無月 零
3 件の小説約束の波打ち際で (今週のお題)
私は、彼と海へ来ていた。 私は、彼の隣をくっきながら。 「わー、綺麗だね〜」 と言いながら彼と一緒に歩く。 彼は何も言わずすぐ近くの砂浜に座り海を眺めていた。 私も、彼のすぐそばに座り一緒に海を眺めていた。 「一緒に来て正解だね!」 「波の音て落ち着くよね〜」 「ね〜、海の水飲んだらしょっぱいかな?」 そんなことを聞くが彼は何も返してくれない。 「も〜、ホント無口なんだから〜」 と、私は少し怒って言った。 すると、彼は目から大きな涙を流しながらこう言った。 「……一緒に見ようて約束したのに、 ずっと一緒で行ったのに………」 「なんで、置いていくの…… なんで、1人にするの…… まだ、一緒にいたかったのに……」 と海のようなしょっぱそうな、キラキラとした涙を頬から流しながら、彼は泣いていた。 私は、そんな彼を見て 「……あーあ、まだ成仏出来ないな…」 と言いながら、彼の泣きじゃくって丸まった身体をそっと抱きしめるのであった…。
梅雨の彼女は落ちている雫よりも愛らしい 1章
「ねー、明日から雨だってよー」 「うわー、ガチで?最悪なんですけどー」 そんな声がどこからともなく聞こえてくる。 今の季節は5月の終わりで明日からは6月になるとこであった。 「6月でなんも良いことねーよなー」 「ガチわかるー、テストもあるし、楽しいイベントもないし、なんといっても梅雨だし」 「わかるわー、ガチで雨ばっかで面白くねーよなぁ」 「それそれ、なんていうか誰からも需要ねーよな」 と同じ声の人の会話がまた聞こえてくる。 すると、ガラガラという音とともに先生が入ってくる。 「ほら、朝のホームルーム初めるぞー。早く席に着けー」 先生がそう言うとさっきまで喋っていたクラスメイト達が一斉に席に着く。 「そっか、明日から梅雨なんだ…」 と、みんなが先生の話をしているなか僕はそんなことを呟いてしまった。 その日の、授業がおわり僕は足早に教室を出て行った。 僕は帰る友達がまともにいない俗に言うボッチだった。そんな僕でも毎日楽しみにしていたことがあった、僕はそれをしようと学校を出て、家とは反対の方向に歩みを進めて行った。 住宅街を抜け周りの景色が徐々に変わっていく電柱やブロック塀しかなかった景色から徐々に緑色へと変化する。どんどん歩いていくと目の前に坂が現れる、どこまでも続きそうな坂を僕は足早に登り始める。 先に言っておくが、僕は運動部だとか痛みを快楽だとか思う変態達とは違い健全でごく普通なインキャボッチである。(普通な奴はインキャボッチじゃねよ笑)そんな事を考えていると、坂の頂上へと着いてしまった。 そこに、あったのはさっきまで歩いてところだけでなく一つの街が見えるくらい高いところまで来ていた、そう僕はこの景色を見るためだけにここに来ていたのだ。少し遠く坂もあるがここにはそれほど登る価値があると思えるほどそこからの眺めはとても良かった。 そう思っていると、ぽつりぽつりと雨が降り始めた僕は急いで屋根がついているベンチのところに走っていった。 「今日は、晴れの予定だったのに…」 と言いながら僕は雨が上がるのを待っていたが一向におさまらず雨は降り続けているばかりであった。そんなどうすることもできないない状況で周りを見ているとあるものが目にうつったそれは屋根から滴り落ちる雨の雫であった、規則的とも不規則的ともいえない雫はキラキラと美しさを放ち一瞬のうちにパッと散っていく。 そんなものを目にした僕はおもはず、 「……綺麗…」 と口から言葉がこぼれてしまう。 その時だった、 「あなたは、雨が好きですか?」 と綺麗な高い声が聞こえてきた。 僕は慌てて声のする方に目を向けるとそこには同い年ぐらいの女の子がいた。 彼女は肌が雪のように白く、髪はサラサラとした黒髪でまるでモデルさんのような体型をしていた。そして、特に印象的だったのはその瞳だった。その瞳はとても綺麗で さっきまで見ていた雨の雫のように綺麗だった。僕は、このような人を美人て呼ぶんだとつい馬鹿な事を考えていると 「いきなり、ごめんなさい。 私は早乙女 雫といいます」 と突然の自己紹介が来てしまい僕も思わず 「覡 天空(かんなぎ そら)と言います」 と思わず返してしまった。 「覡君さっきの質問の続きだけど… 雨はお好きですか?」 「あめって…今降っている雨のことですか?」 と美人の前に緊張をしているのか思わず馬鹿けた事を聞いてしまう。 「そう、その雨…あなたはどう思う?」 僕はその問いにしばらく考えてありのままの答えを出した。 「…正直、好きか嫌いかで言えば分からないですが…今はきっと好きだと感じていると思います」 すると、雫さんは安心したような嬉しそうな顔をしながら 「よかった〜」 満面の笑みを浮かべ、そんな不思議な言葉を言った。 僕は、不意打ちの笑顔にドキリとしつつなんでそんな事を言ったのか聞こうとした瞬間、僕の口よりも早く彼女の口が動いていた 「あら、もうそろそろね。覡君、またここで会いましょう」 そんな事を言った瞬間、雨が止み、雲が一斉に動き出した。そして、太陽ができた瞬間僕の目にいきなり太陽の光が入り込み思わず僕は目をつぶってしまった。そして、ゆっくりと目を開けると雫さんはどこにもおらず、これが彼女との初めての出会いだった…
梅雨の彼女は落ちている雫よりも愛らしい 0章
今日も、また雨が降っている。 だけど、いつもの雨とは違う… 悲しみしかない雨、空っぽな雨… いつもは楽しかったのに… きっと彼女がいなくなったからだと僕はそう思い窓を見上げる… 見たくもない雨を見つけながらあの雫のようなキラキラした思い出を思い出す… もう会えない彼女を思いながら…