109 件の小説

タヌキです描きたいの描きますそして上げたい時にあげます  プロローグとエピローグを間違えた男

カリスアロー

 新しいCSMが発表された。  その名をカリスアロー、仮面ライダー剣におけるカリスが装備する武器兼変身アイテム(?)である。  動画を見て思ったのはまずでかい、これはビルドが発売された時のフルフルバスターそして鎧武の火縄橙D J銃の大きさにも期待できる、ブレイドは見たことないが少しだけ欲しくなった。  さて値段はいくらかな。69300円。  …………見間違いかな今60000って見えた気がするんだけど。  69300円。  高すぎるっぴっ!。

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ゴトウ戦前

「いっち、にっ、と」 「ゾンビたち〜退いた退いたー」  バイクをかけさせながらデザートイーグルを群がるゾンビに向けて発砲しそのまま突撃、進行方向に偶然立ってたにゾンビを轢殺する。  正直なんと目かわからないほどの轢殺に慣れ始めてきた自分が恐ろしい、ちなみに引き損ねてなお追いかけてくるゾンビは頭部にいるピクシーによって雷で焼かれます、魔力はバイクから出てくる余波みたいなのを使ってるため弾切れしないらしい、その代わり威力は落ちるらしいが十分だと思う。 「駐屯地まであとどのくらい?」 「あと少し!この切り抜けたら見えてくるはず」 「よし!」  込める魔力の量を増やしバイクを加速させる、それで得た衝撃波でゾンビらを薙ぎ払いつつ先へと向かう、すると駐屯地の入り口らしき門が見えてきた。 「まって!アカネちゃん!正面から入るの!?」 「もちろん!しっかり捕まっててよね!」  張られてるバリケードを前輪を持ち上げ踏み潰し破壊、中に入りそのまま車体を傾けて無理やり停車、少し滑った先で見張りのゾンビを引き潰していたがまぁ問題ないだろう。  ここからは徒歩で行こうとピクシーに伝えバイクを降りてバイクをしまう、思ったより高性能で操作にクセがなく扱いやすいものであった、あの兵士が言う分にはこのバイクはもらえるそうなのでこれからもお世話になるだろう。 「さっ、ゴトウを探すわよ」 「うへぇ〜」  とは言っても大体の位置に心当たりがある、と言うよりかは一つしかない、おそらくゴトウは吉祥寺………いや東京全体にゾンビを指揮する必要があるはずだとなればそれにはそれ相応に壮大な魔術が必要となるはずだ。  となれば必然と場所は限られるここから感じられるところで最も魔力が濃いところ恐らくそこにゴトウはいるいるはずだ。  となれば探すのは容易だ、だがそれは相手にとっても同じのようでこちらに向かってやってくる反応をいくつか感じているすでにもう見つかっていると言うことらしい。  アカネはワードックとアンドラスを召喚し戦闘体制を整えると全員に指揮を飛ばす。 「これから!市ヶ谷駐屯地攻略戦を開始する!」  ワードックが雄叫びを上げる、さすが獣人ノリが良くて助かる。 「それじゃあ………行きますよ!」  開幕早々、アンドラスが両手を胸の前まで持っていき左腕を上に右腕を下にと構えこの時を作りながら魔法を唱える、アンドラスの足元に魔法陣が展開され詠唱が進むごとに色がついたりスパークし始めたりする、発動前にここまで時間がかかるとはいきなり本気のようだ。  魔法陣からエネルギーが放たれそれはアンドラスのこの字の真ん中あたりに集まり集約し雷の球を形成し少しずつ大きさを増させる、その大きさはどんどん膨れ上がりゾンビが魔法陣に踏み入ってきたタイミングでマックスのものとなる。 「マハ!ジオンガ!」  この時になった両手を天にかざすとその中心にあった雷の球が天に飛び上がり天に地上と同じ魔法陣を描くと地上に数多の落雷を落とした。  雷一つ一つが迫り来るゾンビを焼き着弾の際の衝撃波がその周りのゾンビらを足止めする。 「時間が稼げたはずですいきましょう!」 「こっちだ!」  アンドラスが魔法準備をしている合間に辺りを索敵していたワードックの指示に従い走る、その際やってくるゾンビらを薙ぎ倒しなるべく最短距離で目的地に向けて走った。 「後少しだ!」  ワードックの案内に従い敷地内の建物の中を駆け回る、ワードックの案内は的確で今のところ一回も行き止まりや突き当たりに引っかかったことはない高い索敵能力に空間色覚もできるだなんて思ったよりもこの子優秀かもしれないそう思い始めた直後本能が私を突き動かした。  突き当たりの曲がり角を先頭で進むワードックの首元を掴み思いっきり引き下げる、と元々ワードックがいたところに何か大きな影が通り過ぎる。 「敵襲よ!みんな備えて」  ワードックの魔力感知と気配感知を潜り抜けてくる悪魔なんてそうそういないと思っていた矢先にこれかと少しため息が出る、しかしそれも仕方なかろうここにくるまで気配なんざ少しも感じなかったのだから。  襲ってきた悪魔はライオンのような獣型とまるで軟体生物のような君の悪い悪魔の二体、アプリによればヌエトピシャーチャと呼ばれる悪魔らしい。  その二体の悪魔は最も気配のある一室のドアの前で立ち塞がりアカネたち一向を通すまいとしているようだった、つまりこの悪魔を倒さなければゴトウと戦うことすらできない……そう言うことらしい。 「みんな構えて!始めるよ!」 「わかった!」  ゴトウとの前哨戦である戦いが始まった。  開幕早々飛びかかるヌエの攻撃をかわしその隙にワードックが一撃叩き込む脳天あたりにヒットしたはずの棍棒だがヌエはあまり意に解することなくアカネに攻撃を続ける。  ゴトウの命令で私のみを狙うように言われてることはアカネでなくとも簡単に予測することができた。  となればすることは一つだと構えを中段の替えから重心を低くし守り特化のものに切り替える。  なるべく今は守りに徹してその間悪魔たちに攻撃を任せる。 「ふっ!はっ!」  ピシャーチャが自身の腕を伸ばしそれをまるで鞭のように振るう、アカネは意識を集中させる、攻撃の軌跡を見切れ、私にならできるはずだそう自分に言い聞かせて迫り来る攻撃を剣でいなす。  そうしばらく凌いでいると体制を戻したヌエが飛びかかってくる、それを待っていたのだよ、全てのターゲットが私に向いている今なら時間も用意することだって容易い。 「ピクシー!アンドラス!今よ!」 「「マハジオンガ!」」  アンドラスとピクシーが隣だって片膝をつき両手を地面につける、すると二人の手のひらから電撃が発生しその電撃は地面を走り迫ってくるヌエとピシャーチャの腕を焼いた、ヌエはこれでダウン、しかし直撃を免れたピシャーチャはと言うと痺れてはいるもののダメージは控えめだった。  まあ、それも予想して手は打ってあるのだけれどね。 「ワードック!」 「分かった!、メガトンレイド!」  ピシャーチャの背後に滑り込ませていたワードックにようやく指示を飛ばす、突然飛び出したワードックが魔力を込めた棍棒で渾身の一撃を放つ。  脳天に放たれた一撃は軟体動物で打撃に体制を持っていたピシャーチャの体を容易く上から潰し破壊した。  仕上げはアカネだ、守りの姿勢からいつもの中段の構えに切り替えて駆け出し痺れるぬえに狙いを定める、未だ痺れの取れないヌエはアカネを睨むが全く怯まず間合いに入れる。 「死亡遊撃!」  ヌエの首元目掛けてアカネの漆黒のヤイバが放たれる、ヌエはまともな抵抗などできるはずがなく頭と胴体が分離し切り離された頭が地面にゴトリと転がり落ち消滅した、その後ギリギリまで争っていたようだがピシャーチャの体も消滅しアカネ達一行は前哨戦を華麗なる勝利で収めたのだった。

