亜砂子

4 件の小説
Profile picture

亜砂子

拙い短編恋愛小説を書いています🍀*゜主に少々大人向けの短編恋愛小説を書いてます📖´-

金魚みたいなきみ

夏の暑い風を頬に 浴びながら、親友の俊介と 夏休みの宿題をしている。 「ん〜;ここさっ、さっきから考えるところ何だけどさっ…中々解けなくてさっ…」 耳に鉛筆をかけながら 頬杖をつく俺は、親友の俊介に 問いかける。 「なんだよっ!さっきからずっと、悟さっ……ほらっ!貸してみなっ!」 やった!と喜ぶ俺に ため息混じりに、俊介は、飽きれると 俺のやりかけの宿題を 取り上げる。 「んー…あのなっ?悟?ここはなっ!………って、悟?聴いてるのかっ?まさか…寝てるのかっ?」 俊介は、 よだれを垂らしながら寝ている俺を ゆさゆさと揺さぶって起こす。 「…………ったくっ!」 はぁ〜と深いため息をつくと 俊介は、自分の宿題に向かい 黙々と解いていく。 ん? 何か、気持ちいいなぁ〜 あったかい……。 心地いいなぁ〜 パチッ! 「…………んっ...///」 目を開く俺をよそに俊介は、 俺の唇を合わせてキスしている。 「……………んっ...///んんッ...///ふっ…///;」 ちょっ! ちょっと待てよっ? 何で、俺 俊介にキスされてんだ?! 訳分からん! どうにか 俊介から離れようと 力を入れて、手で振りほどこうとしても ビクともしない。 どうしよ………///; おれっ… 俺っ!…///; 深く長いキスが続くと 俊介の手が、俺の服に肌するりと入ってくる。 「…………///;んんッ...///」 何とかしないと このまま流される…。 何だか、暑い…。 このままだと俺っ…… 「……はっ…///;はぁっ…///;」 やっとの思いで俊介からのキスに 開放されると 俺は、身体中の力が抜けた。 「………ぷッ…///悟さっ…顔真っ赤っかだなっ?」 「ーッ…?!///;」 クスクスと笑う俊介は、 声を押し殺して笑っている。 「………………何か、金魚みてぇーに、可愛いわっ♡」 再びクスクスと笑うと 俊介は、ごめんなと優しく 俺の頭を撫でてくれた。 「………さてとっ!宿題の続きしようか?」 仕方なく、こくんと頷く俺に 俊介は、優しく微笑んだ。 「…………………そうだっ」 「……んっ?…///;なんだよっ?!」 また何か、してくるのかと身構える俺に 俊介は、俺の耳元で こう囁いた。 「……後で、さっきの続きしようなっ?」 「……ーッ…?!///;」 甘く温かい俊介の吐息が、俺の耳元に触れる。 そう言うと俊介は、 ウインクして見せて 俺の手を優しく握ると 自分の宿題を再び黙々と続ける。 俺…… この後どうなんだろう?!…///; 俊介が 繋いでいる手が やけに、優しくて温かかった……。 END

2
0
金魚みたいなきみ

溶けてくアイスクリームと共にꔛ🩷

下町通りの小さなアイスクリーム屋さんで 彼のビルに ストロベリーキャラメルバニラアイスを 買って貰って ご機嫌なわたし。 「………ビル?ありがとうねっ!美味しっ❣️」 そっ?と優しく微笑み返してくれる 彼のビルは、 とても幸せそうな表情をしていた。 「……ビルは、食べなくていいのっ?」 半分あげようか?と わたしの食べかけのアイスクリームを 差し出すと… ビルは、 ペロリと私の口元についたアイスクリームを 優しく舐めた。 「……ちょっ!…///こんなとこ誰かに見られたらっ…///」 オロオロと顔を真っ赤にして 必死に動揺を隠すように ビルが舐めた私の口元が やけにあたたかった。 ビルは、少し意地悪そうに笑うと こう囁く。 「……………ふふっ♡ご馳走さま♡」そう言うと にこりとまた意地悪そうにビルは、微笑む。 きっと わたしの顔は、 真っ赤になっているだろう。 ビルから 触れられる度に あたたかく甘く優しく感じる。 ふと、 ビルは、ニヤリと更に意地悪く 何か企んでいるように微笑むと こう囁いた。 「………………ね?エミール?」 ん?どうしたの?と尋ねるわたしに ビルは、こう囁いた。 「……………………………この後さ?エミールのうち泊まってい?」 ……………へ?…/// これは、 かなりやばい…///💦 また再び意地悪くニヤリと ビルは、微笑むとまたこう言った。 「…………さっ?行こっ!🌼*・」 そう言うと、 私の腰元に腕を回すビル。 グイッと強く抱き寄せられると いつの間にか溶けていくアイスクリームと共に わたしの心も溶けていきそうになった。 「……………今夜は、寝かさないぞ?」 再びニヤリと企むように笑うビルの顔に わたしは、 また顔を真っ赤にしながら ビルと一緒に 溶けていくアイスクリームと共に 私達もとろけていくんだろうな………。 🔚

