に乗る 運転しながら優雅に話しかける 「優雅、知らないおじさんに話しかけられたのあの公園?」優雅は公園の方を見てそうだよと頷いた ベンチに座ってるおじさんを指差しあの人かと言うと優雅は頷いた 「あぁ…あの人か、優雅明日から圭くんの風邪治るまでママと一緒に学校行こう」 「うん」「お迎えも行くからね」「うん」 家に着き美鈴はある人物にメールを送った −話したい事がある駅前のカフェで明日一時に待ってる。−
私、離婚します6話
あの口論からすれ違いが増えお互い口を聞かなくなった優雅が三歳になって3ヶ月後夫の浮気が発覚し離婚、美鈴は優雅と一緒に家を出て実家に帰った 「お姉ちゃん?と優雅くん?」「離婚したから」「え?ほんと?」「うん、家買うお金ないしそれ貯めるまでしばらくお世話になります」お辞儀をし優雅もそれを真似るようにお辞儀をした 五年後、美鈴は貯まったお金で家を買い優雅と二人で暮らしている。優雅は小学三年生となったあんなに小さかったのに今ではこんな大きくなって時の流れは早いなと感じた 優雅は友達と学校へ行った 学校に着き教室へ入る一時間目の授業が始まった一時間目は国語だった自分のお父さんお母さんの事を作文に書くという内容だ書き終えた生徒が次々先生に作文を見せに行くそれに続き優雅も見せに行った全員が書き終わったのを確認し明日の授業参観の日に作文を発表する事になった 家に帰宅し母親に授業参観の紙を見せる 「授業参観か…」「来れる?」「来れるよ、明日は仕事休みにしてもらえるよう頼んでみる」美鈴は店長に電話をし休めるか確認した心配そうに見てる優雅にOKのポーズをし休める事を知らせた 優雅は嬉しそうだそして授業参観の日 自分の親が見に来てるからか教室の空気がいつもと違うみんなソワソワしていて緊張が伝わってくる。順番に発表を終えいよいよ優雅の番になり席を立ち前に出て作文を読む、読み終えると生徒から 「お父さんの事は?」「お母さんの事だけなの?」とか色々言われた担任の先生が静かにと他の生徒を静かにさせ優雅は重い足取りで席に座った。それから優雅は父親の事でクラスの子たちから、色々聞かれた優雅はそれが嫌だった父親が居るのが普通だと言われてるみたいでそもそも父親の事はよく覚えていないのだ 家に着きランドセルを下ろし出すものを出した 「ママ、僕のパパどこにいるの?」 「遠い所」「会えないの?」美鈴は首を横に振る 「なんで?」「…ママが、嫌われたから、だから会えないの、ごめんね」 「うん…僕はママの事好きだからね」 優雅は母親の頭をやさしく撫でた 美鈴は泣きそうなのを必死にこらえ笑みをこぼす 「ありがとう、ママも優雅の事大好きだよ」 美鈴は優雅を抱きしめる優雅は恥ずかしそうだ そして3ヶ月後 いつも通り学校へ行きいつも通り帰宅する帰宅する途中で優雅は知らない男の人に話しかけられていたそれも毎日 「今、帰り?これ食べる?」「いらないです、知らない人から物貰っちゃダメってママに言われてるので」「そ、そうだよね、ごめんね、優雅くんだよね?」「はい、なんで名前知ってるんですか?」「おじさんの事覚えてない?」「知らないです、さよなら」優雅はその場から走り急いで家へ帰り母親に抱きついた 「何何?どうした?」「帰り道、知らないおじさんに話しかけられた。」「なんかされた?」「話しかけてきただけ、あのおじさん僕の名前知ってた」「え?いつもどの辺で話しかけられるの?」「公園」 「分かった…明日ママ迎えに行くから一緒に帰ろう」優雅は頷いたが不安は消えてない感じだ
私、離婚します5話
