しおむすび🧂🍙
25 件の小説まくら
辛い時って、あるよね 何でもない言葉が胸に刺さって そんな時に限って、周りは寄り添ってくれなくて 仕方がないから、枕に顔を埋めて泣く 溢れ出た涙は、胸の痛み やわらかくて、ふわふわした枕が 全部全部吸い取ってくれる そのまま、私を夢へ誘うんだ おやすみ、また明日って おやすみ、いい夢見なよって おやすみ、もう何も考えなくていいよって
優しい世界
死にたいって言ったら 死にたいねって言ってくれる友達が欲しい 辛いって言ったら 黙って抱きしめてくれる家族が欲しい 手を伸ばしたら その手を掴んで助けてくれる世界に居たい そんな優しい世界に、居たかったなぁ
吾輩は×××であるけれども
吾輩は人である 名前もちゃんと1つ持っていて ありふれていて、平凡で、普通 なんの取り柄もない、凡庸な人である 吾輩は人である 特別な能力も、目を引く長所も無く 標準で、一般で、並程度 考えもなく生きている、平常な人である 吾輩は人間である 貴方と同じ人間である 吾輩は「人」であるけれども 貴方ははたして「人」であるのか 人間と人は似ているようで違うもの 吾輩は人間であるけれども 貴方と同じ人間であるけれども 貴方とは全く別の生き物で 貴方とは全く別の思考をする 貴方と全く別の吾輩は はたして同じ「人間」だろうか 吾輩は×××である 貴方も×××である 吾輩と貴方に共通するものは多いようで少ない 吾輩の名前は「█████」である 「貴方の名前は、」
拝啓
拝啓、私をいじめていたあなたへ。 あなたは、15歳の私に多くのトラウマを植え付けましたね。 私は、今でも人と関わるのが苦手です。 あなたに付けられた心の傷は、消えることはありません。 どうか、あなたが幸せでないことを願います。 拝啓、私を否定したあなたへ。 あなたは、私が幼かった頃から私を否定していましたね。 私は、今でも自分の意見を話すのが苦手です。 あなたが私に投げかけた言葉、忘れることはありません。 どうか、あなたが幸せでないことを願います。 拝啓、私を笑ったあなたへ。 あなたは、苦しんでいる私を愉快そうに笑いましたね。 私は、今でも誰かに相談するのが苦手です。 あなたに裏切られた時の絶望感、忘れることはありません。 どうか、あなたが幸せでないことを願います。 拝啓、私の殺したいあなたたちへ。 どうか、どうか、 あなたたちが私よりも不幸であることを願っています。
好きじゃないだけ
勉強は嫌いじゃないよ。 勉強よりも楽しいことが多いだけ。 ついつい、そっちを優先しちゃうんだ。 やりがいとか、無くはないし 役に立つのも、わかってるよ。 ちょっと面倒だけどさ ほんとだよ、全然嫌いじゃないよ。 好きじゃないかもしれないけどさ。 嫌いじゃないよ。 嫌いっていうと怒られるから、自分に言い訳をしておくんだ。
出番
普通になりたい みんなに馴染みたい そう思っている反面で、自分だけの個性が欲しいと思っている 拒否されない程度の個性 「普通」の範囲内の個性 「異常」ほどじゃない個性 個性は行きすぎると「異常」で「障害」になる 個性が欲しい 役割が欲しい 誰にも奪われない、私だけの立ち位置 出番のある、求められる立ち位置 アニメのように、漫画のように、ゲームのように 私にしかできないこと そのことについて、みんなが私を頼るような そのことにおいて、私が不動の一番でいられるような きちんと役割のある、役職につきたい 私の代わりはいないのだと思い込みたい 自分が唯一無二であるのだと 自分がそれにおいて一番優れているのだと けど、そんなことはなくて 私の代わりはいくらでもいて 私より全てが優れている人がいて 私がいなくなっても、困る人なんて誰一人いない 神様は、私に「重要な役割」を与えてくれなかった 願うなら、来世はアニメの世界がいい ゲームでも、漫画でも、小説でもいい 私だけの立ち位置 私だけの居場所 私だけの物語を、つくらせてよ
いっそのこと
「鬱病じゃなければ大丈夫」 「リスカしていないからまだ平気」 「笑えているから元気がある」 いっそ、鬱病になりたい 病気だと診断されれば、みんなが私を心配してくれるだろうか いっそ、リストカットをしたい 目に見える傷があれば、私の心の傷に気が付いてくれる? いっそ、笑えなくなりたい 私の細かな表情の変化を読み取って、私の気持ちに気が付いて欲しい 「世の中にはもっと辛い人がいる」 そんなこと、わかってるよ でも、その一言で、私の苦しみを蔑ろにしないで 私より辛い人は確かにいる けれど、そんなことは今私に関係なくて 私は確かに辛いのだから 辛いと叫ぶことを許してよ 悪化しないと気がついてくれないの? 小さな傷は放っておくの? 私の涙は、そんなに価値の無いものなの? 私を大切に思うなら、 私を大切にしてよ
君の全てが嫌いなんだ
「ごめんね」が嫌いだ その一言で、全ての罪が許されると思っている傲慢さ その一言で、償いきったと感じている愚かさ その一言で、傷つく人がいるとも知らずに 「ありがとう」が嫌いだ その一言で、全ての感情が届くと思っている無能さ その一言で、お礼を返せたと信じている常識のなさ その一言で、傷つく人がいるとも知らずに 『ごめんね』と言う君の顔が嫌いだ 許されなくてもいい、と思っているような顔が いつまでも償う、とでも言いたげな顔が 僕を案じて流すその涙が 『ありがとう』と言う君の顔が嫌いだ 届くまで何度でも言う、その真っ直ぐな顔が 何を期待する訳でもない、綺麗な顔が 僕を信じて笑うその笑顔が 僕は君が嫌いだ 平然と自己犠牲をするのに、それを僕には許さない優しさ 自分の感情を真っ直ぐに伝える素直さ 捻くれた言葉しか紡げない僕を、抱きしめてくれる君が 君みたいな人が傷つく、この世界が嫌いなんだ
鉄の味
「このチョコレート、あの子に渡して!!」 『…うん、いいよ。』 僕の大嫌いな季節が来た。 甘ったるい香りをさせて、女子が僕の元にやってくる。 目当ては、僕の親友。彼は人が良いので、女子に人気だ。 ほら、この子だってそうだ。 いつの年だって、僕宛のものはひとつもない。 普段は大人しいあの子も、クラス一番のギャルも、みんな等しく僕の親友に恋をしている。 彼宛へと預かったチョコレートは、毎年僕の部屋のゴミ箱行きだ。 だってそうだろう、どうして僕が彼の隣を他人に譲ってやらなきゃいけないんだ。 勉強ができて、顔が良くて、僕が世界一好きな親友。 今年も、彼の口に入るのは僕が渡したチョコレートだけ。 今はまだそれでいい。 お返しも、くれなくていいよ。 いつか、僕のものになってくれれば、それで。
届かない
「辛いなぁ」 かまって欲しいだけ? 「疲れたなぁ」 ただの愚痴かも? 「やめたいなぁ」 共感して欲しいのかな? 「休みたいなぁ」 ちょっとした弱音? 「面倒だなぁ」 心配してほしいの? 「死にたい」 本当に、思ってる?