1
0
溶けてくアイスクリームと共にꔛ🩷

花束に想いをのせて

ほんのりと 暖かい春風が私の頬を伝う。 「……エミール?」 彼のビルが少し不安そうな顔で 私を見つめる。 どうしたの?と問う私に ビルは、 わたしに甘く優しいキスをしてくれる。 「……んっ...///ビル?!どうしたの?急に………。」 甘く優しいキスを 続けようとするビルに戸惑いながら 囁いてみる。 「……………んっ。なんだかさっ…」 「……んっ?」 何だか少しビルの寂しそうな表情に 解いてみるとビルは、 私を強く優しく抱き寄せてくれた。 「…………………なんだかっ…エミールが、どこかに消えてしまいそうだから……。」 ビルは、そう呟くと また強く優しく抱き締めてくれた。 ビル? わたしは……わたしは。 今にも寂しさで崩れ落ちそうなビルに わたしは、 優しくキスした。 「…………んっ...///」 「……ちゅっ…ちゅく……」 ビルは、 私の強く甘いキスが 耐えられないと言わんばかりに 顔を真っ赤にしながら 息遣いが荒くなっている。 「………ふふっ♡ビルなんか可愛いっ♡」 「………っ⁉️…///」 ビルの顔は、まるで 真っ赤な金魚みたいだ。 「………ビル?」 わたしは、そう呟くと ビルの耳元に囁いた。 「………………わたしは、ずーっと死ぬまでビルの傍に居るから?大丈夫だよ?」 私がそうビルの耳元に囁いたら ビルは、 大粒の涙をポロポロと零す。 「……ビル?大好きよぉ♡」 そう言うと ビルは、私を抱き上げ 先程より強く強く抱き締めた。 「…………エミール?絶対離さないから!」 「……うんっ!♡」 こんなに可愛いビルの表情を見れて とても嬉しい。 でも 二度とビルを不安にさせたくない! 神様。 どうかどうか…… これからも この大切な人と一緒に 居させてください。 ビル? 心から愛してる。 大好きだよぉ♡ 絶対離さないから!

0
0
花束に想いをのせて

マーガリンとバケット

チュンチュンと 鳥のさえずりが聴こえる中 私は、大きな欠伸をして目が覚めた。 「エミール?起きたかい?」 焼きたてのバケットお皿に目玉焼きと いい匂いをさせながら 私の彼のビルが笑顔で微笑みながら 私に囁いた。 まだ 眠い目を擦りながら ビルが作ってくれた 朝食に向かう。 「……ビル!食べさせてぇ〜!」 少し駄々をこねるように 彼のビルに甘えてみせる。 仕方ないなぁーと眉をしかめ ビルは、バケットにバターを塗り 私の口に優しく 含ませてくれた。 「……んっ!ビル!これ美味しいわっ!」 まだ口に入ったままのバケットを モグモグと言わせながら ビルに伝えると ビルは、優しく嬉しそうに 微笑んでくれた。 「………それなら良かった♡」 こんな日が ずーっと続いて欲しいと想う。 ビルの作る朝食と ビルの笑顔は、私にとっての 最高の幸せなひと時なのだ。 いつも ありがとうね? ビル! これからも ビルは、ビルのままで居てね?

2
2
マーガリンとバケット