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ゴトウ

 翌日、早くもその日は訪れたその日の目覚めはまさかの銃声とともに。 ズガガガガガガガ、というなんともいえないマシンガンの銃声で目が覚めた。 「何があったの?」 「襲撃です!戒厳司令の奴らが俺らのアジトを襲撃してきました!」 「なんですって!?」  冗談でしょ?、ここには避難民がいるのにそれすらを無碍にしてまだ攻めようともしていないここを攻撃するなんて奴らは本当に人間なの、これなら人間の方がよほど悪魔じゃない。 「避難民は!」 「もうすでにミカ様についていって奥に退避しています」  さすがミカ………と言いたいところだがそれができるのなら起こして欲しかった。   「とりあえず中に入った敵を追い払うよ!」  寝起きで頭があまり回らないが仕方ない。  剣を装備し銃のリロードをしたところで男に呼び止められる。 「待ってください、アカネ様ミカ様から一つ伝言が」 「なに!?」  正直こんなことしている場合では無いのでは無いかと愚痴りたい気持ちに苛まれるが話を聞くことに。 「アカネ様にはこのまま市谷駐屯地に向かいゴトウを討ってもらいます」 「はぁ?」  割と真面目な方のはぁが出た。  その判断にどうなったらなるのか理解できない、少なくとも今この状態ではここの敵を全て葬り去るのが最善だろうそうでなくとも私はここの避難民を見捨てることになるそれだけはできない。 「これ昨日ミカ様とともにトールマンが決めたことです」 「なんでそのことを私が知らな………」  昨日のことを思い出す、確か昨日は帰って簡単に料理してシャワー浴びて………、あっ私寝袋敷いてない………つまり、気絶するように眠っていたことになる、というか気絶していたのだろう。 「ってなるんだったら事前に起こして……」 「ミカ様は何度も起こされてましたよ?」 「えっ?」  それほんと?だとすれば100%こっちの落ち度じゃないかそれに加えて男が言った我々を信じてくださいという言葉……もう信じる他なかった。 「はぁ、わかったなるべく耐えてよ」 「もちろんですとも」  そういうと男から地図を渡される。 「これを見て裏口から出てください、すると地下鉄の線路に出ます、そこをしばらくまっすぐ進み、裏口から出ます、そこから大体ここまでですね」 そう言って指を地図上でスライドさせ市ヶ谷駐屯地があるところで止まる、ここから大体地図上で18センチあたりだ、えーとこの地図の縮尺が大体1000分の位置だから。 「ざっと数えて18キロ……多分これ間に合わないよ、流石に私でも18キロずっとダッシュは無理だし!」  これは私の偏見だが18キロ全力疾走できる人間はすでに人間では無いと思う、私は人間なので流石に無理だ。  だから一回排除して戦闘の場所を外に移してからと交渉を試みるが男がニヤリと笑ったのを見て嫌な予感を感じて一旦やめる。 「そこのところはご安心を」 「何が?」 「昨晩、ミカ様の命令でアカネ様のスマホにバイクをインストールしときましたから!」 「私免許持ってないよ!」  バイクって免許なしで動かせるものなのか、なんなら私エンジンの動かし方もアクセルブレーキの掛け方すら知らないよ。 「安心してください!!」 「何を!?」 「ミカ様曰くアカネ様ならば触った瞬間にどうすればいいか理解できるそうなので!」    ここまで聞いてわかった、なるほどいつも通りか、いつだって細かな説明が来ることはなかった、おそらく今回もそんな感じだろう。 「説明不足の県は謝罪致しますが今は何卒時間がありませんゆえご理解ください」  それに今時間がないのも事実だ、ぶっつけ本番でなるようになるしかないだろう。 裏口に出てアプリを使ってバイクを呼び出す。  いつものように小型のもので無いためか手元には出てこず私の目の前に魔法陣が現れたあとそこからまるで生えてくるかのように現れた。  ………正直、目の前からバイクが生えるという事実に全く驚かない自分が悲しくなってきたがそれは一旦置いておくとしよう。 「うーん」 「どうかしたの?ピクシー」  隣のピクシーが何かを感じたように呟くこのバイクを見て何かを感じたようだ。 「なんだかこのバイクからうっすらと魔力のようなものを感じるんだけど」 「魔力?」  確かにほんのうっすらと感じないことはない。 「それにこのバイクエンジンはどこ?」 「あっ………」  確かにその通りだ動力がどこにも見当たらない、これではどうやって動くかわからないではないか。  私がそうして困ってるとピクシーがハンドルに触れ握ればちょうど親指がくるところ辺りにあった謎の蓋を開けてそこから魔力を流す。  すると何かを理解したような表情でこちらを見つめてきた。 「あっなるほどこうゆう感じね!、アカネちゃんこれ動力アカネちゃんだ!」  いったい何を言っているのだろうこの妖精は。 「これは魔力で動くんだと思う、それもあまり必要にならないから多分アカネちゃんならコツはすぐに掴めると思うしなんならすぐにでも動かせると思うよ」 「なるほど……なるほど?」  試してみるしかないようだ、ひとまず座席に跨りハンドルに手をかけて蓋を開けてそこに親指をセット、少しだけ魔力を流す。 「わっ!」  タイヤが空回りする音がした、なるほど理解した。 「どう?、できそうでしょ?」 「うん、これならなんとかなりそう、ピクシー!」 「うん!」  動かし方さえわかって仕舞えばあとは簡単、ブレーキはこれとは反対に少しずつ流す量を減らせばいい。  ピクシーを頭の上に乗せてバイクスタンドを倒して指先からの魔力を試験時より少しだけ増やした状態で流すここまでかなり時間を食ってしまった分飛ばす、法定速度とか道路標識とか見ても見なかったことにしよ。 「それじゃあ、いくよ!」 「うん!」