会社で旺汰がパソコンを打っていると後輩の菊地澪菜が話しかけてきた 「先輩の奥さん美人ですか?」旺汰は目線はパソコンの画面に向けたまま頷く「お子さんいるんですよね?いくつですか?」「もうすぐ三歳」「写真ありますか?」旺汰は鞄からスマホを出し息子の写真を澪菜に見せる 「かわいい…名前なんですか?」「優雅」「子育てとか奥さん大変ですよね、私独身だからなんかいいな、こういうの」「そうかな?僕は少し寂しいけど」旺汰は落ち込んだ顔をしたそれが子犬のように見えた 「奥さんに構ってもらえないんですか?」旺汰は頷く澪菜は旺汰の手に自分の手を重ねた 「寂しい時は寂しいって言っていいんです」その言葉に旺汰は救われた 「私で良ければ、そばに居ます」 「ありがとう」 それから旺汰と澪菜は仲良くなった 次第に旺汰は澪菜に恋心を抱くようになった 午後七時帰宅し浮かれた声でただいまと言う 「パパおかえりー」「ただいま、優雅」 「なんか嬉しそう、なんかあった?」 「ん?いや別に」「そう」「あのさ」 「ごめん、後にして今色々忙しいから」 美鈴は中断していた作業の続きを始めた その姿を旺汰は少し寂しそうに見つめた 優雅に呼ばれ振り返る 「パパ遊ぼ」「何して遊ぼうか?」優雅はどこかへ行ってしまい画用紙を持って戻ってきた 「ゆーくん描いたの、これパパこれママこれ遥菜ちゃん、これゆーくんなの」 「おお、上手いな」優雅は満足そうに笑った 「ゆーくんあとね、サッカーとピアノと勉強もしてるんだよ」 優雅はおもちゃのピアノを持ってきて軽く弾いてみせた 作業を終わらせた美鈴がん〜と伸びをし二人の元へ行く 「すごいでしょ」「みーちゃんがやらせたの?」「うん、子どもは覚えが早いって言うしなんか始めさせるなら早めの方がいいと思って」「あぁ、確かに」「優雅、言葉も覚えたし、数の数え方とか簡単な英語も覚えたり」「そんな、慌てなくても良いんじゃないか?」美鈴は首を傾げる 「のんびり、元気にすくすく育ってくれればいいじゃない?それに俺高卒だし、高校もまともに行ってなかったから勉強苦手だけど今こうして生きてるんだし、だから」「それ、優雅に関係ないでしょ?」美鈴は悪い空気を察し優雅を部屋へ避難させた美鈴が戻ってきて話の続きをする 「なんで、優雅に色々覚えさせてるの?」「後悔させないように」「周りのお母さんに自慢したいとかじゃなくて?」「違うよ、優雅が大きくなって大人になった時、恥ずかしい思いしてほしくないからだよ」「そうかもしれないけど、そんな慌てる事ないでしょ?みーちゃんは心配しすぎ」「親として子どもの事心配するのは普通でしょ?なんでそんな呑気な事言えるの?優雅が何も出来なくて周りにいじめられたらどうしようとか、心配にならないの?自慢したいとかじゃない、とにかく必死なの!優雅の事毎日毎日考えて、どうしたら優雅のためになるんだろうとかどうしたら苦手な事出来るようになるんだろうとか色々考えてるんだよ」 旺汰のスマホが鳴った相手は会社の後輩の澪菜からだ 「あ、ごめん、迷惑電話」 旺汰は慌てて通話を切った妻から疑いの目を向けられる。
私、離婚します4話
午後8時旺汰が帰宅した。ただいまと言うが返事はない 「どうした?」「優雅が熱出したの38度」「え、病院は?」 「行ってきたよ、薬飲んで布団で寝てる」「そっか、ごめんね」「いいよ、仕事だったんでしょ」 「うん、次は連絡して」「いや、でも」「いい?」「あ、うん分かった」 三日後優雅の熱は下がり今は元気だ 美鈴も久々の出勤優雅の事は妹に見てもらっている 「すみません、ずっと休んでて」 「いいよ、お子さんの写真ある?見せてよ」 美鈴はスマホを開き店長に優雅の写真を見せた 「男の子か…何歳?」「二歳です後3ヶ月で三歳になります」「おぉ!早いね…子どもが大きくなるのはあっという間だからね」「店長の娘さんで確か中学生でしたよね?」「そう、絶賛反抗期中」「大変ですね…反抗期か…うちの子も昨日まで反抗期というかイヤイヤ期だったんですよ」「それは大変だったね…ところで名前は?」「優雅です」「優雅くん」「夫がつけた名前です」「ここによく来てくれた常連の、前に若い女性と一緒に来てたけどねでも最近見かけないな…」「へぇ…」 若い女性という言葉が気になったがそろそろ仕事の時間になるため制服に着替え仕事を始める 「滝金さん、手止まってる」先輩に注意されハッとなる 「すいません」「何?どうした?」 「夫が若い女の人と一緒に居るのでどう思う?」「何もないならいいんじゃない?」「だよね、何もないならいいよねごめんね変な事聞いて忘れて気にしないで」美鈴は気まずくなり棚に商品を並べその場から早歩きで去った 午後4時帰宅 「お姉ちゃんおかえりーおつかれー」 「ママー」優雅は母親に抱きついた 「ただいまー」「優雅くんまたね」 遥菜は優雅に手を振り優雅も遥菜に手を振った