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トールマンそのに

大使館の中に通してもらいエレベーターに乗り込む。 さすが大使館のエレベーターなだけあってかは知らないが仲間で豪華だった。 大使官トールマンがいる場所はすでに人から聞いて把握している、1番初めの門番が教えてくれた、本当にいい人だったなあの人は。 隣の人なんか私を見てドン引きしてたからね。  「私も1人の乙女なんだけどな」 そんなことをエレベータの中で呟く。 そんなんんなしていると目的の階についたようでぴーんと言う軽快な音とともにエレベータが止まりドアが開く、私はそのままエレベータを出てまっすぐ突き当たりまで進み右の扉をノックする、情報が正しければここがあのトールマンの部屋だそうだ。 ちょうど二界目のタイミングで中から声がして中に入る。 「失礼します」 「おー!ようこそお越しくださいました!」 部屋に入ってすぐに電話の頃とは打って変わって100%英語のお出迎の握手を迫ってくる、まさか本人直々に来られるとは思ってなかった私は少し戸惑いながらもそれに応じる。 「よろしくお願いします!」 「よ………よろしくです」 なんかグイグイくるなこの人はと思いながら軽く受け流しているといきなり態度を変えて部屋に戻っていき部屋を見渡す余裕が生まれる。 豪華な部屋だ、絨毯などの装飾物はもちろん天井ぎわだったり柱だったりの所々に工夫を感じる、実用性もありつつ素晴らしい技術だと感心させられるほどだ、だが。  「Mr.トールマン本題に入る前に一つ質問よろしいですか?」 「なんですか?」 「この部屋にはなぜ監視カメラはおろかアナタの護衛一人いないのですか?」 「なぜそれを?」 「単に気になったからです」 私はこの言葉を発した後すぐにまずいことに気がついた、監視カメラではなくとも盗聴器などはあるかもしれないそんな空間でこんな不用意な発言をすれば私がトールマンを殺しにきたと思われかねないじゃないか。 しかし、トールマンはそれをまるで気にも止めることなく話し始める。 「信頼ですよ我々はあなたからの信頼が欲しいのです」 「それはなぜ?」 思わず聞き返す。 「そんなことはどうだっていいじゃないですか、ですが一つ言えることがありますそれはあなたはあなたが思うよりも特別であることです、そのことを頭の片隅にでも留めておいてください」 「それはどう言………」 「一つ………という約束のはずですよ?」 私の言葉の途中で遮りまるで悪い子供をあやすような口調で止められる。 「いい子です、それでは本題に入りましょう」 そういうとトールマンが立っているところの丁度真隣にホログラムのようなものでトールマンと同じ身長くらいと男の姿が投影される。 「彼がこのクーデターの首謀者ゴトウ、元陸軍自衛隊員で階級は大佐。彼はあなたもご存知の通りクーデターを起こした挙句悪魔をこの世界に呼び出して日本を混沌に貶めています」 トールマンははっきり言い切ると、ゴトウのホログラムが消え代わりに私とトールマンの丁度間にこの新宿の全体図を示したかのようなホログラムが現れる。 「彼はクーデターをこの市ヶ谷駐屯地で起こしその持ち前の悪魔の戦力を生かしての物量戦で日本の政治機能を完全に崩し鎮圧に動いた自分以外の部隊を壊滅させました」 「自分以外の部隊?海自と空自の部隊をですか?」 「オフコース、その通りです」 いくら悪魔による被害のため人員が裂かれるとはいえ正規軍が二つ潰れるとは、まぁ救助はともかくとして戦闘での連携が取れなかったと考えると妥当か海自と陸自そして空自で弾のサイズ違うかったぽいし、歴史は繰り返すとはこのことかな。 「その後ゴトウは自らの部隊を戒厳司令部と名前変更し日本全体に戒厳令を敷いたのです、まぁここまではお仲間から聞いたことがあるでしょう」 「まぁはい」 ところどころは政治に関わらないとわからないこともあったから聞いてなかったこともあったけど。  「ここであなたにお願いがあります、あなたにはこのゴトウを倒してもらいたいのです」 「話の飛躍がとんでもないですね」  そういうとトールマンは微かに微笑み少し早計でしたと謝罪する。 「我々からあなた方に差し出せるカードは我々からの兵力の提供……そして情報の提供です」 「その見返りに我々にゴトウを倒して欲しいと」 そういうとトールマンは一体何を言っているのかというように首を傾げこう言った。 「私はあなたにと言ったのですよ?」 「っへ?」 「………っていうことになりました」 「つまりはどういうことですか?」 レジスタンス、アジト作戦設定室。 その中で私はミカ、ピクシー含む全員から何を言ってるんだという目で見られていた。 「そんな目でこっちを見ないでよ私だってよくわからないんだから」 「でもだからと言ってこれを飲むこたぁねえだろ」 そう無理矢理帰らしたリュウが呟く、捜査半ばで無理矢理引き戻したせいか機嫌が悪いのは気のせいだろう、というか気のせいにしたい。 「そうですよ」 そういえばハルオの機嫌も悪いんだった、ちょっと拗ねてる。 「でもその場で言われた作戦自体は理にかなってるんだよ」  トールマンから提案された作戦はこう。 1 レジスタンスとアメリカ軍が総戦力で市ヶ谷駐屯地に向かう。 2 迎撃に来た戒厳司令の部隊と盛大にやり合う。 3その間に私は混乱に乗じて侵入して司令室でゴトウと戦闘を行う。 戒厳指令は2の時点で総力を出さざる終えなくなることが想定されるのでかなりの時間が稼げると思われる、タイマンならなんとかなるかもしれないのは私も思う、それに悪魔を呼び出せるので少なくとも3体1にまでは引き込める、いや厳密にいえば私が会議の時散歩に言ってたピクシーがスカウトした悪魔がいるから4体1なんだけど。 (っていうかどうやってスカウトしたのよその悪魔また後で会うけども) (いやーそこら辺歩いてたら見つけちゃって……ねっ?あっそういえばアンドラスも何か見つけたってさ………) なんでこうも今日は面倒ごとが増えるのか。 「はぁー」 「何ため息ついてんだよアカネ、ため息つきたいのはこっちだぜ」 「いやごめんごめん」 やっべ、なんか胃が痛くなってきた中間管理職ってこんな気分なんだな理解したくなかった。 「まぁアカネ様もお疲れのようですし席を外されますか?」 「そうしせてもらうよ。何か決まったら教えて」 そう言って私は会議室を出る、と言っても私はこの後やることがあるんだけどそう思いながらピクシーがスカウトしたという悪魔のいる屋外のビルの一室に向かう。 日はすでに落ち切り空は暗く染まり天高く月が輝いていた、今日は満月のようだ。 「まさか生きてる中で月すら見てる余裕がない時が来るとは……っていうかなんで外に…………」  ピクシーに問いかけてみると一度は移動させようと考えたらしいのだがその悪魔の悪魔は怪我を負っておりその怪我があまりにも重大なゆえ運ぶことができなかったということらしい。 「私も少し回復できないかなーって試してみたんだけど体内にマグネタイトが残ってないっぽくて」  マグネタイトとは感情の起伏と共に生成されるエネルギーのこと、わかりやすく言えば生命力なのだがピクシーが言うには回復魔法はそれを活性化させての回復らしくMAGが必要条件でその上で回復しようとするとその悪魔の命に危険が伴うとのことらしい。  なお人間はこのケースに当てはまらず、人間は一度に全部もしくは脳などから直に奪うなどしない限りは無くなるケースはほぼゼロらしい。 「なるほど………なるほど」  ピクシーについていってその悪魔がいるというビルとビルの間の路地に足を踏み入れると濃い血の匂いと何やら言い合いをするような叫び声、そして硝煙の香りが感覚を刺激する。 「まずいかも!急ぐよ!」 「お、OK!」  声を頼りに音源の方に駆け寄るとそこには何やら宗教系の服を着た男たち数名がたった一匹の悪魔を痛ぶっているところだった。  まさかの相手に一瞬驚き呆然とするがすぐさま冷静に戻りデザートイーグルを構えて叫ぶ。 「そこ!一体何をしてる!」 「お前には関係ない!悪魔を痛ぶって何が悪い!」 「あなた………悪魔連れていますね!、いけません!自ら悪魔の手を取るなど!すぐにでも手放しなさい!」 「そうだ!悪魔は穢らわしい生き物なんだぞ!」  集団の女が何やらよくわからないことを叫んでいるが無視し足元目掛けて無言で一発打つ、発砲音と共に足元に焦げたような跡ができるのを見て集団は怯えたような目でこちらを見てくる。 「彼女は穢らわしくない、少なくとも無抵抗の悪魔をいじめるお前らよりは……ね」 「………っ!」 「わかったのならその悪魔から離れて立ち去れ、そうすれば悪いようにはしない」 「……、あ、貴方にはいつか神からの裁きが下ります!」  脅しが聞いたようで悪魔をいじめていた集団は捨て台詞を吐いて逃げ出した、何とも弱く醜いのだろう同じ人間とは思えないがそれは置いておいて。 「大丈夫かい」  うずくまる悪魔に駆け寄る、全身の至る所位痛々しい生傷があるがそれほど深いものは多くはないようで安堵する。  ピクシーからもらった前の説明生体エネルギーMAGを譲渡するために小刀で指の先を少し傷つける。  切れた指の先ら数滴の血が溢れる。 「なに……が目的だ」 「何にもないよただ君を助けたいだけさ」 「嘘………だ俺を……騙そうとしてる」 「すぐに信じて欲しいなんて思ってないよ」  こぼれ落ちた血を逆手の手平で受け止めると落下した血の一滴一滴が半固形のゲル上に変化し丸くまとまる、なるほどMAGを多めに含んだ血液はこうなるのね。  アカネはゆっくりと悪魔に近寄り口を開けるように促す、悪魔は頑なに開けようとはしなかったがしばらくすると自分の危機的状況を理解したのかそれが毒だったら承知しないといいいう通りに口を開けそこにポーンと丸くなった血液を放り投げる。  すると悪魔の体が光を帯び全身の傷を治していくほんの一滴だけでもすごい効き目だ。  そうして全身の傷が治りきると悪魔が突然羽起きてアカネの前に頭を着く。 「疑ってしまって申し訳ない!」 「あーいいよ、別にそうなるのも無理はないし」  そうして頭を描く仕草をする。  でもこれどうしようかな、さっきのを見るにさっきの集団………またおそらくきていたぶるだろう、なんかそんな気がする見ただけの偏見だけど。  そう悩んでいると顔を起き上がらせた悪魔が突然また頭をつけて頼んでくる。 「お願いです!俺と契約して俺を仲魔にしてください!」 「いいの?それで………いやこっちとしてはとてもありがたい提案なんだけど………」  正直契約というものは悪魔にとって味が薄い話ではないかと思っていたアカネはしばらく渋った後結果的には折れてその悪魔と本格的に契約を結ぶ。 「俺の名前はワードック!コンゴトモヨロシク!」 「あぁ、よろしく」  ワードックと契約したアカネはそのままの足でレジスタンスのアジトにへと戻って行ったのだった。

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トールマン

備品の確認を終えて書室に戻る。  「それでは今から私がここにきて思ったことを話しつついくつか質問するね?」 「どうぞ」 「まず装備の件だけど正直私が思っていたより良質なものが多くて驚いた」  第二次世界大戦時の型落ち品、8.8センチ対戦車砲などなららともかくとしてまさか2B11やシウスなどの比較的新しい装備があるのには驚いた、それに非常に高性能な輸送用ヘリ、オスプレイも見つけることができた、一体どうやって手に入れたんだろうか。 「だけど、一つ聞き忘れたことがあってうちのレジスタンスの戦力は何人?」 「………」  言い淀んだ、やはりそこまで多く無いのか。 数はおそらく簡単な自警団と同じくらい練度も高く見積もってそんなものだろう、そんな状態では正規軍を相手にできるわけがない、本格介入ができないのも頷ける、これで無理に入ればイタズラに死傷者が増えるだけだ。 「………そもそも単騎だと介入すらできないと………」  私は一つため息を吐く、これでは始まるものも始まらない、事件の解決なんて夢のまた夢だ、少なくとももう一つ………いや二つかなの同じ規模の組織か大規模クラスの組織が協力してくれれば話は変わるのだが。 「どうしたもんかなぁ」  そう呟いた時部屋の中にある固定電話に電話が入る。 「はいもしもし、えっ!あなたにだそうです」  どうしたんだろうと思いつつ電話をかわるその電話の相手は。 「ハーイ、コンニチワ」  私は考える声の主を、やけに明るい声、そしてカタコトの日本語、外人か?、だが私にはこんな知り合いはいないはずALTだとしても今電話をかけてくることなんてあり得ない。 「ワタシはアメリカ大使官のトールマンでーす」 「ぶっ!」  まさかすぎる人物に思わず吹き出してしまう、なんつー人物からの電話なんだろうか。 「いったい誰からなんですか?、私は変わって欲しいとだけ言われたので……」  早期になる様子のミカに私はスマホのメモに名乗った相手の名前を素早く打ち込み見せる、予測変換ができなかったので不便をかけるが仕方ない。 「えーと、あめりかたいしかんのとーるまん……えっ!アメリカ大使官のトールマ……」  名前の大部分を叫びそうになったところで指一本口の前に立てて制止する。 「アナタはアカネコウマデマチガイナイデスカ?」 「えぇ、私が茜ですけど………」  いったい何を考えてるんだ?この男はこの状況で私に電話をかけるなんてどうかしてる。 「アナタに折り入ってお話がありまーす大使館にお越しくださーい門の兵にトールマンに呼ばれたと言ってもらえれば通れると思いまーす」  電話の後ろでトールマンだけにとかいうよくわからない単語が聞こえるが無視し聞き返す。 「待ってください!いったい何を………」 『つーつーつー』 「切られた」 「どうしたのですか?」 「話したいことがあるから大使館に来いって」 「大使官直々に…………」  まさかこうなるとはどこから私の情報が漏れた?、いや今は考える必要はないこれは利用できる、これの内容によっては有利な状況に持ってける事態の早期終結も夢でなくなる。 「怪しいのは山々だけど利用させてもらう」 ………在日米国大使館前 『この世界の文明は腐り切っている!それは大地ガイアの搾取によって成り立つ文明だからである!差別貧困そして闘いが世界を覆う、今我々は悪魔と呼ばれる古の神々を蘇らせた!それは真の危機に備えるためである……………』 「まーだ言ってるよあいつ」 俺は空を飛ぶ映像を映している飛行船を見て呟いた。 あんなオカルティズムな話いったいどこの誰が信じると言うんだ。 「そろそろ諦めたりしないもんかねぇ?」 「それはないだろうな、ああ言うやつが力を持つのが1番厄介だ」 「だよな―、だけど悪魔の件は本当だからな」 「あーそう考えると多くなるのか信じる奴が」 可哀想な奴らだとすこし苦笑いする。 そうこう話をしていると門に向かって歩いてくる1人の少女の姿がにはいった。 「まて!所属を言え!」 少女は季節にあまりにつかわしくない黒のロングコートを見に纏い白のハイネックに長ズボン姿をしていて腰にはホルスターと共にデザートイーグルが添えてあった、いくら戦時緊急事態とは言えさこんないたいげな少女が外に出るのに銃を持ち歩かなければならない現実に心が痛む。 「私の名前は降魔アカネ、Mr.トールマンに呼ばれてきたの」 「Mr.トールマンがお前を?」 流石にないだろうと言い返そうとした時隣の同僚の顔色が変化する。 「おいまさか……おまえか?お前みたいなガキが?」 「おい、どうした?流石に面と向かってガキ呼ばわりは失礼じゃないか?」 彼女に英語が通じないならともかく彼女は英語を理解しているだろう、にしてもなんで困惑してるんだかり代わりに俺が対応してやるよ。 「すまないね英語が流暢なお嬢ちゃん」 「大丈夫よ気にしてないわ、子供なのは事実だもの」 おおなんと大人びた少女なんだ後ろから光が見えるぜ。 「あーなんだってトールマンに呼ばれてるんだって取り合ってみるよ少し待ってておくれ」 一応同僚のこともあるので不利では済ませず無線で聴くことに。 「あー門にMr.トールマンに呼ばれたと言う少女1人どうぞ」 『なんだって名前はなんと言う?』 そこまで驚くことか?。 「名前はアカネ コウマだそうだ」 『すぐにお通ししろ!Mr.トールマンのお客様だ丁重に扱え!』 「………」 「どうだったかしら間違いであったのなら帰らせてもらうけど………」 「いや!今確認をとったら間違いないことがわかった通ってくれ」 俺は少し慌てながら対応する、これで後で処罰されないか不安で仕方がないぜ。 「ありがとう、優しい門番さん」 そう言って隣を通り過ぎる少女その横顔には荒削りだが確かな経験による自信が宿っていた……いやそう見たかっただの気のせいもしれない。