私、離婚します3話
今日から優雅のイヤイヤ期が始まった ご飯を食べなくなったりお気に入りのおもちゃで遊ばなくなったりした 夫は仕事で家に居ない仕方なく妹を呼ぶ事にした仕事が休みなのを祈って 「お姉ちゃん?どうした?うん、休みえ?今からいいよ」 電話を切って数分後、妹が来た 「来たよー」「優雅がイヤイヤ期突入してさちょっといい?」「OK、優雅くんやっほー」優雅は無反応だ 「優雅くん、アンパンマンのチョコだよ〜食べる?」「食べる!」「はい」 優雅はチョコを受け取り早速齧り付く 「ゆーくん、ありがとうは?」優雅はそっぽを向き再びチョコに齧り付く 「ごめんね、」「いいよいいよ」 「母親になって改めて思うけど子育てで思うようにいかない事だらけ」「子どもは一人一人違うからね」「そうだね、」 「あとさ、お母さんすごいなぁって身を持って実感する」「あ〜分かるかも」 「遥菜は結婚してないの?」「独身でーす」「整体師だよね?お客さんで良い人いないの?」「いたよ、かっこいい人でもその人既婚者だった薬指に指輪はめてたし…」「それは、ドンマイ」「お姉ちゃん、マッサージしようか?子育てで身体カチカチでしょ?」 「じゃ、お願いしまーす」遥菜は美鈴の肩を揉んだり叩いたりした 「痛いとこない?」「ううん、大丈夫…気持ちいい、さすが整体師、遥菜が妹で良かった」チョコを食べ終えた優雅が二人の方に来た 「何しての?」「お母さんの事マッサージしてるんだよ、優雅くんもやる?」 「やる!」遥菜は優雅にマッサージを丁寧に教えたしばらくして飽きたのが優雅の手が止まり自分もマッサージして欲しいと遥菜に伝えた 遥菜は優雅の肩を揉み優雅は今にも眠ってしまいそうなほど気持ち良さそうだそんな事を思っていると本当に寝てしまった 「寝ちゃった?…お姉ちゃん私そろそろ帰るね」「うん、ありがとね」「また何かあったら連絡して」「うん、またね」遥菜は静かにドアを閉めた 優雅が寝てる隙にやれる事をやろう 保育園探しに夕飯の支度に片付け 母親は育児だけでなく家の事もやらなければいけない ある程度家事を終わらせた美鈴はスマホで近くの保育園を検索しクチコミなどを調べるふっと優雅が寝てる方へ視線を向けると優雅の顔が赤く汗をかいていて苦しそうだ体温計で熱を測ると38度ありすぐ病院へ向かった 病院へ着き呼ばれるのを待つ優雅は息が荒れ目も虚ろになっていた しばらくし名前が呼ばれ検査してもらうと熱だと言われ薬をもらい薬局により飲み物や食べ物などを買い家に帰った 優雅を布団に寝かせる
私、離婚します2話
美鈴は妹の遥菜に電話をかけた 「お姉ちゃん?」「遥菜、相談があって」「何?」「常連客の人にさ告白されたんだけど、結婚してって」「え!すっご!いきなりだねそれ」「でしょ、どうすればいいと思う?」「いいじゃん、OKしなよ、こんなチャンス二度とないかもよ。」「そうかもしんないけどさ、やっぱちゃんと考えてからの方が」「そう言ってると婚期逃すよ」「…とりあえず、OKにしとく」 そこで電話を切り旺汰にメールで告白の返事をした そこから二人の新婚生活が始まった 一月十四日に息子の優雅が産まれた 子育ては想像してたよりも大変だった 腰は痛くなるし夜中は二時間おきに泣くので毎日寝不足気味だ 夜10時頃夫が仕事から帰ってきた 「ただいま」「おかえり」「優雅寝た?」「うん、仕事大変?」「うん、みーちゃんも育児大変でしょ、後俺やるから寝てきなよ」「ありがとう」 九月二十八日この日は妻の美鈴の誕生日 「美鈴、これ、今日誕生日だろ?」 「ありがとう、これって」美鈴が受け取ったのは赤ちゃんのガラガラそれを見た後旺汰の方を見る 「プレゼント、全然思い浮かばなくて美鈴子育て大変みたいだしこれで少しはと思ってなんかごめんもっといいの期待してたよね?」