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レジスタンス

……旧、新宿地下街、現避難シェルター。 装甲車を元々あった駐車場に停めてそこからは歩きだ、中の雰囲気は本当にシェルターのようで中は頑丈にできていて重厚な雰囲気が漂っていた、中に悪魔はいないものの空気が重たかった。 「ここですこちらがリーダーのいる部屋となります」 コンコンコンっ、指揮官の男が何回かノックする、するとうちがらがらはいという若い女性の声で返事が帰ってくる、声から察するに同年代、より少し上だろう。 「リーダー、アカネ様を連れて参りました」 「お入りください」 「失礼します」 指令の後ろに続いて部屋の中に入ると部屋の奥には白の長いローブのようなものを身に纏った女性が書斎のような机を前に腰をかけていて私たちを見つけると立ち上がり応じてくる。 「ここまでご苦労様ですアカネ様、リュウ様ハルオ様、そしてありがとうございます」 「どうも………やるべきことをやったまで……だけど」 確かに応戦したが私たちの実力では抑えるだけが限界であった上に大半がレジスタンスの迫撃砲によって倒されてるので、一応肯定というふうに返事しておく。 「そこの指揮官もありがとうございます。ですが今から話すことは機密情報になりますので退出をおねがいします」 「はいっ!失礼しました!」 ミカはまず人払いと言いたげに男の人を部屋から退出させるおそらく本題に入るからだろうが、おそらく話に一回クッションを置くだろうだから私が先に仕掛けさせてもらう。 「話というのは?」 「あらいきなり話してもよろしいのでしょうか?混乱しませんか?」 「えぇ、なんなら今のいままでそんなことでいっぱいだったから今更よ」  そういうとミカはくすくすと笑いそうでしたねと、話す姿勢を作る。 「単刀直入に申し上げます、いま東京では陸自の大佐ゴトウという男が悪魔を呼び出しその力を使って世界を意のままに変えようとしています」 「なかなかぶっ飛んだ話ね」 「そう思われるでしょうが事実なんですそしてこれを脅威とみなしたアメリカ大使館のトールマンが軍を率いてこのクーデターの鎮圧に乗り出したのです」 「まて、アメリカの軍が?、日本じゃなくて?」  リュウが思わず聞き返す子もっともな質問だがなんとなく理解はできる。 「その日本の軍隊の自衛隊がクーデターを起こしてるんだ、たぶん他の派閥はもう動ける状態素じゃ無いんだろ、それに今のいままでこれを黙ってた日本に発言権がもらえるとは思えないだから口出しできずお互いのされるがままにいたずらに被害が広がっている……そういうことだね?」 「はい…………」 「なるほど必要だねこのシェルターは……でもこのまま広がって新宿以外にも火種が飛んだらどうするの?…色々足りるの?」 おそらくここにはもうたくさんの人がいる、その上で被害が増えるとなれば食料も何もかもが足りなくなるだろう。 「…………実はそれが問題なのです……このさらに地下で食糧の開発、生産が行われてるのですが………それでも後数百人増えれば限界になる量でして……」 「なるほど………、状況の早期打開が急務と」 「えぇ、それであなた方に頼みたいのが………あなた方もご存知の通りミカと呼ばれる人間は日本にたくさんいます私と同じ名前で捕まった人も数多くいるでしょう」 「なんですって!」 ハルオが身を乗り出し反応する、そうだよねハルオはミカを探しに私と協力しているんだもんね。 「そして最近ゴトウの手先となって働いているオザワ一味の壊滅…………」 「なんだって!」 「お前もか………その小沢ってやつに何か因縁でも?」 「オザワは俺が1番憎い男だ!ここで名前が聞けるなんてな!」 「どうです力を貸していただけますか?」 「私は貸すけど2人はどう?」 「もちろんです!」 「オザワの敵なら味方だぜ!俺もだ!」  はぁー何熱くなってるんだこの2人は………、となるとこの二つの件はこの2人に任せていいかもね、となれば私は…。 「話はまとまったし、行くところを決めよう分けたほうが効率がいい………2人は……聞かなくてもわかるけど当然オザワとミカの方に行くよね?」 「もちろんです!」 「当然だ!」 「はぁー。死なない程度に頑張りなよ?。ミカもしよかったら無線みたいなの貸してくれないかな?、後2人に使えそうな銃火器もよかったら……」 「はいそれくらいは当然です、1番いい武器をご提供いたしましょう………アカネ様はどうされますか武器、新調されますか?」 「いや。私はいいかなここでライフルとかに持ち替えたら感覚狂いそうだしあっでも手榴弾とかそう言った小物は欲しいかも」 そうしてデザートイーグルを取り出して弄る。 「その銃………やはり」 「うん?、どうかしたの?」 「いえ。なんでもございません手榴弾類ですねすぐに用意します」 「ふーん」 なんとも微妙な返事だ、まあ気にする余裕が今あるかと言われれば無いから無視するけど。 「2人は今から動く?」 「あー、動くのは少し後かな………流石に拠点割り出してからじゃ無いと厳しい……かな」 「ちゃんと考えてるんだ」 「まっ、さすがにねミスが死に直結するんだ当然さアカネはどうする?」 「ちょっとレジスタンスの備品の確認をしてその後考える、流石に一自警団クラスの部隊が持ってていい装備じゃなかったからそれによって策を考える必要がありそう…………」 「おっ!何かわかったら言ってくれよ!備品は俺たちも使えるかもだしな!」 「小銃クラスならともかく重たくて大きい大型兵器クラスは厳しいと思うけど?」 「うっせ」 そうやりとりを交わし武器庫に行くまでは同じなため連れていってもらうことになった。 「はいどうぞ」 「どうも、」 「ありがとうございます」 ハルオはAK74リュウは刀とMP5を受け取る、どちらともレジスタンスが使う武器の上位互換とも呼べる後継品だがいいのだろうか、正直納得だけども。 「そう、言えばリュウ、今ショットガンもあるよね基本どっち使うの?」 「あーそれはケースバイケースだな、火力が欲しい時はショットガンで行くしそうじゃ無い時はこのAKだな」 「ふーん」 「リュウくん準備できました行きましょう」 「おうよ!いってくるわ!」 そうして2人一緒に出ていくのを見送り完全に見えなくなったタイミングで私が口を開く。 「ちなみにさどうやったの?物のデータ保管なんてこと」 「まぁ、それは内緒ですよね」 「だよね」 まさかここまでとは思わなかった、いつからここまで、できるようになったんだだろうか確かに全てのものがデータ管理できたら楽だろうが物理的にできなかったはずだ。 「大型兵器のデータはここにはありません移動しましょう」 そうして連れられた先は武器庫の地下二階、そこで私はミカからタブレット端末を受け取る。 「これで管理してるんですよ、持ち出す際はここからデータをスマホに受け取って」 「目的地で召喚帰りに回収、なんともSFな」 「ですがこれが今の現実です」 「そうなんだねちょっとびっくり」 そうしてある兵器を一つ一つ確認していく、なんとそこには興味だ迫撃砲はもちろん対空砲、対物兵器、などの砲、ヘリコプターで運ぶ牽引式榴弾砲などといった数多くの大型兵器の名前が陳列してあった、もちろんそれらの弾薬も無限に等しい数ある、私はそれらを全て頭の中に叩き込みつつそれらの特性も把握していく。 「たぶんこれは答えれるよねなんでこんなに兵器があるのこれだけあれば小国名乗れるんじゃ無い?」 そう読み進めながら呟く、さっきからずっと見ているのに今だに下が見えてこない。 「あーそれはですね、先代のレジスタンスのリーダーが集めたんですよ」 「先代?これあなたが建てたものなんじゃ無いの?」 「実はそうなんですよ」 なぜだ?レジスタンスっていうのは緊急事態に建てるからレジスタンスでは無いのか、前々からある物それを反乱組織とは言わないだろう。 「はい、覚えた」 「別に覚えなくても良いのですが……」 「兵器の性能がわからないと作戦なんか立てられないでしょ?」 「まぁそうなのですが…………」 目の前の女がどれだけ頭のおかしいぶっ壊れた天才かを、この時のミカはまだ知らない。  「まぁこれでいいかなっと、とりあえず書室に戻って話をしようこれを踏まえてね?」 「はい」

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初代リメイクどうですか?

アトラスさん、初代リメイクあるか?。 コンプライアンスにめちゃめちゃ引っかかるだろうし、売れるとは思はないけども、綺麗な画面でやってみたいよなぁ!。 あと『死んでくれる?』の元もここだし、おそらくアリスのオリジナルはここの世界のアリスだしいいんじゃない?、セリフとして出てくるのは多分これだけじゃない?。 ペルソナ3リメイクしたしファイブも完全版が出る……これ初代もあるのでは?、(ないです)。

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新宿

 意識が目覚めるとアカネは知らないところにいた。 「…………っ!、パスカルっ!」  慌てて辺りを見渡すもパスカルの影どころか落ちている毛すらも見当たらない。 「嘘…………」  アカネはその場でへたりこんでしまう。  そうするうちに私についてきたのか次々とみんながこっちにやってきてはへたり込む私を見て黙り込んでしまう。  しばらくその場でいたがすぐに立ち直り、立ち上がる。  逆に考えるんだ、私。  確かにここにはいない、だけどここにはいないということはパスカルが死んだと誰も証明できないことになる、っとなると私がやるべきなのはたった一つ、パスカルが生きてるなと信じ探すことおそらくパスカルは私とは違う位置に飛ばされたのだろうとなるとおそらく初めに繋がっていた世界魔界と考えるのが普通だろう。 信じろ………私のパスカルを信じろ、ずっと一緒にいただろ、パスカルがいなきゃ道満戦は勝てなかった。 あの大型犬の力を信じろ。 「とりあえず、ここではここがどこかわからない、一回ここから出てここがどこかを把握した後、辺りを探索して拠点になりそうなところを探そう」 「おう!」  そうして、道路看板から場所を把握しようということになりワープしてきた場所から出て道に入る、道を渡れば渡るほど大都市には思えないくらい静まり返っていたが  私は看板を見て衝撃を受けた、道路の上にかけられている看板にあったその文字は。 「新宿?………」  文化の中心であるはずの人でいっぱいであるはずの街の名前だった。 「おいやべえぞ。悪魔が来てる!」 「なんですって!」  ふと声の先を見るとそこにはたくさんの吉祥寺で見たどの群れよりもはるかに多い悪魔の群れがいた、その中には武装しライフルを構えるゾンビも混じっている。  そこで私は一つ違和感を思い出し今一度看板を見る、おかしい、なぜここに看板があるのだろう、本来この看板はもっと大通りにあるべきなのだそれに対してここは横道に近い細い道ここにあるのは違和感がある。 「……っ!、アカネさんこの量は無理です!ひきま……」 「いや、………ここを死守する!」 「なにいってやがんだ!」 「看板を見て!」  少し語尾を強く言い放つ。  私がこの決断を下したのは他でもない、看板にこの文字があったからに他ならない、この先数メートルもしないうちにあるという旧新宿地下街の非難シェルターの存在を知ってしまったからだ。 「ここを通せば避難所にいるかもしれない人が危害に遭うかもしれない!」 「だが!いないかもだろ?ここにくるまで人の気配なんかしなかったんだ!」 「もしそうだったらそうだったでいい!どのみちこの量なんだいつかは相手しないといけなくなる!」  もうまってられない、アカネは剣を装備し銃を構える。  装弾数は現在マックスの8、これでなるべく減らせればいいなと思いながらかけながら放つ、しかしやはりゾンビ銃撃等は効きずらいようだ、怯ませることは出来たがそれ以上の戦果は得れそうにはない。  私は先頭に立って真っ先にスキルを使う、さっきも使い消耗は残っているがここで出し惜しみをしてられる場合じゃない。 「死亡遊撃」  薙ぎ払いの一撃を先頭に向けて放ち、魔力を込めた状態で次を切り付ける。  なるべく、ゾンビの群れに入りゾンビアーミーの射線を切りながら潜り込み攻め続ける、いつまでも囲まれてる状況ではあるが切り抜ける策はある。 「ヒートウェーブ」 アカネはその場で体を捻り回転しそれと同時に魔力を解き放つ、円形上に波形で放たれた力の波は周囲のゾンビを切断し包囲を溶かせる。 「ふーっ、ふーっ」 大半の撃破には成功したがまだ奥に入る、まだやらないとと駆け出そうとしたタイミングで後ろ手を掴まれる。 「まってください、その状態で向こうに行くわけではないでしょうね!?」 「とめるの?」 「いえ、止めません、私も行きますその前に少し治させてください、ところどころに傷があります疲労も少しはマシになるでしょう」 そうして回復魔法をアカネに施すハルオ、その表情はどこか吹っ切れたような表情だった。 「援護します」 「ハルオ!お前もか!?」 「確かにここで奴らを見逃すのは危険です、それに少しでも勝てる見込みのあるならやらないわけにはいかないでしょう」 「ーっ!わかった!俺も行く!」 「ピクシーはどうする?」 「それ私に聞く?」  確かにそうだとうなづき武器を構える。 「行くよ、3人とも」 「おう」「うん」「了解」   とりあえず簡単に隊列を組んで迎撃することに私とリュウが1番前その後ろをハルオさらに後ろをピクシーと言った感じに並ぶ、アンドラスは呼べるようになり次第召喚してピクシーと同列のところに配置する予定。 「ふーっ、行くよ、みんな私に合わせて」 「うん」  第二波のゾンビが見え始めたタイミングで我々は攻撃を始める、まず初めにハルオとピクシーが広範囲の魔法で数を減らす。 「オラ!タルカジャ!」  次に筋力が上がる魔法を受けて攻撃力が上がった私達が切り込み追い討ち、なるべく先手先手を打つように相手に対応させぬようにを心がけた結果こうなった。  私はなるべく大きくは動かず一体一体確実に敵を狩りリュウは逆に大きく動いて薙ぎ払うようにして敵を倒す。  ゾンビの攻撃を軽くかわしの攻撃、かわしては攻撃を繰り返し一体一体始末していくも一向に数が減らない、奥にいる司令官ポジションのゾンビを倒すためにもっと攻め入りたいが1人ずれるだけでそこからゾンビが入りそうな予感が脳裏を伝い攻めいられないそうして攻防戦を繰り広げること数分、上空からバラバラバラとヘリの音がするとヘリからけたたましい音と共に弾幕が放たれる。  それを待って後ろから数百人単位の武装した人間がこちらに向けて走ってくる。 「時間稼ぎ!ありがとうございます!、助かりました」  やってきた武装した彼らはゾンビらと接敵するが否や射撃を開始各々が持つライフル、おそらく形状から察するにカラシニコフ……通称AK47とM4ライフルであろう。  M4はともかくとしてAKは旧式に近くたくさん作られた銃とは言え日本にあるなんてそれにあのヘリに搭載されている機銃、たぶんM134ミニガン武装が強すぎはしないか?。  それにたぶんこれで終わらないのだろう。  ヒュルヒュルヒュルー、という風の切る音がしたかと思うと突如後方のゾンビたちがいたところが爆発しあたりのゾンビらが爆発四散する。 「迫撃砲まで………」  近接火力支援のレベルがもはや小さな国の軍隊ぐらいないか?使ってる武器の所属はバラバラだけど、私がそう惚けているうちに二発目の迫撃砲が放たれ流石にいかにゾンビの指令であれど二発目は無理だったのか死んだようで周りのゾンビらも皆揃って土に帰る。  「えっ?」  何が起こったのかいまいち飲み込めていないリュウを横目におそらくその部隊を指揮する指令が私に話しかけてくる。 「足止めそしてこの戦いでのご協力感謝いたします」  そうして敬礼の構えをとる男性。 「我々では間に合わず避難区域に入れてしまうところでした!」 「あっ、はい」  勢いに押されて頷いてしまう。 「ところで貴方様は降魔様でお間違い無いでしょうか?」  ちょっと待て今のは聞き捨てならない、なぜ見ず知らずの人間が私のことを知っているのだろう。 「なぜ貴方は彼女の苗字をご存知なのですか?」  ハルオが私が困惑しているのを察してから代わりに男に聞き返す。 「えぇ、高橋様それはですね我らのリーダーが予言の持ち主だからでございます」 「リーダー?誰なんでそれ、あとこの感じだと俺の名前も知ってるのか?」 「えぇ、もちろんですとも剛力リュウ様、おそらくあなた方もご存じのある人物かと」  ………私たちも知ってる人物、1人だけ心当たりがあるとすれば。 「ミカ………かな苗字までは知らないけど……」   私は2人にしか聞こえないように小声で呟く。 「間違いないだろうな」  となるとやることは一つ、連れてってもらおうその人物の元へ、私はそのことをこの件を代償に求めるべく徐に口を開こうとした時私が開くより早く男が口を開いた。 「あなた方を見つけ次第連れてきてという命令なので……」  男がそういうと車が勢いよく後方からこちらの正面までやってきて止まり座席のドアが開く。 「装甲車…………」  この手のミリタリー知識はゼロに等しいため何かわからないがなかなかのものだというのは排気量とエンジンの音から理解できる。 「乗ってください!アジトまでご案内します!」