「ううん、嬉しい、ありがとう、おーちゃん」「どういたしまして、みーちゃん、この呼び名確かさみーちゃんが考えたんだよね?」「え、そうだっけ?」「そうだよ、なんかこういうの憧れてたんだ〜って言ってたじゃん」「えー?そう?こういうのおーちゃんの方が考えそうだけどな」「んー…まぁいっか」 日曜日の午後一時頃に美鈴の妹の遥菜が訪ねてきた 「遥菜、何?どうした急に」「赤ちゃん見に来た、お邪魔しまーす」「遥菜」 遥菜は早速赤ちゃんの方へ行った 「かわいい」「寝てるから静かにね」姉に注意され遥菜は小さな声で返事をした 「お姉ちゃん」美鈴は遥菜の元へ行き話を聞く「名前何?」「優雅」「優雅、誰が決めたの?」「旦那が」「ふーん今何歳?」「二歳」「二歳か、言葉とか覚えた?」「うん、一番最初に覚えたのなんだと思う?」「え?ママ?」「アンパンマン」「アンパンマン?え、嘘?」遥菜は必死に笑いを堪える「旦那が覚えさせたの、二番目に覚えたのがママだからね」「アンパンマンが一番ね…ぱぱは?」「四番目」「三番目何?」「ふふ、わんわん、お出かけの時近所に犬散歩してるおばさんに教えてもらったの」「へーそうやってどんどん言葉を覚えてくんだね」 優雅が目を覚ました 「起きた」優雅は遥菜の顔を見てすぐに母親の後ろに隠れてしまった 「あらら、恥ずかしいのかな?」 「ゆーくん、挨拶は?こんにちはって」 「こんちは」「こんにちは」「ママ誰?」「ママの妹の遥菜」「はゆな?」 「は、る、な」「は、る、な?」優雅は遥菜の元へ行き少し遊んでもらった 午後4時頃遥菜は帰った
私、離婚します 1話
登場人物 菊地澪菜(きくちれな) A型射手座 川木遥菜(かわきはるな) O型獅子座 美鈴の妹 夫:滝金旺汰(たきかねおうた) B型水瓶座 妻:滝金美鈴(たきかねみれい) A型天秤座 息子:滝金優雅(たきかねゆうや) A型山羊座 滝金美鈴は5年前に夫と離婚し現在は息子と二人暮らしをしている 離婚の一番の原因は夫の浮気 なんでこんな人と結婚したのか、離婚するなら最初から知り合いのままで居たかった… 二人が出会った日の事 美鈴はスーパーで働いていたそこによく来る常連客が別れた夫の滝金旺汰である 棚整理をしてる美鈴に旺汰が話しかける 「どうも」「あ、常連さん」「また、来ました」「いつもありがとうございます」「いえいえ、あの…良かったらこれ…」旺汰は美鈴にメアドが書いてある紙切れを渡した美鈴はそれを受け取りポケットにしまう 「いらないなら捨てていいので、えっと、仕事頑張って…また」 美鈴は休憩中スマホを開き旺汰のメアドを登録した常連客でよく見る知ってる人とはいえ何も知らない他人のメアドを登録するのはさすがにと思ったがもしやばそうな人なら連絡先消せば大丈夫と思いメアドを登録した 登録し終わえはじめましてと打ち送信 早速返信が来た はじめまして話したい事があるので川木さんが働いてるスーパーの近くのカフェに来て下さい 「え?」 仕事を終わらせ美鈴は急いでスーパーの近くのカフェに向かったテラス席に旺汰が座っていた美鈴に気付き手を振り居場所を知らせる 「話って何?」「いいから、座って」 美鈴は椅子に腰掛けるとそこに店員が来て注文を取る二人はホットコーヒーを頼んだ 「あのさ、ずっと言おうと思ったんだけど…えっと、独身、ですか?」 「はい、そうですけど」 「やったぁ!」「え?」「すいません、僕と結婚して下さい」 急な告白に頭が追い付かない。しかも今結婚してほしいと言った。普通は付き合って相手を知ってからするものではないのだろうか?知らない人といきなり結婚なんて有り得ない 「いきなり結婚と言われても私あなたの事何も知らないし」 「ですよね、僕は滝金旺汰と言います。普通の会社員です。これで知らない人じゃなくなりましたね」「あ、うん、まあでも結婚は…」「絶対、幸せにする!お願いします!一緒に幸せになって下さい」 「えっと…」旺汰は美鈴の手を握ったまま美鈴の顔をじっと見た 「不満な事あるなら直すから言って」 「待て、考えさせて…考え決まったら返事するからそれまで待ってて」 「いつでも、待てます!」