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道満

「……っ!」 「おやおや、もっと頑張ってください」 「なんてやつなの?、さっきからずっとパスカルちゃんとアカネちゃんがせめて私たちも魔法を当ててるはずなのになんで息も上がってないの!」  ピクシーがエコービルの4階、中にある全ての壁が消し飛んだ空間の中で叫んだ、ここまで押されてまだ魔法が数回近接攻撃も何回かしか当てれていない。 「諦めた方がいいですよ、その方があなた達にとっ て……」 「うるさい!」  駆け出しで攻撃する、もうやけっぱちだが攻めなければ動かなければ始まるものも始まらない。 「感情に任せての攻撃………っていうわけでもないのがうざったらしいですね」  私が思いっきり剣で道満の剣を弾いたタイミングでパスカルが飛び出し道満の足元を口に加えたナイフで傷をつけ血を流させる、それほど浅くはないが何回か続ければ落とすことだって可能だろう。 「この調子で攻められれば負けてしまうかもですね……しかし……その前にあなた方が潰れるのでは?」  見抜かれてるよね、そうこの策には穴がたくさんあるのだ、その最大の要因として私が体格差のある相手の武器を弾かねばならぬというところにある、それにたとえ足が落とせたとしても勝てるわけじゃない多分道満は隠し球があるのは間違いがないからだ。  しかしなぜここまで二人が遅い?、そろそろ治っていてもいい頃だとは思うのだが、ここまで考えようやく違和感に気がつく、そういえばここ何階だったっけ?。 「ピクシー!ここ何階?」 「えっ何急に?」 「いいから!」 「えっと四階?」  私の顔からずーっと血の気が引くのがわかった、ここが四階なのだとしたら下りの階段と登りの階段があるはずだそれなのになぜここは大きな一室になっているのだろう、答えはたった一つ。 「勘が鋭いな、ここは我の生み出した結界の中だ」  陰陽師となれば最も警戒しなければなかったことだ、結界、中と外を分断する特殊な壁となれば増援が来ることはないし外に出るためにはこいつを倒さなければならなくなった。 「マハーブフ」 「マハーザン」  アンドラスとピクシーが広範囲雷攻撃を放つ、アンドラスが冷波を放ちピクシーの風魔法がそれを助長しさらに広範囲に届ける、しかし。 「甘い甘い!」  道満が放った剣の一振りの露散してしまう。 「甘いな!魔法とはこうやって放つものなのだ!」  道満はそう叫び剣を天高く持ち上げる、するとそこから稲妻が放たれるがこのタイミングを待っていた。  稲妻は順調に剣城の先に貯められるがある一定のラインを超えると突如バチンっという音を立てて弾ける。 「なに!」  困惑するその隙をつくように攻め入る、その間も2人からの援護は続く、私が主に攻撃しその合間隙を埋めるようにパスカルがさらにその隙を埋めるように2人からの援護射撃。 (突然連携を上げてきよったこの短時間で何があったというのだ!)  道満はこう困惑しているが実際やってることは単純なものだ、アカネは結界内にいることがわかった次の瞬間には明るくなっていたその理由は自身の中の魔力の存在を知覚したからだ。  魔力の存在を近くしたアカネはそれをうまく使うことで継戦能力が上がることを知り魔力の使い方で放てるスキルの存在を理解して、そして何より独自の応用で人間も使える念話を思いついた。  本来は悪魔の技術を人間であるアカネが何も知らない状態から再現したのである、それにより連絡速度が飛躍的に上昇、互いに情報伝達すれば手の内を明かすことになると口が開けない状態で作戦が組めるようになったのだ。  アカネの苛烈な攻めに防戦一方の道満は再度雷をチャージする、そこでアカネは一旦距離を取るのを疑問に持ちながら放とうとした瞬間、またもやバチっと弾けてしまう。 「一体なんだというのだ!」  そこで道満はあることに気がつく、なんだか妙に冷えるのだ、それに空気が乾燥しているような……空気が……乾燥?まさか!。  「やってくれるじゃないか」  壁際をよく見るとそこには数多の氷の粒と水滴が付着していた、初めから狙いはこの部屋の湿度を下げることだったのか、湿度が下がれば道満の雷魔法と炎の魔法の扱いが困難になる、だが分かって仕舞えばそこまで怖くはない放てるレベルで打てばいいのだ、調整に手間はかかるだろうが確実に仕留められるように結界にも付与する。 「気づかれた!攻めるよ!」  全員が一気に駆け出す、が道満は安心し切っていた、この今結界と共鳴している今どの攻撃も結界に阻まれ当たらないその上に攻撃を打つのはこっちが先だ………そう思っていたからだ、しかしその慢心が道満の生死を分けた。  スローに見える景色の中道満は最後に突きつけられる銃口を見た、そしてその銃口に魔力が集まっているのも、それを見てまずいと思った時には時すでに遅かった。 「ヤブサメ・ショット!」  アカネの銃口から放たれた魔力を纏った弾丸は強い衝撃を伴い道満の魔力操作を乱し体勢を大きく崩す。  ここからの景色は道満にとってスローモーションに見えた。  アカネが剣を構えるとその剣に魔力が流れ始める。  その魔力はより濃く、より強く圧縮されるたびに色を黒く染めながら振り抜かれようとしていた。  道満は迫る黒い魔力を見て絶望した、今結界を身に纏ってはいるがここまで濃い魔力は中和しきれずと言ってここからでは回避も間に合わない。  どう考えても終わりなのは間違いなかった。 「上には上があるとはよく言ったものだな、私は魔力を知覚して使いこなせるのに1週間かかったというのにここに数時間もかからない天才がいるのだから」  道満は思わず天を仰いだ、次の瞬間道満は天地が逆さになるような感覚を覚え、一つ残る意識の中呟いた。 「見事だ………」 「死亡遊撃!」  私は道満の首元に剣を一閃、黒い軌跡を残しながら道満の首をはねる、首を刎ねられた肉体はボロボロと崩れ落ちて消えて無くなる、地面に落ちた首も時期に塵になるのだろう。  それなりに動いたはずだが魔力を見つけると同時に疲労は消え失せて元気になった、不思議なものだ敵のおかげで新たに扉を開くことができたのだから。  敵ながら感謝せねばならない、そうこうしているうちに道満は完全に絶命し結界が解かれる、私はどうも偶然に階の前に立っていたようだ、階段の前に立っていたハルオが私を心配そうに見ていた。 「アカネさん……無事だったんですね」 「えぇ、もちろん」  アンドラスはすでに戻ったらしい、まぁ当たり前か、なかなか広い範囲の部屋の湿度が下がり切るまで魔法を打たせたのだからそれなりの疲労じゃないはずだ、今は休ませてやろう。  ピクシーは自身のあまり適性のない魔法であったはずなのに元気そうだった、パスカルも余裕そうに見えた。 「すまない」 「大丈夫、無事でよかった」  私は携帯食料を取り出して口に入れる、朝ごはんを食べて以来動き続けて補給のなかった体によく染みわたる。 「私にもくれますか?」 「いいよ。ついでにリュウにもあげといて」  そう言って2本のカロリーバーを投げ渡す、正直カロリーバーは地下に無限にあったからいくつかあげても困らない。  あー、夜ぐらいはまともなご飯食べるかちかにサバイバルグッグと共に飯盒もあったし簡易かまども持ってきてる食材も全回収してきてるからなんかは作れる、人数分作るのには間違いなく時間かかるけど。 「あー、破壊し終えたらさ、何食べたい?」 「?、なんですか急に」 「いやさ、朝も今もさカロリーバーじゃん?なんかまともなの食べたくない?」 「あー確かになぁ」 「まぁそのことは後で考えるとして、食べ終えたら動くよ、道満がいたところに何があるのかを確かめて動いてそうなのであれば破壊するなりして無力化、そうでなければその時考えるってことで」 「「「了解」」」 「わんっ!」  道満がいたところまで戻る、悪魔はどうやら契約主である道満が死んだことで召喚解除されていなくなったらしい、襲われることはなかった。 「これは?なんですかね」  そうして元にまで辿り着くとそこには大きな液晶パネルと操作板がついた大型の機械が置いてあった、間違いないターミナルだ。 「うっそ、本当にあるんだ。嘘だと思ってたのに」 「知ってるのかアカネ」 「うん、これは確かターミナルっていうの」 「ターミナル?」 「うん、確かアメリカと日本とで共同で研究してたとかいう代物だよ、研究自体は打ち切られているはずだけど完成品があるなんて」 「それはどんなのなんだ?」 「ターミナル間を繋げて行き来する装置だよたしか研究自体は秘匿だったんだっけ………」 あっやべ、口が滑った。 「秘匿事項をなんで知ってるのかな?」 「なんでだろうね、まぁ動かないようだし無視していいんじゃないかな」  そう無理やり話を切り上げてその場を立ち去ろうと踵を返すと、ターミナルが突如とし黒々とした光を放ち始めた。 「なに!?」  さっきまで何もなかったはずなのに!、何が原因なのか思考を回すがさらに自体は加速する。 「わんわんわんわん!」  パスカルが数度、ターミナルに吠えたかと思うとまるでターミナルに吸い込まれるかのように向かって駆け出していってしまった。 「まって!パスカル!」  私はパスカルまで失うまいとすぐに駆け出す、ここからターミナルまで約三メートル弱、手を思いっきり伸ばせばなんとか届くか届かないかの距離まで詰めれるはず。 「間に合っ………え!」  しかし、私の手はギリギリ間に合わずその上ガッツリ体制を崩して機械の中に飛び込む、私は転移で薄れゆく意識の中パスカルの名前をボソリと呟いたのだった。

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エコービル

翌日。  わたしは身支度を整える、もうすでに朝食は済ませておりあとは身支度だけである、わたしは比較的動きやすいような服を選びあと数着スマホをしまうと武器をナイフから剣に変更しドアの前に立つ。 「ふぅー、行ってきます……いくよパスカル」  おそらくもうしばらく帰ってくることはないだろうと覚悟を決める、パスカルは連れて行く危険なことはわかっているがここに残しても結局同じだからだここに残しても結局餓死するかもしれないし悪魔が来ないとは限らない。  ドアノブを捻り外で先に待っててもらっていた3人と合流する。 「おっようやくきたか」 「行きましょう、時間も惜しいですし」 「うんわかってる」 ピクシーにわたしのそばに来るよう指示を飛ばしわたしは目的地に足を進める、戒厳令のレベルが昨日一段階上げられたおかげか街に人の姿はない。 「人がいねぇな」 「まぁ助かったと言えば助かったかな?」 「その代わりに悪魔は多いけどね………」  そう言ってわたしは迫り来る悪魔を斬りつける、内訳はゾンビが3割ほどで幽鬼ガキが2割おそらくやってきた警官の成れの果てだと思われる武装したゾンビが1割程度、その他形をなしていない悪魔が残りの3割を占めている感じだ、この形をなしてない悪魔はスライムというらしい。  ちなみに市街地が近いという関係上銃火器の使用は最低限にとどめている、目的地に着いたらバンバン使う予定だが中に入るまでわたしは一つハルオは二つリュウは八発ぐらいしか使っていない。  道中ピクシーから会話を試みてみたらというアドバイスをもらい何度か試みたがゾンビはもちろんガキにも話は通じなかった通じる悪魔と通じないのがいるらしい。   閑話休題 「ついたね」  わたしはエコービルの前で弾丸を詰め替えながら呟く。  主に剣城での戦闘を主軸にしていたがナイフの頃より格段に楽に済ませられている、やはりリーチは正義なのだろう。 「ここから先は今より強力な悪魔がいると思う。だからこそみんな気を引き締めていこう」 「あぁ」「うん」「わかったわ」「わん」  三者三様の返事を聞き届け正面からエコービル内にへと入っていったのだった。  は初めてこの建物を知ったのはいつだっただろうか。  それは私の微かな記憶、私は幼い頃公園で久々の休暇が取れた母さんと公園を歩いていた。 『おかーさんあれはなに?』  わたしは公園の中をお母さんと歩きながら話をする。 『あれはねエコービルっていうのよ』 『エコー……ビル?どういうとこなの?』 『うーんそれは難しい質問ね………ざっくりいうと凄い研究をしているところよ』 『すごい…けんきゅう?それっておかーさんがらくになること?』 『ふふっ、そうねうまくいけばね』  そう言って母さんは笑った、わたしはその頃なんて思ったっけ?確かここに入れれば母さんを楽にできるかなんて思ってた気がする、それが今となったらこうやって入ることになるとは………。 「次!いくよ」  私はエコービルを仲間と共に一階から制圧しながら上へと向かう、エレベーターも見つけることができたがそれを使ったらまず間違いなく詰んでしまうため使わない。(ちなみにゲーム本編だと使えるしその後にイベントもない純粋にめんどくさい探索を無視できてしまう、なんでや 筆者談) 「そう言えばなんですが!」 「何?」 ハルオが私に階段を登りながら問いかけてくる。 「ここは駅前の一等地ですよね、なぜこんな良物件のここがこんな廃墟とかしてるのでしょうか?」 なるほどごもっともな疑問だ、さっきの私の記憶もここがまだ廃墟になる前の記憶だ。 「ここはね昔とある事故が起きたの」 「事故?」 「うん、それがどんなものなのかはわからないんだけどそれ以降ここは霊が棲みついてるとかなんとかで心霊スポットになって怖いもの見たさで来る人以外ぱったりこなくなったの、それだけなら廃墟にならなかったんだけどその数日後かなここに怖いもの見たさで入った集団がたった1人を除いて行方不明になる事件があったのそれ以降誰も近寄らなくなって……」 「そのまま放置んで廃墟になったと」 「うん、地元の人もあまり近寄らないからもっとね」 「悪魔が関与してるかもって思ってる?」 「もちろん」  そう返事を返して悪魔と接敵、敵は幽鬼ボディコニアンと幽鬼お七、そして………。 「我は堕天使アンドラス……」 一匹話が通じそうな悪魔、是非欲しい。 「2人ともボディコニアンとお七を任せられる?アンドラスってやつは私がする」 「おう」「はい」  まずは二人をアンドラスから逸させて私はアンドラスに歩み寄る。 「ほう貴様………我と取引がしたいと申すか」 「えぇ」 「何が望みだ……」 「あなたの力……わたしに貸してみない?」 「ほう……なるほど我が力を臨むか……、なぜ貴様はここに呼び出した主人がいるにもかかわらず我が仲間にできると踏んだ?」  最もな問いだここには彼を読んだ黒幕がいる、となればこれがそれと契約している可能性もゼロではないわけだ、だが………。 「問題ないんじゃない?、人でもいくらでも乗り換えるわけだし引き抜いたって」 「はっははは気に入った!我は堕天使アンドラス!コンゴトモヨロシク!」  アンドラスは手を出して握手を交わす、するとアンドラスの体が発光し光の粒子となってわたしのスマホに吸い込まれていった。  堕天使アンドラスを仲魔に加えさらに足を進める。 「そう言えばアンドラス呼び出さないんですか?」 「うん、今回の攻略で彼の力を借りる気はないよ」 「なぜですか?」 「ギリギリまで隠して切り札として運用したいのが一つ、あと一つは何よりもここでの戦闘にあまりにもミスマッチってことかな」 「というと?」 「わたしには仲間にした時その悪魔の基本的な情報使える魔法とかね、それが流れてくるの」  それで出た結果アンドラスは広範囲の魔法が得意で近接戦闘が弱いそのためこんな狭いところではこちらが巻き添えを加う可能性が高い上に狭いところで乱戦となれば彼の命も危うくなる、それが理由であるのを移動しながら説明した。 「なるほど理解しました……」 「もうすぐ気配的なものが1番大きいところに着くよみんな警戒して!」  ここにくる前の会議で悪魔の力ならば大きさでわかると言ってナビゲートをしているピクシーがみんなにそう告げ角を曲がると目に入ってくる、直線上の廊下に奥に鉄扉、そしてその前に佇む謎の女の姿が。  その女性はわたしを細くするが否やわたしが反応できない速度で近寄るとわたしの耳元でこう囁いた、それはとても甘美で気味が悪い囁き声。 「この先に行くのね、あなたの強さだったら何が来ても大丈夫よ」 「なに!?」  わたしは咄嗟に女がいた方角に剣を振るう、しかしすでにその場に女はおらずわたしの剣はただ空を切っただけだった。 「ねぇどうかしたの?」 「急に何もないところを切りつけて何かあったのか?」  ……2人とも見えてなかった?、いやありえないだってそこにちゃんと……わたしはハルオの顔を見る、ハルオもわたしを心配そうな顔つきで見つめていた。  …わたしにだけしか見えてなかったなんて……いやわたしだけではないなと足元のパスカルの方を見つめる、パスカルは何かあったかのようにわたしの顔を覗き込んでいる少なくともパスカルには見えたようだ。 「大丈夫だよ行こう、黒幕が待ってる」  そう言ってみんなを催促し歩みを進め奥のドアに手をかける、ずしりと重いドアノブが重いんじゃなくて気配が、これを開けたらもう戻れないと思わせる重圧がわたしにのしかかる。 「もう迷わない。わたしは進む」  そう格好をつけてドアノブを捻りあけると部屋の中に怪しい男がなんらかの儀式に取り組んでいる最中だった。 「我が同胞よ今こそ魔界より、来たれ!」 「今がチャンスなんじゃないか?」 「リュウくん何を」 「決まってるだろ!」  ハルオとリュウが小声でそうやりとりしたあとリュウが武器である鉄バットを構えて駆け出し跳躍、男の背後に飛び掛かる。 「こうやって不意打ちするんだよ!」 「待て!戻れリュウ!」  私はリュウに目掛けて叫ぶ。 戦略的には間違っていない、むしろあっているとさえ言える。  戦略的には不意打ちはとても効果的だ、もし相手の意表をついて戦闘に突入できた場合その戦闘は相手が状況を飲み込むタイムラグを利用して優位に立ち回ることができる、実際ここにくるまで何度か使用したが今回はおそらくうまくいかない、わたしの感覚がこう告げるこれは罠だと。 「はぁ、こんな見え見えのトラップに引っかかるなんて現代はここまで退化してしまったのですか」  怪しい男は突然バっ、と後ろを振り向き殴りを放つ。 「ぐわっ!」  宙で身動きが全く取れないリュウはその攻撃をまともに受け吹き飛ばされその数秒後轟音が鳴り響く。 「リュウ!」「リュウくん!」  これはまずい、真っ先にリュウがやられるとはやつはかなりタフのはずなんだが。 「ほほう手応えが悪い………仕留め損なったか」 「……!」 「聞いたハルオ?」  今やつは確かに仕留め損なったと言った、多分ここまでの連弩の悪魔がそれを間違えることはない多分これは真実だろう、だがこのまま放置すればいつかは悪魔に囲まれて死ぬ。 「ハルオ……いって」 「!……大丈夫なんですか?」 「私の方は大丈夫、時間くらいは稼げる、それよりも早くリュウのところへ!行きたいんでしょ?」 「くっ……負けないでくださいね!」 「もちろん」  そうして後方に駆け出すハルオ。 「行かせると思うかね?」 「それはこっちのセリフ」  道満は虚空から剣を取り出してハルオに向かって迫るが私がブロックし鍔迫り合いに、なんとも強い力だ両手を使ってなお踏ん張ってなお厳しいとは。 「ジオ!」 「ブフ」  後方から雷撃と氷の礫が道満に向けて放たれる、道満は距離をとって避けるが着地後の後隙をついてはなった銃弾が道満に当たるが対して聞いた様子はない。 「行くよパスカル」 「わんっ」  そうして戦いの火蓋が切って落とされた。

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